著者
田中 祥貴
出版者
長野大学
雑誌
長野大学紀要 (ISSN:02875438)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.149-159, 2006-09
著者
目良 和也 矢野 宏実 市村 匠
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第21回ファジィ システム シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.6, 2005 (Released:2007-05-29)

現在,インターネット上には多様で膨大な量の情報が存在しており,それらの情報を元に,我々は自分の好みに合わせて購入商品や旅行先などを選定することが出来る.そのための手法としてAHPや多属性効用理論があるが,未知の対象の定性的な属性について評価することは難しい.本研究では,インターネット上から収集した意見に含まれる程度表現と信頼度表現を考慮した形で,属性の度合を求めるための手法を提案する.min-max法では,ある属性値に対して一人の人間が感じる印象を各程度のファジィ集合に対する帰属度で表し,そこから統合値を求めている.本研究ではこの手法を拡張し,複数の人間の意見から統合値を求める手法を提案する.このファジィ集合の帰属度は意見数の比率から求めるが,本手法ではその際に各意見に付随する信頼度表現を各意見の重みとする.信頼度表現の重み,程度表現の分類,文章からの意見情報の抽出には自然言語情報を用いる.
著者
伊藤 恭五郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.10, pp.640-643, 1981-10-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
4

主食である米を主原料とする日本酒の醸造経営者であり技術者である著者は, 酒造米流通の歴史を省み, 酒造業の将来を望んでその制度の改正や対策が急務であることを真剣に訴える。
著者
Tomoko Yamaguchi Masafumi Kubota Hiroaki Naruse Koichiro Kuwatsuru Tsuyoshi Miyazaki
出版者
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
雑誌
Progress in Rehabilitation Medicine (ISSN:24321354)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.20210032, 2021 (Released:2021-08-26)
参考文献数
31
被引用文献数
3

Objectives : This study aimed to describe the injuries and illnesses that occurred at the 18th National Sports Festival for Persons with Disabilities in Japan, which was attended by more than 3000 athletes from beginner to elite levels.Methods : Records from medical stations set up at the venues for each sport were reviewed. The incidence rates (IRs) were calculated as the number of medical station visits per 1000 athlete-days. The backgrounds of injuries and illnesses were investigated.Results : In total, 3277 athletes attended the festival, and 134 eligible medical station visits were analyzed. Overall, 102 athletes complained of injuries. For the whole schedule of the festival, IRs were 15.5 for injuries and illnesses and 11.8 for injuries alone. For injuries and illnesses, high IRs were seen in soccer (39.8), basketball (25.6), and foot baseball (22.4); for injuries alone, high IRs were also seen in soccer (33.6), basketball (25.6), and foot baseball (16.8). The most frequent symptoms were internal symptoms (n=32), contusions (n=30), and wounds (n=24). Joint sprains occurred in various sports, whereas muscle strains happened mainly in disciplines demanding sprinting or high agility. Of the 55 cases that occurred during events or public rehearsals, 45 were traumatic, whereas the relation to sports activities was not described in 51 cases. Of participants with internal symptoms, 11 were suggested to have viral infections. We identified 21 injuries caused by falls.Conclusions : Minor trauma and viral infection were the most frequently observed symptoms among injuries and illnesses, respectively. Structured medical records and organized surveillance systems should be utilized to improve data collection and understand the onset of injury and illness.
著者
折原 良平
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.90, no.8, pp.488-494, 2021

<p>ディープラーニングをはじめとする人工知能技術の新たな適用先として芸術の創作が注目されており,絵画,音楽,文学などの分野で研究例がある.研究成果である計算機の「作品」の中には,オークションハウスにて高額で取り引きされたり,著名な美術館に展示されるような作品もあらわれている.こうした流れの中の1つの方向性として,すでにこの世に亡い芸術家の作風を機械学習し,その芸術家をほうふつとさせる作品の生成を試みるものがある.話題になったプロジェクトとしては,レンブラントや美空ひばりの例がある.現代日本を代表する芸術であるマンガにおいても,先ごろ手塚治虫の「新作」を生成しようとするプロジェクト「TEZUKA2020」が実施され,話題を呼んだ.本稿では,TEZUKA2020の概要と技術的背景を解説するとともに,人工知能技術を用いた発想支援の実践としての文脈からプロジェクトを評価する.</p>
著者
Alan TEO 青木 昭子 後藤 英司
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.47-49, 2008-02-25 (Released:2010-10-22)
参考文献数
1

1) 平成16年度に新医師臨床研修制度が始まり, 「研修医」の定義が明らかとなった.2) 本邦では「研修医」が「レジデント」と同意で使われることが多いが, 多くの診療科をローテートする「研修医」は米国の制度では「インターン」に当たる.3) 米国の「レジデンシー」は本邦の「後期研修制度」に対応する.4) 卒後年数を示すPostgraduate Year (PGY) は, 研修医, 初期 (前期) 研修医, 後期研修医, ジュニア・シニアレジデントなどの用語の混乱を防ぎ, 卒後教育の流れを表すわかりやすい表記法と考える.
著者
石川 哲也 横田 修一 平田 雅敏 小川 春樹 小笠原 慎一 中村 隆三 吉永 悟志
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.90, no.2, pp.222-229, 2021

<p>大規模稲作を展開する農業生産法人を対象に,多数の作付圃場の毎年の栽培管理や収量を「見える化」するとともに,条件による絞り込みやランクづけ,項目間の関係の図示等を通じて問題点を摘出し,改善提案を行うことを目的として,作付圃場を網羅する圃場別データセットを構築した.茨城県南地域の3法人における2019年の水稲作付圃場をすべて収集対象とした.圃場名や立地ブロック,面積などの基本情報,作付品種や栽培方法などの集計キーとなる情報,移植日や収穫日などの作業情報,肥培管理情報,防除情報を必須項目とし,追肥や防除については,実態に応じて複数回設定した.実証経営体の記録方法に応じて,営農管理システム出力のインポートや手書き日誌の転記によりデータを収集し,収量データは,各実証経営体で使用する収量コンバインおよび営農管理システムを通じて収集した.乾燥ロット別の実調製量等を圃場別に直接収集することは困難なため,乾燥調製データセットとして独立させ,籾摺・選別後の玄米重量および篩選・色彩選別による屑米重量を収集し,乾燥ロット番号を用いて参照する構造とした.収集したデータセットを用いて,全圃場数637筆の24.3%を占める横田農場のコシヒカリ155筆を対象に,推定収量が低かった33筆の要因を解析すると,圃場の立地ブロックと密接に関連する移植順序が,推定出穂期が遅い圃場での収穫日までの積算日射量の減少を通じて影響したと推察された.このように,網羅的データセットの活用により,問題点の特定と改善策の提案が可能になると判断された.</p>
著者
船橋 恒裕
出版者
同志社大學經濟學會
雑誌
経済学論叢 (ISSN:03873021)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.439-452, 2008-03

医療サービス同様、介護サービスについても、地域間に大きな格差があるといわれている。そこで、本稿では、近畿地方において、介護費用におよぼす要因を明らかにし、地域において特徴や大きな違いがあるのかを示したい。結論として、介護保険における回帰分析から、全ての府県で、「老年人口」が介護費用の増加に大きくかかわっていることが示された。その他、「介護給付件数」と「高齢者世帯」が、医療費に影響を与えることが判明した。論説(Article)