著者
合庭 惇
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.35, pp.79-93, 2007-05-21 (Released:2015-11-11)

幕末から明治初年にかけての時期は、欧米の科学技術が積極的に導入されて明治政府によって強力に推進された産業革命の礎を築いた時代であった。近代市民社会の成立と印刷技術による大量の出版物の発行との密接な関連が指摘されているが、近代日本の黎明期もまた同様であった。本稿は幕末から明治初年の日本における近代印刷技術発展の一断面に注目し、活版印刷史を彩るいくつかのエピソードを検証する。
著者
久野 靖 和田 勉 中山 泰一 Yasushi Kuno Tsutomu Wada Yasuichi Nakayama
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌. 教育とコンピュータ = IPSJ transactions. TCE
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.48-61, 2015-06-19 (Released:2016-07-25)

情報および情報技術は現代社会の基盤となっており,社会の構成員がこれらの内容を身につけてから社会に出ることが重要となってきている.世界の多くの国がこのため,情報教育に注力してきているが,それらの内容とわが国の現状には隔たりがある.本稿では積極的な情報教育を進めている各国の状況を整理・分析し,そのうえでわが国の情報教育が目標とすべきことと,初等中等段階における情報教育の体系的なカリキュラムについて提案する.
著者
吉田 啓子 桑原 礼子 Keiko YOSHIDA Reiko KUWAHARA
雑誌
鎌倉女子大学紀要 = The journal of Kamakura Women's University (ISSN:09199780)
巻号頁・発行日
no.11, pp.75-82, 2004-03-31 (Released:2017-05-30)

台所で常に利用し、食品や器具類と接する機会の多い洗浄用のスポンジ・たわしは衛生的取扱が難しく、煩雑になりやすいと考えられる。そこで台所用スポンジ・たわしの微生物学的実態調査を行うと共に、Esherichia coli IAM12119[T], Bacillus subtilis IAM12118[T], Pseudomonas fluorescens IAM12022 [T]をそれぞれをスポンジに接種し、乾燥させた状態あるいは湿った状態で20℃、30℃と温度を変えて保存しそれぞれの消長を観察し2, 3の知見を得た。([T]は上つき文字) When we clean the utensils, we frequently use sponge scourers and scrubbing brushes in the kitchen. Therefore we investigated the actual conditions of these utensils and examined the surval and growth of bacteria in the preservation test of sponge scourers and scrubbing brushes. The samples that were inoculated with Esherichia coli IAMIAM12119[T], Bacillus subtilis IAM12118[T], pseudomonas fluorescens IAMIAM12022 [T] respectively, were inoculated and kept in an incubator at 20℃ or 30℃ for I day under wet or dry conditions. A few results were obtained, and we discuss them in this paper.([T] is subscript)
著者
浦川 道太郎
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稲田法学 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.195-236, 2003-05-30 (Released:2016-11-22)
著者
菊地 達也
出版者
国士舘大学哲学会
雑誌
国士舘哲学 (ISSN:13432389)
巻号頁・発行日
vol.7, 2003-03 (Released:2016-03-18)
著者
増田豊
出版者
明治大学法律研究所
雑誌
法律論叢 (ISSN:03895947)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.1-60, 1989-03-31
著者
小野 芳朗
出版者
土木学会
雑誌
景観・デザイン研究講演集
巻号頁・発行日
no.5, pp.227-232, 2009-12

本論では,景観は「開発」され「発見」されるものとして,内務省顧問,東京帝国大学教授の田村剛の景観に関する言動を実証した.岡山後楽園における田村の発言は,大名庭園の見方を提示し,近代後楽園像を「発見」した.また瀬戸内海国立公園における山頂からの大観も「発見」は,地元により「開発」され,それらが田村の基準にかなった場が編入されていった感がある.こうした主知的な風景への感性が,システム化され,規定されていく事例をあげ,景観工学の問題提起とした.