著者
筧 捷彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.670-672, 2006-06-15

第68回全国大会の2日目の午後に開かれたシンポジウム「日本学術会議と「情報学」の新展開」について報告する.2005年に日本学術会議の第20期の会員が決まったが,全学問領域にわたる210名の会員の中に15名の「情報学」の研究者が選ばれた.それだけ「情報学」の広がりが認知されたといえる.これを期に日本学術会議会員を招いて,日本学術会議が何を目指すのか,その中で「情報学」にどんな展開が期待されるのかを語っていただいた.
著者
萩谷 昌己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.195-195, 2015-01-15

情報学分野の参照基準については,2014年7月号の「情報処理」で報告したが,本稿では,その記事に対する反応も含めて,参照基準策定の現状と問題点,今後の方向性などについて述べる.
著者
チョコボール向井
出版者
小学館
雑誌
週刊ポスト
巻号頁・発行日
vol.36, no.27, pp.204-207, 2004-06-25
著者
パワーズ H・ハイウォーター
出版者
大同工業大学
雑誌
大同工業大学紀要 (ISSN:02855372)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.29-35, 1996-12

すべてのアメリカ文学はマーク・トウェインの小説,『ハックルベリー・フィンの冒険』に由来する,とアーネスト・ヘミングウェイはかつて述べた。ヘミングウェイが意味したことと彼の見解の正確さは,その後多くの文学批評の中心にずっと位置している。しかしながら,次の三点がヘミングウェイの見識から明白である。ひとつは,トウェインの語り手であり主人公でもある14歳ぐらいのハックが,小説における日常的な言語の使用を容認できるものにするよう手を貸してくれたことである。二つ目は,ありふれた登場人物の描写に焦点を当てる小説を大衆化してくれたことである。三つ目は,「人間が一人前になること」を描く物語に対する関心を文学のひとつのジャンルとして育ててくれたことである。 サリンジャーの『ライ麦畑で捕まえて』が,トウェインの創造的遺産を今日に伝えるものであることは十分に論証できる。サリンジャーの語り手,ホールデン・コールフイールドは,ロッカールームや路地裏通りの言葉を口にする。彼は現代アメリカ小説の多くに見られる,怒りと幻滅のアンチ・ヒーローの代表であり,17歳にして大人になることの意味を学ほうとしている。ここに収録した二つの短編の主人公である,14歳のクラーク・クラークと13歳のジユニアー・ウイーラーは,ハックやホールデンと同様に,少年期の人生観を問い正す少年である。二人は外部の力により圧迫を受け,若者特有の人生の幻想が与えてくれる慰めを得ることができないまま,大人としての理解が要求される入り口にさしかかっている。彼らはまた,毎日,どこにでもいそうな人物であり,夢を問い正すとき,街路の乱暴でがさつな言葉を使って生活し,自らの性に目覚める。クラークとジユニアーは共に,彼らに対抗する未知なる運命の力と衝突するものを願っている。その結果,二人は夢を失うが,青年期の不幸と格闘することにより大いに成長する。
著者
松浦 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.299, pp.25-30, 2014-11-06

ワイヤレスセンサーネットワーク(WSN)が多くの分野で利用されている.WSNの特徴は,多くのセンサーが電池稼働であることである.そのため,各ツリークラスタを構成するセンサーの電力消費を最小限に抑える省電力ルーティングが求められる.また,複数ツリークラスタ間の負荷バランスをとることも重要になる.本稿では,クラスタヘッドとクラスタヘッドから情報を収集するベースステーション(BS)単位に階層的にWSN管理システムを配置し,BSと複数のクラスタヘッドを連携させた効率のよいルーティングとWSN管理手法を提案する.
著者
松浦 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.303, pp.47-52, 2013-11-14

RPL(IPv6 routing protocol fbr low-power and lossy networks)はDODAG(destination-oriented directed acyclic graph)と呼ばれる複数センサーから構成されるツリーで,DODAGのルートノード(DODAG root)までデータを転送し,そのデータをベースステーションに送付することによってセンサー情報を収集する形態をとる.各センサーは電池稼働であることが想定されるので,各センサーの電力消費を抑えることは最も重要な課題である.ひとつのWSN(wireless sensor network)上で一つまたは複数のDODAGをどのように構成するかは,RPLのOF(objective function)に依存するが,いままでに提案されているOFでは必ずしもDODAG上のセンサーの電力消費の最適化がおこなわれているとは言えない.本稿では各DODAG上のセンサーの電力消費を大幅に削減することを可能とするルーティングフレームワークを提案するとともに,一つのWSN上での複数DODAG構成法についても議論する.
著者
加藤 俊一
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.611-621, 1993-07-01
被引用文献数
1

本稿では,画像の内容検索を実現する視覚的対話機能の一般的な枠組みを紹介する。具体例として絵画を対象に,画像・画像型の客観的規準による例示画検索,文字・画像型の主観的規準による感性検索のアルゴリズム等を紹介する。例示画検索では,絵画の構図に相当する概略画を,人間の視覚特性を考慮した画像処理により作成し,概略画索引とした。利用者が提示するラフスケッチとの柔らかなマッチングにより,オリジナルの絵画や類似の構図の絵画を検索する。感性検索では,利用者の感性モデルを,印象語間の相対的関係,印象語と絵画の色彩特徴の相関等を多変量解析を用いた統計学習で構築する。利用者が,主観的な印象語を提示すると,それに相応しい色彩の絵画を推定して検索する。
著者
大野 健彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.291, pp.17-24, 1999-09-13
被引用文献数
13

本研究では,視線を利用してウインドウを操作する環境Ewmを提案する.これまでマルチウインドウシステムにおいてウインドウの操作にはマウスなどのポインティングデバイスが一般的に利用されてきた.そのため操作のたびにポインティングデバイスを操作する必要があり,また操作をおこなうための特別な知識を必要とした.我々の提案するシステムはユーザの視線を観察することでウインドウの操作を自動的におこない,またユーザがウインドウを操作する場合はコマンドを視線によって実行することが可能であるという特徴を持つことで,手を用いることなくわずかな知識で操作可能なウインドウ操作環境を実現している.
著者
中川雅弘
出版者
水産総合研究センター
雑誌
水産総合研究センター研究報告 (ISSN:13469894)
巻号頁・発行日
no.25, pp.223-287, 2008-12
被引用文献数
3

メバル属魚類の多くは、有用な水産資源として沿岸漁業、栽培漁業、養殖の対象種である。我が国において栽培漁業対象種とされるメバル属魚類は、クロソイやメバルをはじめとして6種におよぶ。しかし、どの種類においても親魚養成や種苗生産に関して断片的な報告があるものの、中間育成、標識技術、放流効果調査を含めた一貫した栽培漁業技術としての研究はない。本研究ではメバル属魚類の中で最も多くの種苗が放流されているクロソイを研究対象として、本種の生物学的知見に基づいた栽培漁業技術の構築を図るとともに、残された問題点を検討した。
著者
西澤 勇志智
出版者
The Illuminating Engineering Institute of Japan
雑誌
照明学会雑誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.303-315, 1929

本篇は照明學會東京支部の講演にして花火の發達由來を述べ, 績いて花火の化學的組成並に其諸種の應用殊に近代最新武器としての利用に就て読きたるものなり。