著者
吉田 健一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.959-967, 2021-03-15

株価予測は学問的にも実務的にも重要な研究テーマであり,伝統的なファイナンスの観点から古くから研究されてきた.また近年では深層学習などデータマイニングの手法を使った研究もさかんである.本報では,日次の終値の変化と標準偏差のみを入力に用いたGradient Boosting Decision Tree法が代表的な株価インデックスであるTOPIXや日経225先物の翌日の値を予測可能であり,代表的な取引手法であるインデックス投資と比較して超過収益が得られることを示す.この結果は月次データに関して報告した代表的な株価インデックスが持つ特徴と同じ特徴(株価の分析における混合分布分析と学習期間調整の重要性)が日次データにも存在することを示している.本報では,学習期間調整の重要性は日次の方が顕著であり,また日経先物の分析結果からは限月という先物特有の要因が有効な学習期間に影響している可能性も指摘する.
著者
吉田 健一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.959-967, 2021-03-15

株価予測は学問的にも実務的にも重要な研究テーマであり,伝統的なファイナンスの観点から古くから研究されてきた.また近年では深層学習などデータマイニングの手法を使った研究もさかんである.本報では,日次の終値の変化と標準偏差のみを入力に用いたGradient Boosting Decision Tree法が代表的な株価インデックスであるTOPIXや日経225先物の翌日の値を予測可能であり,代表的な取引手法であるインデックス投資と比較して超過収益が得られることを示す.この結果は月次データに関して報告した代表的な株価インデックスが持つ特徴と同じ特徴(株価の分析における混合分布分析と学習期間調整の重要性)が日次データにも存在することを示している.本報では,学習期間調整の重要性は日次の方が顕著であり,また日経先物の分析結果からは限月という先物特有の要因が有効な学習期間に影響している可能性も指摘する.
著者
倉橋 節也 寺野 隆雄 吉田 健一 津田 和彦 高橋 大志
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本年度は,開発してきた逆シミュレーション学習によるエージェントモデルのパラメータ推定手法の手法を,実際の社会システムを対象に適用事例を作っていくことを主に行った.1)感染症モデル:新型コロナウイルスの広がりに対して,効果的な感染予防策の組み合わせを調べることを目的に,COVID-19感染モデルを構築した.感染プロセスをエージェントベースモデルに実装し,一般の市民や企業,学校などにおいて対策が可能な予防策の有効性についての比較検討を行った.2)都市動態モデル:スプロール化した都市の,コンパクトな都市構造への改善を目的とした都市政策の効果を検証した.都市居住者の自律的な行動に基づく都市動態のエージェントベースシミュレーションを実行し,その成立メカニズムを明らかにした.都市のスプロールは堅固で不可逆的であり,多中心型コンパクトシティを維持可能であった政策もってしてもくつがえすことは困難であること,トラムの導入は,トラム利用前後の歩行を誘導するような施策と組み合わされることで初めて 大きな効果を発揮することなどを見出した.3)組織多様性モデル:少子高齢化が進む日本では,労働力を確保するために働き方,働く人が多様化している.多様性を定量化するフォールトラインの考え方に基づき,日本の組織を対象にした実態調査の結果を用いて,組織の多様性と成果の関係をエージェント・ベースモデルによって明らかにした.多様性はフォールトラインの強さとサブグループ数によって成果への影響が異なることがが明らかになった.4)変数選択モデル:近年、大量かつ複雑なデータの獲得と蓄積が進み,重要な変数を選択する手法の重要性が高まっている.そこで,実数値遺伝的アルゴリズムを用いて,同一世代内の遺伝子の分散を活用した変数選択手法を提案し,パラメータ推定と変数選択の両方に対応できることに成功した,

1 0 0 0 大磯随想

著者
吉田茂吉田健一著
出版者
東京白川書院
巻号頁・発行日
1983

1 0 0 0 大磯清談

著者
吉田茂 吉田健一著
出版者
文芸春秋新社
巻号頁・発行日
1956
著者
倉橋 節也 吉田 健一 津田 和彦
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2017-06-30

本年度は,複雑システムにおけるモデルパラメータの推定と変数選択を効率的に行うためのアルゴリズムについての研究を実施した.また,逆シミュレーション学習によるエージェントモデルのパラメータ推定手法の手法を,実際の社会システムを対象に適用事例を作っていくことを主に行った,1)都市動態モデル,3)組織多様性モデルについて検討した,1)変数選択モデル エージェントモデルでは,多数の変数を扱うことになるが,それらを網羅的に探索して適切な値を求めることは,計算資源の課題から困難な場合が多い,また,取り扱う変数も削減することが,モデルの簡潔さとシミュレーション結果の解釈において,重要となる.実データを適用する場合においても,大量かつ複雑なデータの獲得と蓄積が進み,重要な変数を選択する手法の重要性が高まっている.そこで,実数値遺伝的アルゴリズムを用いて,同一世代内の遺伝子の分散を活用した変数選択手法を提案し,パラメータ推定と変数選択の両方に対応できることに成功した,2)都市動態モデル 中世において都市の集中化は始まっており,人口の増加に伴う流動化が移民の増加へと拡大している.このスプロール化した都市がどのように発生するのかを解明することは,華僑の発生と都市構造との関係を知る上で重要となる3)組織多様性モデル 少子高齢化が進む日本では,労働力を確保するために働き方,働く人が多様化している.海外からの労働者を受け入れることは,事務職においても今後増えることが予想され,オフィスにおける多様性のマネジメントが課題となるそこで,多様性を定量化するフォールトラインの考え方に基づき,日本の組織を対象にした実態調査の結果を用いて,組織の多様性と成果関係をエージェント・ベースモデルによって明らかにした.多様性はフォールトラインの強さとサブグループ数によって成果への影響が異なることがが明らかになった.
著者
八坂 和吏 大方 優子 吉田 健一郎 鈴木 美緒 小竹 輝幸 見持 武志 藤田 有佑
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2019年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.145-148, 2019-08-31 (Released:2019-08-30)

本研究では、写真つきSNS投稿データを活用し、旅行者の行動や意識を分析することの有効性と利用可能性について論じたものである。「インスタ映え」という言葉が流行したように、近年旅行者は自らの旅行体験の写真をSNS上に投稿する傾向がある。ここでは事例として、現在日本において多くの自治体が政策として取り組むようになってきたサイクルツーリズムをとりあげ、自転車を活用した旅行者がSNS上に投稿した写真をもとに、彼らの行動や意識を分析し、マネジメントに活用するための知見を導出した。
著者
中川 慧 今村 光良 吉田 健一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.2J203, 2018 (Released:2018-07-30)

時系列およびクロスセクションの属性を持つデータセットに対する時系列勾配ブースティング木を提案する。 我々の時系列勾配ブースティング木は、内部ノードに時系列およびクロスセクションの属性を持つ弱学習器をもち、時系列間の非類似度に基づく基準例分割テストまたは通常の不純度に基づく分割を行う。 時系列間の非類似性は、Dynamic Time Warping(DTW)または金融時系列に対してはIndexing DTWによって定義される。 TOPIXを対象とした株価予測の結果は、提案手法は収益性、精度ともに優れていることが確認できた。
著者
今村 光良 中川 慧 吉田 健一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.138, no.8, pp.992-998, 2018-08-01 (Released:2018-08-01)
参考文献数
14

Various methods to predict stock prices have been studied. In a linked paper, we propose a stock price prediction method that applies DTW on scaled daily stock price patterns. We showed its performance using TOPIX data. In this paper, we further analyze the effectiveness of the proposed method using other price indexes, such as the S&P 500, CAC40, DAX, FTSE100, foreign exchange rates, and Cryptocurrency. This paper also reports the importance of pattern length and starting points of patterns. We also discuss the hidden behavior of investors which seems to explain the prediction ability of the proposed method.
著者
内田 匠 吉田 健一
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

本研究は顧客と対面販売員のコミュニケーション問題として、購入される商品が事前にヒアリングした内容と同じものではない現象について検討を行った。この現象は企業が適切な商品を顧客に提案する上で問題となる。本研究では、1) 実際にこの現象が実在するか、を1年以内に分譲マンションを購入した人へのアンケート調査で確認した。さらに、2) 何をヒアリングすれ ば購入内容を予測できるか、を機械学習の手法を用いて検証した。その結果、この現状が一般的に実在し、より多くの顧客情報を入力とすることで購入物件の予測精度が改善することを確認した。
著者
辻 洋 櫻井 彰人 吉田 健一 アムリットティワナ アッシュレーブッシュ
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.823-831, 2007-02-15
参考文献数
16
被引用文献数
8

ソフトウェアの開発量が増加し,コスト削減が求められる中,海外企業に開発委託するケースが増大している.多くのプロジェクト・マネージャがこのオフショア開発を経験しているにもかかわらず,個人が得た経験は暗黙知として残ったままである.本研究では,産業界の175 人の技術者が持つ海外開発委託のリスクに関する暗黙知を表出化するとともに,新たなプロジェクトを海外開発委託するときに適否を事前評価できるようにコンジョイント分析を行った.個々のオフショア開発プロジェクトを4 属性からなるソフトウェア特性,5 属性からなる委託先特性,5 属性からなるプロジェクト特性で表現し,それらの属性の組合せで表現される仮想的な26 件のプロジェクトに関する評価から,次の知見を得た: 1ソフトウェア特性について要求定義の変更の有無を重視している,2 委託先特性についてコミュニケーション能力を重視している, 3プロジェクト特性としてコスト削減効果を最も求めている.本論では,ソフトウェア種別による差異,発注先の国による差異,回答者の経歴による差異などについて得られた知見についても述べている.As the volume of software development increases and the cost reduction is required, most IT companies are interested in offshore software development: outsourcing to developing countries. Although a lot of software engineers have experienced success and failure of offshore software development, their know-how still remains as tacit knowledge. To externalize sharable knowledge from the tacit knowledge and to assess risk of future developments, this paper discusses the conjoint analysis on votes for project preference. Describing twenty six virtual projects which are featured by four attributes for software, five attributes for vendor and five attributes for project, we asked 175 engineers to evaluate those projects and had the findings such as 1) requirement volatility is the most important factor in software attributes, 2) communication skill is indispensable for vendors, 3) relative cost advantage is the most attractive factor for offshore software development. This paper also presents findings driven by the differences among software type, vendor countries, and engineers' career and experience.
著者
吉田 健一
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学法学論集 (ISSN:03890813)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.31-100, 2016-03

はじめに―本稿の目的―1 : 宮沢政権下の出来事と宮沢首相のリーダーシップ2 : 自民党内の動き―改革派と非改革派―3 : 野党の動き―社会党を中心として―4 : 小沢一郎と『日本改造計画』5 : 細川護煕と『日本新党・責任ある変革』6 : 武村正義と『小さくともキラリと光る国・日本』7 : 山岸章の政界再編論8 : 政治学者・ジャーナリストの立場―山口二郎・岡野加穂留・堀江湛・石川真澄―おわりに―宮沢内閣期における政治改革論議とは何だったのか―
著者
吉田 健一郎 東 龍太郎 佐伯 真由子 南 慶典 大谷 敏夫
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集 35 (ISSN:24331856)
巻号頁・発行日
pp.250-257, 1993-09-10 (Released:2017-08-18)

Antibiotic C-1027, a novel antitumor chromoprotein isolated from the broth filtrate of Streptomyces globisporus C-1027, shows extremely potent cytotoxicity against KB carcinoma cells (IC_<50> 0.1ng/ml) in vitro and antitumor activity toward tumor-bearing mice in vivo. These activities are correlated with the ability of the antibiotic to cause DNA double-strand scission. The antibiotic consists of an apoprotein and a labile chromophore (C-1027-Chr) that is responsible for the biological activity of C-1027. The chromophore is readily separated from its apo-protein by extraction, but the exceeding instability in the protein-free state hampered the structure elucidation. The similar situation has been also observed in the other chromoprotein antibiotics of this family such as neocarzinostatin (NCS), macromomycin, auromomycin (AUR), actinoxanthin and kedarcidin. Among them, NCS is the only one whose chromophore structure has been elucidated, and very recently, the structural novelty of kedarcidin chromophore has been disclosed by the Bristol-Myers Squibb group. We have characterized an inactive but more stable reaction product (2) of C-1027-Chr, which was prepared by treatment of C-1027-Chr in ethanol. It possesses a macrocyclic structure together with oxazolinate and aminosugar moieties as side chains. Its benzodihydropentalene core structure suggested to us the presence of an enediyne in the native C-1027-Chr. We disclose herein the novel structure of C-1027-Chr (1) and the cycloaromatization mechanism leading to product (2), which would explain its extreme potency in terms of cytotoxicity and ability to cause DNA double-strand scission.
著者
吉田 健一郎 平田 祐子
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.365-368, 2016

マイナンバーカードを利用した電子申請やワンストップサービスが今後導入が予定されているマイナンバー関連制度をスムーズに、100%に近い住民に"普及"するにはどうすべきだろうか。本報告では、育児世代の保護者、特に母親を積極的に普及を働きかける主体として捉え、その可能性を探る。
著者
山井 成良 坂下 秀 吉田 健一 石橋 圭介 宮下 健輔 柏崎 礼生
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-36, no.40, pp.1-1, 2017-02-24

この特別セッションでは情報処理学会インターネットと運用技術 (IOT) 研究会,電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ (IA) 研究会の主査や幹事による,研究会と学会の未来について議論を行う.