著者
石沢 信人 杉田 収 斎藤 秀晃 中野 正春
出版者
新潟県立看護短期大学紀要委員会
雑誌
新潟県立看護短期大学紀要 (ISSN:13428454)
巻号頁・発行日
no.3, pp.3-8, 1997-12

我々は,赤ワイン・白ワイン・その他のアルコール性飲料(ビール,日本酒)・非アルコール性飲料(日本茶,コーヒー,紅茶,昆布茶)および数種類の純化合物の抗酸化能を,CHP/Hb・MB法を用いて測定した.本法はCHP溶液への試料添加による還元反応後の残存CHP濃度を,分光光度計で測定するものである.我々の得た結論は以下の3点である:1.CHP/Iib・MB法は各種飲料物の抗酸化能を測定できる.2.ワインは高い抗酸化能を有するアルコール性飲料である.3.赤ワインは白ワインよりも高い抗酸化能を示すが,白ワインにも高い抗酸化能が認められるので赤ワインにこだわる必要はない.We measured antioxidant activities of red and white wines, other various alcoholic and nonalcoholic beverages (beer, sake, Japanese tea, coffee, tea, and konbucha) and some pure chemical compound solution by CHP/Hb・MB method. This is the method that measure the remaining CHP concentration after reducing reaction caused by adding specimen to CHP solution by a spectrum photometer. Wehave conclusion as follows: 1. CHP/Hb・MB method can measure antioxidant activities in various beverages. 2. Wine is the alcoholic beverage which had high antioxidant activity. 3. Red wine contained high antioxidant activity than white wine, but white wine contained antioxidant activities high fully, too. So we need not to be concerned with red wine.
著者
中野 正昭
出版者
日本演劇学会
雑誌
演劇学論集 日本演劇学会紀要 (ISSN:13482815)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.75-98, 2009 (Released:2018-01-12)

Kokumin Engeki which means the National Theater was a popular concept with journalism, the academy, and the goverment, in Japan under WWII. We associate Kokumin Engeki with Japanese wartime nationalism and fascism. The government promoted the Kokumin Engeki contest from 1941 to 1944, but it is the strangest thing that the some plays of national policy were rejected or defeated. As a matter of fact, the state powers and academic authorities didn't have the distinct concept of Kokumin Engeki. This thesis is about the confusion of the Kokumin Engeki contest as seen in the participating plays of FURUKAWA ROPPA's company and his diary.
著者
政田 佳之 中野 正博
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.115-119, 2011
参考文献数
10

ハンドボールは,人間の基本動作である「走る」・「投げる」・「跳ぶ」を用いた競技である.このことが評価されて新学習指導要領に盛り込まれ注目を集め始めてきた.しかし,日本のハンドボールは,近年の世界大会において結果を出すことが出来なかった.日本ハンドボール協会は,このような状況に危機感を感じ,NTS(National Training System)を立ち上げて人材発掘・育成・強化を図り始めました.このような現状から様々な分析などが行われてきたが,ハンドボールの試合を科学的に分析されることはなかった.本研究では,アジアでもトップレベルの韓国チームと福岡県学生選抜との試合を調査した.そして,重回帰分析でゲームの中で得点を得るために特徴的なプレイや技術が存在するか分析することにした.その結果,得点は,突破方法や突破位置,反則やパスの回数などに関係することがわかった.これによって経験よって示されていた戦略が定量的に表され,2国間の異なる戦略を定量的に表すことが出来た.
著者
久楽 勝行 三木 博史 林 義之 永野 豊 山田 知正 中野 正己 高砂 武彦 高橋 修三 志藤 日出夫 岩崎 高明 末石 辰広
出版者
Japan Chapter of International Geosynthetics Society
雑誌
ジオテキスタイルシンポジウム発表論文集 (ISSN:09137882)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.15-22, 1990

スパンボンド不織布による浸食抑制効果を調べるため、大型補強盛土の人工降雨実験を行った。試験盛土は、シルト質砂で築造したもので、高さが2.75m,のり面勾配が1:1.0である。試験盛土3ケースのうち、1つは無補強で、他の2つはスパンボンド不織布をそれぞれ60cmと30cm間隔で敷設したものである。累積降雨量は453mmである。<br>実験結果によると、スパンボンド不織布は盛土ののり先から進行してくる浸食を抑制する効果を十分に有しており、しかも浸透水を排水して飽和度の上昇に伴う盛土の強度低下を遅らせる効果もあわせもつことが明らかになった。そして、スパンボンド不織布の敷設間隔を密にするほど、これらの効果が大きいことがわかった。
著者
坂本 祐一 柳井 武志 高橋 賢一郎 中野 正基 福永 博俊 小笠原 宏 掛橋 英典
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.43, pp.14, 2010

無電極放電ランプは,長寿命,高効率,比較的高い演色性,などの特徴を有しており次世代の光源として期待されている.無電極ランプの発光状態は,プラズマの状態に依存するため,プラズマ状態を把握することは,効率改善を検討する上で有効であると考えられる.本稿では,プラズマへの伝達電力に着目し,パナソニック電工社製の球状無電極放電ランプ(150 Wタイプ)内のパワーカプラに関する設計指針を検討した.プラズマ電力,Cu管およびAl土台で消費される電力に対するフェライトコアの位置依存性を検討したところ,フェライトコアの位置を市販のランプのコアの位置よりも上昇させることで,プラズマ電力が増加することがわかった.この原因は,フェライトコアを上昇させることにより,コア下端とアルミ土台の上端の距離が離れ,アルミ土台を流れるうず電流が減少するためであることがわかった.次に,パワーカプラ(コア+Cu管+Al土台)全体の位置を変化させて解析を行ったところ,パワーカプラの上昇に伴ってプラズマ電力が増加することが確認された.同様の実験を実機にて行い,光量を測定したところ,プラズマ電力と同様,パワーカプラの上昇に伴って光量が増加し,光束とプラズマ電力の増加の傾向は比較的良い一致を示した. 以上の結果より,パワーカプラの構造はプラズマ電力に影響を与え,プラズマ電力が増加すると光量が増加する傾向にあることがわかった.
著者
中野 正昭
出版者
大正演劇研究会
雑誌
大正演劇研究
巻号頁・発行日
no.7, pp.20-44, 1998-12-15
著者
中野 正剛
出版者
日本刑法学会
雑誌
刑法雑誌 (ISSN:00220191)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.221-237, 2016-02-29 (Released:2020-11-05)
著者
宇杉 富雄 中野 正明 新海 昭 林 隆治
出版者
日本植物病理學會
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.512-521, 1991
被引用文献数
2 15

汁液接種によりサツマイモから3種のひも状ウイルスが分離された。M分離株は<i>Ipomoea</i> spp., <i>Nicotiana tabacum, Datura stramonium, Chenopodium quinoa, C. amaranticolor</i>に,Mo分離株は<i>Ipomoea</i> spp., <i>C. quinoa</i>および<i>C. amaranticolor</i>に,C分離株は<i>Ipomoea</i> spp.にのみ感染した。M, MoおよびCの希釈限界はそれぞれ,1,000&sim;10,000倍,1,000&sim;10,000倍および100&sim;1,000倍であり,保存限界は1日以内であった。また,不活化温度はそれぞれ50&sim;60&deg;C, 60&sim;70&deg;Cおよび70&sim;80&deg;Cであった。M, Moのウイルス粒子はそれぞれ750&sim;810nm, 850&sim;880nmに,Cは710&sim;760nmと1,430&sim;1,510nmに分布した。ウイルス粒子の幅はいずれもおよそ13nmであった。Mは容易にモモアカアブラムシによって伝搬されたが,MoおよびCは伝搬されなかった。SSEM-PAGによりMと台湾で発生するsweet potato latent virus (SPLV)抗血清との間に,Moとsweet potato feathery mottle virus russet crack strain (SPFMV-RC)との間に血清関係が認められた。しかし,3分離株の間には血清関係は認められなかった。以上の結果から,MおよびMoはそれぞれSPLV(サツマイモ潜在ウイルス)およびSPFMV(サツマイモ斑紋モザイクウイルス)の1系統と考えられた。Cはサツマイモでは未記載のウイルスであり,これをサツマイモシンプトムレスウイルス(SPSV)と命名したい。
著者
小泉 宏之 船瀬 龍 鷹尾 祥典 中野 正勝
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2016-05-31

本研究の目的は,推進剤として水を活用し3種類の高効率/大推力/多軸制御可能なスラスタを統合させたオールラウンド超小型推進系を実現させることである.この目的に向けて平成29年度の下記3つの柱の研究を進めた.1.水イオンスラスタ.本年度は下記4項目の実験および数値計算研究を実施した:1A:実験におけるイオン生成コストの低減,2B:電子電流増加のための基礎実験および作動モード確認,1C:3D-Full-PICプラズマ解析コードの発展(昨年度の多種イオンの強化および負イオン導入準備)および同コードを用いた推進剤流入位置検討,1D:全孔ビーム計算の確立.特に,1Aにおいてはイオン生成コストの143 W/Aまでの低減に成功し,1Dにおいては世界的にもイオンスラスタとして初となる全孔計算の成功とその必要性を示すことに成功した.2.水レジストジェットスラスタ.同スラスタの微小・希薄ノズルにおける低Re数の効果として,先行研究科から指摘されている境界層(粘性)の他に,背圧依存性が大きいことを見出した.また,水質量のリアルタイム測定方法を確立し精度の高い比推力評価方法を確立した.実応用面では気化室を統合したBBMおよびEMによりスラスタ作動の実証に成功した.3.排熱利用衛星設計.最終目的は,衛星システムの排熱を本スラスタへ利用するための最適な気化室設計とコンポーネント配置設計を行い,実機モデルを用いて実証することである.このために本年度は,昨年度に実施した6U CubeSatの水レジストジェットスラスタの熱設計結果を最適化するとともに,そこで得られた知見を,CubeSatの機器配置設計と熱設計の同時最適化手法としてまとめた.これにより,他機器の排熱を最大限活用した,衛星全体の電力使用量の最適化(最小化)が可能となった.
著者
松浦 弘幸 伊藤 安海 根本 哲也 西井 匠 久保田 怜 中野 正博 玉川 雅章
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.53-62, 2011-10-20 (Released:2017-09-04)
参考文献数
9

人が日常的にロボットと共存する場面では,ロボットとの不用意な接触が原因とする力学的人体損傷が発生する.人に加えられる撃力のエネルギーは同じでも,人の部位により重篤となる撃力波形が異なり事から,身体部位ごとに損傷評価基準が異なる.我々は損傷評価モデルとして,人の転倒機序の分析モデルを提案した.人の転倒過程は(回転+自由落下運動)と仮定して,頭部,胸部,腹部,そして大腿部の損傷程度を見積もった.転倒モデルによる致命傷は,頭部骨折,胸部骨折,そして,腹腔内実質臓器の裂傷であり,その後の予後を大きく左右する.特に,頭部の損傷を評価する指標のHICは重要な概念であるが,他の部位には他の指標を用いた.さらに,撃力の吸収には,伸筋と屈筋が交互に振動をするように収縮・弛緩を繰り返し,あたかも,一個の粘弾性体の如く運動を行う.