著者
石井 浩一 波照間 永子
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.50_1, 2017

<p> 1988年、日本体育学会にスポーツ人類学専門分科会が設立され、本年(2017年度)に30周年を迎える。その間、1998年には日本スポーツ人類学会が、そして2009年にはアジアスポーツ人類学会が結成され、国際的な協働体制を構築しつつ発展してきた。</p><p> 30周年という節目の年にあたり、今一度「スポーツ人類学研究」の意義と課題を再考するとともに、グローバル化が進展する現代社会において、研究成果を「教育」に還元する方法を討議し、専門領域の今後の方向性を模索する一助としたい。</p><p> 本シンポジウムでは、全体を二部構成とし、前半にて専門分科会立ち上げを担われた寒川恒夫先生にご登壇いただき、スポーツ人類学研究の成果を「文化理解」教育へとつなげる視点と手法についてご講演いただく。後半では、大学の授業等でこの課題に継続して取り組まれている田里千代(民族スポーツ)、ソリドーワル マーヤ(武道)、弓削田綾乃(舞踊)の各氏より話題提起を受け全体討論を行う。</p>
著者
弓削田 綾乃
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.51_3, 2017

<p> 日本の夏の風物詩である盆踊りは、平安時代に起源をもつともいわれ、元来、民衆の信仰を体現したものだった。現代では、伝統様式が保たれているもの以外にも、町内のイベントや生涯教育・健康推進活動、海外でのフェスティバル等、様々な形で行われている。このような多様性を有する日本の身体文化を、グローバル教育に活用した事例を報告したい。</p><p> 大学の全学生が履修可能な保健体育科目として、盆踊りを主題にした実技「Bon Dance」を実施している。主たる使用言語は英語とし、浴衣を着用して行う。留学生と日本人学生(帰国子女を含む)が混在する状況であり、個々の感じ方・考え方に齟齬が生まれやすい。しかしそのことが、かえって相互に新たな気づきをもたらしていると感じる。本報告を通して、異なる背景をもつ学生たちが、それぞれの視点を持ちつつ、固有の身体文化を共有し理解することの意義を考えてみたい。</p>
著者
近藤 みゆき 後藤 由貴
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.39-45, 2012

電子レンジは,近年もっとも一般的な家電のひとつとなっている.少量の温めをはじめとする加熱に適するため,一人暮らしの若者や高齢者には欠かせない調理機器である.著者らは,本学平成23年度課外ゼミナールの課題として学生とともに「電子レンジ調理」に取り組んだ.「電子レンジ調理」に関する書籍を参考にし,様々な食材での調理法を試みた.この中で「スポンジケーキ」について詳しく調べた.この結果,電子レンジ加熱ではオーブン加熱に比べ加熱後の褐変がほとんどなかった.また加熱直後より冷凍保存後の方がしっとり感が増した.
著者
神川和久
出版者
国税庁
雑誌
税大ジャーナル
巻号頁・発行日
no.9, 2008-10
著者
小泉 信三
出版者
慶應義塾大学
巻号頁・発行日
1934

博士論文
著者
金谷 整一 中村 克典 秋庭 満輝 寺川 眞理 池亀 寛治 長野 広美 浦辺 菜穂子 浦辺 誠 大山 末広 小柳 剛 長野 大樹 野口 悦士 手塚 賢至 手塚 田津子 川上 哲也 木下 大然 斉藤 俊浩 吉田 明夫 吉村 充史 吉村 加代子 平山 未来 山口 恵美 稲本 龍生 穴井 隆文 坂本 法博 古市 康廣
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 = Japanese journal of conservation ecology (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.77-84, 2005-06-30
参考文献数
24
被引用文献数
3

2003年9月に種子島の木成国有林で確認されたヤクタネゴヨウの新群生地において, 2004年1月に調査を行った結果, ヤクタネゴヨウ13個体とクロマツ7個体の枯死が確認された.これらのうち, 材片を採取したヤクタネゴヨウ10個体のうち7個体からと, クロマツ7個体のうち6個体からマツ材線虫病の病原体であるマツノザイセンチュウが検出された.このまま枯死したヤクタネゴヨウとクロマツを放置すると, 今後, マツ材線虫病被害が拡大すると予測されることから, すべての枯死木を伐倒し約50cmの丸太に玉切りし, 直径1cm以上の枝とともに個体群外へ搬出した.搬出した丸太と枝は, 焼物製作のための薪として焼却した.今回の活動を踏まえ, 今後のヤクタネゴヨウ自生地保全にむけたマツ材線虫病被害木のモニタリングから処理の一連の作業手順を提案した.