著者
原田 忠直 大島 一二 Tadanao Harata Kazutsugu Oshima
雑誌
日本福祉大学経済論集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.75-92, 2014-09-30

マカオでは,2002年にカジノ経営権の国際入札が始まり,アメリカ・香港を中心に巨額な資本が投下されている.なかでも,カジノ産業だけではなく,宿泊施設・飲食店・ショッピングモール・劇場等のレクリエーション施設・展示場・会議場,さらにその他の観光施設等からなる複合的な「統合型リゾート」の建設が進められている.そして,この「統合型リゾート」を核として,マカオは劇的な経済成長を遂げ,雇用の確保,高福祉の実現など,多くの恩恵をマカオの地元住民に与えている.しかし,その陰で,低学歴層を中心に就業・生活面で「周辺化」されつつある人々,犯罪率の増加などの課題も存在している.
著者
川村 潤子 / 原田 忠直
出版者
日本福祉大学経済学会
雑誌
日本福祉大学経済論集 = The Journal of Economic Studies (ISSN:09156011)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.59-81, 2018-09-30

本論は,「子ども」を保育園などに預けることなく,母親たちの相互扶助システムのもと,新たな働き方を模索するNPO 法人マザーズライフサポーターの成立経緯や諸活動を紹介する.その上で,マザーズライフサポーターの運営方法(とくに経済活動)と中国の「包」的営みとの類似性から,その活動の社会的な意義を問い,「家族」にいかなる影響を与えるのかを考察する.
著者
原田 忠四郎
出版者
日本体育大学
雑誌
日本体育大学紀要 (ISSN:02850613)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.87-101, 1973-06-10
著者
原田 忠 西沢 理
出版者
秋田大学
雑誌
試験研究
巻号頁・発行日
1985

形状記憶合金ニテノールを使用した新しい人工尿道括約筋およびpenileprosthesisを試作した。人工尿道括約筋の構造は、馬蹄状にした一方向記憶ワイヤーあるいは二方向板バネの周囲に加温用ニクロム線を巻きつけ、これをシリコンゴムで包埋したものである。またpenile prosthesisは一方向記憶合金を束ね、その周囲に加温用ニクロム線を巻きシリコンゴムでシリンダ一状に包埋したものである。これらのprosthesisは直流電源あるいはバッテリーによって加温されると、あらかじめ記憶させた形状に変態動作し、目的を達するよう工夫されたものである。加温電力,変態時間,応用,表面温度を基礎的に検討したが、いずれも問題なく、またpenile prosthesisは適度な擬弾性が認められ臨床的使用に耐え得るものと考えられた。また犬を用いた人工尿道括約筋埋め込み実験からは、排尿,蓄尿という二つの作用が本デバイスによってコントロールされることが確認された。
著者
原田 忠
出版者
社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.78, no.12, pp.2173-2179, 1987-12-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
10

生体にマイクロ波を照射し, その熱作用を利用しようとする場合, 生体内で温度分布がどのようになっているかを知ることは重要である. アプリケータからのマイクロ波照射パターンを基礎的に検討する場合には, ファントームを用いた実験が行われる。また温度分布を測定する方法にもいくつかあるが, 今回は泌尿器科用アプリケータ3種を用いて, ファントームおよび温度測定方法について検討を加えた. 用いたファントームは, 牛肝, 食肉ハム, 0.25. 50および75%の生理食塩水を含有したガーゼ, および卵白で, 温度分布の測定は赤外線サーモグラフィー, 液晶プラスチック板, および卵白凝固法を施行した. アプリケータをファントーム内に埋没するように設置し, 2,450MHzのマイクロ波を100w, 30~120sec照射し, アプリケータ設置部のファントーム断面の温度分布測定を行い比較し, 以下の結果を得た. (1) 牛肝と食肉ハムの温度分布はほぼ同じ大きさであった. (2) ガーゼでは生食の含有率が高くなると温度分布も大きくなっていったが, 50~75%の生食含有ガーゼがほぼ牛肝と同じ大きさの温度分布であった. (3) 赤外線サーモグラフィー法による温度測定は, 非接触性に正確に測定できるが, 機器が大がかりで簡便性に欠けていた. (4) 液晶プラスチック板は手軽に正確に測定できた。(5) 卵白凝固法は三次元で照射パターンをとらえることが可能であったが, 発生する気泡によって変形したり, 測定温度に幅があることが欠点であった.以上の結果から, アプリケータを基礎的に検討する場合には, 食肉ハムを用い赤外線サーモグラフィー法で測定する方法が優れており, 臨床的応用直前にアプリケータの照射パターンを確認する場合などには生理食塩水50~75%を含ませたガーゼをファントームとして液晶プラスチック板で温度分布を調べる方法が適していると考えられた.
著者
菊地 秀喜 川原田 忠信
出版者
宮城県園芸試験場
巻号頁・発行日
no.8, pp.1-15, 1991 (Released:2011-03-05)
著者
木暮 槇太 中島 誠 高橋 幸吉 稲神 馨 須藤 芳三 待田 行雄 林 禎二郎 平尾 常男 五十嵐 三郎 仲野 良男 竹林 克明 吉田 徳太郎 宮内 潔 江口 正治 林 幸之 佐々木 周郁 渡辺 忠雄 近藤 義和 渋谷 勲 須貝 悦治 田中 茂光 小山 長雄 田中 一行 竹田 寛 竹鼻 孝夫 室賀 明義 蒲生 俊興 高橋 保雄 西村 浩 長谷川 金作 森 幸之 永友 雄 梅谷 与七郎 中村 晃三 松本 介 宮沢 正明 加藤 康雄 土橋 俊人 高木 直温 柳沼 泰衛 小野 四郎 村山 隆之 近森 俊哉 辻 辰四郎 小川 敬之 小松 四郎 大岡 忠三 妹尾 計一 森本 宏 梶浦 みち子 萩原 清治 瓶子 まち子 中条 紀三 高木 春郎 飯島 荘資 横内 和多良 清水 滋 堀内 彬明 堀内 ちよし 原田 忠次 木村 敬助 青木 秀夫 後藤 四男 小林 恵之助 皆川 基 皆川 豊作 岡村 源一 小河原 貞二 村山 穰助
出版者
社団法人 日本蚕糸学会
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.244-255, 1956-06-28 (Released:2010-11-29)

蚕卵発育中に於けるPhasphataseの組織化学的所見2雄核の接合に関する細胞学的観察カイコガのモザイク複眼の構造とできかた家蚕蛹の頭部が産卵に及ぼす影響家蚕の血組織に関する生理学的研究 (II) 蛹の発育に伴う囲心細胞及び周気管細胞中の遊離アミノ酸の消長家蚕その他数種絹糸虫における誘引物質の共通性と類縁関係に関する研究蚕種の冷蔵障害と水銀塩による沈澱物前胸腺移植後の結紮と絹糸腺の成長家蚕のフラビン化合物に関する研究 (V) 蛹の器官特に中腸におけるフラビン化合物について (予報)家蚕の計量的形質と脳-食道下神経節連合体の機能追加7.白殫病菌の蚕卵への接種試験繭・繊維の部熱風乾燥に関する研究 (II)繭解じよの向上についての研究 (IV) 病蚕成立繭特に硬化病, 軟化病, 膿繭蚕繭の性状繭及び生糸の繊度変異に関する研究 (9) 定粒生糸と定繊度生糸の性能比較について生糸の摩擦係数に関する研究 (7) 精練度と摩擦係数について糸条斑と繰糸管理について生糸の練減率測定に関する2, 3の知見絹の膨潤現象から見た中心層発現の-所見チオ尿素樹脂の還元性について繭層セリシン溶液の粘度吐糸営繭に伴なう繭形の変化 (続)営繭条件と分離細繊維との関係フイブロインの糸条形成について (VIII) フイブロインの溶液中における分散状態について絹糸構造の研究 (I)酵素製糸の研究 (II)酵素精練の研究 (II)追加8. 落緒に関する研究 (II) 落緒形態の出現率とその分布
著者
吉田 節朗 原田 忠 上坂 佳敬 浅沼 義博 鈴木 克彦 丹羽 誠 伊藤 正直 小山 研二 櫻田 徹 阿部 忠昭 宮形 滋
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.882-890, 1989

術後肝不全9例に対する血漿交換療法を検討した.血漿交換奏効例に共通する特徴としては,1) T. Bilが血漿交換開始時15mg/dl以下で7日目7mg/dl以下,2)アンモニアが血漿交換開始時200mg/dl以下で7日目正常域,3) BCAA/AAAの改善,4)プロトロンビン時間14秒以内,5)臓器不全は2臓器以下,6)昏睡度改善,7)血漿交換回数5回以内の7点が挙げられた. <BR>本法の施行にあたっては,T. Bil,昏睡度を指標とし,できるだけ早期に開始することが重要であるが,効果の判定については,T. Bil,アンモニア,BCAA/AAA, PT,不全臓器数,昏睡度,血漿交換施行回数,術前肝障害などの因子を総合的に判断する必要がある.著者は施行開始後7~10日目に上記パラメーターの改善が得られなければ血漿交換はいたずらに継続すべきではないと考える.
著者
原田 忠直 大島 一二
出版者
日本福祉大学
雑誌
日本福祉大学経済論集 (ISSN:09156011)
巻号頁・発行日
no.49, pp.75-92, 2014-09-30

マカオでは,2002年にカジノ経営権の国際入札が始まり,アメリカ・香港を中心に巨額な資本が投下されている.なかでも,カジノ産業だけではなく,宿泊施設・飲食店・ショッピングモール・劇場等のレクリエーション施設・展示場・会議場,さらにその他の観光施設等からなる複合的な「統合型リゾート」の建設が進められている.そして,この「統合型リゾート」を核として,マカオは劇的な経済成長を遂げ,雇用の確保,高福祉の実現など,多くの恩恵をマカオの地元住民に与えている.しかし,その陰で,低学歴層を中心に就業・生活面で「周辺化」されつつある人々,犯罪率の増加などの課題も存在している.
著者
松田 知子 原田 忠夫 中村 薫
出版者
社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.659-669, 2001-07-01 (Released:2010-01-22)
参考文献数
17
被引用文献数
3 4

Biocatalyst has been attracted increasing attention for asymmetric synthesis due to the high enantioselectivities and environmentally friendliness. We have been developing methods using a fungus, Geotrichum candidum, which has many enzymes catalyzing the enantioselective oxidation and reduction reactions of non-natural substrates. These enzymes in the resting or dried cells were used in an organic solvent, supercritical carbon dioxide, or aqueous media for oxidation, reduction or deracemization reactions. The usefulness of these methods was also demonstrated in the preparation, on a multi-gram scale, of optically pure alcohols.The effect of fluorine substituents on the enantioselectivity of the reduction using the dried cell was also investigated thoroughly, and it was found that the reduction of trifluoromethyl ketones affords (S) -trifluoromethyl carbinols in excellent ee, whereas the reduction of methyl ketones gives the corresponding alcohols of the opposite configuration in excellent ee. The enzymes in the cells were separated to investigate the origin of different enantioselectivities between the methyl and trifluoromethyl ketones.
著者
佐伯 英明 三浦 邦夫 五十嵐 信寛 小川 弘良 清水 世紀 和田 郁生 鈴木 隆志 原田 忠 森田 隆 加藤 哲郎
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.73, no.8, pp.1058-1062, 1982-08-20

症例は妊娠第15週の36歳の女子で,肉眼的血尿を主訴として当科を受診した。膀胱鏡を施行したところ,膀胱左側壁に巨大な腫瘤を認めたので生検を行ない,移行上皮癌と判明した。患者は既に3子を有しているので,人工流産を施行し,泌尿器科的精査および治療を進めていつた。膀胱造影では左側半分を占める巨大た陰影欠損を認め,骨盤部動脈造影で腫瘍血管に富む腫瘍を認めた。術前に,マイクロカプセル化されたマイトマイシンCを合計40mg使用して2度にわたつて腫瘍支配動脈の化学塞栓を行ない,化学塞栓後の膀胱造影で腫瘍が中等度縮小した時点で膀胱全摘除術および回腸導管造設術を施行した。肉眼的には大小2個の腫瘍が認められ,組織学的にはgrade I, stage Aの移行上皮癌であつた。術後5ヵ月という短い経過ではあるが,転移や再発の徴候はない。妊娠に悪性腫瘍が合併することは稀れであり,殊に尿路悪性腫瘍が合併することは極めて少ない。妊娠に合併した膀胱癌の症例は欧米の文献に7例を認めるが,本邦では最初の報告ではないかと思われた。血尿が認められれば妊娠の有無にかかわらず即時にしかも適切な検索が行なわれなけれぼならないことを強調し,かつ,妊娠中の膀胱癌の治療法および妊娠と悪性腫瘍との関係について若干の考察を加えた。
著者
菅谷公男 能登 宏光 森 久 原田 忠 土田 正義
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日泌会誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.1168-1174, 1987
被引用文献数
5 1

Urological diseases in 159 cases of the severely mental and physical handicapped, aged 3 to 50 years, were studied. Urinalysis and ultrasonography were used as the screening examination. Pyuria was recognized in 91 cases (57.2 percent), and the high incidence of pyuria were in females, especially nonmenstrual females, cases with serious motor disturbance and diapered ones. Organisms were isolated from 35 cases (38.5 percent). On the imaging diagnoses, there were 49 urological diseases in 40 cases (25.2 percent), that is, 10 renal stones, 6 renal cysts, 6 hydronephroses or hydroureter, 17 bladder transformations or bladder neck opening, etc. In addition to the past history during the last year, there were 24 urolithiases (15.1 percent), that is, 13 spontaneous voiding of stones, 10 renal stones and one bladder stone. In the study of cases with urolithiases, the more serious the motor disturbance was, the higher the incidence of stone formation and the less the incidence of spontaneous voiding of stones. Ultrasonography was very useful in this study because many unexpected urological diseases were diagnosed by means of it.