著者
八木 浩平
出版者
日本フードシステム学会
雑誌
フードシステム研究 (ISSN:13410296)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.70-81, 2015 (Released:2015-12-08)
参考文献数
27

In Japan, after the further promotion of trade liberalization, there is the possibility to increase the import of intermediate-goods such as vegetable oil and flour milling. The question we ask here is how will the change of grain market condition, e.g. trade liberalization as mentioned above, affect the structure of future grain food system in Japan. To answer this question, we focus on the soybean meal, of which import has increased, and examine how the trends of recent international grain market change the vertical relationship and firm's behavior of soybean meal food system. In this paper, we attempt 1)to grasp the overall structure of soybean meal food system by using the analytical framework proposed by Niiyama[7]; and 2)to examine the structural transition of soybean meal food system. By doing these, this paper aimed to suggest the implication for future grain procurement regime in Japan.The results showed that Japanese soybean meal food system mainly consists of general trading companies, vegetable oil manufactures and animal feed manufactures. In the system, however, the power of vegetable oil manufactures is shrinking because of the current increase of soybean meal import. With the concern of the threat of intermediate-goods import increase, each economic agent seeks the alternative to domestic production of intermediate-goods, such as the overseas expansion of general trading companies and vegetable oil manufacturers.

1 0 0 0 OA 現状

出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.698-701, 2000-10-01 (Released:2011-10-14)

1 0 0 0 OA 屋敷書抜

出版者
巻号頁・発行日
vol.乙第1冊(延宝3-元禄6),
著者
宮崎 紀郎 玉垣 庸一 土谷 克志
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究
巻号頁・発行日
vol.1988, no.65, pp.21-28, 1988
被引用文献数
1

本研究は,新聞紙面におけるレイアウト要素について,その与えるイメージはどのようなものか調査検討したものである。レイアウト要素としては,本文文字組み,写真,罫線を取りあげた。朝日新聞をベースとして,レイアウト要素を変えた新聞紙面8種類を作成し,調査した結果,つぎのことが判明した。1.既存の文字組みによる紙面は,比較的信頼感が高い。われわれがこれまでの研究で最適とした朝日新聞社・新N字108%拡大文字による文字組みを採用した紙面は,可読性が高く,派手であたたかく,新しい印象を与える。2.写真は,大きいほど派手であたたかく,親しめる印象を与える。3.罫線は信頼感に関係しており,罫線が存在することで力強くひきしまった印象を与える。上記の結果から,拡大文字による文字組みで,写真が大きく,罫線のある紙面レイアウトにより,より読みやすく,力強く,あたたかい,信頼できるイメージを与える紙面が実現できることが判明した。
著者
宮脇 敏哉
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18834930)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.397-410, 2005-10-10 (Released:2010-06-15)
参考文献数
20

果敢に挑戦するアントレプレナーなくして、乗敢に挑戦するベンチャー企業は発生しない。本稿では、まずアントレプレナーの定義をあげ、経灘学者、経営学者全般の考え方を提しした。次にアントレプレナーの出現から成長、発展を見でその人物像、資質と性格、能力と理念を検討した。さちに、アントレプレナーの教育と学歴、地域を検討してベンチャー企業発生の根源を検討した。検討の結果、アントレプレナーの出現には地域における影響が大きいことがベンチャー企業クラスター地域の京都、浜松を検討することにより理解できた。域域ビジネスあるいはベンチャー企業クラスター地域の特性をアントレプレナーを検討することにより解明したと考える。
著者
宇佐美 慧
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.163-175, 2010 (Released:2012-03-27)
参考文献数
51
被引用文献数
5 7

小論文試験や面接試験, パフォーマンステストなどに基づく能力評価には, 採点者ごとの評価点の甘さ辛さやその散らばりの程度, 日間変動といった採点者側のバイアス, および受験者への期待効果, 採点の順序効果, 文字の美醜効果などの受験者側のバイアス要因の双方が影響することが知られている。本論文ではMuraki(1992)の一般化部分採点モデルを応用して, 能力評価データにおけるこれら2種類のバイアス要因の影響を同時に評価するための多値型項目反応モデルを提案した。また, 母数の推定については, MCMC法(Markov Chain Monte Carlo method)に基づくアルゴリズムを利用し, その導出も行った。シミュレーション実験における母数の推定値の収束結果から推定方法の妥当性を確認し, さらに高校生が回答した実際の小論文評価データ(受験者303名, 採点者4名)を用いて, 本論文で提案した多値型項目反応モデルの適用例を示した。
著者
深尾 良夫 三反畑 修 杉岡 裕子 伊藤 亜紀 塩原 肇 綿田 辰吾 佐竹 健治
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2018年大会
巻号頁・発行日
2018-03-14

1: 津波地震は地震の規模と比較して異常に津波の規模が大きな地震(Kanamori, PEPI, 1972)で、典型的には海溝すぐ内側に起こる低角逆断層地震が津波地震になりやすい。一方、ほぼ10年に一度繰り返して起こる鳥島近海地震(Mw=5.6-5.7)は、海底カルデラ下で発生する全く別種の津波地震である。最新のイベント(2015年5月2日)であるが、その地震波と津波を震央距離約100km(北北東)の海底に展開した10点の水圧計アレーが記録した。本発表では、津波地震の観測からメカニズム提唱までの概要を報告する。津波解析の詳細は、三反畑らによる別途発表に譲る。2: 10点の絶対圧力計(7000mの水深に相当する圧力を9桁の分解能で測定可能)を最小辺長10km、最大辺長30kmの正三角形を構成するよう配置する。今回は、このアレーを青ヶ島東方沖水深1470-2240mの海底に2014年5月に設置し翌年5月に回収した。このアレーは、周期半日の内部潮汐波(Fukao et al., JpGU, 2017)、周期50-200秒の長周期海洋重力波(Tonegawa et al., JGR, 2018)、周期100-300秒の津波(Sandanbata et al., PAGEOPH, 2018; Fukao et al., Sci. Adv., 2018)など、多様な海洋現象の観測に有効である。3: アレーの観測点配置は、卓越周期200秒の津波がアレーを伝播する間に位相がほぼ1周期ずれ、そのズレを10点で測定することに相当し、高精度な位相解析が可能である。得られた位相速度は周期に依存し理論的な分散曲線と良く一致する。点波源をスミスカルデラ内に仮定し、周期に依存する局所位相速度分布図を用いて破線追跡を行うと、観測された走時と入射方向の周波数依存性をよく説明できる。仮に波源がリムにあるとすると、測定された到達時刻あるいは入射方向との一致は有意に悪くなる。一方、津波の初動は、波形の立ち上がり寸前のゼロ線を切る瞬間として読み取ることができるが、そのアレー通過速度は理論的な長波速度に一致する。この立ち上がりを地震発震時刻まで逆伝播させると、波源域の縁がカルデラリムにあることがわかる。津波波源はカルデラ全体にわたり、それを超えることなかったと推測される。一方、USGS、JMA、GCMTの求めた地震の震央はカルデラサイズを超えて散らばり、津波波源のほうが高精度で求められていることがわかる。4: 津波波源をモデリングするためにt=0の瞬間に海面擾乱を与え、その擾乱の伝播をブジネスク方程式の解として求めた。初期擾乱を軸対称とし、観測波形を最も良く説明する波源域の半径Rと中心隆起の振幅Aをグリッドサーチにより求めた。最適半径A=4kmはスミスカルデラのサイズとよく一致する。最適波高はA=1.5mと求められた。最適モデルに基づいて計算された波形と観測波形との一致は驚くほど良い。アレーで観測された最大振幅は約2cmであるが、八丈島(八重根港)の験潮儀には約60cmの最大振幅が観測されている。八重根港における津波波形を、湾の複雑な地形と津波の非線形効果を考慮して計算すると、計算波形は観測波形と驚くほどの良い一致を示した。5: この地震のメカニズムはT軸がほぼ鉛直のCLVD(Compensated Linear Vector Dipole)であり、Mwは5.7相当である(JMA, GCMT)。しかしこのメカニズムでは、直径8kmの波源域、1.5mの津波波高に相当する海底変位を生ずることはできない。震源を如何に浅くしようとも海底変位は津波の初期波高のたかだか1/20程度しかならない。両者のこの大きな差異は、実際のメカニズムがCLVDではなくHorizontal Tensile Fault(HTF)が鉛直に開口したためであったことを示唆する。このメカニズムが海底下の極浅部に働く場合、(1)遠方長周期地震波の励起効率はゼロに近く、一方で津波の励起効率は最大、(2)励起された地震波は殆ど上側(海側)に放出されるので、断層面上の変位は上側に集中し、水中音波の励起効率も大きく増幅される、(3)震源で体積変化なしと仮定して遠方変位場からメカニズムを求めるとモーメントの不当に小さなVertical-T CLVDが得られる。これら3つの極浅部HTFの特徴は鳥島近海津波地震の特徴と整合する。
著者
宮坂 省吾 山崎 茜 岡村 聡 英 弘 石井 正之 小板橋 重一
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.113, no.Supplement, pp.S19-S28, 2007 (Released:2009-01-27)
参考文献数
30

札幌市の西に広がる後志火山性台地は,中新世後半から更新世にかけて形成された溶岩台地で,平坦面溶岩が広く分布しその火山原面が残されている.また,活発な火山活動は変質作用を伴い,多くの金属資源が開発されてきた.これらの地質要因を背景とする大規模地すべりを含む地すべり地形が広く分布し,時には自然災害としてあるいは開発行為を契機に地すべり活動が発生している.この見学コースでは,地質時代に発生した山体崩壊と岩屑なだれ堆積物,周氷河斜面堆積物を母材とした地すべりを観察する.
出版者
中日新聞本社
巻号頁・発行日
1972
著者
植野 雄司
出版者
プール学院大学
雑誌
プール学院大学研究紀要 (ISSN:13426028)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.71-83, 2010-12

This article makes a critical examination of studies of religious phenomena from a reductionist point of view, in order to illuminate the methodological problems inherent in the academic study of religion in a Western context. This paper begins by investigating issues related to some of the classical theories of the origins of religion, discusses methodological problems in the reductionist social scientific study of religion, and concludes by presenting a line of thought different from the generally materialist view of the world commonly shared by anthropologists, represented by such studies labeled as humanistic anthropology.

1 0 0 0 OA 文化武鑑 4巻

出版者
千鐘房須原屋茂兵衛
巻号頁・発行日
vol.[3], 1812