著者
Black P. J. 笠 耐
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.103-108, 1984

これは,昨年の11月19日に物理教育学会主催で開かれた,英国の科学教育に関する講演会のために,ブラック教授が用意された手稿を訳したものである.ブラック教授はナフィールド物理Aレベルの監修者であり,英国の科学教育の中心部ともいえるチェルシーカレッジの科学教育センターの所長として活躍されている国際的に著名な物理学者である.此のたび,11月14日から18日まで松下AVセンターで開かれた日英セミナーにイギリス代表の長として来日され,お忙しい時間を割いて講演してくださった.内容は「生徒に科学を実践させることによって科学を理解させる」というナフィールド物理の精神を,一層実践的に推進してゆくための問題提起となっている.1980年から5年計画で実施されている英国の全国的教育調査の経験に基づく話である.
著者
佐伯 大輔
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.154-169, 2002

これまで、経済学と心理学は、遅延時間の経過に伴う報酬の価値の減衰を、時間選好または遅延による報酬の価値割引と呼び、この現象の説明を異なる学問的立場から異なる方法論を用いて行ってきた。経済学における初期の研究は、公理的アプローチにより、財消費の現在と未来への合理的配分を表すことのできる指数関数モデルを提案した。しかし、最近の経済学研究は、経済学や心理学における実証的研究の結果から、指数関数モデルでは記述できない逸脱現象を見出し、これらを記述できる新たな割引モデルを提案している。一方、心理学では、ヒトや動物の遅延による価値割引が、指数関数モデルよりも双曲線関数モデルによってうまく記述できることや、収入水準やインフレーションなどの経済学的変数が割引率に関係する事実が明らかになった。今後、仮想報酬間での選択場面を用いてきた経済学の時間選好研究には、実際の選択場面を用いた割引率の測定が求められる。一方、心理学の価値割引研究には、経済学が報告した逸脱現象が、実際の選択場面においても生起するか否かを検討することが求められる。2つの価値割引研究の融合により、この現象のさらなる理解を可能にする学際的研究領域の確立が期待される。
著者
小林 義秀
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.698, pp.118-120, 2008-11
著者
富岡 修
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.22, pp.88-92, 2008-10-21

今回の発表者は、ソニーに勤める長坂剛さん。以前は、画像を多用し、文字を最低限しか使わない独特のプレゼンを展開。その自己陶酔ぶりから小室さんに「ナルシスト」と言われた。しかし、今は立派なプレゼンターに成長した。
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人環フォーラム (ISSN:13423622)
巻号頁・発行日
vol.30, 2012-03-24

<巻頭言>「総合人間」とは / 吉田忠<特集 : リスクと向きあう>科学技術コミュニケーションとSF的想像力 : 小松左京が遺した問いをめぐって / 吉田純<特集 : リスクと向きあう>東日本大震災後の日本のリスクを考える : ストック型文明からフロー型文明へ / 鎌田浩毅<特集 : リスクと向きあう>放射線リスクと生物研究 / 小松賢志<特集 : リスクと向きあう>一度きりの事象に確率を振れるか : 保険のメカニズムから考える / 大瀧雅之<リレー連載:環境を考える>価値の衝突をいかに調整するか/佐野亘<サイエンティストの眼>生体機能を可視化する : 蛍光センサー分子の論理的開発について/多喜正泰<知の息吹>アジール・無縁・自然法 / 舟木徹男<社会を斬る>他者理解とミラーニューロン / 佐藤義之<フロンティア>中国語の習得を考える : 日本語母語話者の場合 / 劉志偉<フロンティア>運動中に《周りは見えなくなる》のか : スポーツ科学からのアプローチ / 安藤創一<世界の街角>或る遠い夏の一日から / 服部文昭<国際交流セミナーから>日本漢籍の中国古典文学研究における役割 / 卞 東波<フィールド便り>熱帯雨林の巨木でアリの地図を作る / 田中洋<書評>高橋義人・『人環フォーラム』編集委員会編『教養のコンツェルト 新しい人間学のために』 / 佐藤正樹<書評>石岡学著『「教育」としての職業指導の成立 : 戦後日本の学校と移行問題』 / 有賀暢迪<書評>大倉得史著『「語り合い」のアイデンティティ心理学』 / 西平直<書評>鯖江秀樹著『イタリア・ファシズムの芸術政治』 / 土肥秀行<書評>アナトーリイ・ナイマン著、木下晴世訳『アフマートヴァの想い出』 / 酒井英子<書評>大木 充・西山教行編『マルチ言語宣言 : なぜ英語以外の外国語を学ぶのか』 / 三浦 淳<書評>佐藤泰子著『苦しみと緩和の臨床人間学 : 聴くこと、語ることの本当の意味』 / 浜渦辰二<書評>鎌田浩毅著『火山と地震の国に暮らす』 / 岸本利久<書評>福間良明著『焦土の記憶』/井上義和<書評>内藤真帆著『ツツバ語 記述言語学的研究』 / 梶茂樹瓦版
著者
水野 弘元
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤史学 (ISSN:04506928)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-18, 1953-11
著者
小野 修三
出版者
慶應義塾大学
雑誌
法學研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.67, no.12, pp.203-224, 1994

内山秀夫教授退職記念号一 はじめに二 『刑法改正案ノニ眼目 : 死刑及刑ノ執行猶予』(明治三五年)三 『未成年者二対スル刑事制度ノ改良二就テ』(明治三六年)四 おわりに
著者
GOODMAN J.
雑誌
Commun. ACM
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.24-33, 2007
被引用文献数
1 81
著者
朝倉 光司 本間 朝 山崎 徳和 石川 忠孝
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.1321-1326, 2006
参考文献数
16
被引用文献数
7

【背景,目的】本邦におけるヨモギ花粉症とOASの関連を調べる目的で,ヨモギ花粉症の多い室蘭市において調査を行った.【方法】1998〜2002年に市立室蘭総合病院耳鼻科を受診したアレルギー性鼻炎患者のうち,シラカバ,ヨモギおよびカモガヤのいずれかに対する血清特異的IgE抗体陽性のものを調査対象とし,郵送によるOASに関するアンケート調査を行った.【結果】OAS出現頻度は,シラカバ花粉抗原特異的IgE抗体陽性例あるいはヨモギ花粉抗原特異的IgE抗体陽性例がそれぞれの抗体陰性例よりも有意に高かった(シラカバ; 54.5vs23.5%,p<0.0001,ヨモギ; 41.Ovs21.5%, p<0.01).OAS原因食物は,シラカバ特異抗体のみ陽性の患者ではバラ科の果物が多く,ヨモギ特異抗体のみ陽性の患者では,キウイ,メロン,ミカン,セロリ,タマネギなどバラ科以外の食物がほとんどであった.ヨモギLumiwardスコアの高い患者の中に重症なOAS例が多く含まれる傾向を認めた.【結語】ヨモギ花粉感作とOASの密接な関連性が示唆された.
著者
松尾 知洋 川上 照彦 岡崎 美紀 小泉 周也 山西 絵理 室伏 祐介
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.A0869, 2008

【目的】我々は第41回の本学会において,交代浴による疲労回復処置が,約1時間の経過観察で,運動負荷後の血中乳酸値を,安静群や温浴群に比べ有意に低下させるものの,同時に行われた筋疲労試験では,筋出力の改善がなく,逆に低下傾向が見られたことを報告した。そこで,今回,我々は,温め過ぎたことが筋出力の低下に繋がったと考え,冷浴で終わる交代浴や冷浴単独での疲労回復試験を施行し,血中乳酸値と筋出力の視点から疲労回復について検討を行ったので報告する。<BR>【方法】健常男性20例(平均20歳)を被験者とし,運動負荷試験後,10分間の疲労回復処置に続き,5分間の軽運動を行った後,疲労試験を施行した。運動負荷はサイベックスにて屈伸回数を50回とし,比較的早い角速度である180deg/sec,膝関節屈伸運動の等速度運動に設定した。また,試合におけるハーフタイムを想定して,運動負荷の間隔は15分とし,初回運動負荷後安静にした群と,交代浴を施行した群,冷浴を施行した群の3群を設定し血中乳酸と筋出力の変化を調べた。血中乳酸はラクテート・プロを用い測定した。また,交代浴と冷浴は,温浴を38~42度,冷浴を10~15度に設定し,両下腿部に部分浴を行った。<BR>【結果】血中乳酸値の経時的変化では,交代浴群,冷浴群は安静群と比較すると低値を示したが,統計学的に有意差を認めなかった。また,筋疲労試験では,総仕事量に関して,左膝関節屈曲筋群において,交代浴,冷浴により筋力の低下が認められた。<BR>【考察】我々は,第41回の本学会において,交代浴による疲労回復処置では,約1時間の経過観察で,運動負荷後の血中乳酸値を,安静群や温浴群に比べ有意に低下させるものの,筋出力の改善がなく,逆に低下傾向が見られ,試合間等の短時間における疲労回復処置には不向きであると報告した。この原因として,過剰な温熱を考え,温・冷・温・冷の冷浴で終わる交代浴や,冷浴単独の疲労回復効果について検討した。血中乳酸値においては,交代浴群,冷浴群は安静群と比較すると低値を示したが,有意差は認めなかった。乳酸塩が完全に回復するには30~40分必要とされており,15分という短いインターバルでの疲労試験においては,有意差が認められなかったものと考えられる。一方,筋出力についても,筋疲労試験において低下を示し,冷浴の効果以上に温浴の影響が大きく表れたのではないかと考えられる。また,冷浴単独については,運動神経伝導の遅延や,参画するMotor unitsの減少により筋出力が低下したものと考えられる。<BR>【まとめ】以上我々の行った疲労回復処置は,短時間のインターバルにおける疲労回復処置としては不向きであると思われるが,疲労した握力の回復には冷浴の時間配分が多い交代浴が効果的であるという報告もあり,今後の検討課題と考えられた。