著者
鶴田 一郎
出版者
広島国際大学 教職教室
雑誌
広島国際大学 教職教室 教育論叢 (ISSN:18849482)
巻号頁・発行日
no.10, pp.35-44, 2018-12-20

要旨:本研究では、地下鉄サリン事件被害者の心理をPTSD反応の視点から検討した。その結果、まずPTSD反応は「恐怖」「再体験」「過覚醒」「麻痺」「回避」「罪責感」の六種類に分類できることがわかった。次にPTSD反応(「外傷後ストレス」「トラウマ反応」「喪失反応」)の分析と考察を行った。まず「外傷後ストレス」である「恐怖」を中核とする外傷的体験があったことを前提とする。次に「再体験」で出来事の苦痛に満ちた再現があり、それから「麻痺・回避」し、反応全般を低下させ、その逆に「過覚醒」で過剰に覚醒させる、以上を「トラウマ反応」の三大症状と呼ぶ。更に経過の中で起きてくる「罪責感」は「喪失反応」に含まれる。以上に加えて、PTSD反応を長期化させないために「自責感情」「孤立無援感」「無力感」「不信感」へのケアが不可欠である点を指摘した。

1 0 0 0 OA 日本古典

著者
横山青娥 著
出版者
長崎書店
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1943
著者
鳥山 直樹 小野 景子
出版者
進化計算学会
雑誌
進化計算学会論文誌 (ISSN:21857385)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.32-40, 2018 (Released:2018-06-01)
参考文献数
18

In this paper, we present an efficient sampling method for a multimodal and high-dimensional distribution. For sampling from a high-dimensional distribution, DE-MC, which is based on the Markov chain Monte Carlo(MCMC) methods, has been proposed. It showed good performance in sampling from any probability distribution based on constructing a Markov chain that has the desired distribution. However, DE-MC has inherent difficulties in sampling from a multimodal distribution. To overcome this problem, we incorporate a replica exchange method into DE-MC and propose a replica exchange resampling DE-MC method (reRDE-MC) based on sampling importance resampling to improve its performance. The proposed method is evaluated by using three types of distributions with multimodal and high dimensions as artificial data. We verified that the proposed method can sample from a multimodal and highdimensional distribution more effectively than by a conventional method. We then evaluated the proposed method by using financial data as actual data, and confirmed that the proposed method can capture the behavior of financial data.
著者
伊藤 朝輝
出版者
日経BP
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.841, pp.67-72, 2020-05-11

iPadやiPhone、Macなどでは「AirDrop」というワイヤレス通信の仕組みが備わっている。写真の送受信で有名だが、それ以外にもさまざまな情報を扱える。
著者
堀口 萬吉
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.40-50, 1997
参考文献数
32
被引用文献数
1

関東平野を横断する利根川に沿って,低地が広く発達している.この発達は関東造盆地運動によると云われている.最近,この地域の考古遺跡発掘調査あるいは低地における大規模な土木工事などにより.表層とくに浅い地層の観察・検討が行われるようになってきた.その結果,この地域の新しい歴史時代の地殻変動あるいは地質環境変遷の具体的な事象が明らかになりつつある.利根川中流低地下流側の加須低地では,古い台地地形が地下に埋没しており,「埋没台地」と呼ばれ,特異な低地地形を作っている.この台地の埋没は,古墳時代以降約3mに及んでおり,加須低地における新しい時代の沈降運動は,大きなものであることを示している.また,上流側の妻沼低地では,9世紀(弘仁9年,818)に生じた「古代地震」の液状化による「地下の割れ目系」およびそれを充填する「噴砂・脈状砂」が各所で発見されている.これらの結果をまとめると,古代地震の液状化現象は,深谷市付近の規模が大きく周辺の地域にその規模を小さくしている状況がよく示される.さらに,赤城山南麓において,広域的な山地の崩壊と土石流による遺跡の埋積が報じられている.これらの調査から,利根川中流地域における「古代地震」は,大規模な地変を引き起こしたことがうかがえる.
著者
堀口萬吉
雑誌
歴史地震
巻号頁・発行日
vol.2, pp.9-14, 1986
被引用文献数
1
著者
松尾 喜義
出版者
根研究学会
雑誌
根の研究 (ISSN:09192182)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.15-16, 2005-03-22 (Released:2009-12-18)
参考文献数
3
著者
澤井 清 清水 勝嘉
出版者
特定非営利活動法人 日本医学図書館協会
雑誌
医学図書館 (ISSN:04452429)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.123-129, 1978

本稿は, 開国後の来日宣教医および来日アメリカ人医師の第1号であるヘボンが本国に送った書簡を中心に, 彼が行った救療事業について述べたものである。ヘボンが行った救療事業は, キリスト教宣教の手段であった。ヘボンは1861年4月から9月までの神奈川宗興寺における6ヶ月間と, さらに1862年12月に横浜の居留地39番に居を移してから1879年春までの合計18年間, 救療事業を行った。ヘボンの書簡の中に記されている内容は幕末・維新期にかけてのわが国の民衆の疾病状況あるいはヘボン自身が行った手術などを詳細に知らせてくれる。ヘボンの行った救療事業は完全無料であり, 当時わが国に欠けていた社会事業を補完するものと考えてよい。
著者
山口源顕彰会編集
出版者
山口源顕彰会
巻号頁・発行日
1983