著者
向後 智子 向後 千春
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.87-94, 1998
参考文献数
13
被引用文献数
6

本研究はマンガによる学習内容の提示が理解と保持に及ぼす影響について検討した.学習内容部分とストーリー部分を含むマンガを材料として,(1)マンガか文章かによる学習内容部分の表現方法の違い,および,(2)マンガによるストーリー部分の提示の有無の2つの要因が内容の理解と保持に及ぼす効果について実験した.各要因が理解の深さにどのように効いているのかを検討するために,解答に必要とされる理解の度合いが異なるようなテストを3種類用意し,読解直後と1週間後にテストを行った.その結果,解答にあまり深い理解を必要としない場合,マンガによる学習内容部分の提示が有効であるが,推論や新しい事態への知識の適用が必要とされるテストでは,マンガによるストーリー部分を提示することが成績を有意に高めることが明らかになった.また,実験後のアンケート結果から,関心度はストーリー部分を含む全体を提示することによって高まることがわかった.
著者
扇原 貴志
出版者
日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.93-103, 2018-04
著者
齋藤 征人
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
no.46, pp.11-16, 2009-03-31

社会福祉領域において障害当事者や社会福祉実践家らがもつ経験の価値を見つめなおす立場から,かつて「『精神障害者』が仲間に語りかける雑誌」として公刊された『爽風』に表された当事者らの思いについて質的に分析し,彼らが語ったものとは何だったのか,その全体像を明らかにした.それは,同じ病を持つ仲間の存在の重さや,障害当事者,専門家,家族,地域住民といった立場を超えて,ともに生きる存在としてその地平を同じくすることを強く望む声であった.このことは現在も変わらぬ,障害当事者らが自らの経験から得た知恵であり願いでもある
著者
小野 ミツ
出版者
ヒューマンケア研究学会
雑誌
ヒューマンケア研究学会学術集会 プログラム/抄録集 (ISSN:2187283X)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.11-11, 2016-10

高齢化に伴う要介護高齢者の増加している中、在宅で虐待を受けている高齢者の7割が要介護認定を受けており、高齢者の介護問題は、今や、家族の限界を超えているといえます。長寿という人類の夢を、悪夢と終わらせない知恵や地域づくりが、今、求められています。このような現状の中で、要介護高齢者、家族、地域の人々、そして地域ケア関わる全てが、住み慣れた家や地域で安心して生活できる地域包括ケアシステムづくりに向けた取り組みをし、かに推進することが重要な課題となっています。
著者
伊藤 秀明
出版者
社団法人日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.682-685, 1991-12-20
被引用文献数
2
著者
四王天 正臣
出版者
茨城工業高等専門学校
雑誌
茨城工業高等専門学校研究彙報 (ISSN:02863391)
巻号頁・発行日
no.46, pp.51-56, 2011-03

"Quantum Mechanics that was formulated around 1925 can explain experimental results extremely well. It's leadingfaction advocates "Copenhagen interpretation" which takes the position standing on positivism. The possibility, however, that thereare "hidden variables" in an underlying theory based on realism has been explored since the birth of quantum theory. Accompanied bythe development of experimental methods over the recent years, the possibility of the realism can now be discussed on the basis ofexperiments, not just theoretically. Here we review the approach of realism and examine the implications of The Free Will Theoremwhich was presented lately."
著者
山口 邦夫
出版者
駒澤大学
雑誌
法学論集 (ISSN:04393287)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.127-142, 1995-03-10
著者
横田 智 山尾 僚 鈴木 信彦
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.252-263, 2012-10-05

ワーカー多型の進化とその生態学的意義を解明するために,ワーカーに二型(メジャーおよびマイナーワーカー)がみられるオオズアリの分業体制を定量的に解析すると共に,メジャーの重要性が高い餌条件下で,カースト比やメジャー形態の可塑的変化が生じるのかを検証した.室内でサイズの異なる餌(大きい餌:フタホシコオロギ成虫,小さい餌:大きい餌を凍結粉砕したもの)を与え,餌場に現れたワーカーの個体数やメジャー比,行動様式,餌の解体の有無などを観察した.大きな餌を与えた場合,メジャーが餌場に多く現れ,マイナーが運搬行動に従事し,メジャーが解体行動に従事するという明確な分業がみられた.メジャーがいるコロニーでは,ほとんど場合餌が解体されたのに対し,メジャー不在のコロニーでは解体が生じたのはわずかであり,いずれも女王によるものであった.63日間,大きな餌を与えたコロニーと小さな餌のみを与えたコロニーのメジャー比及びメジャーの頭幅を比較したところ,メジャー比には違いはみられなかったが,頭幅には餌の大きさに相関した違いが生じた.腹部に栄養を貯蔵したメジャーがいるサブコロニー,貯蔵していないメジャーがいるサブコロニー,メジャーがいないサブコロニーをそれぞれ飢餓条件に置いて生存率を記録した結果,貯蔵したメジャーがいるコロニーが最も生存期間が長かった.以上の結果から,オオズアリの採餌におけるワーカーの明確な分業体制とメジャーによる食物貯蔵機能が明らかになり,メジャー形態の可塑的変異も確認された.メジャーカーストは餌の解体や栄養貯蔵に重要な役割を担っており,餌資源の獲得や維持に大きく貢献していると考えられた.
著者
富士栄 厚
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.56-69, 2004-06-30

I analyze the environmental sculpture of Michael Heizer's "trace" by his action in the desert and create the connection between Art and Archeology. The "Trace" has multiple meanings. The notion of "Displacement" which is related to "Trace", is defined as the displacement of the people, objects and matter. "Displacement" denotes the replacement or transfer. 1) I situate the historic context which has made the foundation for the interdisciplinary theory between actual art and archeology through the exchange of information of American art historians and anthropologists.2) I analyze the relation of the contemporary Land art and the notion of "Colossal", which also has multiple meanings, issued from 18th century philosophy of the Sublime, as evidence of connection between art and archeology. I also analyze "Diffracted Gestalt", the key concept in understanding the works of M. Heizer 3) I analyze the notion of "Displacement", in three cases: (1)Monument, (2)Connection of art and archeology, and (3)Copy. 4) 1 consider the actions of M. Heizer as ritual and analyze the meaning of his individual ritualistic action, referring the American Indian's ritual in the art context.
著者
口村 淳
出版者
一般社団法人日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.148-160, 2010-02-28

本研究の目的は,高齢者ショートステイにおける生活相談員の業務を明らかにし,その特徴について検討することである.特養併設型ショートステイを利用した167人の既存臨床情報(16種類)から,「相談員が関与した業務」を抜粋した.Krippendorff,K.の内容分析の手法により分析した結果,業務内容について22個のカテゴリ,さらに「予約および入退所に関する業務」「円滑なケアの実施に関する業務」「具体的サービス内容の調整」「新規利用に関する業務」「緊急的,一時的な業務」という5個の上位カテゴリに分類できた.ショートステイにおける相談員業務の特徴として,(1)予約および入退所に関する業務が多い点,(2)連携・調整・相談というスキルを多用している点,(3)「利用期間外」における業務が大半を占めている点,(4)「施設ケアマネジメント」に関する業務を担っている点,が示唆された.
著者
楊 麗雅
出版者
城西大学
雑誌
城西人文研究 (ISSN:02872064)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.45-58, 1992-01-25