著者
川島 秀一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.232-240, 2016

生命科学分野の多種多様なデータベースは,それぞれが異なる語彙や形式によって記述されており,横断的にデータを統合して利用する際の妨げになっている。この問題を解決するため,JSTバイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)と情報・システム研究機構 ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)は,生命科学データベースを開発している日本の研究グループに対しRDFの採用を推奨してきた。RDFを採用することで,データベース間の相互運用性が高まり,データの自動処理が進むと考えられている。また,NBDCは,日本で開発されている生命科学分野のRDFデータを一覧できるように,ポータルサイトの運用を開始した。本稿では,生命化学データベースをRDF化することの利点や,国内および世界における状況を述べ,NBDC RDFポータルについて紹介する。
著者
川島 秀一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.232-240, 2016

生命科学分野の多種多様なデータベースは,それぞれが異なる語彙や形式によって記述されており,横断的にデータを統合して利用する際の妨げになっている。この問題を解決するため,JSTバイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)と情報・システム研究機構 ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)は,生命科学データベースを開発している日本の研究グループに対しRDFの採用を推奨してきた。RDFを採用することで,データベース間の相互運用性が高まり,データの自動処理が進むと考えられている。また,NBDCは,日本で開発されている生命科学分野のRDFデータを一覧できるように,ポータルサイトの運用を開始した。本稿では,生命化学データベースをRDF化することの利点や,国内および世界における状況を述べ,NBDC RDFポータルについて紹介する。
著者
太田 茂
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.226-231, 2016

日本薬学会は1880年創立当初より学会論文誌を継続して刊行しており,現在は英文誌として『Chemical and Pharmaceutical Bulletin』と『Biological and Pharmaceutical Bulletin』の2誌と,和文が主である『薬学雑誌』を毎月発行している。これらの学会論文誌はいずれもJ-STAGEによりオープンアクセス誌として公開されている。また,2016年5月に試験的に公開された「J-STAGE評価版」に協力し,英文誌2誌をモデル誌として公開している。J-STAGE評価版は,スマートフォン等のモバイル端末での閲覧が可能となり,特に若い世代における閲覧の増加が期待できると考えている。
著者
太田 茂
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.226-231, 2016

日本薬学会は1880年創立当初より学会論文誌を継続して刊行しており,現在は英文誌として『Chemical and Pharmaceutical Bulletin』と『Biological and Pharmaceutical Bulletin』の2誌と,和文が主である『薬学雑誌』を毎月発行している。これらの学会論文誌はいずれもJ-STAGEによりオープンアクセス誌として公開されている。また,2016年5月に試験的に公開された「J-STAGE評価版」に協力し,英文誌2誌をモデル誌として公開している。J-STAGE評価版は,スマートフォン等のモバイル端末での閲覧が可能となり,特に若い世代における閲覧の増加が期待できると考えている。
著者
高木 善幸
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.218-225, 2016

知的財産情報管理は世界知的所有権機関(WIPO)の戦略4本柱,新条約作成,グローバル保護登録サービスの提供,技術援助と人材養成,グローバルインフラの構築に反映されている。情報管理のためのシステムはプラットフォーム構築を中心に推進され,国際登録・出願のためのPCTやマドリッド制度の生み出す知財情報を流通させるシステムやネットワークとともに,途上国のデジタル情報作成普及のためのIPASや先進国特許審査国際協力のためのCASEなどのWIPOの新しいプラットフォームが,多国間の知財情報シェア・流通のための基盤として利用され,国際条約を補完する国際調和の推進力として期待されている。
著者
高木 善幸
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.218-225, 2016

知的財産情報管理は世界知的所有権機関(WIPO)の戦略4本柱,新条約作成,グローバル保護登録サービスの提供,技術援助と人材養成,グローバルインフラの構築に反映されている。情報管理のためのシステムはプラットフォーム構築を中心に推進され,国際登録・出願のためのPCTやマドリッド制度の生み出す知財情報を流通させるシステムやネットワークとともに,途上国のデジタル情報作成普及のためのIPASや先進国特許審査国際協力のためのCASEなどのWIPOの新しいプラットフォームが,多国間の知財情報シェア・流通のための基盤として利用され,国際条約を補完する国際調和の推進力として期待されている。
著者
中井 万知子 藤倉 恵一 橋詰 秋子 福山 樹里 神崎 正英
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.209-217, 2016

日本図書館協会(JLA)と国立国会図書館(NDL)が,日本十進分類法(NDC)をLinked Data化するために,2015年4月から2016年3月まで実施した共同研究の成果を報告する。NDCは,JLAが編集発行するわが国の標準分類法である。研究では,NDCの新訂8版と新訂9版を対象とし,JLAが機械可読形式化したMRDFを基に,Linked Data形式のデジタルデータを試行的に作成した。想定利用者のニーズが情報システムでの利用にあることを踏まえて作成方針案を策定したうえで,NDCの概念的な階層関係を基にした分類項目間の階層構造モデルの構築,記述語彙の選定,ラベルの構造化,補助表による分類項目の合成,相関索引等からの分類項目の機械生成等を行った。また,Linked Dataとして外部データとのつながりを生むために,国立国会図書館件名標目表へのリンクを含めた。今後は共同研究の成果に基づき,JLAにおいて提供や利用に関する調査・検討を行う予定である。
著者
中井 万知子 藤倉 恵一 橋詰 秋子 福山 樹里 神崎 正英
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.209-217, 2016

日本図書館協会(JLA)と国立国会図書館(NDL)が,日本十進分類法(NDC)をLinked Data化するために,2015年4月から2016年3月まで実施した共同研究の成果を報告する。NDCは,JLAが編集発行するわが国の標準分類法である。研究では,NDCの新訂8版と新訂9版を対象とし,JLAが機械可読形式化したMRDFを基に,Linked Data形式のデジタルデータを試行的に作成した。想定利用者のニーズが情報システムでの利用にあることを踏まえて作成方針案を策定したうえで,NDCの概念的な階層関係を基にした分類項目間の階層構造モデルの構築,記述語彙の選定,ラベルの構造化,補助表による分類項目の合成,相関索引等からの分類項目の機械生成等を行った。また,Linked Dataとして外部データとのつながりを生むために,国立国会図書館件名標目表へのリンクを含めた。今後は共同研究の成果に基づき,JLAにおいて提供や利用に関する調査・検討を行う予定である。
著者
田中 弘敬 宝示戸 貞雄 大竹 茂登
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.184-188, 1971-10-29

オーチャードグラス育種における早期検定を有効にするため,幼苗期および成体期の諸形質の関係を明らかにしようとした。前報で供試した材料を幼苗試験終了後本圃に70cm×80cmの個体値えとして定植し,個体ごとの生草重,草丈,茎数多少などの諸形質を2年間にわたり調査した。1.幼苗期12形質と成体期時期別生草重との重相関係数は一般に,あまり大きくはなかったが,品種群をこみにした場合,長日区で2年間生草重と0.56の有意な相関が得られた。年については利用1年目,2年目とも全体としては類似の傾向であったが,重相関係数の値そのものは2年目の方がやや小さくなった。処理の比較では長日,対照,短日の順で,幼苗期に長日処理をおこなった区が重相関係数が大きかった。品種群についても差がありそうでとくに地中海産のものの値が大きかった。2.幼苗期9形質と成体期諸形質(生草重以外)との第1正準相関係数は0.6〜0.8でやや大きかったが,第2,第3正準相関係数は,次第に小さくなった。やはり幼苗期に長日処理をおこなった区が正準相関係数も最も大きい傾向があった。品種群については,地中海産のものが第1正準相関係数は他群に比べ大きかったが,第2および第3正準相関係数でははっきりしなかった。3.幼苗期諸形質の中では葉長および草丈が成体期諸形質との関係が最も深いがその他の幼苗期形質は関係がごくうすく,当面,これらの形質が重要であることが判った。
著者
平田 正一
出版者
The Phytopathological Society of Japan
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.21-24, 1953

バイラス罹病の馬鈴薯,大根,蕪菁及び甘藷の塊根並に莖の搾汁ガーゼ濾液の透明度を日立製光電光度計で測定し健病間の比較を試みた。その結果は以下の如くであつた。<BR>(1) 馬鈴薯の透明度は收穫時から貯藏中漸次低下して來る。健薯は病薯よりも高く,その較差は小である。罹病度に應じて透明度は低くなり塊莖の大小とは相關は認められず,又多數塊莖の平均透明度は健薯が高いけれども各個體値は相當亂れている。健病薯間で較差の最大は稀釋度1/8で表される。<BR>(2) 大根の汁液の透明度の健病差は馬鈴薯よりも更に大幅であるがその傾向は兩者共同樣であつた。幼齡期の罹病株では或物質の増大が行われるが老齡化に伴う病勢の進行と共に物質の移動或は生成は阻害され,透明度は幼齢期低く,老化と共に高くなる傾向がある。根部の上位は透明度大で,健病較差の最大値は稀釋度1/8に於て示された。<BR>(3) カブラは大根と略々同樣の傾向であるが,甘藷の健病透明度の差は小さかつた。<BR>(4) この實驗に於ける生體汁液の透明度は含有蛋白量の多寡と略々反比例的に示され,汁液の溷濁度は蛋白量に依て決定される。この整律に從わない場合は多くは汁液中の蛋白イオンの自己脱電による凝集と沈澱の起るためであつて,この事實は採汁後時間を經過した試料において或は罹病體汁液において示される。透明度と蛋白量との關係曲線は比例直線として示されず物質定量のための透明度測定として利用し難いが,診斷上に於ける健病の比較方法としては利用し得る。
著者
村本 卓 出口 博章
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.122(2001-CE-062), pp.25-32, 2001-12-14

本学は2003年度から新設予定の高校教科「情報」の教員免許の過程認定を受け、今年度から新カリキュラムで授業を行っている。「情報」教員を養成するという立場から、教員を支援する目的で教材コンテンツを利用するシステムに関する研究を行っている。このシステムの構築に関して、「XMLによるコンテンツの蓄積・管理」と、「高速ネットワークによるコンテンツ配信技術」を研究対象としている。特に、教材コンテンツに関してはストリーミングによる動画配信も計画しており、高速大容量のネットワークが必要である。本稿では,近年各地域で整備が進んでいる地域イントラネットについて、その概要を調査し、本システムが必要とするコンテンツ配信の「高速ネットワーク」として、これを利用する場合について考察した結果を報告する。