著者
大森弁吉郎 編
出版者
一成舎
巻号頁・発行日
vol.初、3、5編, 1882
著者
山本 雄貴 垂髪 祐樹 山崎 博輝 武内 俊明 古川 貴大 宮崎 由道 山本 伸昭 和泉 唯信 梶 龍兒
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
pp.10397, (Released:2016-03-09)
参考文献数
15

症例は40 歳主婦.過多月経による重度の慢性貧血(ヘモグロビン1.1 g/dl)があり,合計20単位の赤血球輸血を受けた.2 週間後に突然の頭痛と全身痙攣を来し搬送された.MRI 所見からPRES(posterior reversible encephalopathy syndrome)を合併したRCVS(reversible cerebral vasoconstriction syndrome)と診断し,保存的治療を行った.経過中に一旦は軽快していた症状および画像所見の再増悪がみられたが,最終的には後遺症を残さずに退院した.慢性貧血患者に輸血を行う際には,合併症としてRCVS やPRES を発症しうることに留意し,頭痛や他の神経症状の出現時にはすみやかにMRI などの検査を行う必要がある.
著者
三野 彰理 石川 友規 金丸 明博 中島 誠
出版者
岡山赤十字病院
雑誌
岡山赤十字病院医学雑誌 (ISSN:09158073)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.26-29, 2019-11

緊張病は,原因不明の意識障害として診断に至らないことも多いが,発熱や自律神経症状を合併した悪性緊張病として致死的な経過をとる場合があり,適切な診断・治療が必要である.悪性緊張病は昏迷,筋緊張,カタレプシーなどの症状を呈し,発熱や炎症反応,CK 上昇などを伴うため,悪性症候群との鑑別が重要となる.悪性緊張病を疑った場合はベンゾジアゼピン系薬剤の処方を行うと,著明な改善を認めることが多い.今回我々は慢性統合失調症の患者が精神症状の悪化により処方薬を自己中断した後に,悪性緊張病をきたし,ベンゾジアゼピン投与にて改善を見た59歳女性の1例を報告した.
著者
西澤 芙美香 豊田 洋
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.257-261, 2020-03-31 (Released:2020-03-31)
参考文献数
12

【背景】脊髄梗塞は脳梗塞に比べ稀な疾患であり, 全脳卒中の1~2%といわれており未だ不明な部分が多い。生活レベルに大きく影響する緊急性の高い疾患であるため, 原因検索や診断, 治療に関する検討は重要であると考えられる。 【症例】脳梗塞の既往があり, 抗血小板薬を内服していた70代男性。第1病日に足底のしびれを感じ, 次第に立位歩行困難となり, 排尿感覚が消失した。当院来院時, 四肢の筋力低下はなくTh12~L1以下の左右対称性の触覚・温痛覚・振動覚・位置覚の著明な低下があり膀胱直腸障害も認めていた。第2病日に脊髄MRIを施行するも明らかな所見は認められなかった。第9病日の三度目に撮影した脊髄MRIにてTh12レベルの髄内にT2高信号域が出現し, 脊髄梗塞と診断した。 【考察】発症時に脊髄MRIのT2強調像で脊髄梗塞が描出されるのは4~6割であり, 発症時に陰性のこともあるため, 脊髄梗塞を疑った際には繰り返しMRIを施行することが重要である。
著者
守谷 新 門脇 傑 菊地 サエ子 榎本 雪 望月 仁志 宇川 義一
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.699-702, 2011 (Released:2011-09-26)
参考文献数
8
被引用文献数
2 2

突然疼痛をともない,両側体幹と下肢の深部感覚優位の感覚障害,錐体路障害と膀胱直腸障害で発症した後脊髄動脈症候群の2例を報告した.後脊髄動脈は左右1本ずつ存在するが後脊髄動脈症候群の症状は本症例のように両側性のばあいが多い.後脊髄動脈は吻合が多く,側副血行路が働き,1対の独立した血管支配ではなく1つの血管のネットワークで補われているのが原因と考えられる.本症例は2例とも高血圧,脂質異常症と虚血性心疾患の既往があり,高度な動脈硬化にともなうアテローム硬化性の機序により血管のネットワークが破綻したためと考えられた.
著者
宇佐美 清英 徳元 一樹 猪野 正志 小澤 恭子 木村 透 中村 重信
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.516-520, 2008 (Released:2009-04-30)
参考文献数
14
被引用文献数
4 5

症例は80歳の男性.頸部回旋後に後頸部痛,右上下肢の麻痺,しびれ感,顔面の感覚鈍麻,喋りづらさがあり,当初,原因として椎骨動脈解離による脳梗塞が強く疑われた.しかし,発症14時間後の頭部MRIで責任病巣を認めず,「顔面の感覚鈍麻」と「喋りづらさ」を神経脱落徴候ではないと判断し,頸髄レベルの病変を疑い,頸部MRIで頸髄硬膜外血腫と診断した.顔面感覚鈍麻の訴えは変動し信頼性に乏しく,喋りづらさは口腔内乾燥によるものであった.脳卒中の疑われる患者が頭痛・頸部痛を訴える場合,稀だが治療が全く異なる頸髄・頸胸髄硬膜外血腫の可能性も念頭におきつつ,正確な神経学的部位診断・鑑別を心がけるべきである.
著者
大月 隆寛 岡田 顕宏 坂梨 夏代 武井 昭也 横田 久貴 飯田 俊郎 菊地 暁 赤川 智保 吉岡 精一
出版者
札幌国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

メディアコンテンツと「地域」の関係について、従来の人文社会系諸領域からのアプローチを方法的に概括し、激変しつつある現在の情報環境において有効な新たな視角を学際的・領域横断的に模索する考察を行った。文化資源としてのメディアコンテンツの視点から、富良野市および近郊にある「文化資源(文化財資産)」の調査を行い、富良野が持つ文化資源の掘り起こしと、それが町の活性化-町おこしにどう利用されているのかを歴史的に捉え現在の問題点の抽出を試みた。官民連携についての住民の意識についての調査も行い、『北の国から』がどのように記憶されているのか、当時実際に関わった人たちなどへの聞き書き取材もできる限り行った。
著者
石飛 学
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.139, no.10, pp.701, 2019

<p>どしゃぶりの雨があがった2019年6月22日土曜日。大阪市立科学館にやって来た子供たちの前に現れたのは,頭上の小さなスペースにペットボトルを放り投げ,かっこよ</p>
著者
芝 忠
出版者
バイオフィリア リハビリテーション学会
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

<p><tt> 滝沢茂男氏が「かながわ中小企業センター」の「異業種交流センター」に見えたのは今から6年前の2000年のことでした。同氏が申請しようとする補助金の相談でした。最初は滝沢氏発案の機器を用いたプログラム化リハビリが何故、障害者や高齢者の自立化に役立つのか理解出来ませんでした。申請に関連する関係文献、とりわけ利用者の声を読みながら、「そういうこともあるのか」とすこし分かりかけました。 </tt></p><p><tt> 異業種交流センターは中小企業者や新規事業を考える人達の「思い」や「事業化」を支援するために異業種交流戦略を助言したり、ビジネスコーディネータを通じて実際にお手伝いする拠点です。そこで当面の補助金申請事務の支援とは別に、リハビリ機器の販売促進支援のためのプロジェクトを設立・支援することを決めました。これが「自立社会構築のための機器普及プロジェクト」です。 </tt></p><p><tt> プロジェクトが最初に手掛けた事業は横浜市港南区の公会堂を活用した地域公開の学習会でした。どしゃぶりの雨の中、集まった人達から、このリハビリ機器を実際に活用した経験を直接聞いて、「自立化」に本当に役立つのだということが分かりました。また大分での学会大会への参加等々から素人の私が段々と感化され、学会にも参加しました。同時に関連機器の使用方法や自立化の具体的なプログラムを巡っては学会や研究者の間で論争があることも分かりました。例えば福祉施設での講演会・実技披露を企画した際に、 </tt></p><p>① <tt>歩けても家族は高齢者をひきとりたがらない。 </tt></p><p>② <tt>歩いて事故になったとき施設の責任になる。 </tt></p><p>③ <tt>以上から希望を持たせることが良い事ではない。 などで講演できなくなりました </tt></p><p><tt>最終的には該当者が選択するわけですが、私は「タキザワプログラム」が経費も安く、現実的な方法だと思いますし、「社会的な自立化を目指す運動」を学会として展開しているということが、学術の研究だけにとどまらない実践的価値のある考え方です。 </tt></p><p><tt> さらに異業種交流活動での成果の一つの側面として種々様々な方々と友人になれたことです。 とりわけ私にとっては医療福祉関係は馴染みが薄く、価値ある人脈の出会いでした。今後も自立化支援のために「異業種交流戦略」を活用した関わりを持っていきたいと存じます。</tt><tt> </tt></p>
著者
猪股 亮介 小森 大輔 風間 聡 峠 嘉哉
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集
巻号頁・発行日
vol.31, 2018

都市が気象に及ぼす影響の1つとして降水の変化が挙げられており,都市部において,周辺地域と降水現象が異なる事が指摘されてきた.藤部らを初めとした既往研究において,統計的なアプローチから都市部における降水現象の解析が行われてきたが,それらは日本国内において約1/17km(個/km2)に整備されたアメダス定点観測所において観測されたデータを使用したため,空間的な代表性に課題が残る.そこで本研究では,大阪市を対象に,雨量レーダによる面的観測とアメダス定点観測を合成した,23年間(1993~2015年)という長期間のレーダアメダス解析降水量を用い,都市部と周辺地域における降水の空間偏差とその経年変化を統計的なアプローチから明らかにする事を研究目的とした.本研究における対象地域を日本三大都市圏の1つである大阪府大阪市の都市部とその周辺地域とした.また本研究における降水解析に用いる降水指標として,降水量(1時間降水量(mm)),降水頻度(1時間降水量≧1mmの時間数),本降りの雨の頻度(1時間降水量≧5mmの時間数)の3つを定義した.その結果次の様な知見が得られた.1)都市部の西部において,降水量・降水頻度・本降りの雨の頻度が,特に正午~午後の時間帯において周辺地域より大きかった.2)都市部の北西部において降水量・降水頻度が周辺地域と比較して大きくなる傾向が経年的に強化された.3) 都市部の南西部において降水量・降水頻度が周辺地域と比較して大きかった傾向が,経年的に弱められた.都市の西側に湾が存在する地域において,偏西風の風上側である西側の降水量・降水頻度・本降りの雨の頻度が大きくなる傾向は本研究において得られた新たな知見である.また,都市の北西部において午後の時間帯に降水頻度の空間偏差が大きくなる傾向が存在することは,本研究で空間代表性の高いレーダアメダス解析降水量データを用いる事で明らかになった新しい知見である.また,都市部の異なる部分において周辺地域よりも降水量が大きい傾向,小さい傾向が経年的に拡大される事は本研究において都市部を5kmの解像度で解析した事により得られた新たな知見である.この様に,本研究における解析で都市が気象に及ぼす影響が都市内部において異なる事が明らかになった.