著者
松井 啓司 中村 聡史
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.970-978, 2018-03-15

人は楽しい時間が過ぎるのを早く感じたり,退屈な時間がいつまでも終わらないと感じたりすることがある.これは時間評価を変化させる要因の1つである時間経過に対する注意によって発生する現象であるが,2つ以上の事象に同時に集中することは容易でないため,なにか別の作業をしながら時間感覚を自分の思いどおりに変化させることは困難であるとされてきた.ここで,人間の周辺視野には視覚情報を無意識的に処理する特性があることが明らかになっている.この周辺視野の情報処理能力を活用し,無意識的に時間評価を変化させる要因を操作することで,人の時間感覚の操作が可能であると考えた.そこで,PCでの作業時に周辺視野へ視覚刺激を提示することで,人の時間感覚がどのように変化するのかを調査する.その結果,提示速度の変化量によって時間評価が変化し,視覚刺激の提示速度が加速するほど時間を短く感じ,減速するほど時間を長く感じる傾向が見られた.また,実験協力者の視線情報を分析することで周辺視野への視覚刺激提示が作業を阻害していないことを明らかにした.
著者
粂川 一也 高田 昌之 岡野 豊 箱崎 勝也
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.47(2000-DSM-017), pp.31-36, 2000-05-26

電気通信大学(電通大)キャンパス情報ネットワークは、電通大における研究・教育活動および支援の基盤であり、情報交換・情報蓄積・知的生産の場を提供するものとして発展してきた。本稿では、電通大の学内ネットワークの現状を平成10年度の補正予算により行った改善とともに紹介する。そして、現在取り組んでいる技術的な課題のうちIPv6の導入とネットワーク監視について述べる。
著者
小林 徹 Tohru KOBAYASHI
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 = Nagasaki International University Review (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.67-77, 2002-03

1994年9月下旬に岐阜県八尾津において、杉原千畝(1941年リトアニア日本外務省職員として勤務中、ユダヤ難民に日本通過ビザを発行して避難の手助けをした人物として知られる)の業績を讃える式典が挙行された。参加者の中には日系元米兵及び救出されたユダヤ人や子孫が含まれており、その式典に著者も参加する機会を得て、以来7年間にわたり日系米人(多くは二世の世代)との交流を通じて様々な歴史的知見を得ることができた。本論は小林がまとめた日系米人年表である。第2次大戦後の日米関係の改善にあたって、二世、三世を中心とする日系米人の果たした力の源泉をこの年表からくみとっていただけたら幸いである。若干のまとめは年表の末尾に記述する。
著者
直井 隆徳
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.46(1999-EIP-004), pp.1-8, 1999-05-22

本稿では,著作権法を中心にデジタル・ネットワーク化によって生起した知的財産権問題の現状認識と課題の抽出を行い,経済財としての「情報」の「価値」について考察を行う.そののち,現行著作権法が著作権を複製権等の支分権の集合体として構成しているのに対し,デジタル・ネットワーク化環境に著作物がデジタル化されて置かれたときは,「著作物の本饗的価植が享有されたときに著作権者の権利が働く」とする知的財産権法の可能性について論じる.さらには,創作性の有無にかかわらず「情報一般」の保護のあり方について考察する.
著者
森 理恵 RIE MORI
雑誌
京都府立大学学術報告. 人間環境学・農学 = The scientific reports of Kyoto Prefectural University. Human environment and agriculture (ISSN:13433954)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.51-65, 2004-12-25

台湾植民地征服戦争に1895年から1903年まで参加した憲兵の日誌を紹介する。内容は主に,台湾での自分の任務についてであり、なかでも抗日車との戦闘の様子をくわしく記している。著者の高柳彌平は,憲兵上等兵として台湾に出征し,軍需品輸送警備,抗日車との交戦のほか,現地で台湾語を学んで通訳となり,台湾人の密偵を使って情報収集などをした。勤務地は主に台南であった。現地の環境を考慮せずに持ち込んだ日本車の衣食住の様式は,兵士を苦労させただけでなく,徴用や略奪といった形で現地の住民に被害を及ぼすことになった。著者の台湾人住民に対する行動は,「良民撫育」と「土匪討伐」に二極化しているが,いずれにせよ,相手の人格の無視ないし軽視である。この二つの任務に明け暮れた著者の生活は,その後長く日本に根付く,台湾の人々に対する蔑視を形作る要素となったと考えられる。
著者
塚原 典央
出版者
福井県立大学
雑誌
福井県立大学論集 (ISSN:09189637)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.21-31, 2008-02-25
著者
渕上 慎悟 豊田 和弘 趙 孟佑 Fuchikami Shingo Toyoda Kazuhiro Cho Mengu
出版者
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)
雑誌
平成25年度宇宙輸送シンポジウム: 講演集録 = Proceedings of Space Transportation Symposium FY2013
巻号頁・発行日
2014

平成25年度宇宙輸送シンポジウム(2014年1月16日-17日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)), 相模原市, 神奈川県