著者
佐藤 央庸 濱野 強 片見 眞由美 高野 千代 大川 優子 藤澤 由和
出版者
新潟医療福祉大学
雑誌
新潟医療福祉学会誌 (ISSN:13468774)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.51-56, 2007
被引用文献数
1

茨城県大洋村(現,茨城県鉾田市)では,精神障害者(以下,当事者)のエンパワーメントの向上を目的として,当事者と住民の参画による普及啓発イベントの開催を試みた。 13名の当事者が実行委員となり,普及啓発イベントの企画とその運営の中心を担い,3ケ月間の準備を経て開催された。そこで,本研究においてはこうした一連の活動が当事者のエンパワーメントに及ぼす影響に関して検討を行なった。その結果,参画後は参画前に比べて「自尊/自己効力感」,「楽天/将来へのコントロール」の2項目について,スコアの改善が示された。以上の結果から,今回の試みが当事者のエンパワーメント向上に有益な影響を及ぼしたことが推察され,その要因として当事者への適切な役割分担と主体性の尊重,当事者に対する周囲の一貫した支持と肯定的態度などが考えられた。
著者
山口 博明
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.571-581, 1993
被引用文献数
10

昭和42年 (1967) より昭和62年 (1987) までの21年間に, アレルギー疾患を持って九段坂病院小児科外来を受診及び入院した2157名の患児を対象として, 特異抗体を皮内反応及びRASTによって測定し, 年次推移, 性別, アレルギー疾患別, 重症度別に比較した。1) 皮内反応の陽性率が増加したのは, 家塵とスギであった。真菌類では昭和40年代から50年代前半に一時的な増加がみられた。2) 陽性率に男女差はみられなかった。3) アレルギー疾患別の検討では, 家塵で皮内反応とRASTとも喘息単独例より喘息に鼻炎を合併した症例に陽性率が高かった。4) 重症度分類では, 皮内反応で家塵, 真菌類, スギ, プタクサ, ネコ, 絹, ソバガラで重症ほど皮内反応の陽性率が高値を示した。5) 総IgE値が高いほど家塵, ダニ, カンジダ, スギの皮内反応の陽性率が高値を示した。近年のアレルギー疾患の増加は, 家塵及びスギ花粉などの皮内反応の陽性率が年次的に上昇していることからも裏づけられた。その原因として, 東京都の新築された非木造家屋が昭和44年以降に木造の2倍に増加したことなどの住宅構造の変化, また高層住宅が昭和40年初期に比べ50年以降に3倍以上に増加し, この生活環境の著しい変化が, 住居内のダニ数の増加を促し, また, スギ林の植林の増加による花粉の飛散数が上昇に加え, 大気汚染などが影響しているものと推測された。
著者
奥田 紫乃 佐藤 隆二 松本 宜孝
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.65, no.529, pp.17-22, 2000
被引用文献数
4 1

This paper aims to establish a design system of the shading windows which achieve a balanced flows of visual information between the inside and the outside of a room. For this purpose, the relationship between the visibility level and the physical condition of the object seen through the shading of a window must be known. In this paper, the calculating method of the apparent luminance of a visual target seen through a lace curtain was established. In the calculating method, three optical properties of various race curtains, the rate of passage luminance, the property of transmission, and the property of reflection, are required. So these optical properties of five kinds of lace cloths which have different formal characteristics were measured.
著者
島内 裕子
出版者
放送大学
雑誌
放送大学研究年報 (ISSN:09114505)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.302(21)-279(44), 2003

江戸時代には、『徒然草』の著者である兼好が、晩年を伊賀国種生で過ごし、そこで没したとする説が流布していた。この説を反映して、種生という地名を題名にした『種生伝』という兼好の伝記が書かれた。また、伊賀国地誌には、兼好の墓のことが記載され、そこには種々の兼好伝の記事も載せられている。江戸時代には、伊賀国にある兼好の墳墓とされる塚が文学的な名所となっていたのである。芭蕉の弟子の服部土芳もここを訪れている。さらに近代になってからも、伊賀種生の兼好の旧跡を訪ねる人々は「種生探訪」とも言うべき、訪問記を書いているし、地元でも兼好の旧跡が顕彰された。本稿では、種生の兼好旧跡を実地に調査し、地元資料も踏まえて、近世から現代にいたるまでの、種生における兼好終焉伝説とその展開を概観し、次の四点から考察した。第一に、種生常楽寺に現存する『兼好上人略伝』の紹介と、近世兼好伝におけるこの作品の位置づけについて。第二に、『標柱伊賀名所記』に書かれた兼好関係資料について。第三に、服部土芳における兼好と『徒然草』への関心について。第四に、種生を訪れた人々の探訪記と地元での兼好顕彰について。以上の考察を通して、文学作品としての『徒然草』だけでなく、著者である兼好への関心も近世から現代にいたるまで、一貫してかなりたかかったことが明らかになるであろう
著者
北原 佶
出版者
診断と治療社
雑誌
小児科診療 (ISSN:03869806)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.921-926, 1998-05
被引用文献数
1
著者
吉川 大雄 菱沼 孝夫 近久 武美
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.66, no.652, pp.3218-3225, 2000-12-25
被引用文献数
17

The humidification system in a PEFC is handicapped by the water management under a range of temperatures including low temperatures in winter, so the performance with and without humidification was considered and simulated for a variety of fuel cell temperatures. The characteristice of a single cell with a cell area of 104 cm^2 was identified by experiments and a one dimensional model was developed to evaluate cell performance. The experiments found that water managements are important because the ionic conductivity of the membrane and catalyst layers decreases when there is little humidity. Results of start-up tests with the cell showed that the fuel cell recover the performance quickly in temperature as low as 10℃. The one dimensional simulation model showed that the measured cell performance agrees with the modeling results for various humidity conditions of the cell. If low reaction temperatures and low current densities are selected as operating conditions, it would be possible to apply the dry system at the start-up.
著者
鈴木 悠里 野田 敦敬
出版者
日本理科教育学会
雑誌
日本理科教育学会東海支部大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
no.53, 2006-11-19

現在、生活科・総合的学習の中で「竹」を扱った様々な授業が実践されてきている。竹林散策、竹を利用したものづくり、たけのこを食べるなど、活動内容は多種多様である。そこで、「竹」を扱った授業の分析を行い、「竹」の生活科・総合的学習における教材性・教材価値を明らかにする。そして、明らかになったことを「竹」の教材開発へと生かしていく。
著者
竹内 比呂也
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.418-422, 2007-09-01
被引用文献数
2

インターネット上で利用可能なデジタルコンテンツが増加し,伝統的な意味での図書館の資料蓄積・提供機能の重要性が相対的に弱体化している環境下において,これからの図書館のあり方について考察する。図書館を構成する基本要素である,図書館という場所,資料,図書館員について,「利用者の期待」「付加価値」「インタラクティブな関係性」という観点から考察し,これらの図書館に求められる場所としての図書館の特性,インターネット空間上での図書館のプレゼンスの強化,機関リポジトリの推進,図書館員の新たな役割について論じる。
著者
山岸 良一 内田 茂 久我 新一
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.384, pp.27-35, 1988-02-28
被引用文献数
10

We examined 1) relations between complexity-order and subjects' evaluation of visual environments, and 2) physical causes of complexity and order by different 3 stages of experiment. In 1st experiment, we employed semantic differential method using 30 color-slide pictures of residential environment in order to examine the 1st purpose. In 2nd experiment, we used 30 pieces of abstract pictures. In 3rd experiment we used 27 series of VTR pictures of abstract models of street environments. Both 2nd and 3rd experiments aimed to obtain the physical causes of complexity and order. As the result of these experiments we found; 1) An orderly and complex environment obtained higher evaluation in a residential environment; 2) The measurement of complexity and order is relative to the measurement of information theory.
著者
狩野 秀一 鈴木 一哉 地引 昌弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.377, pp.21-26, 2004-10-21

ルータクラスタにおけるニ重パケット処理冗長方式を提案する。高機能ルータクラスタではフロー状態の冗長化が必要だが、従来方式では冗長化のための状態交換のオーバーヘッドが大きいという問題がある。本研究では、パケットを二重処理して状態を冗長化するために、状態交換のオーバーヘッドがかからない方式を提案する。また、メンバ数および故障回復時間をパラメータとして従来方式とスループット比較を行い、提案方式の優位性を検証する。
著者
藤山 健一郎 中村 暢達 平池 龍一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.226, pp.31-36, 2005-07-29

既存のクラスタ構成の情報システムにおいて、アプリケーションのデータベース接続APIを拡張し、用いられているデータベースの種類によらず汎用的に、かつ、アプリケーション等を変更することなく透過的にデータ同期複製機能をアドオンし、容易にデータ保護を実現する方式を提案した。また、JDBCを拡張して提案方式を実装、評価し、障害時にもデータが欠落無く保護され、無停止でサービスが継続できることを確認した。
著者
中村 明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1058-1059, 1989-10-16

Process Flow Modelは、UNIXのプロセス管理の複雑な機構を解析する目的で筆者によって考案されたペトリネットの一変種である。ペトリネットの構成にしたがって、Process Flow Graph, Process Flow, Marked Process Flow,更にサービス関数、要求関数が定義されて、Process Flow Modelの枠組が組み立てられる。ここで対象とするUNIXシステムはスワッパというプロセス番号0を持ったシステム特殊プロセスと、PMAX個まで生成消滅するプロセス群より成立っているものとする。