著者
戸田 禎佑
雑誌
美術研究 = The bijutsu kenkiu : the journal of art studies
巻号頁・発行日
no.245, pp.26-29, 1967-02-10

We introduce here a work of Lu Fu 陸復 who was active from the end of the 15th century to the beginning of the 16th century. He was a professional artist best known for his paintings of plum blossoms in ink. This particular work is preserved in Chōrakuji, situated in Gumma prefecture. Lu Fu was born in Wu-chiang 呉江, Kiang su Province, and worked in Chin-ling 金陵, where he was patronized by Hsü Pu 徐俌, the Duke of Wei-kuo 魏国公 VI (died 1517) and gained his fame among the literati class. For instance, Chao K‘uan 趙寛 (1457–1505) whose home town was the same as Lu Fu, and who attained an official position afterwards, ordered a painting from him as a present and wrote a poem in praise of it. This fact is known from Chao K‘uan's anthology. The work in question here is a small piece in which we see the artist employing forms which arose in Yüan dynasty painting. Strong brush strokes help to produce an intense feeling, which may also be noticed in the painting illustrated in fig. 1, particularly in the branches which are rendered in sharp angles. This feature is an important characteristic of this artist who worked during the middle of the Ming period. At the end of this paper the writer adds that the painting seen in fig. 1 must have directly influenced the artist associated with the Edo branch of Kano School who painted the sliding screens in the Konchiin, in Kyoto.
著者
平瀬 徹也
雑誌
東京女子大学比較文化研究所紀要
巻号頁・発行日
vol.65, pp.15-32, 2004

The fall of France in 1940 shook the world, including Japan, not only because France was a big military power on the Continent, but also because she represented parliamentary democracy as opposed to the totalitarianism of Germany and Italy. So there ensued heated debates among politicians and observers alike on the reasons why France was defeated so easily, how her power was corroded in so short a period, and so on. The present author seeks to examine the successive stages in the defeat of France and to analyze how that country's democracy responded to one of the most crucial challenges in her history, paying special attention to the role of Pierre Laval, one of the so-called "gravediggers of France".
著者
邓 士达 伊藤 毅志
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.58-61, 2020-11-06

対戦ゲームにおいて,対戦相手の強さが適度であることは,楽しさを維持する上で重要であることは知られている.本研究では,動的に難易度を調整して適度な難易度を実現し楽しさを維持する格闘ゲームAI の実現を目指す.従来の研究から,モンテカルロ木探索(MCTS)を用いて強さを調整する手法は提案されているが,十分な強さを実現するものではなかった.一方で,MCTS の候補手の生成において,遺伝的アルゴリズムを用いることで,有用な候補手だけに絞ることで探索を効率化し,強さを実現する研究もある.ここでは,この2つの研究を結びつけたプロトタイプシステム(TestAI)を構築する.評価実験として,MCTS だけを利用する動的難易度調整システム(MCTS_DDA)とこのTestAI の性能の比較を行った.その結果,TestAI は人間の上級者レベルのプレイヤにも十分なレベルの強さを実現することができた.一方で,勝率を調べると,中級レベル以下の対戦相手には勝ちすぎてしまう可能性も示唆された.そこで,勝率を50%に近づけるために,攻撃の命中率も考慮した新たな難易度調整手法を考案した
著者
安木 新一郎
出版者
函館大学
雑誌
函館大学論究 (ISSN:02866137)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.75-81, 2022-03

2006 年の北朝鮮に対する経済制裁以降、貿易統計上、日本のシジミ輸入の大部分はロシア産が占めることとなった。ところが、2020 年 2 月から 2021 年 12 月末まで、ロシアからの輸入量はゼロとなっている。ロシアの日本向けシジミは、沿海地方ナデジディンスキー地区の綏芬河(ラズドリナヤ河)口で漁獲されていたが、2019 年から 2022 年 1 月末現在までヤマトシジミ漁獲は禁止されている。また、樺太(サハリン)南部の富内湖(トゥナイチャ湖)では、水質悪化によりヤマトシジミの絶滅が危惧されている。
著者
栗田 萌 保木 邦仁
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2017-GI-38, no.5, pp.1-8, 2017-07-08

本研究では,麻雀において他プレイヤの手牌または待ちの予測を行うことで,打牌を行う際の放銃確率をその点数ごとに推定する手法を提案する.他プレイヤのフーロ数に基づいて,手牌の予測を行うか,待ちの予測を行うかを決定し,この予測結果から自プレイヤの打牌ごとの放銃確率を計算する.提案した手法で放銃確率の推定値を算出し実測値と比較したところ,その差が 1 % 程度となる結果が得られた.
著者
小川 清 澤井 新 飯田 登 渡辺 尚
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.83(2001-ITS-006), pp.159-166, 2001-09-06

Mobile IP では、IPトンネルをする場合に、通信相手のノードから移動端末へはホームエージェントを経由する3角形の2辺を、移動端末から通信相手へは、三角形の1辺を通過して通信する。そのため、論理的には、3角形の1辺だけで処理した方が、経路が最適化される可能性は高い。しかし、通信路における通信量、各ノードにおける処理などにより、必ずしも1辺の方が最善とは限らない。インタネットにおける移動は、あらかじめ、行く先が決まっている場合も多い、そこで、利用の状況に応じて、移動先を登録し、経路を選択する方法とを組み合わせることにより、インタネットにおける移動対応サービスの向上を図る。
著者
上原 正希
出版者
新潟青陵大学
雑誌
新潟青陵大学紀要 (ISSN:13461737)
巻号頁・発行日
vol.7, no.7, pp.7-15, 2007-03

本稿の内容は、医療機関にて、医療専門職集団と共に、社会福祉の視点からチーム医療の構成メンバーとして、業務を遂行する医療ソーシャルワーカー(以下、MSW)について考察するものである。Cureの視点が第一優先とされる、医療の現場で、社会福祉の視点をもって支援を行うことは、特殊なことで、このような中での業務遂行には独自性が必要である、業務を遂行する場合には、様々な制約を受けることは容易に想像がつく、かつ、MSWの資格や業務のあり方についての歴史的側面などからも制約がある。MSWの制約について、ここでは、「私見」、「竹内一夫氏」、「松浦信氏」の文献などから、MSW業務遂行における制約を明らかにし、図式化し構造化を試みる。そしてMSWが組織はもとより、社会にも根付くための方策についても触れている。
著者
宮田 大輔 ミヤタ ダイスケ Daisuke MIYATA
雑誌
千葉商大紀要
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.183-191, 2015-10
著者
天川 拓海 荒川 達也
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.109-113, 2019-11-01

プレイに対してアドバイスを行う格闘ゲーム初心者向け練習支援システムを提案する.今回は,試合後に試合中のミスプレイに対する正しいプレイをアドバイスする機能,ミスプレイをした場面をやり直す機能,悪質行為とみなされる行為を警告する機能を提案し,簡単な試作システムにより評価実験を行った.