著者
相原 貴之 後藤 一寿 恩田 聡 安田 宗伸 山城 梢
出版者
The Association for Regional Agricultural and Forestry Economics
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.63-68, 2010 (Released:2012-02-24)
参考文献数
2
被引用文献数
1

The Siquasa is a small and acid citrus fruit having a distinctive aroma, which is produced in the northern part of Okinawa. The main commercial by-product obtained from this fruit is 100% juice. Recent years have witnessed an increased leveling-off of the sale of Siquasa by-products and lowering of the price of the raw material, i.e., the fruit. It can be said that the production and product development of the Siquasa fruit have entered into a new phase aiming at securing a steady market position. We presented a model design of Siquasa production and product development in the wake of the boom with the aim of facilitating the abovementioned objective. In Okinawa, a form of Siquasa called “Aogiri” is used as vinegar in August and September. Expanding the sale of Aogiri in mainland Japan would create a new demand and market for the product. However, in order to keep obtaining a higher price for Aogiri, it is necessary to ensure a continuous supply of the quality and quantity of the product that the market demands and to build a committed relationship between the areas of production and the market.
著者
海老原 貴之 守谷 俊
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.780-787, 2020

<p>埼玉県の人口10万対医師数は全国最下位である。<b>目的</b>:埼玉の高齢者人口と救急搬送状況を調査し,救急医療の負担軽減策を検討すること。<b>方法</b>:2014〜2016年までの消防局年次報告,総務省統計局人口統計を用い,救急搬送数と高齢者人口増減率を調査検討した。<b>結果</b>:高齢者搬送数増加と生産年齢人口の軽症率が顕著であった。75歳以上人口増加率は6.4%(全国平均3.6%)で全国1位であった。<b>考察</b>:高齢者増加率の急増は,救急医療機関に過負荷がかかるため,地域包括ケアシステムが鍵となる。大宮包括ケアネットは在宅医療患者に対し,医療情報や急変時対応を記載する小冊子を配布し,不要な高齢者搬送の減少に取り組んでいる。<b>結論</b>:今後日本では,埼玉県を含む都市部周辺で急激な高齢者増加による救急医療逼迫のリスクが懸念される。救急相談システムの拡充と地域包括ケアシステムを改良し,救急医療の負担軽減が依然として急務である。</p>
著者
荻原 貴之 岩倉 成志 野中 康弘 伊東 祐一郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.I_589-I_595, 2014

羽田空港リムジンバスは,復路(空港発)に対して往路(空港着)の利用割合が低い傾向にある.これは乗換えがなく着席して空港へ向かえる快適性を有する一方で,道路交通状況による所要時間変動が利用者へ不安を与えていることが一因と考える.<br>本研究では,この現状を踏まえ,羽田空港アクセスを対象に旅行時間信頼性が利用者の交通機関選択行動に与える影響を把握する.具体的には,リムジンバスの年間の実績所要時間データとアンケート調査から得た利用者行動データをもとに,平均分散アプローチによる交通機関選択モデルを構築し,旅行時間信頼性の評価を行うと共に各種提案されている旅行時間信頼性指標と利用者の選択結果との整合を考察する.結果として,標準偏差,BT,TT80-TT20,TT70-TT30等の指標が利用者評価と整合性が高いことが分かった.
著者
武邊 勝道 大屋 誠 安達 良 大田 隼也 落部 圭史 梶谷 慧 北川 直樹 立花 裕介 原 貴之
出版者
公益社団法人 腐食防食学会
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.500-505, 2008-11-15 (Released:2009-05-19)
参考文献数
8
被引用文献数
1 2

耐候性鋼橋梁の仕様を決定する際の基準となる飛来塩分量の測定法には土研式タンク法とドライガーゼ法がある.本研究では,島根県松江市で両方の方法で飛来塩分調査を行い,各方法の飛来塩分の捕集効率を議論した.土研式タンク法は捕集口の向きから飛来塩分のみを捕集し,ドライガーゼ法は表裏の両方向からの飛来塩分を捕集することを考慮すると,ドライガーゼ法の方が単位面積あたりの飛来塩捕集効率が高いことが明らかとなった.