著者
森本 慎一郎 増田 浩通
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.2-2, 2008

我が国の公的研究機関に対してこれまで以上に産業の発展、及び持続可能な社会実現に貢献することへの期待が高まっている中、優先的研究開発テーマの選定や評価に関する方法論の明示等について説明責任を果たすことはこれまで以上に重要となる。そこで本研究では公的研究機関が優先的研究開発テーマの評価を行うにあたり、中長期的な将来シナリオに対する公的研究機関の役割、および研究開発テーマ相互の関連性を総合的かつ構造的に勘案することが可能な新たな方法論を提案し、それを実際に試行することで提案方法論の有効性検証と課題導出を行った。特に研究開発テーマ相互の関連性については各研究開発テーマに対して専門家1人を割り当てたゲーミングを行い、提案した方法論を試行した結果、中長期的な将来シナリオと公的研究機関の役割、及び研究開発テーマ相互の関連性を優先的研究開発テーマの評価に反映することが可能であることが検証できた。
著者
ディアマイアー ダニエル
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1640, pp.70-73, 2012-05-07

東日本大震災に伴って起きた福島第1原子力発電所の事故によって、信用を著しく損なった東京電力。元社長の突然の解任を発端に巨額の粉飾決算が明るみに出て、優良企業から問題企業へと転落したオリンパス。組織が1つの事故や不祥事をきっかけにして一気に信用を失い、その後の対応の不手際から事態をさらに悪化させてしまう。そうした例は過去に数え切れないほど繰り返されてきた。
著者
油井 雄二
出版者
富山大学
雑誌
研究年報 (ISSN:03851958)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.35-57, 1982

小論の目的は,富山,石川,福井の北陸3県の県および市町村の財政状況を過去10カ年にわたって分析し,また全国平均値と比較することによって,北陸地域の地方財政構造の特徴を明らかにすることである。一般的に言えば,地方財政には,国の地方に対する種々の規制を含めた制度的要因,各地方公共団体の自主的な施策,そして各地域の社会,経済構造という3つの要因が絡み合っている。したがって,地方財政のパーフォーマンスを評価しようとする際には,これら3つの要因がどのように地方財政に影響を及ぼしているかを明らかにせねばならない。小論はそのような分析の準備作業として,北陸地域の地方財政がどのような状況にあるのかを,公表データをもとに,把握しようとするものである。分析のあるべき姿からすれば,公表された決算の数字による,いわば外形的な分析にすぎないが,北陸地域の地方財政を対象とする分析は少ないので,予備的段階ではあるけれども,ここに発表することにした。
著者
新浪 剛史
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1650, pp.86-89, 2012-07-16

日露戦争の日本海海戦において、日本はバルチック艦隊を打ち破りました。限られた国力で何とか作り上げた連合艦隊を訓練して磨き上げた「練度」――現場力と、「トーゴー・ターン」とも呼ばれる敵前回頭をリスクを取って大胆に実施し、丁字戦法を遂行した「指揮」――戦略が、見事に合致した結果だということは間違いないでしょう。 ただ、もう1つ。
著者
若村 定男 北村 実彬 高橋 正三
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.227-231, 1975-12-25
被引用文献数
1

透明プラスチックの箱(容積46.7<i>l</i>)に,20個のフェロモンホルダーをとりつけ,それぞれに,合成性フェロモン<i>cis</i>-9, <i>trans</i>-12-tetradecadien-1-ol acetateを350μgずつ浸み込ませ,羽化後間もないスジマダラメイガ(<i>Cadra cautella</i> WALKER)成虫を2対入れ,配偶行動の観察と,産卵数の調査を行なった。フェロモンを供試しなかった対照区では,第2夜までに,すべての雌に交尾が観察されたのに対し,フェロモン処理区では,第4夜まで観察を続けたが,交尾は1例も認められなかった。また,ホルダーあたりの供試量を35μg, 3.5×10<sup>-2</sup>μgと減ずるに従って,交尾は,より早い時期に高いひん度で観察され,3.5×10<sup>-4</sup>μgの場合には,対照区とほとんど差がなくなった。したがって,スジマダラメイガの密度が十分に低い条件では,多量の合成フェロモンにより,交尾が阻害されることが確認された。また,交尾阻害の程度は,合成フェロモン供試量と依存関係にあることも示された。<br>同様の実験を,性フェロモン類縁化合物の一つである<i>cis</i>-9-tetradecen-1-ol acetate (<i>c</i>-9-TDA)についても行った。<i>c</i>-9-TDAは,スジマダラメイガの雄に対し,性フェロモンの10<sup>4</sup>倍の量を供試すると,同程度の性フェロモン活性を示す。しかし,実験の結果<i>c</i>-9-TDAは合成性フェロモンと同程度の交尾阻害力を有することが確認された。
著者
村田 昇
出版者
梅光学院大学
雑誌
国文学研究 (ISSN:0286293X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.46-55, 1965-11-01
著者
竹内 謙
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1536, pp.108-110, 2010-04-12

インターネット新聞「JanJan」を3月31日に休刊しました。創刊から7年余り。この間に掲載した記事は累計5万本に上ります。 スポンサー企業からの広告収入を頼りに、政治から暮らしまで、あらゆるジャンルの記事を無料で公開してきました。書き手は記者として登録した7900人のボランティア市民たちです。最近では、捕鯨問題や東京スカイツリー工事を巡る話。
著者
遠藤 数江 小川 純子 村上 寛子 小川 純子 オガワ ジュンコ Ogawa Junko 村上 寛子 ムラカミ ヒロコ Murakami Hiroko 荒木 暁子 アラキ アキコ Araki Akiko 中村 伸枝 ナカムラ ノブエ Nakamura Nobue
出版者
千葉大学看護学部
雑誌
千葉大学看護学部紀要 (ISSN:03877272)
巻号頁・発行日
no.26, pp.93-97, 2004-03
被引用文献数
1

大学生における食習慣に影響を与える要因を検討する目的で,現在の食生活,食習慣の変化,食に関する体験について,フォーカスグループによる振り返り調査を行った.対象者は18歳から21歳の文化系または,運動系のサークルに所属している大学生9人(男2人,女7人)であった.大学生の食習慣に影響を与える要因として,経済状況,調理器具などの料理をする環境,料理に費やす時間や手間,生活スタイルの変化,嗜好の変化,運動部に入ったことによる影響が抽出された.さらに,幼少時からの家庭環境も大学生の食習慣に影響を与える要因の一つであった.また,家庭や学校の授業での料理経験は,大学生になっても食の体験として記憶に残っていた.大学生の食習慣の形成には,経済状況,生活スタイルの変化,所属サークルなどの現在の生活状況からの要因と,これまでの食に関する体験が影響していることが示唆された.