著者
坂東 宏和
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.115, 2022-02-15

本稿では,筆者の高校時代のプログラミング学習経験を紹介し,学習に用いるプログラミング言語に関する私見,および,本会学会誌の連載「情報の授業をしよう!」の紹介について述べる.
著者
平田 昌弘
出版者
食品資材研究会
雑誌
New Food Industry (ISSN:05470277)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.71-82, 2011

本稿では,北アジアの乳加工技術と乳製品を,モンゴル遊牧民の事例で紹介してみたい。著者は1999年からモンゴル国を毎年訪れ,モンゴル遊牧民と生活を共に楽しみ,そして,乳加工体系について調査してきた(写真1)。モンゴルは,モンゴルを後にする時,遊牧民の温かさ,笑顔,人情とが心に込み上げ,またモンゴルを訪ねたいときっと思わされる国だ。 モンゴル遊牧民は器具をほとんど使わずに,草原の中で家畜から乳を搾り取る。また,乳加工は,日常の調理用器具を転用しておこなっている。このような搾乳・乳加工に特化した器具をほとんど持たないモンゴル遊牧民は,草原の中でいったいどのように搾乳し,どのような乳加工技術を利用しているのであろうか。興味がわくところである。モンゴル遊牧民の乳加工の特徴は,アジア大陸北方域の人びとに広く採用されている技術を用いている。つまり,クリームをせっせと取り集め,チーズをつくるための凝固剤として酸乳そのものを用い,馬の乳で酒をつくっていることにある(平田,2008;2010)。モンゴルの乳加工体系が地域毎に多様に発達しているのは,これらの諸技術を自由に取捨選択して組み合わせているためで,実はその基本的な乳加工技術は多くの地域で共通している。本稿では,以下にモンゴル国中央部の事例をもとに,モンゴル式の搾乳の技法を先ず紹介してから,乳加工技術と乳製品とを紹介していきたい。
著者
住吉 英樹 相沢 輝昭
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.35-45, 1994-01-15

英日機械翻訳システムの翻訳結果の出力形熊の一つとして、日本語音声合成装置による読み上げが考えられる。翻訳結果には、辞書に登録されていない英語固有名詞(人名、地名など)が、未知語として英語のまま含まれることがある。このような文章を目本語音声合成装置で読み上げさせると、英語部分の綴りをアルファベットのまま読み止げるため、非常に違和感を与えるだけでなく、文章の意昧を容易に把握できない。この問題を解決するために、簡易な手法により英語固有名詞を片カナ読みに変換するプログラムを開発した。このプログラムは変換対象となる英語文字列中の、4文字の母音字子音字のパターンに注目した簡単なルールと、小規模な片カナ読みへの変換テーブルにより変換を行う。英語固有名詞(人名、地名)約1、500語のうち、80%以上が正しく変換でき、簡単な手法にしては高い変換精度を得ることができた。
著者
半田 雄士

2020年度卒業論文要旨, 情報科学部情報科学科
著者
タァンクァン ファン 山本 純一
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.197-198, 2020-02-20

人口減少問題により生産性向上が望まれている。生産性向上には組織全体の効率化が必要である。経営学研究から組織効率にはノウフー(Know who)が重要であるとわかっている。ノウフーは「誰が何を知っているかを知っている」ということである。従来のノウフーシステムは知りたい人と知っている人の関係性まで考慮されていない。結果として、聞きずらいために知識が上手く共有されないということが考えられる。本研究では、二者間の親密度を考慮した知識のノウフーシステムについて検討した。具体的には、社内のチームチャットのやり取りデータからネットワーク構造を構築し、経路探索することで社員が「自分と親密な人」経由で誰が知っているかのノウフーをフィードバックする仕組みについて論じる。
著者
飛高 隆夫
雑誌
大妻女子大学紀要. 文系
巻号頁・発行日
vol.28, pp.65-78, 1996-03
著者
小野寺 美智子
出版者
拓殖大学人文科学研究所
雑誌
拓殖大学論集. 人文・自然・人間科学研究 = The journal of humanities and sciences (ISSN:13446622)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.16-31, 2018-03-25

本論では,空間を指示対象とする言語表現が時間を指示対象として用いられる概念メタファーにおいてLakoff & JohsonとMooreの分類では説明しきれない事例を取り上げ,Langackerの主体性という観点から分析することの有効性を論じた。特に日本語の時間メタファーである「まえ(前)」と「さき(先)」の用法をもとにMooreの議論を検証した。その結果,主体性の観点から日本語の時間メタファーの特性を説明することの意義が示唆された。
雑誌
武庫川女子大学言語文化研究所年報 (ISSN:09157654)
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-110, 1993-03-01

言語文化研究所年報 4号の全データ佐竹 秀雄「昭和軽薄体と新言文一致体」田上 稔「方言復権の軌跡」市川 真文「綜合的方法から総体的方法へ―フランスの入門期指導論1―」磯 千秋「「つしや」をめぐって」平岡 照明「初期近代英語の語彙―豊穣と混沌―」泉 基博「中世古文書に於ける「給」「致」について」清水 彰「源氏物語の「なまめかし」「らうたし」「あて」」

1 0 0 0 OA 藤原相如考

著者
福井 迪子 Michiko FUKUI
巻号頁・発行日
vol.25, pp.17_a-1_a, 1975-02-20
著者
梅田 英春 ウメダ ヒデハル
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.19, pp.165-170, 2019-03-31

大正琴は、1912年(大正元年)に、名古屋在住の森田吾郎(1874-1952)により創案、製作された鍵盤付弦楽器である。この楽器は、1915年頃から1940年頃まで、東アジア、南アジア、東南アジアへと広く輸出された。アジアに伝播した大正琴は、その後、それぞれの地域で変容をとげ、各地の音楽の中に取り込まれ、現在まで用いられている。本論文では、インドネシア、バリ島西部タバナン県ププアン村に伝播し、マンドリンとよばれる大正琴を起源とする楽器について概観する。
著者
青木 隆浩
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.156, pp.245-264, 2010-03-15

近年,世界遺産の制度に「文化的景観」という枠組みが設けられた。この制度は,文化遺産と自然遺産の中間に位置し,かつ広い地域を保護するものである。その枠組みは曖昧であるが,一方であらゆるタイプの景観を文化財に選定する可能性を持っている。ただし,日本では文化的景観として,まず農林水産業に関連する景観が選定された。なぜなら,それが文化財として明らかに新規の分野であったからである。だが,農林水産業に関連する景観は,大半が私有地であり,公共の財産として保護するのに適していない。また,それは広域であるため,観光資源にも向いていない。本稿では,日本ではじめて重要文化的景観に選定された滋賀県近江八幡市の「近江八幡の水郷」と,同県高島市の「高島市海津・西浜・知内の水辺景観」をおもな事例として,この制度の現状と諸問題を明らかにした。