著者
城所 正洋 小林 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.148, pp.31-36, 2006-07-05
参考文献数
11

本稿では,一般のパーソナルコンピュータ(PC)所有者にとっては作成した携帯電話用のコンテンツを手軽に発表や提供ができ,携帯電話所有者にとっては希望する種類のコンテンツを容易に入手できるような場を提供するための,Peer-to-Peer(P2P)ネットワークとサーバを用いたハイブリッド型のコンテンツサービスシステムを提案する.例として,携帯電話用の待ち受け画像のサービスシステムを取り上げ,試験的に開発も行った.携帯用電話のコンテンツを充実させるためには,今後は,商用のサイトでの提供だけでなく,個人が作成するコンテンツを容易に流通させるための場も必要と考えられ,そのための一つの取り組みとして本方式の提案を行う.
著者
薄井 俊二 田村 均 小林 聡
雑誌
科学研究費補助金(萌芽的研究)研究成果報告書
巻号頁・発行日
vol.平成10年〜11年度, pp.1-152, 2000-03 (Released:2008-02-01)
著者
小林 亮介 澤 洋一郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
IIP情報・知能・精密機器部門講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.107-110, 2002-03-22

A new type of a folding electric wheelchair is proposed. It can be moved on a flat floor with the omni-directional motion and it is easily transportable because of the light framework body and the equipment of a simple drive mechanism two sets of the powered wheel steering and drive unit are mounted on the front and the rear positions of the chassis like a skate board. This paper deals with the prototype of the wheelchair developed for design of the motion control system and determination of the specifications on the new type one.
著者
林 真 長尾 美奈子 祖父尼 俊雄 森田 健 能美 健彦 本間 正充 宇野 芳文 葛西 宏 佐々木 有 太田 敏博 田中 憲穂 中嶋 圓 布柴 達夫
出版者
日本環境変異原学会
雑誌
環境変異原研究 (ISSN:09100865)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.275-283, 2004-12-20
被引用文献数
1

食品関連物質の遺伝毒性の評価,解釈をするための戦略を構築するため,日本環境変異原学会に臨時委員会を設立し,厚生労働科学研究費補助金食品安全性確保研究事業「既存添加物等における遺伝毒性評価のための戦略構築に関する研究」の研究班と共同し,定例の検討会議を毎月開催し,統一的な考えについて検討を続けている.本戦略を構築するためのモデルとして,コウジ酸を選択し,評価に必要と考えられる試験を実施し,その結果の評価,解釈を国際的議論のもとに標準化可能なものとするため,海外から指導的立場にある研究者をコンサルタントとして招聘し,議論,提言を受けた.本臨時委員会の活動は3年計画で進められており,現在は約1年半が経過したところである.ここでは,本委員会の設置意図を中心に活動の中間報告を行う.
著者
渡辺 麻衣子 加藤 裕子 戸上 敬子 山中 実喜子 若林 佳子 小川 裕由 稙田 裕子 後藤 慶一 工藤 由起子 天野 典英 横田 明
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.82-87, 2008-04-30 (Released:2008-05-26)
参考文献数
18
被引用文献数
4 3

Byssochlamys spp. について,簡便,迅速かつ正確に種を同定するために有効な遺伝子指標を評価する目的で,26株のByssochlamys spp. および関連菌種の18S rDNA, 26/28S rRNA遺伝子D2領域およびlys2 の塩基配列を決定し,分子系統解析および相同性解析を行った.その結果,いずれの遺伝子を用いても,その塩基配列の相同性を指標として,それぞれの菌種あるいはグループを識別することができた.3種類の遺伝子のうち,最も優れた解像度を有するのはlys2 であったが,最も簡便に結果を得ることができたのは26/28S rDNA D2領域であった.また,分子系統解析の結果,Byssochlamys spp. とその関連菌種は再分類の必要性があることが示唆された.
著者
速水 敦子 三十尾 修司 松林 元一
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学農学部研究報告 (ISSN:04522370)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.43-53, 1984

本研究では, andigenaバレイショ(2n=48)とその近縁2倍種S. rybinii (2n=24)を用い, 生長点培養における幼植物の分化効率に影響をもつと考えられる若干の要因を検討し, あわせてその培養によって得られた植物のウイルス無毒化率を調べた。その結果を要約すると次の如くである。1) 成体植物, 自然萌芽及び冷蔵萌芽の生長点組織における幼植物分化頻度は, それぞれ13.7%, 30.0%及び78.3%であった。2) 2層の葉原基をもつ約0.5mmの生長点組織の方が, 1層の葉原基をもつ約0.3mmのものより, 約17%高い幼植物分化頻度を示した。3) 生長物質無添加, BA10ppm, IAA1ppm及びBA10ppm+IAA1ppm+GA_310ppm各添加区における幼植物分化頻度は, andigenaとS. rybiniiの場合を平均して, それぞれ25.4%, 14.2%, 47.6%及び36.3%であった。また, 茎葉と根の両方を分化し, その後の生育も良好な個体の頻度は, 上記4実験区で, それぞれ1.3%, 0%, 8.0%及び26.5%であった。したがって, 分化後の幼植物の生育を考慮に入れると, BA及びIAAのほかにGA_3の添加が必要と考えられる。4) S. rybiniiは重度の罹病株であったにもかかわらず, その幼植物分化頻度は37.5%で, 軽度の罹病株であったandigenaの22.4%より高い値を示した。5) 生長点由来植物のウイルス無毒化率は, 0.5mmの生長点を用いた場合が90.9%, 0.3mmのそれを用いた場合が, 100%であった。しかし, 幼植物の分化頻度を考慮に入れてウイルス無毒化植物の育成率を算定すると, 前者が39.5%, 後者が26.1%となる。なお, この無毒化率と他の要因すなわち供試植物の生育段階及び生長物質の培地添加量比との間には明らかな関係は認められなかった。
著者
林 徹生 本田 宏明 稲富雄一 井上 弘士 村上 和彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.87, pp.103-108, 2006-07-31
被引用文献数
2

今日に至るまで種々のプロセッサ・アーキテクチャが提案され,プロセッサの計算性能は著しく向上している.現在では1個のチップに複数のプロセッサコアを搭載することで性能向上を図るチップマルチプロセッサ(CMP)が数多く提案されるに至っているが,高い計算性能を誇るCellプロセッサもその一つである.また,CMPチップの用途として主にメディア処理が想定されているが,その高い計算能力を生かすことで分子軌道法計算等の科学技術計算にも利用可能と考えられる.そこで本研究ではCellプロセッサに分子軌道法計算の主たる計算部分である二電子積分計算を実装し,その性能を評価する.また,分子軌道法計算のような科学技術計算へ対する今後のCMPチップの利用可能性を考察する.As various architectures of processor are proposed until today, the processor performance improves remarkably. Now many chip multiprocessors that planed to improve performance by implementing some processor cores on a chip are proposed, and processor ``Cell'' is one of them. Though the media processing is mainly assumed as a usage of the chip, we think that we can apply their high performance to Science and Technology calculation like Molecular Orbital(MO) calculation. In this paper, we implement Two Electron Integral calculation that is core of MO calculation on Cell processor, and evaluate performance. And we consider the use possibility of chip multiprocessor for Science and Technology calculation like MO calculation.
著者
冨林 豊 竹川 佳成 寺田 努 塚本 昌彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.78, pp.39-44, 2008-07-30

近年,人と音楽との新たな関わり方として,クラブやイベント会場における BGM の選曲や再生をコントロールする DJ (Disc Jockey) が現れた. DJ は選曲を行い,曲と曲のスムーズなつなぎ合わせやエフェクトの選択を行い,聴衆を盛り上げる重要な役割を持つ一方,行動範囲は機器が設置されているブース内に限られている.そこで本研究では,ウェアラプルコンピューティング技術を活用することで,この問題を解決した新たな DJ 支援システムを提案する.提案システムでは装着型の無線通信機能付き加速度センサとジェスチャ認識技術を活用することで,場所を問わずに直観的な操作で DJ パフォーマンスを行える.本研究では,2007年神戸ルミナリエのイベントステージにて実際にシステムを試用し,BGM の制御を行った.また,評価実験により,状況認識用のセンサを新たに装着することで認職精度を損なうことなく自由度の高いジェスチャ認識が行えることを確認した.In recent years, DJ (Disc Jockey) who selects and plays music has attracted a great deal of attention. DJ selects music, changes the playing music to another music smoothly, applies the effect, and excites audience. DJ cannot get away from the booth where there are DJ equipments. Therefore, in this study, we propose a new DJ system that solves this problem by using wearable computing and behavior recognition technologies. The system proposed enables DJ to perform DJ techniques by intuitive gesture operations using wearable acceleration sensors. We have actually used our prototype system on an event stage of Kobe Ruminarie in 2007. We have evaluated the accuracy of the gesture recognition by changing the parameters, and we confirmed the effectiveness of the proposed system.
著者
森下 健 中尾 恵 垂水 浩幸 上林 弥彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.2689-2697, 2000-10-15
被引用文献数
13

SpaceTagは位置と時間の属性を持ち,特定の場所と特定の時間でのみアクセス可能な仮想オブジェクトである.位置センサと通信装置を備えたモバイル携帯端末を持って街を歩くユーザは,周囲にあるSpaceTagのみを見つけることができ,また自分のいる場所にのみSpaceTagを作成することができる.このようにSpaceTagシステムは情報が位置依存で提供されることからモバイル情報システムであり,また現実世界に情報を付け加えるので拡張現実感システムでもある.SpaceTagシステムは情報へのアクセスを現実世界の位置と時間によって制限するので,WWWなどと比較して不便なシステムといえるが,情報にはアクセスが困難だからこそ価値がある場合があると我々は考える.SpaceTagは公共の情報サービスとしての提供が想定され,観光案内,広告,地域掲示板,実世界ゲーム,局所通信などの応用が考えられる.SpaceTagはシンプルな概念であり,現在の技術でも比較的安価に実現が可能である.本論文ではこのSpaceTagプロトタイプシステムの設計と実装について説明する.A SpaceTag is a data object with attributes of location and time, which can be accessed only from limited locations and time period. Users of the SpaceTag system walk around in a city with a portable terminal equipped with location sensors and wireless communication device. They can find SaceTags only around their location. They can also create and put SpaceTags at only their location.It is a mobile information system because information is location-aware, as well as it is an augmented reality system because it attaches information onto the real world. The SpaceTag system restricts the users to access information by their location and time of the real world. Therefore it is a inconvenient system comparing with WWW.However, we insist that information sometimes has its value because it is hard to access.The SpaceTag system can be provided as a public information service that is a common platform for tourist information, advertising, local bulletin board systems, games in the real world, instant communities, etc. SpaceTag is a simple concept, andit can be realized by the present technologies without much cost.This paper describes the design and implementation of the SpaceTag prototype system.
著者
小林 亜樹 吉田 俊之 酒井 善則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.98, no.306, pp.19-24, 1998-09-25
参考文献数
3

コンピュータ上で画像を扱うことが一般化する中、画像データベース上での検索要求が高まっている。われわれは、比較画像の提示と類似度高低による選択入力という、利用者が容易に操作可能なインタラクションを通じて画像検索を行う方式を提案してきた。本稿では、特徴量空間における目標画像との距離分布(類似度分布)にマハラノビス距離を想定し、このパラメータを推定する手法について述べる。本方式による画像検索は、順位付けした検索結果提示、および特徴量間にある一定の相関までも表現可能といった特徴がある。まず、特徴量と特徴量空間について説明した後、本方式における画像検索の概要と、各パラメータの推定原理について述べる。その後、実際の検索システムに応用するにあたり、インタラクティブな操作に必要な比較画像についての条件やパラメータの推定手順を提案する。最後に、想定類似度分布にパラメータ推定手順を適用したシミュレーション結果を示し、本手順の機能を確認する。
著者
森 靖 小林 浩 上野 洋一郎 森谷 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.355, pp.67-71, 2006-11-09
被引用文献数
1 1

発展途上国などの情報弱者地域への導入が期待されているflying S-CSMA/v-MCA方式は,衝突回避手続きに伴うRTT浪費問題を根本的に解決し,広域化を可能にするものである.方式開発にあたっては,これまで長短パケット数比を固定した静的なトラフィックを印加し,スループット特性や遅延特性などをシミュレーションにより評価してきた.ところで,近年急速に普及が進んでいるVoIPやストリーミングなどのリアルタイム系サービスに対応するには,QoS制御の導入が必須である.これに伴って,印加トラフィックを現在のサービス利用状況を反映したものに見直す必要が出てきた.大学キャンパス内で発生しているトラフィックを計測し,利用されているサービスやその利用頻度およびトラフィックパターンなどのモデル化を行い,トラフィックが動的に変動するシミュレーション環境を整備した.
著者
小林 香 片山 勁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.19, pp.29-32, 2002-04-11

ICMPプロトコルを利用した2端末間のパケットの片道及び往復伝送遅延時間の揺らぎの計測結果に,単一ノードモデルとしてネットワークをとらえた時の通信品質を評価する.またN段のM/G/1待ち行列システムとしてのネットワークの評価を検討し,問題点を明確にする.