著者
伊東 真里 Mari ITO 吉備国際大学社会福祉学部臨床心理学科 Department of Clinical Psychology School of Social Welfare KIBI International University
雑誌
吉備国際大学社会福祉学部研究紀要 = Journal of Kibi International University School of Social Welfare (ISSN:13418912)
巻号頁・発行日
no.11, pp.207-216, 2006-03-31

The tree test has been widely used in medical facilities, educational institutions, and psychological institutions, recently. The author conducted clients to draw the tree test and analyzed changes of the tree test for symptoms. As a result, it was shown that a client was able to send a message for a therapist when the tree test was used in psychotherapy.

1 0 0 0 OA 年録

出版者
巻号頁・発行日
vol.[55],
著者
貫名苞 書
出版者
博文堂合資会社支店
巻号頁・発行日
1923
著者
小林 誠 渡邊 定元
出版者
日本森林学会
雑誌
日本林学会大会発表データベース 第114回 日本林学会大会
巻号頁・発行日
pp.98, 2003 (Released:2003-03-31)
参考文献数
3

ブナは冷温帯の標徴種とされ、その分布の北限は北海道南部黒松内低地帯に存在する。北海道における冷温帯領域と、冷温帯の標徴種であるブナの北限が一致しない事実は、現在に至るまで様々な説が提唱されてきているが、いまだ定説は存在しない。現在ブナ林の最北限は「ツバメの沢ブナ保護林」であり、黒松内低地帯を越え、孤立した標高約600mに成立するブナ純林である。ツバメの沢ブナ林における林分構造の調査(真山ら1988)は、1986年以降行われておらず、本研究では1986年の調査資料を基に、ツバメの沢ブナ林における林分構造、およびその16年間の推移変化を解析することを目的とした。また、ブナ個体群の動態から、急傾斜地における齢構造の連続性、ブナの分布北限域における樹齢の短命化・今後の動向を検討した。 調査地は、ブナ林分布の最北限に位置する、北海道蘭越町ツバメの沢ブナ保護林である。尾根部にはミズナラ林、北西斜面の急傾斜地にはブナ林が成立し、地形に対応した優占樹種の交代がみられる。調査は2002年6月および8月に、1986年に標高600mの等高線上に設定された水平推移帯状区(10m×190m)を使用した毎木調査、また保護林内におけるブナの胸高直径の再測を行った。これらの調査は、北海道上川支庁真山良氏からご提供いただいた1986年当時の調査資料を基に、帯状区の再現およびブナ各個体の識別を行った。また階層構造の解析には、出現した樹木の樹高を、当該群落における最高樹高の相対値であらわし、それを基に群落を5階層に分ける、渡邊(1985)の順位係数を用いたSynusiaの解析を行った。 水平推移帯状区において、北海道における林冠層構成種(M1-Sy構成種(渡邊1985))の階層分布をみると、尾根部に成立するミズナラ林においては、ミズナラ、ダケカンバが林冠層を獲得し、ブナは中間層までしか階層をすすめていなかった。しかし、ブナ林が成立する北西斜面の急傾斜地に向かうほど、ブナが林冠層に出現し、かつ各階層に連続的に存在し、後継木も多数存在していた。 またブナの直径階分布は、小径木が多数存在し、各直径階に連続的に存在するL字型分布を示したのに対し、ミズナラは小径木をほとんど欠き、ある直径階にモードを持つ分布型を示した。このように、急傾斜地においてブナのサイズ構造は連続し、連続して更新していることが示唆された。またブナは個体数が他種に比べ圧倒的に多いが、胸高断面積合計(BA)がミズナラの約40%程だったことからも、ブナの小径木の多さが伺えた。また、直径階分布の16年間の変化として、ブナは26個体が新規進界個体だったのに対し、ミズナラは1個体のみで、ブナ個体群の変化は著しかった。 ツバメの沢ブナ林における16年間のブナ個体群の動態として、直径成長量の頻度分布は、平均5.205cm、モード5.5cm、歪度0.162と、正規分布に似た分布型を示した。本州における同様の調査によると、分布はL字型分布をとることから(村井ら編1991)、直径成長量のモードは分布の北限域において高いほうへとシフトしていることが明らかとなり、相対的に成長の良い個体が多いことが伺えた。また、各直径階における成長量の平均値を表すと、ほとんどが5cm付近にあり、北限域におけるブナの肥大成長は、生育期間を通じてほぼ一定に持続されることが明らかになった。このことから、急傾斜地におけるブナのサイズ構造の連続を、齢構造の連続と置き換えることが可能となり、μ+1σ、μ、μ-1σの3つの成長パターンにおいて、樹齢の推定を試みた。その結果、枯死木のほとんどが胸高直径70から80cmだったことから、樹齢190から250年程度で枯死していくことが推定された。このことから、ブナの最高樹齢は、本州中部の分布の中心に比べ、北限域において低下していることが示唆された。 このようなツバメの沢ブナ林の様態から、更新阻害などブナにとっての生育難は見受けられず、またブナは北西斜面の急傾斜地において、個体群の再生産を持続的に行っていた。連続的な更新に起因する個体群の拡大は、ツバメの沢ブナ林域での分布拡大の可能性を示唆した。
著者
松田 芳郎 大石 勝昭
出版者
金沢医科大学
雑誌
金沢医科大学雑誌 (ISSN:03855759)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.479-486, 2005-12

本稿の目的は,病院マネジメントシステムの角度から「意思決定と問題解決のプロセス」を論考し,一般の病院に共通すると考えられるシステム論を構造的に解明することである。「意思決定と問題解決のプロセスは同じ構造の思考過程が相互関連して立体的に連鎖する」,「その作用に実践的な目標を与えるものが病院マネジメントシステムである」と筆者らは想定して本稿を組み立てた。しかし,本稿はデスクワークだけの産物ではなく,筆者らが金沢医科大学病院の電子カルテシステム(フルオーダリング,医事会計,健康管理情報などの各部門連携機能を含む)開発プロジェクトなどの経験(1995〜1998年)を通じて得たフィールドワークの産物でもある。本稿は,論考の筋道を明らかにするためシンプルな記述を心がけた。シンプルな記述とは,思考範囲を特定の対象に絞って推論し,確信に至らなかった仮定を捨てて残ったエッセンスを記すことである。勢いその論考は抽象的にならざるを得ないが,といってそれは実際の病院マネジメントシステムの原則を逸脱したものではない。マネジメントシステムの在り方は病院により千差万別であるが,各々のバラツキを払ってなお残る共通プロセスを浮き彫りにすることが,筆者らの意図したことである。実務の具体性と論考の抽象性は表裏の関係にある。ゆえに「意思決定と問題解決のプロセス」は,病院が大きな問題を解決するときの道標に成り得ると確信する。
著者
宮脇 裕 山本 大誠
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.177-183, 2018-01-31 (Released:2018-02-23)
参考文献数
27

他者運動の観察による運動の共鳴は,自身の運動経験から影響を受けるが,非生物学的な動きの観察における運動経験の影響は明らかではない。そこで非生物学的な動きを観察対象とし,運動経験が運動共鳴に及ぼす影響を検証した。対象者は,非生物学的な動きである視覚刺激(三角形)の周期的な垂直運動を観察しながら,腕の周期的な水平運動を実施した。水平運動が垂直方向にどの程度ばらついたかを運動共鳴の指標とした。測定間に,対象者は運動経験として垂直運動を実施した。結果は,対象者の運動は何も観察せずに水平運動を実施したときと比べて,三角形の垂直運動の観察により有意に垂直方向にばらついた。運動経験の前後では,共鳴の程度に有意差を認めなかった。運動制御は非生物から影響を受けている可能性が示唆された。運動経験は,観察対象との運動方向の一致のみでは,その後の運動共鳴に影響を及ぼさないことが示唆された。

1 0 0 0 OA 源氏物語

著者
紫式部
出版者
巻号頁・発行日
vol.[25],
著者
徳永 俊二
出版者
The Surface Finishing Society of Japan
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.143-148, 1998-02-01 (Released:2009-10-30)
参考文献数
4