著者
今田 純雄 米山 理香 イマダ スミオ ヨネヤマ リカ Sumio Imada Rika Yoneyama
雑誌
広島修大論集. 人文編
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.493-507, 1998-03-30

本研究は,心理検査法(塩見・千葉・岸本,1988)の尺度構成法により,日本語版食物新奇性恐怖尺度の標準化を試みたものである。予備項目の選定,予備項目データの収拾と分析を行い,14項目から構成される1要因尺度を作成した。尺度の妥当性,信頼性とも高いものであり,食物新奇性恐怖の傾向を測定しうる尺度が得られたと考えられる。14項目版のみでデータを再度収拾したところ,逆転,非逆転の項目配置を反映した2因子が得られた。これは,項目配置に問題のあることを示している。今後の使用にあたっては,項目順を見直し,再度,尺度としての安定性について検討する必要があろう。
著者
加納 隼人 佐藤 理史 松崎 拓也
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2015-NL-220, no.8, pp.1-7, 2015-01-12

本年度新たに実装した,大学入試センター試験 『国語』 評論傍線部問題を解くソルバーについて報告する.実装したソルバーは,傍線部問題の本文と選択肢に対して節境界検出による節分割を行い,その結果を用いて類似度計算を行うことで,解答を選択する.本ソルバーをセンター試験の過去問 40 問に適用したところ,昨年度のソルバーを上回る最大 28 問の正解数を示した.
著者
由美 かおる
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, 2013-12-15
著者
久保田 雅人
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, 2015-02-15
著者
寺畑 正英
出版者
東洋大学経営学部
雑誌
経営論集 (ISSN:02866439)
巻号頁・発行日
no.84, pp.155-167, 2014-11

2 0 0 0 OA 会誌表紙

著者
石黒 正数
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, 2015-01-01

表紙新シリーズの初回のテーマは「Deep Learning」です.Deep Learning で象徴的な「猫」を題材として,猫のイメージが足の部分から徐々に具現化されていく過程をモチーフとしてみました.手前のロボットは,今年の表紙の主役である,蟻をモデルとするロボットで,このロボットに搭載されている人工知能にてDeep Learningが実行されているという構図です.蟻ロボットは今後も登場する予定です! (イラスト:石黒正数)
著者
原 忠義 トピチ ゴラン 宮尾 祐介 相澤 彰子
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2014-NL-217, no.3, pp.1-9, 2014-06-26

自然言語処理 (NLP) ツールの多くが入力として平文テキストを前提とする一方で,実文書中のテキストは多様なレイアウト,文構造,埋め込みのオブジェクトなどによって,より表現豊かに表示されている.このようなテキストを NLP ツールで解析する際には,ツールの利用者が対象テキストをツールに合った入力形式に変換しなければならない.また,利用者の不慣れな変換作業によって得られた入力を用いたところで,そのツールが本来持つとされる性能を発揮することは困難となるであろう.本研究の目的は,平文テキストでは表し切れないテキスト構成がタグを用いて表現されるような XML 文書の解析を題材として,この問題への意識喚起を促すことにある.我々は,XML でタグ付けされたテキストと,NLP ツールの入出力となる平文テキストとの間の一般的な変換枠組を提案し,本枠組を用いて獲得されるテキスト列が,単純にタグを除去して得られるテキストよりも構文解析器で高被覆かつ高効率に処理できることを示し,実文書を NLP 技術と適切に繋ぐ技術を開発することの重要性を浮き彫りにする.
著者
高松 亮太

立教大学大学院文学研究科
著者
喜多 一
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.4-9, 2015-01-23

知識社会時代を迎える一方で,少子化が進行する現代の日本の大学教育は様々な課題を抱えている.情報技術の利活用はその課題解決の重要な手段となりうるが,同時に,情報技術の利活用自身が大学にとっての重要な課題ともなっている.本稿では大学教育の情報化について,個々の技術ではなく,情報化を推進して行くための組織としての課題と可能性について考察する.
著者
清水 千弘 Chihiro Shimizu
出版者
麗澤経済研究
雑誌
麗澤経済研究 = Reitaku International Journal of Economic Studies (ISSN:09196706)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.33-50, 2013-03-10

While fluctuations in commercial property prices have an enormous impact on economic systems, the development of related statistics that can capture these fluctuations is one of the areas that is lagging the furthest behind. The reasons for this are that, in comparison to housing, commercial property has a high level of heterogeneity and there are extremely significant data limitations. Focusing on the Tokyo office market, this study estimated commercial property price indexes using the data available in the property market, and clarified discrepancies in commercial property price indexes based on differences in the method used to create them. Specifically, we estimated a quality-adjusted price index with the hedonic price method using property appraisal prices and transaction prices available for the JREIT market. In addition, we attempted to estimate a price index based on a present value model using revenues arising from property and discount rates. Here, along with the discount rates underlying the determination of property appraisal prices and transaction prices, we obtained discount rates using enterprise values that can be acquired from the J-REIT investment market, and estimated the respective risk premiums. First, the findings showed that, compared to risk premiums formed by the stock market, risk premiums when determining property appraisal prices change only relatively gradually, with the adjustment speed being especially slow while the market is contracting. As a result, these prices decline only slowly. They also showed that until the Lehman Shock, property market risk premiums formed by the stock market were at a lower level than risk premiums set when determining property appraisal prices and transaction prices, but following the Lehman Shock, the respective risk premiums converged toward the same level.

2 0 0 0 OA 目次・表紙

雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, 2015-01-15
著者
白井 克彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, 2015-01-15

2 0 0 0 OA 表紙・目次

雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, 2015-01-15
著者
森本 喬 小林 良太郎 杉原 真
雑誌
組込みシステムシンポジウム2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.12-1-12-10, 2011-10-12

近年の集積回路の微細化に伴い,ソフトエラーと呼ばれる現象の発生が増加している.特に SRAM であるキャッシュはソフトエラーに対して脆弱であり,ソフトエラー耐性の向上が必要となる.メモリ回路のソフトエラー耐性向上手法として,誤り訂正符号 (ECC) 技術がしばしば用いられる.ECC の使用はメモリ回路においてアクセスレイテンシの増加を伴う.アクセスレイテンシの増加は,キャッシュを搭載した高い性能が要求される組込みシステムでは許容できない.本研究では,キャッシュのアクセスレイテンシを増加せずに,ECC 技術を適用したスクラッチパッドメモリ (SPM) を用いるソフトエラー耐性向上手法を提案する.計算機実験により,SPM 未実装時と比較して最大 72% のソフトエラー耐性向上を確認した.
著者
江崎 朋人 橋山 智訓
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2003論文集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.39-43, 2003-11-07

将棋には局面の進行状況を表現する尺度として序盤・中盤・終盤という概念がある.それぞれの状況において各駒の重要度が変わると言われており,序盤・中盤・終盤において戦略が異なる.現在コンピュータ将棋は,序盤・中盤・終盤などの進行状況を判断するのを苦手としている.進行状況が判断できれば,それぞれに適した戦略を取らせることが可能になる.プロ棋士は序盤・中盤・終盤を判断する上で局面や手数を情報源としており,そこには不確実さを持ち合わせていると考える.本研究ではこの不確実さを証拠理論に基づいて定量化し,将棋年鑑2001・2002の棋譜を用いて序盤・中盤・終盤を分類することを試みた.
著者
岩橋 正実 満田 成紀 鰺坂 恒夫 中島 毅
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2009-CSEC-45, no.11, pp.1-8, 2009-05-21

機器組込みソフトウェア開発の生産性と品質を向上させるためのオブジェクト指向の開発方手法の提案とその有効性について述べる。組込みシステムにオブジェクト指向を適用する際には、要求からクラスの抽出方法、状態の抽出方法が開発者によりバラツキがある。要求から設計/実装の双方向のトレーサビリティの確保と動的分析、時間制約などのリアルタイム制御システム特有の問題を解決することで生産性と品質の確保を可能にした。本稿で提案する手法論は、1998年に発表した自律オブジェクト指向技術を更に研究を進めたものである。その中で特に本稿では分析手法と設計手法を中心に述べる。