著者
伊藤 了子
出版者
関西学院大学
雑誌
年報・フランス研究 (ISSN:09109757)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.(巻末よりの頁付)1-18, 1982-12
著者
中村 一
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.43-47, 1983-03-31
被引用文献数
1 1

イエローストーン国立公園の成立については,いままで主として探検隊による発見を主要な契機として説明されてきた。しかし,なぜ1870年代初頭に国立公園が制定されねばならなかったのかという問題についての追究はほとんどなかった。本研究では金融資本家ジェイ・クックの置かれた経済史的条件に注目して,ふたつの契機,ナショナリズムと「自然」がかれをして公園化運動を推進せしめたという仮説を提出する。
著者
星 靖子 鈴木 整
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.111, no.3, pp.120-126, 2016 (Released:2018-05-30)
参考文献数
7

アルコールの種類を問わず,スパークリング飲料は場を華やかに変え,気分を爽快にさせてくれる。マイナーだった発泡清酒を一躍注目商品に変えたのが,この「すず音」と言えよう。日本酒らしさを排除しながら日本酒の独自性は守る,固定観念にとらわれない新たな商品開発に必要な姿勢を教えていただいた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.477, pp.82-87, 2005-03-14

新しいパソコンを使い始めて、最初の大仕事がデータの移行だ。自分で作成したWordやExcelなどの文書ファイル、大切な送受信メールやアドレス帳、自分の趣味に合わせて登録したInternet Explorerのお気に入り、思い出の写真や映像、音楽など、自分の分身ともいえる大事なデータは忘れることなく、新しいパソコンに持っていきたい。
著者
川本信正著
出版者
ポプラ社
巻号頁・発行日
1975
著者
川本信正著
出版者
昭森社
巻号頁・発行日
1936

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著者
川本信正 多田信作執筆
出版者
黎明書房
巻号頁・発行日
1965
著者
川本信正著
出版者
国土社
巻号頁・発行日
1964
著者
川本信正著
出版者
青葉書房
巻号頁・発行日
1957
著者
川本信正著
出版者
大修館書店
巻号頁・発行日
1976
著者
川本信正森川貞夫編
出版者
大月書店
巻号頁・発行日
1987
著者
小竹 尊晴
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

I はじめに<br><br> 日本で1980年代から本格化した縁辺地域への移住の動きは,今日では20代・30代の若年層からリタイア層まで多様な世代に広がりつつある.近年では,観光業も含めた産業基盤の乏しい山村離島地域においても,若い世代が多く移住する現象が見られるようになった.このような経済的・政治的要因によらず生活の質などを求めて行われる「ライフスタイル移動」と呼ばれる移動形態においては,観光・滞在の経験や,地域に対する想像力が大きな影響力を持つことが指摘され(長友 2015),実際に農村居住の拡大は日本人の農村観の変化とも呼応している.しかし,地理学の既存の移動者研究において,移動における空間表象との関連性はあまり検討されてこなかった.<br><br>かかる状況を踏まえて,本研究では,縁辺島嶼地域へのライフスタイル移動における空間表象と実践の様相を移動者のライフヒストリーから分析する.事例地域として,地理的に近接しつつ産業基盤や観光業への依存度を異にする鹿児島県の沖永良部島・与論島を取り上げる.研究に際しては,2017年9月と10月から11月にかけて,沖永良部島・与論島の役場・観光協会などへのヒアリングとともに,2島への移住者および農業アルバイトに従事する滞在者12名のライフヒストリーを収集した.これに,自治体が発行・運営する移住者支援パンフレットやホームページに掲載されている移住者4名の事例を加え,分析を試みた.<br><br>Ⅱ 事例地域の概要<br><br> 本研究が取り上げる沖永良部島と与論島は,鹿児島県の奄美群島南部に位置する島々である.奄美大島などとは異なりいずれも隆起サンゴ礁由来の低平な島で,群島の中でも特に沖縄に近い文化的・自然的景観を有する.沖永良部島は,花卉・馬鈴薯・サトウキビ生産を基幹とする農業主体の島で,労働力としてボランティアバイト(通称:ボラバイト)をはじめとする農業アルバイトを積極的に利用している.また与論島は,1970年前後には日本最南端の離島として注目を集め,青い海と白い砂浜の美観を有する観光地として発展した.いわゆる「離島ブーム」が去った1970年代後半以降,入込客数はほぼ一貫して減少してきたが,近年では,若い女性にターゲットを絞ったSNSでの宣伝戦略が功を奏して,再び観光地としての脚光を浴びている.<br><br>Ⅲ 研究結果<br><br> 調査対象者16名の語りを分析した結果,以下のような結果が得られた.<br><br>まず移動の動機に関して,大別して「自己実現」,「逃避」,「放浪」の3種類の類型が確認され,それぞれに移動の仕方に特徴が見られた.自己実現は,島嶼空間において開業や地域活性化など自己の願望をかなえることを目的とするもので,地域をあらかじめ選定して来住する者が多い.逃避は,都会的な生活や日常的ストレスからの解放,精神的癒しを求めての移動で,漠然とした「(南の)島」を志向するものが多い.調査対象者の中では与論島に多く見られたが,聞き取りの中で,縁辺地域のボラバイト全般にこのような事例が見られることが明らかになった.放浪は,特定地域や定住への志向が強くなく,居住地を転々とするもので,比較的若い世代に多いほか,自分の趣味や気候的な相性に照らして地域を選ぶ傾向が見出だされる.<br><br>次に,語りの中に表れる空間表象と他の要素の結びつきに着目すると,各島の地域的特性との関連が示唆される.特に沖永良部島に関しては,「農業」を介して移動先に選択されやすいことが明らかになった.この背景には2つの理由が考えられる.1つ目は,観光も含めて知人のつてをたどった移動経路が多いことから分かるように,観光地としての沖永良部島のイメージが確立していないこと,2つ目は,町の移住政策の整備が遅れていることもあり,島への移住あるいは定着のプロセスにおいて,農業アルバイトを含めた農業体験が重要な影響を果たしていることである.一方農業を介した移住が一般的でない与論島では,農業との結びつきは見られない.またやや不明瞭ではあるが,与論島ではメディアや観光経験を通じての移住が多く見られる傾向があった.<br><br><br><br>参考文献<br><br>長友淳 2015. ライフスタイル移住の概念と先行研究の動向: 移住研究における理論的動向および日本人移民研究の文脈を通して. 国際学研究. 関西学院大学国際学部研究会. 4(1). 23-32.
著者
滝野 千春 今井 靖親 藤田 正
出版者
奈良教育大学教育研究所
雑誌
奈良教育大学教育研究所紀要 (ISSN:13404415)
巻号頁・発行日
no.12, pp.65-78, 1976-03-25

本研究は家庭生活,学校生括,社会生活に関する11項目から成る質問紙を用い,いわゆる「へき地」における中学生と親の生活意識を比較・検討し,その特徴を明らかにすることを目的としておこなわれた。調査対象は奈良県吉野郡上北山村上北山中学校生徒82名とその両親153名である。得られた主な結果を要約すれば次のとおりである。(1)理想の父親像として,中学生は家庭的な父親をあげているのに対し,親は仕事に専念する父親をあげていて,両者の間には著しい差異が認められた。(2)理想の母親像としては,中学生も親も「家庭生活を何より大切にする母」をあげている。(3)子どもが将来親にしてあげたいと思っていることと,親が子どもにしてほしいと思っていることとを比較すると,「親に心配かけないようにする」ということでは一致しているが,経済的扶養については,両者の間に顕著な相違が見られた。(4)子どもが学校で得たいと思っているのは,主として「心をうちあけて話せる友人や教師」であるのに対し,親はわが子が学校で「教養」を身につけることを期待している。(5)中学生も親も地域への愛着度はかなり高い。その理由は自然環境のよさと人情のあつさにあるように思われる。しかし,生活の不便さや高物価,つき合いのわずらわしさなどは,共通して地域への不満となっている。(6)この地に永住を希望する者の割合は,中学生より親に多かった。また女子中学生より男子中学生のほうに移住希望者が有意に多かった。(7)現代の日本社会への不満は,中学生では「正義のとおらぬこと」や「貧富の差があること」にあるが,親では「国民の意見の分裂」や「まじめな者が報われないこと」に向けられている。(8)中学生も親も,生活態度として,「金や名誉を考えずに自分の趣味にあった暮し方」をすることや,「世の中の不正と戦い,清く正しく生きること」をあげているが,「その日,その日をのんきに暮す」という者は中学生よりも親に多く,男子中学生より女子中学生に多い。(9)中学生は親しい友人や仲間といる時や,スポーツや趣味にうちこんでいる時に生きがいを感じると答えたのに対し,親は「仕事に打ちこんでいる時」,「家族といる時」をあげている。また子ども自身が将来自分がなりたいと願っているものと,親が子どもに期待する人間像とでは,両者に大きなくいちがいが見られた。へき地教育研究室報告特集6