著者
志水 廣 鈴木 由里子
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告. 教育科学編 (ISSN:18845142)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.183-191, 2020-03-01

小学校入学時に1年生が小学校の算数の教科書に登場する算数語彙(主に数に関する語彙)を理解できているかどうかについて,保育園年長6歳児を対象に面接法で語彙調査を実施した。その結果の報告をする。12問で実施したが,全問正解の正答率は59%,問題①から⑪までの正解の正答率は79%,問題⑫の正解の正答率は40%であった。これらのことから,約20%の6歳児に何らかの数に関する語彙に理解不足がみられた。本調査の結果から入学時における児童の算数指導に有益な示唆が得られたと考える。
著者
後藤 晃 Goto Akira
出版者
神奈川大学
雑誌
商経論叢 (ISSN:02868342)
巻号頁・発行日
vol.34(3), pp.154-262, 1999-02-25
著者
後藤 晃 Goto Akira
出版者
神奈川大学
雑誌
商経論叢 (ISSN:02868342)
巻号頁・発行日
vol.34(4), pp.71-134, 1999-03-25
著者
後藤 晃 Goto Akira
出版者
神奈川大学
雑誌
商経論叢 (ISSN:02868342)
巻号頁・発行日
vol.36(1), pp.85-118, 2000-05-30
著者
伊藤 俊秀 岡田 和也
出版者
関西大学
雑誌
情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 (ISSN:1341156X)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.1-11, 2021-07-30

現在の地球温暖化がCO₂ などの温室効果ガスによるものだとする仮説は一般には疑う余地のない真実であると信じられている.しかし,現在の地球温暖化の主な要因が温室効果ガスであるという直接的で具体的な証拠が示されたことはない.そこで,本稿では素朴な視点で改めて地球温暖化要因論について考察した.まず,地球史における気候変動の歴史を数十万年のスケールで振り返ると地球の気候は寒冷化と温暖化を繰り返しており現代の温暖化が決して特異な現象ではないことがわかる.そこで,気候変動の要因に関する主な仮説を改めて検証した.他方で1980年代以降,CO₂ の増加が温暖化の主要因であるという仮説が生まれ,CO₂ 削減に国際的なコンセンサスが得られた経緯を検証した.確かにCO₂ には温室効果が認められるが,その増加が現在の温暖化の直接的な主要因であるという確証に結びつく証拠はない.そこで過去100年間のCO₂ の増加と温暖化の進展について改めて比較検証した結果,戦後,指数関数的に増大したCO₂ と一貫して線形的に上昇している気候との間に明確な因果関係を見出せないことがわかった.すでにCO₂ 削減問題は政治的問題に発展しており,産業構造さえ変えようとしている.現況下で,今さらCO₂ 削減に懐疑的な提言を行ったところで何ら生産性がないことは心得ているが,CO₂ 削減に向けた世界の動向は一種の狂乱状態にも思え,敢えて提言することとした.
著者
得津 晶
出版者
東北ローレビュー編集委員会
雑誌
東北ローレビュー (ISSN:21884587)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-21, 2020-11-30
著者
山下 好孝
出版者
北海道大学留学生センター = Hokkaido University International Student Center
雑誌
北海道大学留学生センター紀要
巻号頁・発行日
vol.11, pp.76-89, 2008-03

現在、日本語教育の発音指導には拍を基本としたものが多い。しかしながらこの拍の感覚を外国人学習者が身につけるにはかなりの困難をともなう。そこで、発音指導で拍ではなくリズム単位(フット)を導入することを試みた。さらに、動詞の発音指導にさいし、フットの区切りを従来の語頭からではなく語末からカウントすることを試みた。以上のような工夫を通じて、学生のパフォーマンスに向上が見られた。動詞の辞書形、ナイ形、テ形などでアクセントのルールが統一できたため、学生の自立的な発音学習に寄与できた。
著者
Kakui Keiichi Nomaki Hidetaka Komatsu Hironori Fujiwara Yoshihiro
出版者
Oxford University Press
雑誌
Biological Journal of the Linnean Society (ISSN:00244066)
巻号頁・発行日
vol.131, no.3, pp.566-574, 2020
被引用文献数
5

Information on the extent, diversity and connectivity of populations is lacking for most deep-sea invertebrates. Species of the order Tanaidacea (Crustacea), one of the most diverse and abundant macrofaunal groups in the deep sea, are benthic, lack a planktonic larval stage, and thus would be expected to have narrow distributional ranges. However, with molecular evidence from the COI gene, we show here that the deep-sea tanaidacean Carpoapseudes spinigena has a distributional range spanning at least 3700 km, from off northern Japan to the south-eastern Bering Sea. Living individuals found in a sediment core indicated that the species is a sedentary burrower. COI analyses revealed a low level of genetic diversity overall, and low differentiation (p-distance, 0.2–0.8%) between the Japan and Bering Sea populations. One hypothesis to explain the low genetic diversity over a broad region is that the Japan population was founded by individuals transported by ocean currents from the Bering Sea. However, due to limited data, other explanations cannot be ruled out. Our results indicate that continued sampling is of fundamental importance to understanding how genetic and taxonomic diversity originate and are maintained in the deep sea.