著者
川上 永子 堀 芽実 濱元 一美 杉原 勝美 Eiko Kawakami Megumi Hori Kazumi Hamamoto Katsumi Sugihara
雑誌
四條畷学園大学リハビリテーション学部紀要 = Annual reports of Faculty of Rehabilitation, Shijonawate Gakuen University
巻号頁・発行日
vol.6, pp.37-41, 2010

著者は先行研究にて、歯磨きの専門家でない作業療法士が歯磨き訓練を実施する際の具体的な訓練方法を提案した. その方法は1.歯磨き訓練マニュアルによる個別指導、2.手鏡を用いた視覚的フィードバックによる個別指導の2点であった. 今回、もともと左利きで69歳時に左片麻痺、71歳時に右片麻痺を呈した症例を対象に歯磨き訓練を実施した. 症例は69歳時の左片麻痺発症時に右手への利き手交換にてADLは自立していたが、71歳時の発症にて右片麻痺の方が重度であったために、再度機能低下した左手でのADL獲得をもとめられている. 歯磨き訓練内容については前回の報告とほぼ同様の方法を用いた. ただし、実施期間は3ヶ月としOTRが直接指導するのは週5回とした. 判定は歯科衛生士によるO'Learyのプラークコントロールレコードにより口腔内の磨き残しを算出した. その結果、口腔内の磨き残しが顕著に減少し、口腔機能も改善したので考察を含め報告する.
著者
木戸 優奈 佐藤 直行
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.401-402, 2019-02-28

インスタ映えする写真を投稿するユーザーはセンスや行動力などに優れている可能性が高いが,表立って評価されることは少なく「承認欲求が強い」と批判されることが多い.本研究では,ユーザーの優れている面を明らかにするため,27名の投稿写真のカテゴリ(SURF特徴量を用いたクラスタリング,計5556枚)の比率と性格因子(自意識・ゆとり感)の関連を調べた.その結果,投稿頻度の高いユーザーは低いユーザーに比べ,公的自意識が低く遊楽性が高いことがわかった.また,Fashionカテゴリの比率と公的自意識・挑戦性の有意な相関を示した.以上の結果は,投稿頻度が高いユーザーは承認欲求というより,遊楽性や挑戦性をもとに活動していることを意味する.
著者
松永 知子
出版者
文教大学
雑誌
文教大学紀要 = Annual Report of the Bunkyo University
巻号頁・発行日
vol.11, pp.143-150, 1978-03-01
著者
浦 和男
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Language and Literature (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.41-69, 2009-03-01

文明開化とともに西洋の笑話が原文で紹介されるようになる。新聞・雑誌類では明治10年以降の掲載が確認され、明治25年には福沢諭吉が「開口笑話」を出版し約350篇の笑話を紹介した。明治30年代後半になり、西洋の笑話を利用した英語学習書が相次いで出版され、英語読本類にも笑話が掲載される。その背景には、明治20年代後半からの英語教育の普及と産業発展による英語ブームと、文法に重点を置かない実用英語指向の高まりがある。また、この時期には新しい「笑い」を求める雰囲気があり、西洋の笑話の英語学習への利用が高まったとも考えられる。原文による笑話の学習を通じて、明治期の読者は多文化に接触し、日欧に共通する笑いの存在を知ることで、日本人が異質でないことを知ることができた。これらの英語学習書の英語教育的な意義、扱われた西欧笑話の日本の笑いへの定着、近代文学への影響など、今後検討しなけらばならない問題は多く残されている。
著者
志田 淳二郎
出版者
中央大学大学院事務室
巻号頁・発行日
2019-03-15

【学位授与の要件】中央大学学位規則第4条第1項【論文審査委員主査】星野 智(中央大学法学部教授)【論文審査委員副査】宮本 太郎(中央大学法学部教授),李 廷江(中央大学法学部教授),佐々木 卓也(立教大学法学部教授)
著者
片桐 学
出版者
信州短期大学
雑誌
信州短期大学紀要 = Bulletin of Shinshu Junior College (ISSN:18804799)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.40-46, 2009

The Japanese Islands span approximately 3,000 kilometers from north to south. In Hokkaido of northern Japan, drift ices surge toward the coast from the Sea of Ohotsk, and in Okinawa of southern Japan, coral reefs grow in the Pacifi c Ocean. Main island being surrounded by the sea its climate is influenced by the warm and cold currents resulting in distinct variation of 4 seasons. Taking advantage of natural blessings of local climate changes, peoples have created unique food cultures of their own and have passed them on through generations to this day. This year as of last. “The Food Culture of Shinshu Ⅱ” will be offered in this course we will study the local foods and the specialties of Shinshu.
著者
吉岡 由美 小木曽 加奈 中澤 弥子
雑誌
長野県短期大学紀要 = Journal of Nagano Prefectural College
巻号頁・発行日
vol.62, pp.45-52, 2007

長寿県である長野県に居住している人々は、淡水魚、特に鯉を食している経験が高い。今回は上田市近郊の給食施設従事者について淡水魚の食習慣に関するアンケート調査を行った。その結果、「ウナギ」や「ニジマス」、「アユ」、「ワカサギ」、「鯉」などの養殖が盛んな淡水魚については知名度も豊富で食経験も高かったが、「ハヤ(ウグイ)」、「カジカ」と言った、いわゆる手に入りにくい魚については知名度及び食経験が低かった。一方、「ヤマメ」、「ハヤ」、「フナ」、「ドジョウ」などの淡水魚は年齢が下がるほど食べられていない傾向が認められた。「フナ」は上田市近郊の南東に位置する佐久地方でよく食べられているが、上田市近郊では徐々に食されなくなってきているという現状が示唆された。「鯉」の料理(調理方法)について認知されている主要なものは「鯉こく」、「あらい」、「甘露煮」、「うま煮」であった。「鯉」は「小学生以前」に「母親の手料理」によって好むと好まざるとにかかわらず正月や年とりなどの「行事」のごちそうとして摂取される背景が示唆された。しかし、「あらい」については年代が下がるにつれて食経験が下がっており、「鯉」を生に近い状態で食べるためその生臭さ、泥臭さや触感、小骨の多さから若年層では敬遠する傾向があると考えられた。

1 0 0 0 OA 大麻研究

著者
正山 征洋 Yukihiro SHOYAMA
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 = Nagasaki International University Review (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.265-274, 2008-03

マリファナはアサから生産され、世界各国地域により色々な名称で呼ばれる。マリファナは特異のカンナビノイドと称するアルキールフェノールを含有する。それらの中で最も強い幻覚活性を持つのが THC である。THCA 生合成酵素を新鮮なアサから精製・単離し、その性状を明らかにした。THCA 生合成酵素は CBGA から環を形成して THCA を生成する過程を触媒する。また、THCA 生合成酵素はいかなる補酵素も要求しないので内在性の FAD 等の補酵素を持つことが予想される。そこで THCA 生合成酵素をクローニングし、昆虫細胞系で大量発現し結晶化に成功した。X-線結晶解析により全構造を明らかにした。これにより FAD がヒスチジン、システインと結合しポケット付近に位置すること、チロシンが環形成に必須であることを明らかにした。THCA 生合成酵素はアサの腺毛で生合成されそこで大麻成分を生合成することが明らかとなった。