著者
山本 晃輔 ヤマモト コウスケ Kohsuke YAMAMOTO
雑誌
大阪産業大学人間環境論集
巻号頁・発行日
vol.13, pp.1-12, 2014-04

The present study examined how verbal information affects odor cued autobiographical remembering. In experiment 1, fifty-one participants completed the Memory Characteristics Questionnaire (MCQ; Johnson, Foley, Suengas, & Ray, 1988) after remembering memories cued by odors. Familiar odor cues were used that represented orthogonal combinations of high and low rates of naming, and with and without verbal labels. Results showed that autobiographical memories cued by odor without verbal labels were more vivid than memories cued by ones with verbal labels under conditions of low rate of the naming. In order to verify the results of experiment 1, forty participants were closely investigated in experiment 2. The results showed that memories cued by odors with a high rate of naming were faster and more vivid than memories with a low rate. Similarly, memories cued by odor with verbal labels were faster and more vivid than without. These findings suggest that verbal information plays a significant role in odor-cued autobiographical remembering.
著者
萩山 深諦
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.p49-65, 1975-09
著者
高田 喜朗 辻野 嘉宏 都倉 信樹
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.290-298, 1997-02-15

ヘルプシステムやWWW(World Wide Web)など 計算機アプリケーションのいくつかの分野でハイパーテキストを利用したシステムがよく見られるようになってきている.ここでは 大量の情報(文書)が個別に提供され それらをユーザが効率良くアクセスできるように検索のためのメニューとその間のリンクを構築する問題を考える.ユーザが効率良くアクセスするためには 操作の手間が平均的に小さいことが必要になる.また キーワードとそれからアクセスできるページの集合(カテゴリ)は意味的に対応づけられ ユーザが目的のページを検索するのに途中のメニューで迷わないようにしなければならない.本論文では 与えられたキーワードとカテゴリの関係を保つリンク構造すべての中から平均アクセス時間が最小なリンク構造を求める効率の良いアルゴリズムを示す.
著者
小長谷康治 山本晋一郎 大久保弘崇 粕谷英人
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.339-340, 2012-03-06

コードスケールシステムはポピュラー音楽における楽曲分析の基礎であり,コードに対して使うことのできるスケールを対応させる手法である.このシステムは1970年代から広く使われていて,今日のポピュラー音楽で一般的に受け入れられている.コードスケールシステムに基づいた楽曲分析システムは存在しているが,より高い拡張性・保守性のあるものが求められている.本研究では関数型言語に着目し,宣言的なシステムを実装することを考える.実装にはHaskellを用い,コード,スケールや音程などの分析に必要な音楽理論を利用しやすい形で実装し,高い拡張性や保守性を目指した.
著者
小川 愛理 吉瀬 謙二
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.175-176, 2015-03-17

FPGAの性能向上に伴い、これまでASICが採用されてきた分野においてもFPGAが用いられるようになっている。今後、OSの動くコンピュータシステムにおいてもFPGAが用いられるようになるであろうと考え、我々はLinuxの動くFPGAシステムを提案している。提案したFPGAシステムでは、計算機で最も一般的なISAであるx86をサポートしている。FPGAシステムの開発では、x86をサポートしかつOSが動く既存のFPGAシステムを改良することで、開発期間の短縮を目指している。しかし、既存のシステムは現代のモダンな計算機と比較して非常に低速であり、実用的なシステムとは言えない。そのため我々は、回路を分離して動作周波数を改善することで、システムの高速化を図った。本稿では、そのアプローチについて述べる。
著者
細矢 淳 鈴木 勝博 坂田 淳一
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.2013-EIP-62, no.2, pp.1-6, 2013-11-14

市場創造を果たしたイノベーション機器として頻繁に取り上げられる手術支援ロボット 「ダ・ヴィンチ」 の日本市場における知財戦略について,関連する特許データの分析によって探った.その結果,ダ・ヴィンチを製造するインテューティブルサージカル社では,米国特許庁に出願した特許を 「ファミリー特許化」 して,日本に出願し,群特許として権利化する知財戦略を採っていることを明らかにすることができた.
著者
永井 聡子 ナガイ サトコ
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.18, pp.97-104, 2018-03-31

地域の劇場とは何か。我が国の文化創造の拠点としての公共劇場において、「芸術」や「文化」についての論議や、「観客」についての論議は必須である。上演ジャンルをリードするものとしての劇場が必要であるという認識がないことが問題なのであり、それは劇場運営や劇場建設に大きく影響している。筆者は、『劇場の近代化』(思文閣出版、2014)の中で、演劇のジャンルが劇場空間と切り離せないその系譜を「帝国劇場」「築地小劇場」「東京宝塚劇場」の3劇場の近代化に劇場の本質的意義があるとして、演劇史との境界領域から論じた。むしろ芸術作品をリードするのが劇場で、その先に劇的世界が構築される。こうした立場から本論では、筆者が2つの劇場で企画・制作した新作舞台を事例に、演劇人、劇場人の言説を資料として、観客を能動的にするための地域の劇場はいかにあるべきかについて論じることを目的としている。
著者
高野 秀之 タカノ ヒデユキ Hideyuki Takano
雑誌
嘉悦大学研究論集
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.87-106, 2013-10-25

本稿は機能主義言語学の入門研究である。ここで言う「機能主義」とは、Saussureが築き上げたヨーロッパ構造主義言語学の伝統における「一つの研究動向」のことを意味している。彼の後継者の業績の中から、特に、言語使用の目的、その目的が果たされる場面、言語使用の場面や状況において発現する意味(即ち、機能)に関心を寄せるものを選び、それらが言語体系の構造を記述するという目的を果たすために、どのような手段(方法)を講じているのかを概観する。 言語学という特定領域の歴史において、対立しているかのようにも見える二つの研究動向(即ち、構造主義と機能主義)がどのように扱われてきたのかを見直すことは、言語学史の研究のみならず、最新の言語理論を理解するうえでも有意義なことである。 本研究が扱う業績は、「コミュニケーション理論」、「場の脈絡という概念」、そして、言語学の主たる目的を意味の研究として定め、「意味はコンテクストの中で機能するという言語観」に限られる。それらはみな、行き過ぎた客観主義への反省に基づいて、「目的-手段」というモデルを共有している。
著者
水野 雄太
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.58-61, 2019-12-15

本稿は,一般市民による研究活動が当たり前になった未来社会の構想図である.市民研究が一般化した近未来社会における,新しい科学文化や人々の生活,それに伴う倫理的問題,そしてそれを支える科学技術的基盤について,架空のSF漫画『SCIの意伝子』の概要・あらすじという形で描く.そこで描かれる未来社会を創造する基盤として,(1)科学的情報を視覚化する分野横断的に標準化されたダイアグラム,(2)研究の自動化技術,の2つが鍵になる.これらの科学技術の萌芽として,筆者の専門である化学反応論における事例についても簡単に紹介する.
著者
大杉 昭英
巻号頁・発行日
2015-03

目次 本プロジェクトの目指すもの … 1 目次 ……………………………… 2 研究組織 ………………………… 3 調査成果の概要 ………………… 5 1.本調査の概要 ……………… 11 (1)本調査の目的 ………… 11 (2)調査日程・調査対象者の概要 ………………………… 11 2.学校事務職員の職務の再定義に取り組んでいる教育委員会の人事・人材育成の特徴 … 14 (1)学校事務職員の職務の再定義の実施状況 …………… 14 (2)学校事務職員の人事に関する取組 …………………… 14 (3)学校事務職員の人材育成に関する取組 ……………… 18 (4)教育委員会が特に重視する資質・能力 ……………… 19 (5)教育委員会が今後特に重視する資質・能力 ………… 22 3.学校事務職員の再定義の取組内容 ………………………… 26 (1)学校事務職員の職務の再定義の取組内容 …………… 26 (2)学校事務職員の職務の再定義における学校事務の共同実施の取組 ………………… 26 (3)学校事務職員の職務の再定義に取り組む契機・時期,促進要因・阻害要因 ……… 27 4.学校事務職員の具体的な職務・役割・権限の再設定と通知・規則等での明確化の実態 … 30 (1)学校事務職員の具体的な職務・役割・権限の再設定と通知・規則等での明確化 … 30 (2)学校事務職員の具体的な職務・役割・権限の再設定と通知・規則等での明確化の 取組 …………………… 30 5.学校事務職員の職務の明確化・人事・人材育成の現状認識と今後の展望 ……………… 32 (1)学校事務職員の職務の明確化・人事・人材育成に関する現状認識 ………………… 32 (2)学校事務職員向けの公的研修の課題 ………………… 32 (3)学校事務職員の職務の明確化・人事・人材育成に関する今後の国レベルの取組に 対する期待 …………… 33 自由記述 ………………………… 37 調査票 …………………………… 45
著者
尾上 誠蔵
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.2-3, 2019-12-15
著者
鈴木 敏明 梶原 貴利 本橋 知子 小村 和司
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.2245-2258, 2019-12-15

近年,自動車等の多様な移動体が通信ネットワークに接続され,通信ネットワークを経由した管理やサービスの提供が進展している.一方,通信ネットワークにおいては,アプリケーションサービス等を提供するサーバに対して,遠隔の端末から多数の不要データを送信することにより,通信ネットワークにおける帯域不足を誘発する等のサイバー攻撃が発生している.従来は,固定端末等からのサイバー攻撃が主であった.今後は,移動体を対象としたサイバー攻撃対応が望まれる.本論文では,異常フローを送信する移動体の基地局間移動を対象とし,移動後においても遅滞なく異常フローの遮断継続が可能な方式を提案する.提案方式では,複数の基地局が存在する領域をリージョンとして管理し,リージョン単位にゲートウェイで異常フローを遮断する.特に,異常フローを送信する移動体が接続する基地局エリアに対して隣接する基地局エリアすべてに遮断を設定する.また,各リージョンに設置した管理サーバが遮断情報を共有する分散型のネットワーク管理により,隣接リージョンに対しても遮断の設定が実行される.これにより,異常フローを送信する移動体が基地局間を移動するようなモバイルネットワークに対して,遅滞のない異常フロー遮断が可能となる.