著者
奥原 俊 大塚 孝信 吉村 卓也 奥村 命 橋本 創 田中 雅章 伊藤 孝行
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第9回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.103-107, 2012 (Released:2012-10-09)
参考文献数
8

本論文は協調学習のグループ形成を支援するシステムを実装し,その評価を行った.協調学習の背景および CSCL の先行研究から協調学習の課題を述べた.その課題が解決できる手法として,グループ形成の最適化を支援するシステムを提案し実装した.次に実装したシステムの概要,システムの流れ,システムの活用方法を示した.実証実験により,一斉学習,グループ学習,協調学習の授業形態およびグループ形成の違いを比較した.3つのケースの教師への質問・生徒間の質問と課題の評価点・標準偏差から,学習効果を比較・評価し本システムの有効性を示した.
著者
大伴 潔 林 安紀子 橋本 創一 菅野 敦
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

幼児期から学齢期にかけての言語・コミュニケーションスキルの変化を縦断的に追跡し、学齢期での支援ニーズを予測する関連要因について検討した。併せて環境的要因としての家庭での語りかけの豊富さや読み聞かせの頻度等についてアンケート調査も実施した。その結果、幼児期の総合LC指数は学齢期のLCSA指数と有意に相関し、幼児期の言語発達面の課題は学齢期の困難を予測することが示されるとともに、環境・生活要因の影響も明らかになった。幼児期の支援としては、間接的な方法としての言語環境の調整と、より直接的な介入として語彙面、統語面、対人交渉場面でのコミュニケーション面の指導に整理された。
著者
橋本 創造
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.15-19, 2001-09-01
参考文献数
24

ラポスキイは、世界最初の造形用アナログ・コンピュータを発明して、それを使って1950年からコンピュータを使う造形の創作を始めた。本研究では、1950年以前にラポスキイの図学を形成する過程で大きな影響を及ぼすことになった19世紀にリサジューによって発明されたリサジューの装置とブラウンが発明して20世紀に発達したオシロスコープ、リサジュー図形、オシロスコープを利用したバーネットの柄デザインとマクラレンの抽象映画、ペンジュラム・フォトなどの歴史的役割を解明した。
著者
橋本 創造
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.35-42, 1999-11-30
被引用文献数
1

本研究では, ヘルベルト・W・フランケのコンピュータを使う造形に関わる1962年までの業績を明らかにした。フランケは, 1950年代から, 芸術用のアナログ・コンピュータの開発を始めた。やがて開発したコンピュータで, 回路を選んで適切に組み合わせ, 知的に制御をすることで画像を生成して, オシロスコープなどに出力をした。フランケは, その出力結果を写真撮影した。そして1956年以降, 学術誌や専門誌や展覧会などで発表をした。彼は, それ以前にはなかったような造形に成功し, デザインの発展に貢献した。
著者
橋本 創一 伊藤 良子 菅野 敦 大伴 潔 林 安紀子 池田 一成
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

発達障害児の就学を支援するためのシステム化されたプログラムはまだ少ない。この研究では、発達障害児の就学における支援ニーズを明らかにするために、発達障害児の親と発達障害児への支援の専門家たちに対して調査をおこなった.さらに、調査によって得られた知見と文献研究から発達障害児の就学のための支援プログラムを作成した。そして、子どもたちに対してそのプログラムを実施し、効果を調べた。その結果、コミュニケーション支援を中心としたグループ指導の必要性が示唆された。一方で、一人一人のニーズに応じた個別支援の必要性が明らかになった。加えて、発達障害児の個別の支援ニーズを評価するための支援ツールを活用する必要がある。それにより、個別の発達段階や特性に応じた就学支援が可能になると考えられる。