著者
星出 隆志 小畑 正明 吉村 康隆
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.112, no.Supplement, pp.S55-S69, 2006 (Released:2007-06-06)
参考文献数
21
被引用文献数
2 1

室戸岬ハンレイ岩体の岩相変化と層状構造.及び壁岩の接触変成部の溶融構造の観察.特に,岩石の産状,鉱物モード組成,全岩化学組成,結晶サイズ,結晶数密度の観点に基づき,急冷周縁相,結晶集積部,結晶成長部,粗粒ハンレイ岩,斜長岩質岩脈といった本岩体の各岩相相互を関連付け,層状構造の発達とマグマの分化プロセスを検証する.
著者
三田 菜奈子 田中 涼 浅井 友詞
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.43 Suppl. No.2 (第51回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0653, 2016 (Released:2016-04-28)

【はじめに,目的】人間のバランスは視覚,前庭感覚,体性感覚の情報が統合され,姿勢制御が行われる。その中でも視覚は重要な役割を果たしており,正確な視覚情報を取り込むために様々なサブシステムを用いて眼球運動の調節を行っている。その1つである滑動性追跡眼球運動(smooth pursuit:SP)は視標の速度,加速度の情報が視覚野から前頭眼野を経て橋,小脳,前庭神経核に至って眼球運動を行う。先行研究では外傷性頸部症候群において頸部構造の損傷が固有受容器への入力の障害をおよぼし,SPの加速度の遅延が生じるとされているが,頸部筋疲労が眼球運動におよぼす影響は明らかでない。そこで今回は,健常若年者における頸部筋疲労がSPにおよぼす影響について電気眼振図を用いて検討した。【方法】対象は健常若年者36名とし,介入前後にSP中の眼球運動角度を電気眼振図(日本光電社製)にて計測し,規定の眼球運動が行えた25名(筋疲労群18名,コントロール群7名)を抽出した。筋疲労群は腹臥位にて25%MVCの負荷で頸部伸展位を10分間保持し,表面筋電図にて両僧帽筋上部の中央周波数が有意に低下(p<0.05)した12名を抽出した。運動中は頸部の疼痛をNRS(Numerical Rating Scale)で聴取し,NRS10に達した段階で中止した。筋疲労群のうち,NRS6以上を重度疼痛群(7名),NRS5以下を軽度疼痛群(5名)に分類した。コントロール群は10分間の安静を行った。解析項目はSP中の眼球運動角度とし,介入前に対する介入後の眼球運動角度の変化量を算出して3群で比較した。さらに,筋疲労群においてNRSの最大値と眼球運動角度の変化量との相関を算出した。【結果】3群における眼球運動角度の変化量を比較した結果,重度疼痛群6.0±0.5度,軽度疼痛群2.1±0.1度,コントロール群1.9±0.7度であり,重度疼痛群において有意な増加が認められた(p<0.05)。筋疲労群において疼痛に対する眼球運動角度の相関関係は係数0.592であり,相関を示した(p<0.05)。【結論】動作において頭頸部が動いた際に前庭動眼反射や頸眼反射により眼球運動の補正が行われており,頸部固有受容器と眼球運動は密接に関わっている。固有受容器への入力が障害される因子のひとつとして筋疲労が挙げられており,本研究では頸部に筋疲労を作成したことで頸部固有受容器への入力に異常が生じたことが推察される。さらに頸部に疼痛が出現したことで筋紡錘の感度亢進や交感神経活性化が生じ,頸部固有受容器から前庭神経核への入力に異常が生じ,SPに影響をおよぼしたと考えられる。したがって,頸部筋疲労が眼球運動制御に影響をおよぼす可能性が示唆された。このメカニズムには頸部筋疲労による頸部固有受容器からの情報がSPに影響をおよぼし,その結果眼球運動制御障害が出現したと推察される。

3 0 0 0 OA 撰法華経

著者
日蓮 撰
出版者
村上勘兵衛
巻号頁・発行日
1882

3 0 0 0 OA 南海の決死隊

著者
茂野幽考 著
出版者
六芸社
巻号頁・発行日
1939
著者
張 慶在
出版者
Center for Advanced Tourism Studies
雑誌
International Journal of Contents Tourism (ISSN:24327557)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.45-52, 2017-03-01

本リサーチノートでは、コンテンツツーリズムとイベントツーリズムの側面から、コンテンツをテーマにするイベントの特徴について明らかにする。具体的には、北海道洞爺湖町で行われる 「TOYAKO マンガ・アニメフェスタ」(TMAF)に対する参与観察をもとに、参加者の参加形態を分析する。TMAF は、ポップカルチャーコンテンツをテーマとするイベントであり、2010年からはじまった。初年度の3千人から年々参加者が増え、2015年には約6万人が参加した。TMAF では、ポップカルチャーコンテンツが観光を誘発する要素の一つであり、そういう意味でTMAF に対する観光はコンテンツツーリズムと言うことができる。一方、TMAF はフェスティバル形式のイベントであり、イベントが観光を誘発するイベントツーリズムの特徴も見られる。TMAF に参加する観光客の実際の観光パターンからは、既存のコンテンツツーリズムとイベントツーリズムとは少々異なる特徴が見られる。TMAF において参加者は、観光客であると同時に、場の雰囲気を作るホストのような役割をする。また、伝統的にはホストに属する地域住民がゲストのような役割をすることもある。TMAF の事例を通して、コンテンツツーリズム、イベントツーリズムなどポップカルチャーイベントをめぐるダイナミックな観光の在り方が見られる。

3 0 0 0 経済往来

著者
経済往来社 [編]
出版者
経済往来社
巻号頁・発行日
vol.5, no.10, 1953-10
著者
赤倉 康寛 安藤 和也
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.I_1175-I_1180, 2012 (Released:2012-09-18)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

国際海上コンテナ輸送量が伸び続けてきた中で,積み替えの容易なコンテナ貨物を巡る港湾間競争は,激しさを増してきた.我が国においても,釜山等に伍するサービスを提供し東アジア主要港として選択される港湾を目指した国際コンテナ戦略港湾政策が進展中である. 港湾間競争を勝ち抜くためには,ターミナル運営の効率化のため,稼働率を向上させる必要がある.そこで,本研究では,コンテナターミナルの稼働率を測る方法の一つとして,バース・ウィンドウの作成手法を構築し,主要ターミナルのバース占有率を比較分析した.

3 0 0 0 近代将棋

出版者
近代将棋
巻号頁・発行日
vol.6(3), no.61, 1955-03

3 0 0 0 近代将棋

出版者
近代将棋
巻号頁・発行日
vol.9(1), no.95, 1958-01

3 0 0 0 新評

著者
新評社
出版者
新評社
巻号頁・発行日
vol.13, no.12, 1966-11

3 0 0 0 近代将棋

出版者
近代将棋
巻号頁・発行日
vol.1, no.7, 1950-10

3 0 0 0 将棋評論

出版者
將棋研究會
巻号頁・発行日
vol.3(1);新年號, 1949-01

3 0 0 0 将棋評論

出版者
將棋研究會
巻号頁・発行日
vol.4(2);2月號, 1950-02
出版者
博文館
巻号頁・発行日
vol.修業篇 第1巻, 1944
著者
合原 一究
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.167-172, 2019 (Released:2020-08-01)
参考文献数
23

多くの動物にとって,音は周辺環境を把握するための重要な手がかりである.本稿では,音を活用する夜行性動物であ るカエルに注目する.カエルは多くの種でオスが鳴き声を発し,メスはオスの鳴き声を聞きつけて近寄ってくる.著者らは, ニホンアマガエルのオス同士の音声コミュニケーションを対象に,室内実験と野外調査を実施した.その結果,室内と野外の 両方で,近くのオス同士が交互に鳴く傾向を見出した.このような鳴き方には,タイミングをずらして自分の鳴き声が他個体 の鳴き声でマスクされないようにして,自分の存在をメスに効率よくアピールする機能があるものと予想している.次に,パ ナマ共和国でトゥンガラガエルとケヨソイカの関係を調べた.トゥンガラガエルのオスはメスを呼ぶために鳴くのだが,その 鳴き声は捕食者や寄生者に盗み聞きされてしまう.ケヨソイカもトゥンガラガエルのオスの鳴き声を聞いており,鳴き声を手 がかりに近づいてカエルの血を吸う.著者らはトゥンガラガエルの鳴き声と,その鳴き声に寄ってくるケヨソイカの行動を野 外環境で計測した.その結果,たくさん鳴いているオス,一声あたりに複雑な音声成分を多く含むオスのほうが,ケヨソイカ に狙われやすいことがわかった.トゥンガエルのオスにとって鳴くことは「メスへのアピール」と「捕食者・寄生者に狙われ るリスク」 という2つの側面があり, それらのトレードオフによって適切な鳴き方が決まっているのではないかと予想している.