著者
小野 誠
出版者
公益社団法人 日本薬剤学会
雑誌
薬剤学 (ISSN:03727629)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.176-182, 2013 (Released:2019-02-10)
参考文献数
4
著者
渡辺 直経
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.230-238, 1967-12-30 (Released:2009-08-21)
参考文献数
25

It is essential for the magnetic dating of archaeological remains and sites that the changes in geomagnetic elements are known with regard to the relevant period in the past. Secular variation curves of the direction of geomagnetism in historic and protohistoric times in Japan have been set up by means of the natural remanent magnetism of baked earth from ceramic kilns, lava flows and tuffs, the absolute dates of them being determined by archaeological and documentary evidences. As to the Yayoi and Jomon period, charcoal was occasionally found from the dwelling pit where baked earth samples were collected so that the radiocarbon date determined from the charcoal was directly connected with the geomagnetic direction obtained from the baked earth. Change in the intensity of geomagnetism in the past has also been traced back into the Jomon period. Magnetic dating may be achieved more effectively, if the change in the intensity is taken into account together with that in the direction of geomagnetism.
著者
原岡 一馬
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.29-40,63, 1969-10-15 (Released:2013-02-19)
参考文献数
13

以上の結果を要約すれば, 〔-〕から,1知能以上の成績を上げた子も, 知能以下の成績しか上げ得なかった子も, 家庭環境を一定とすれば知能と学業成績とは相当高い相関関係を示す (7~8) し, 学業成績は知能と環境との重相関では, ほとんど完全に近い相関係数を示す (88~99)。又どちらも, 知能と環境との相関はほとんど0であった (018~039)。2知能以上の学業成績を上げた生徒は, 知能以下の成績を上げた生徒よりも, 家庭環境得点において有意に高く (田中研究所・家庭環境診断テスト使用), 中でも「子供のための施設」「文化的状態」「両親の教育的関心」が特に大きな差を表わし, 次に「家庭の一般的雰囲気」が重要だと云える。3オーバー・アチーバーのグループでの知能, 学業成績及び家庭環境の関係と, アンダー・アチーバーのグループでのそれらの関係とでは, オーバー・アチーバー内では学業成績を上げるに環境の影響が少なく, アンダー・アチーバー内での学業成績に対する環境の影響は高かった。4又各項目について, オーバー・アチーバーとアンダー・アチーバーとの有意な差を示すもの16を取り上げてみると,(1) 同胞数について, 1人子と6人以上の兄弟を持っているものは, アンダー・アチーバーの方が多かった。(2) 家を引越した数はオーバー・アチーバーの方が多かった。(3) 教科書以外の本が6冊以上ある家は, オーバー・アチーバーの方が多い。(4) 一人当りの部屋数では. 60以上がオーバー・アチーバーの方に多かった。(5) 家に字引が二種類以上あるのは, オーバー・アチーバーの方が多かった。(6) 家で決って子どものために雑誌を取ってもらったことのないのは, アンダー・アチーバーの方が多かった。(7) 新聞を取っていない家庭は, アンダー・アチーバーが多かった。(8) 両親が月に一回以上教会やお寺, お宮に参るかということについて, 「時にはすることがある」というのにオーバー・アチーバーが多く, 「お参りする」「全然しない」の両端は, アンダー・アチーパーの方が多かった。(9) 家庭のお客様の頻度では「普通」がアンダー・アチーバーに多く, 「比較的に少ない」と「比較的に多い」との両端が (8) の場合とは丁度逆にオーバー・アチーバーに多かった。(10) 家庭がいつもほがらかだと感ずるのは, オーバー・アチーバーであった。(11) お母さんの叱り方では, 「全然叱らない」のが多いのはアンダーアチーバーであった。(12) 子どもが家でじゃまもの扱いにされていると全然思わないのは, オーバー・アチーバーが多かった。(13) 両親とも働きに外に出ているのは, アンダー・アチーバーが多かった。(14) 両親が服装や言葉遣い等に全然注意しないのはアンダー・アチーバーが多かった。(15) 子どものことについて, 両親が口げんかをほとんどしないのはオーバー・アチーバーが多かった。(16) 又誕生日に何か送りものやお祝を「たいていする」めはアンダー・アチーバーに多く, 「全然しない」「時にはすることがある」にはオーバー・アチーバーが多かった。5以上のことから考えられることは, 知能以上の学業成績を上げるには文化社会的家庭環境の影響が大であることが多くの研究結果と同様に示された。6次に推論出来ることは全体としてオーバー・アチーバーがアンダー・アチーバーより家庭環箋はよいが, 成就指数が高くなるに従って学業成績に及ぼす環境の影響度は少なくなって行くと云うことであり, 連続的に見れば成就指数と環境との関係グラフは成就指数を横軸に, 環境を縦軸に取れば, 指数曲線状を描きその変化率が次第に減少すると仮定することが出来よう。7ここではオーバー・アチーバーとアンダー・アチーバーの両端を取つて調べたため, その連続的傾向を見ることが出来なかったので, 次に全体調査を行って上の推論を検証することとした。次に〔二〕から1努力係数 (FQ) と家庭環境得点とは正の相関 (γFQ. En=. 302) を有すること,(但しこの場合, その関係グラフは指数曲線状であり, 相関係数は直線を仮定する故低い値となったであろう)。これに比して, 学業成績はFQと高い相関 (γFQA=. 71) を有し, 知能はそれとほとんど無関係である。(γFQI=. 111)2オーバー・アチーバーがアンダー・アチーバーより一般に高い環境得点を有しているが, その関係の程度は努力係数が高くなればなる程低くなる。即ち努力係数と環境との関係は指数曲線状を描く。3努力係数の変動の大部分は学業成績・環境・及び学業成績と知能との交互作用にあり, 知能にはほとんどないのである。しかしながら, 環境が努力係数の変動の中で無視されないほどの変動を有し, 又努力係数と 302の相関を有するということから, 努力係数を構成するには, FQやAQのように知能と学業成績だけから作成されたインデックスだけでは不充分ではなかろうか。そこには当然環境という要素をその重要度に応じて入れることが必要であり, 知能, 環境以外の要素も学業成績に及ぼすものとして学業成績を予測し, 努力を評定した方が合理的の様である。4又これらの結果を更に検証するものとして広範囲の被験者に適用してその普遍性を見出し, 更に学年を広げて, 小学校及び高等学校迄も適用出来るかどうかを試みたいし, 又中学校においては臨床的な事例と対比さしてその問題点を見出し, 環境の変化に基く変化を実験的に考察してみたい。
著者
浅井 敦
出版者
愛知大学図書館
雑誌
韋編:愛知大学図書館報
巻号頁・発行日
no.34, pp.3-7, 2007-11-15
出版者
台湾総督府
巻号頁・発行日
vol.第1-2回(明治30-31年), 1912
著者
大森 一矢
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2001, pp.56-61, 2001-03-12

「品質マネジメント研究会」の研究対象としては、品質に関するグローバライゼーションの動向としてISO・9001s(2000)の改定内容と、アメリカの「シックス・シグマ戦略」についての調査研究を継続し、これまでの発表においてその概要を紹介してきた。「シックス.・シグマ戦略」の理念や全般体系については、日本においても図書や技術雑誌等において、しばしば紹介されてきたが、具体的な手法(tool)については殆ど触れられてこなかった。今回、アメリカから「シックス・シグマ教育図書」としての2000頁にも及ぶ下記の図書を入手したので、品質管理技法の観点からその具体的手法(tool)について検討を行い、日本における対応についての問題事項を探ると共に、その対策についての方策を取り纏めた。(これまでに入手した図書) Mikel Harry Ph,.D.著: 「シックス・シグマ : 世界的な最優秀企業に革新させる戦略的マネジメントの進撃作戦」 以下:V1書と称す 約280頁 第6版 (1997) Mikel Harry Ph,.D.著: 「未来像:シックス・シグマの展望 : 進撃のための道標」 以下:V2書と称す 8分冊: 約1800頁 第5版(1997) Mikel Harry Ph,.D.著: 「シックス・シグマの特性」 (モトローラ社の文書) 以下: M書と称す 約25頁 (作成年次・不詳)
著者
安田 晶子 中村 敏枝
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.11-19, 2008-08-31 (Released:2010-07-09)
参考文献数
22
被引用文献数
3 4

本研究では,身体反応と音楽聴取時の感動がどのような関係にあるのかを定量的に追究することを目的とした.はじめに,聴取実験での評定項目を選定する目的で質問紙調査を行い,音楽聴取時に頻繁に経験されていた5つの身体反応(「鳥肌が立つ」「胸が締め付けられるような感じがする」「背筋がぞくぞくする」「涙が出る」「興奮する」)を選出した.次いで行った予備実験では,本実験での刺激曲として曲想の異なる2曲を選定した.本実験では,150名の実験参加者が,刺激曲の聴取中に生じた感動と5つの身体反応の強度について評定を行った.その結果,5つの身体反応評定値はいずれも感動評定値と有意に高い相関を示した.よってこれらの身体反応は,すべて音楽聴取時の感動と強く関連することが示唆された.さらにこれら5つの身体反応評定の平均値は,感動評定値とのより高い相関を示し,この傾向は曲想の異なる刺激曲を用いた実験参加者群で一致した.すなわち,これらの身体反応を総合すると音楽聴取時の感動との間に顕著に強い関連性が示された.
著者
堀 修 三田 雄志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.8, pp.1800-1808, 2001-08-01
被引用文献数
24

本論文では,映像中に現れるテロップの文字部をOCRで判読できるように,精度良く切り出す方法を提案する.従来の研究では,映像中のテロップを背景から切り出す方法としてテロップの輝度が背景に比べて高いことを利用し,しきい値を決めて2値化する方法がとられていた.しきい値の決め方として,背景と文字の二つの輝度の分布を仮定した大津の方法や大津の方法を局所ブロックに用いた塩の方法がある.しかし,映像のように背景に様々な輝度を含むものでは,必ずしも仮定が成り立たず,良いしきい値が得られないという問題があった.また,実際には,影付け,縁取り及び信号変換処理の影響で文字の周辺で必ずしも輝度が高くなく,OCRで判読可能な十分な精度で文字を切り出すことができなかった.そこで,文字部の輝度分布をロバストに推定し,文字部として信頼度の高い領域を最初に抽出し,推定された分布に基づいて領域拡張を行い,文字部のみを切り出す方法を提案する.実,験の結果,従来手法より精度良く文字部を検出できOCR判読率が向上することを示す.
著者
Tyson R. Roberts
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.95-109, 1986-08-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
24

ビルマとタイには14種のトゲウナギ科魚類が生息している.8種はMacrognathus属に, 6種はMastacembelus属に分類される.前者のうち2種はタイから発見された新種である.Mastacembelus dayiはビルマのみから知られており, M. alboguttatusに近縁である.タイとマレーシア西部に分布するMastacembelus favusは近縁のM. armatusから明瞭に識別できる.
著者
チトコ マウゴジャタ カロリナ
出版者
人間文化研究機構 国文学研究資料館
雑誌
第42回 国際日本文学研究集会会議録 = PROCEEDINGS OF THE 42nd INTERNATIONAL CONFERENCE ON JAPANESE LITERATURE (ISSN:03877280)
巻号頁・発行日
no.42, pp.27-41, 2019-03-28

What happens to knowledge when we gain access to new information and take into account more variables? The answer is obvious – it updates and it changes. In this presentation, I trace how generations of reception and appropriation of Man’yōshū (759-785), the first extant poetry collection in Japanese, have been affected by the poetic discourse, instability of knowledge and channels through which knowledge is carried, and existence of various manuscripts of Man’yōshū in the early medieval era. I deal with two allegedly rival schools – Rokujō and Mikohidari – and two of their representatives – Fujiwara Kiyosuke (1104-1177) and Fujiwara Shunzei (1114-1204). I examine their Man’yōshū reception strategy by analyzing their poetry criticism (karon). My approach is, however, to see them not only as binaries and rivals, but above all as representing continuous stages in the development of the Japanese poetic tradition.The results of my research lead me to a conclusion that the Mikohidari poets, considered to be specialists on the Heian period tales like Genji monogatari, paid much more attention to Man’yōshū scholarship than it is currently acknowledged. Moreover, I argue that the process of modifying the waka tradition in fact started with Kiyosuke, not with Shunzei. The Mikohidari poets took over this process after Kiyosuke’s death, claimed a big part of the Rokujō tradition, and established themselves as modernizers of the poetic craft. The two poets and schools had thus much more in common than is usually acknowledged but they utilized the idea of their rivalry as a tool in pursuit of their goals – to attract potential patrons and thus gain power through knowledge. The Rokujō-Mikohidari rivalry, being the most definitive frameworks for discussing the two schools, is a result of variability of texts and knowledge owned by the two schools. This implies that the common knowledge about waka or Man’yōshū in the early medieval era was much more indefinite than we currently believe. Such instability was possible due to the existence of the already-established poetic discourse that lay beyond the Rokujō and Mikohidari labels; discourse was a shared space where the circulated knowledge continues to be added, replaced, modified and negotiated. In fact, the fluidity of knowledge enabled the poets to use it to their advantage by various mechanisms of stabilizing their line of knowledge transmission; instability of texts and knowledge gave them power.

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1918年12月06日, 1918-12-06