出版者
首都大学東京
雑誌
観光科学研究 (ISSN:18824498)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-8, 2011-03-30

本論文では,英国全土において法に基づき一律に運用されている屋外広告物コントロールの体系を把握した上で,当該行政施策としての時事的話題として,第一にグラスゴー市やダンディー市において実施されている違法屋外広告物を対象とした誘導的手法によるコントロールの取り組み実態を解明し,第二に2012年のロンドン五輪開催を控え,各地で設置が進められているパブリックビューイング用大型デジタルスクリーンが引き起こした諸問題とそのコントロールの取り組み状況を俯瞰した。こうした英国における屋外広告物コントロールには,ガイダンスや事例集等の作成によって事業者や市民への周知・教育が徹底している点,視覚および聴覚の側面を範疇に入れた都市空間・環境の質(=アメニティ)の概念が広範にわたる点等,英国における都市空間・環境のコントロールの本質を垣間見ることができる。
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, 2016-05-15
著者
加藤 由花
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.564-564, 2016-05-15
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.566-568, 2016-05-15
著者
原 久太郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.556-559, 2016-05-15

日本で1969年から行われている情報処理技術者試験は,2000年以降アジアに展開されているが,そのアジア展開の経緯,現状,課題等をまとめる.情報処理技術者試験のアジアへの展開はASEAN+日本・中国・韓国の経済大臣会合を契機として始まった.日本のアプローチは,当時すでに国内にITに関する国家試験が存在していた国々に対するものと,当時国家試験が存在しておらず,日本が創設を支援した国々に対するものの2つに大別される.後者の国々では,各々問題作成にも取り組み始めたが,その後,協力して共通の試験問題を作る体制を構築し,2006年以降アジア共通統一試験(ITPEC試験)として実施されている.最後にITPEC試験をとりまく状況や課題をまとめる.
著者
渡辺 博芳
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.555-555, 2016-05-15

能動的学習への転換と情報教育の充実は若い世代のため,将来の我が国のために重要な「教育改革」である.これらを進めることは「大人の責任」と言えよう.
著者
竹林 洋一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.554-554, 2016-05-15
著者
旭 寛治
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.550-553, 2016-05-15

現存する情報処理技術関連の貴重な史料に対して,その保存の努力を称えるとともに末永く後世に伝えることを目的として,情報処理学会歴史特別委員会によって設けられた制度.第1回の2008年度は国立科学博物館で,翌年からは全国大会の場で認定式を行い,情報処理技術遺産には認定証の盾を,また分散コンピュータ博物館には認定書とプレートを,それぞれ関係者に贈呈している.
著者
水本 武志
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.538-540, 2016-05-15
著者
伊藤 貴之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.529-531, 2016-05-15
著者
濱崎 雅弘 後藤 真孝
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.532-534, 2016-05-15

本稿では,音楽とWebが融合した研究を紹介し,Web時代の音楽の姿を考察する.音楽を聴く手段としてWeb上の音楽配信・共有サービス等が広く利用されている.音楽について調べたり誰かと語り合ったりする際にも,Webが用いられる.Webにとっても音楽は重要なコンテンツの1つであり,音楽情報処理研究とWeb研究の双方にとって「音楽とWeb」は魅力的で新しい研究テーマの宝庫となっている.そうした新しい研究の成果が結実することで,音楽とWebの融合が今後一層進み,さらに新たな音楽体験が切り拓かれることが期待できる.
著者
竹川 佳成
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.526-528, 2016-05-15

本稿では,音楽,特に,楽曲制作・楽器制作・演奏の練習において,ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(Human Computer Interaction)が適用されている事例を挙げながらその意義や動向について解説する.
著者
帆足 啓一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.523-525, 2016-05-15

2000年代初めに黎明期を迎えた音楽情報検索の研究の当初の目的は,ユーザからの検索クエリに対して出力される検索結果の精度向上であった.このような研究は,当時主流となっていた楽曲ダウンロード型サービスへの適用を意識したものである.一方,近年主流となっている「聴き放題」のストリーミング型のサービスにおいては,単発の検索結果の精度だけでなく,そもそもの検索・選曲の方法や,ストリーミング体験の総合的な評価が必要となっている.本稿では,これらの流れを踏まえ,今後必要となる音楽検索技術についての一考察を示す.
著者
深山 覚 後藤 真孝
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.516-518, 2016-05-15

本稿では,音楽制作支援を行うための音楽の自動生成研究について紹介する.電子計算機の黎明期から発展してきた一連の研究を振り返ると,そのパラダイムは,音楽理論や専門知識を人間が記述して実装する手法から,音楽データベースと機械学習を活用する手法へとシフトしている.音楽音響信号中の音楽要素(拍や和音)の分析・理解技術の発展にともない,従来は少なかった音楽音響信号のデータベースに基づく自動生成も登場している.まさに今は音楽自動生成研究の転換期といえ,音楽情報処理・ヒューマンコンピュータインタラクション・機械学習等を一層融合していくことで今後さらに進展できると確信している.
著者
吉井 和佳
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.519-522, 2016-05-15

本稿では,音楽情報処理分野における統計的機械学習,特に教師あり学習と教師なし学習の利用法について,ジャンル・ムード・印象認識,コード認識,ビートトラッキング,自動採譜を題材に解説する.