著者
神谷 智恵子 小川 美江子 大川 博徳
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.291-300_1, 1991-08-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
17
被引用文献数
3 3

シュウ酸カルシウムによる尿路結石症の発病予防の観点から, 愛知県及び京都府の茶道教授の飲茶量をアンケートにより調査すると共に, 茶のシュウ酸及びカルシウム含量を分析し, 両者のバランスを検討した. その結果, 1杯の飲茶によるシュウ酸摂取量に対するカルシウムの不足量はそれぞれ平均, 抹茶10.23mg, 紅茶5.26mg, 玉露2.21mg, 煎茶1.87mg, 番茶0.81mgであり, 飲茶によるこのカルシウムの不足量は計算上コップ1杯の牛乳に相当する.
著者
上野 茂昭 大川 博美 市原 史基 山田 哲也 島田 玲子
出版者
公益社団法人 日本冷凍空調学会
雑誌
日本冷凍空調学会論文集 (ISSN:13444905)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.193, 2018-09-30 (Released:2019-09-30)
参考文献数
5

本研究では鶏唐揚げの保存性を向上するために,種々の条件で保存した鶏唐揚げの衣の食感,肉のやわらかさ,ジューシーさ等を測定し,揚げたての品質を保つための保存条件の検討を行った.破断圧縮試験では25℃40%RH 条件が揚げたてに近い結果となった一方,高温度または高湿度条件では試料の脱液の進行に伴い硬化が認められた.40℃や40%RH 程度で保存することにより,他の条件に比べて鶏唐揚げは歩留まりよく,サクサクでジューシーな状態を保持可能であることが分かった.
著者
山本 裕也 大川 博永 西川 博幸 森尾 誠人 大川 弘美 増田 尚毅 住友 敬子 赤木 有希 髙本 かおり 辻 純子
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.243-247, 2022 (Released:2022-04-28)
参考文献数
11

【背景・目的】エコーによるシャント狭窄の評価は狭窄径による評価が一般的だが,欧米では収縮期最高血流速度(PSV)による評価が用いられている.今回,シャント狭窄に対するPSVの定量評価の有用性を検討した.【方法】自己血管内シャントを有する患者179名を対象とした.長軸断面にて狭窄径およびPSV,短軸断面にて断面積を計測した.各測定項目の脱血不良に対する診断能力をROC分析にて比較し,PSVの相関分析を行った.【結果】ROC分析において,狭窄径と断面積は脱血不良に対する診断能力は高く,両者に差はなかったが,PSVの診断能力は有意に低かった.また,PSVは断面積や狭窄径との相関は弱かった.【結語】エコーによるシャント狭窄の定量評価においてPSVの有用性は見出せなかった.
著者
上野 茂昭 大川 博美 島田 玲子
出版者
埼玉大学教育学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教育学部 = Journal of Saitama University. Faculty of Education (ISSN:18815146)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.327-336, 2019

We investigated the optimum condition of fried chicken by sensory evaluation and physicochemical properties to retain a quality during storage. Frozen fried chicken products were cooked at 180℃ for 4 min in a deep fat fryer, and fried chickens were transferred into three types of chambers. The heat plate type, convection type, and convection thermostat chamber were applied to storage test. The stored samples for 4 h were applied to a sensory evaluation to test panel. Profile of panels were 116 students (male 43, female 73), and 20.6±1.3 years old. The samples stored at a heat plate chamber resulted in harder texture and less juiciness than a freshly fried chicken. The samples stored in a thermostat chamber resulted in less texture and juiciness than a freshly fried chicken. Sensory evaluation of stored-fried chicken showed that storage condition of at higher temperature and lower humidity led to higher quality after storage.
著者
外山 久太郎 安達 献 三富 弘之 坂口 哲章 野登 誠 大川 博之
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.259-264, 1985-08-31

良性疾患例における,血清CA19-9が100U/ml以上の高値例について検討した。1)胆道疾患が10例で最も多く,次いで腎嚢胞3例,慢性膵炎2例,その他慢性肝炎,慢性関節リウマチ,慢性甲状腺炎合併子宮筋腫各1例であったが,血清CA19-9は100U/mlから最高4,300U/mlを示した。2)胆道疾患,慢性膵炎,慢性肝炎および尿路感染症を合併した腎嚢胞例は,術後あるいは臨床症状の改善するにつれて血清CA19-9値が下降した。3)胆汁CA19-9値は,胆道疾患は勿論,非胆道疾患例でも異常高値を示したが,このことは正常胆管上皮および胆嚢粘膜上皮がCA19-9を多量に産生,分泌することを示唆するものと思われた。本抗原は,癌組織のみならず種々の炎症性疾患の罹患組織でも多量に産生されることが示唆されるが,今後その局在部位および血中への逸脱機序の検討が必要である。
著者
大川 博徳 Ohkawa Hironori
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.79-87, 1999-03-01

著者らが開発したガスクロマトグラフ法を用いて、昭和57(1982)年から平成9(1997)年の16年間に、95種類(104試料)の野菜中の水溶性シュウ酸及び総シュウ酸の定量を行った。「ふだんそう」及び「つるな」には水溶性シュウ酸が、「おかひじき」及び「ふだんそう」には総シュウ酸が極めて高濃度に含まれていた。総シュウ酸に占める水溶性シュウ酸の割合の高い野菜は「生たけのこ」、「しょうが」、「ゆでたけのこ」及び「ルバーブ」であり、逆に低い野菜は「モロヘイヤ」であった。「生たけのこ」中の水溶性シュウ酸は、米糠を加えてゆでることにより半量近くに減少した。「ほうれんそう」もまた、ゆでることにより、その水溶性シュウ酸は半量以下にまで減少した。いわゆる「あく」のある山菜として知られる、「ぜんまい」、「ふきのとう」、「やまごぼう」及び「わらび」の両シュウ酸は何れも十数mg%と少なかった。「キャベツ」など9種類の野菜は水溶性シュウ酸及び不溶性シュウ酸共にゼロであった。@@@Determinations of soluble and total oxalic acids in 95 vegetables (104 samples) have been made over 16 years from 1982 to 1997 by the gas chromatographic method which had been established by the author and his colleagues. 'Chard' and 'New Zealand spinach' contained a very high quantity of soluble oxalic acid and 'Saltwort' and 'Chard' total oxalic acid, respectively. Vegetables with an extraordinarily high ratio of soluble to total oxalic acid included 'Raw and boiled bamboo shoots', 'Ginger' and 'Rhubarb', whereas the vegetable with the lowest ratio 'Jew's marrow'. As for 'Raw bamboo shoots', soluble oxalic acid content diminished almost by half when they were cooked in boiling water with rice bran added. Soluble oxalic acid in 'Raw spinach' also diminished to below half when cooked in boiling water. Oxalic acid contents were unexpectedly low in vegetables with lye, namely 'Royal fern', 'Flower-cruster', 'Yamagobō' and 'Bracken'. Nine vegetables including 'Cabbage' contained neither soluble nor insoluble oxalic acid.
著者
神谷 智恵子 小川 美江子 大川 博徳
出版者
[日本食品衛生学会]
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.291-300, 1991 (Released:2011-03-05)
著者
大川 博徳
出版者
三重大学
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.59-64, 1988

著者らが最近開発したガスクロマトグラフ法を用いて、いわゆる山菜を含む25品目の生野菜中の水溶性及び総シュウ酸の定量を行った。「つるな」には極めて高いシュウ酸が含まれており、次いで、「ルバーブ」、「みょうが」、「しょうが」、「つるむらさき」及び「しそ」が高いシュウ酸量を示した。シュウ酸含量は、いわゆる「あく」のある山菜として知られる「わらび」、「ぜんまい」及び「やまごぼう」では何れも十数mg%と少なく、「わさび」及び「つくし」ではごく僅かで数mg%であった。Soluble and total oxalic acids in 25 vegetables, including 'sansai' were determined by the gas chromatographic method which had been established by the author and colleagues. New Zealand spinach contained the highest quantity of oxalic acid. Oxalic acid contents were, higher in 'Rhubarb', 'Myōga', 'Ginger', 'Basella' and 'Perillas', lower in 'Pracken', 'Roral fern' and 'Yamagobō', and very low in 'Wasabi' and 'Field horsetail'.
著者
大川 博之 山中 一彦 齋木 仁 中川 文 府川 真 石丸 直彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.J365-J368, 2013 (Released:2013-09-25)
参考文献数
7
被引用文献数
1

Recently, thinner cover glass has been required therefore the glass strength has been more important. It was found that surface polishing of the glass after chemical strengthening improved surface strength of the glass. In chemical strengthening process water in the atmosphere enters the glass surface and creates chemical defects. The surface strength is improved by removing them.
著者
大川 博史 西門 秀人 山内 寛紀 寺井 秀一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.658, pp.47-54, 2000-03-02
被引用文献数
4

アプリケーションプログラムをリアルタイム実行するマルチプロセッサLSIを自動生成する環境の研究を行なっているが、今回、そのスモールセットの開発を行った。ターゲットアプリケーションは、アッセンブラにて記述された128ポイント高速フーリエ変換プログラムであり、これを、遺伝的アルゴリズムを使って、メッセージパッシング型マルチプロセッサに最適スケジューリングした。また, その要素プロセッサ(PE)は、DLXアーキテクチャを改良した32ビットマイクロプロセッサであり、ハードウェア記述言語SFLにて記述されている。そして、上記スケジューリング結果から、対応するプロセッサ間結合と各プロセッサでの実行プログラムを同時生成した。また、上記プロセスにて自動生成したSFL記述のマルチプロセッサシステムを、Velilog-HDLに変換し、Verilog環境下にて論理合成、レイアウト設計を行なった。