著者
石井完一郎
雑誌
京都大学学生懇話室紀要
巻号頁・発行日
vol.1, pp.3-41, 1971
被引用文献数
1
著者
髙橋 直樹 松橋 仁 西村 修 須藤 隆一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.III_429-III_434, 2012 (Released:2013-03-15)
参考文献数
18
被引用文献数
2

本研究では近年普及の進んでいる性能評価型浄化槽に着目し,塩素消毒前の工程における大腸菌群の除去効果,および塩素消毒による除去効果を解析した.さらに大腸菌群の除去特性について他の水質項目の除去効果と比較しながら解析した.その結果,調査した浄化槽25基のうち24基で塩素消毒前の大腸菌群数が排水基準値である3,000cfu/mL以下を満たすことが確認された.また,塩素消毒によって全ての浄化槽において1,000cfu/mLを下回るものの,残留塩素濃度が2mg/L以上検出されても大腸菌群数が200cfu/mL以上検出される場合もあった.大腸菌群数はSSと正の相関が,硝化率と高い負の相関が認められ,SSおよび窒素を高度に除去できる浄化槽によって大腸菌群数を低下させることが可能であることがわかった.
著者
山分 佐知子
出版者
日本ファイナンス学会 MPTフォーラム
雑誌
現代ファイナンス
巻号頁・発行日
vol.14, pp.47-78, 2003

<p>本稿の目的は,日本の新規公開市場の現状を整理し,その価格形成について実証的に分析することである.分析対象は,日本の新興市場として位置づけられる店頭市場に,1995年~2002年に株式を新規公開した企業713社である.本稿では,欧米の株式新規公開に関する定型化された事実の1つであるアンダープライシングについて,その存在を確認し,それに関する理論仮説を回帰分析によって検証している.本稿の分析結果は,The Winner's Curseが日本のアンダープライシングでも重要な要因であり,特に,起業家(initial owner)の意思決定がその程度に影響を及ぼすことを示唆している.また,引受証券会社の保証効果仮説と投資家の情報顕示理論による部分調整仮説は,日本の現状とは整合的ではない.これは,日本の引受市場の状態や実質上の制約が影響しているためであると考えられる.</p>
著者
佐藤 正惠
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.12, pp.537-539, 2021-12-01 (Released:2021-12-01)

2020年からのCOVID-19流行により,学会・研究会や会議はZoom等のWeb配信またはハイブリッド形式が主流になった。筆者は東京のJSTとWeb配信のハイブリッドで開催されたINFOPRO2021に参加し,2021年7月2日に口頭発表を行った。プレゼンテーション・ツールとして初めてMorressier(モレシエ)を使用したので,その体験を述べる。Morressierは会場参加に即したイメージで作られており,発表者は事前に登録したMorreierのシステム上で,直前までUpdateが可能である。また,研究者情報のORCIDのIDと連動しているのも研究者にとって利便性が高い。課題として,運営側で使用するにはまだ日本語でのサポートが十分でないため,事前のレクチャーや説明を十分に行う必要がある。
著者
INFOPRO2021実行委員会
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.12, pp.530-536, 2021-12-01 (Released:2021-12-01)

2021年の情報プロフェッショナルシンポジウム(INFOPRO2021)は,新型コロナ感染症の蔓延が収まらない中,INFOSTA史上初の正式なオンラインによる開催となった。テーマは,「インフォプロにとってのニューノーマルとは何か」である。開催のためのツールは,学術会議用のバーチャル会議プラットフォームMorressierを使った。オンライン開催決定の経緯と,日本ではまだ利用実績のないMorressierをプラットフォームに選択した経緯,本番に向けた準備の舞台裏,Morresierの使用感,特別講演のテーマと講演者決定の裏話,シンポジウム後のオンライン情報交流会の様子など,インフォプロにとってのニューノーマルを体現すべく挑戦した様子を,シンポジウム実行委員会メンバーがオムニバス形式で振り返った。
著者
林 和弘
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.12, pp.513, 2021-12-01 (Released:2021-12-01)

INFOPRO2021にご参加,ご登壇いただいた皆様,誠にありがとうございました。また,おつかれさまでした。さらに,ご協力,ご協賛いただいた皆様にも厚く御礼申し上げます。ご存知の通り,COVID-19の影響は昨年のINFOPRO開催に大きな影響を与え,結果として,INFOPRO2020自体は誌上開催としつつ,Plusとして希望者によるオンライン発表の機会を作り,電子ポスターやプロダクトレビューも加えた紙とオンラインのハイブリッド開催となりました。運用においては,zoomを導入し,手探りながらも幸い大きなトラブルもなく開催することができました。さて,今年はどうするか。依然COVID-19の影響が続く中,昨年のオンライン試行を踏まえてどのように拡張するかが課題となりました。今年も様々に検討を重ね,オンライン開催を中心とした上で,いくつかの英断もあり,欧米で実績のある統合バーチャル集会プラットフォームMorressierを積極的に活用することとしました。zoomをあくまでオンライン発表“ツール”として扱うのと,Morressierのような演題登録や資料共有,発表後のコミュニケーション,アーカイブまでを含めた様々なサービスを擁する“バーチャル集会プラットフォーム”を扱うのでは,運用上大きな違いがありました。今年はこの違いをどのように吸収するかを学んだこととなりました。また,運営,登壇,参加それぞれの立場で慣れていただいたことにもなります。この慣れが確実に将来を変えていくと信じております。その他,本年も,より詳しい,開催までの経緯や当日の裏話等については,本号の他の記事をご覧いただきたいと思います。本年も無事に開催できたのは,一重に山﨑会長を筆頭とするINFOSTA三役,理事のご英断をはじめとする,実行委員,そして事務局のみなさまのご尽力とチームワークがあってのものでした。特に今年はプラットフォーム運用に関して増田理事に多大なるご尽力をいただきました。この場を借りて関係の皆様に厚く御礼申し上げます。何事も物事は3度目,3年目,あるいは3作目が大事とも言われます。INFOPRO2022に向けて,過去2回のオンライン開催から,さまざまな課題も浮き彫りになってきました。INFOSTAの今後も含めて,この2回の経験,知見を生かしてINFOPROを改善し,インフォプロのあり方を確実かつ魅力的なものにできるようみなさまのご賛同とご協力を改めてお願いする次第です。COVID-19は学協会の変容をこれからも押し進め,また,依然その変容は緒に就いたばかりともいえます。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。(INFOPRO2021 実行委員会委員長 林 和弘)INFOPRO2021 実行委員会 委員長:林 和弘(科学技術・学術政策研究所),副委員長:川越康司(ジー・サーチ),委員:矢口 学(科学技術振興機構),長谷川幸代(跡見学園女子大学),小山信弥(関東学院大学),鷹野芳樹(クラリベイト),寺脇一寿(医学中央雑誌),木村光宏(㈱アドスリー),担当理事(正):増田 豊,担当理事(副):棚橋佳子