著者
竹渕瑛一 山田泰弘 鈴木浩 服部哲 速水治夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.381-382, 2013-03-06

昨今,いくつかのWebAPIを組み合わせることで新たなWebサービスを立ち上げるマッシュアップの事例が増えている. 提供されるWebAPIの多くは,特定のURLに対しリクエストを発行することによって,リクエストに応じたデータを得られる方式を採用している.取得時の処理はサーバサイドで行われている. 本研究ではWebAPIをクライアントサイドで動作させる方式の検討と評価を行った.試作システムとしてPixivを対象に提案方式によるWebAPIを実装した.従来方式ではWebAPIをサーバサイドで動作させるが,提案方式ではクライアントサイドにWebAPIを設置し,逐次サーバサイドのWebページにアクセスすることでデータを取得する.
著者
大中 緋慧 高道 慎之介 井本 桂右 岡本 悠希 藤井 一貴 猿渡 洋
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:21888663)
巻号頁・発行日
vol.2023-SLP-146, no.33, pp.1-6, 2023-02-21

オノマトペとは,音の構造を模倣する文字表現,つまり音の文字表現である.この観点から,所望のオノマトペから環境音を合成する Onoma-to-wave が提案されている.他方,オノマトペには漫画や広告,バーチャルリアリティにおける音の視覚的表現(画像オノマトペ)がある.画像オノマトペには,画像の伸縮などの文字だけでは表現できない表現が含まれており,この表現を用いることでより多様な音の合成が期待できる.そこで本研究は,画像オノマトペから環境音を合成する Visual onoma-to-wave を提案する.本手法は,画像オノマトペに含まれる視覚表現のみならず,環境音源の視覚表現(音源画像)を補助情報として,環境音を合成する.また本論文では,オノマトペの反復表現に着目したデータ拡張手法を提案し,より多様な環境音合成を可能にする.実験評価の結果から,画像オノマトペと音源画像から多様な環境音を合成できることが示す.
著者
宮下 敦志 戸田 智基
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:21888663)
巻号頁・発行日
vol.2023-SLP-146, no.34, pp.1-6, 2023-02-21

音声は順序を持ったデータ系列である.音声スペクトルの周波数軸伸縮や音声の話速制御,テキスト等の別の系列との対応付けなど,いくつかの音声処理は順序を保存するワーピング変換で表される.本報告では,全域通過フィルタを用いたワーピングをリー群として解析することで一般化し,一般ワーピング群 GW を導く.GW の時間領域,周波数領域,接ベクトル空間におけるパラメトリック表現を与え,普遍性や実装方法の観点から体系的に論ずる.
著者
盛口 満
出版者
沖縄大学人文学部
雑誌
こども文化学科紀要
巻号頁・発行日
no.1, pp.35-39, 2014-03

石垣島白保にておこなわれたしらほサンゴ村こどもクラブのキャンプにおいて,沖縄大学こども文化学科盛口ゼミの学生による授業を行った。その際,テーマのひとつとして「海に昆虫はいるのか?」というテーマの授業が行われた。この実践報告と,実践における改良点を探るべく行った教材研究から,昆虫と甲殻類を比較して扱う授業の可能性について考察する。
著者
水口 充
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:21888914)
巻号頁・発行日
vol.2023-EC-66, no.1, pp.1, 2023-02-16

エンタテインメントコンピューティング研究会は設立の準備段階から数え始めて 25 年目を迎えた.様々な活動を通じて発展してきた一方で,今後の展開に関して検討するべき事柄も増えてきた.本議論セッションでは参加メンバー全員による情報共有と議論を行う.
著者
山下 裕司 山﨑 舞 萩原 宏美 田上 八郎 坂本 一民
出版者
千葉科学大学
雑誌
千葉科学大学紀要 = The University Bulletin of Chiba Institute of Science (ISSN:18823505)
巻号頁・発行日
no.8, pp.91-103, 2015-02-28

古来から天然の薬として服用されてきた有機ゲルマニウムは、近年コーニファイドエンベロープ(CE)形成や細胞間脂質の主成分であるセラミド合成を促進する効果が見出され、皮膚への有効性が明らかにされつつある。その効能効果として、新陳代謝の促進、シミ・しわの改善、肌荒れ・ニキビの改善、湿疹・アトピー肌の改善などが期待されているが、作用機序に関しては未知の部分が多い。 本研究では、被験者20名に対し、有機ゲルマニウムを配合したクリームを皮膚に塗布した際の角層水分量と経皮水分蒸散量の変化について調べた。これらの評価項目に関して、有機ゲルマニウム配合クリームと未配合クリームの間に有意な差は見られなかったが、有機ゲルマニウム配合クリームの方が高い保湿性を有する傾向があった。また、被験者の皮膚状態の観点から分類解析することで、有機ゲルマニウムが特異的な作用を示す可能性が示唆された。
著者
武井 勇介 神崎 由紀 宮村 季浩
出版者
山梨大学看護学会
雑誌
山梨大学看護学会誌 = 山梨大学看護学会誌 (ISSN:13477714)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.15-23, 2022-03-31

本研究は,産後うつ病のリスクがある母親への保健師による支援の現状と困難感を明らかにするために,A県内の産後の母親に関わりがある保健師へ無記名自記式質問紙調査を実施した。自治体の多くが EPDS などの質問票を活用し,産後うつ病を含めた母親のメンタルヘルスに対する支援を行っていたが,保健師の多くが,経験年数に関わらず産後うつ病のリスクがある母親に関わることに困難感や精神状態のアセスメントの難しさを感じていた。困難感を感じる要因として,地域に紹介できる専門機関の不足や,母親を支援する際の保健師自身の負担感があり,それらに対する支援体制は十分とは言えず,保健師個々の支援においては,包括的に母親を捉えるためのアセスメント技術が必要と考えられた。これらのことから,保健師の精神状態のアセスメント能力向上や自治体における支援体制の構築に向けた必要性が示唆された。
著者
坂下 晃祥 田中秀和 Akiyoshi SAKASHITA TANAKAHidekazu 花園大学社会福祉学部 花園大学社会福祉学部 THE FACULTY OF SOCIAL WELFARE HANAZONO UNIVERSITY THE FACULTY OF SOCIAL WELFARE HANAZONO UNIVERSITY
巻号頁・発行日
vol.19, pp.79-94,

2007(平成19)年に社会福祉士及び介護福祉士法が改正され、より時代のニーズに適合した社会福祉士の活躍が求められている。一方、福祉に関する専門職の資格として、社会福祉士より先に制度化された社会福祉主事については、議論の場に登場する機会が減少し、これまでにもその制度の形骸化が指摘されており、その存在意義が問われている。本稿においては、社会福祉主事任用資格の制定史を振り返り、改めてその意義と課題を探ることにより、今後の議論に活かそうとするものである。