- 著者
 
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             岩田 修一
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 国立研究開発法人 科学技術振興機構
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 情報管理 (ISSN:00217298)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.55, no.8, pp.543-551, 2012-11-01 (Released:2012-11-01)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 10
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             
             4
             
             
          
        
 
        
        
        多様な品質のデータが構造化されないまま大量に流通する時代である。そうしたビッグデータの時代における学術データの流通の新たな様相と課題を説明した。多様なデータを時間,空間,意味から整理した例として,ビッグヒストリー,ビッグマップ,データサイエンスの事例を紹介し,ビッグデータの整理法について論述した。特に3.11東日本大震災以降,明らかになった重要なデータに関する課題は,結果が示された後の事後的な説明ではなく,利用可能なデータを活用した先見的な予測と対策,危機管理である。この小稿の結論としてデータの意味を基にした数理とデータ科学の根本的な課題を列挙し,今後の本格的な課題解決のための準備とした。