著者
菊池誠著
出版者
INAX出版
巻号頁・発行日
1996
著者
菊池 誠 永田 新太郎
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 71.2 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.3136, 2016 (Released:2017-12-05)

進化的に作られた生命現象がどれほど珍しいかを考える試みの一つとして、タンパク質折れたたみのファネル的エネルギー景観の珍しさを検討した。折れたたみ過程を抽象化したランダム・グラフ上のランダム・エネルギー・モデルを考える。エネルギーが下がるノード間遷移だけで変性状態から天然構造へ到達できるものを理想ファネルと呼ぶ。グラフに対する理想ファネルの実現確率を求め、その分布から「珍しさ」を議論する。
著者
菊池 誠
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 72.1 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.3121, 2017 (Released:2018-04-19)

生命現象の「珍しさ」を理解する第一歩として、タンパク質のFolding Funnelがどれくらい珍しいかを調べている。タンパク質折れたたみの構造空間をランダムネットワークで表現し、各ノードにランダムにエネルギーを与えたモデルを考える。たくさんのネットワークに対し、エネルギー構造がファネル的になる確率を数値計算によって求め、分布を調べる。分布を厳密に数え上げられるサイズを扱った前回に続き、より大きなネットワークをモンテカルロ法で調べた結果を発表する
著者
菊池 誠
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.81, no.10, pp.841-844, 2012-10-10 (Released:2019-09-27)
参考文献数
4

「ニセ科学」とは「見かけは科学を装っているものの,実際には科学とは呼べないもの」のことである.社会のさまざまな場面でそのようなニセ科学に出会う.では,科学者はそういったニセ科学を放置しておいてよいのか,あるいはなんらかの行動を取るべきなのだろうか.本稿ではニセ科学問題を概観するとともに,筆者がどのようにニセ科学問題と関わってきたかを紹介する.
著者
菊池 誠一
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.840, pp.(28)-(37), 2010-10-01
著者
菊池 誠
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.913-918, 2000-08-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
20
被引用文献数
1

1940年代の米国ではレーダーの開発が国家的な課題となり,その関連で鉱石検波器の特性改良に努力が集中した.一方ベル研究所では,将来の米国社会のために高性能の電話網を作るという課題に挑戦する.そのために真空管を乗り越えて新しい増幅器の発明が必要となった.失敗の連続の後,トランジスタが生まれる.そしてそれは,半導体という未知の材料を物理学的に理解する研究に新しい時代を開いた.電子デバイスの開発と基礎研究,そこから集積回路が生まれる歴史の経緯を述べる.
著者
三島 瑞穂 菊池 誠
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.53-57, 2009-03-31 (Released:2017-08-15)
参考文献数
7

We use varieties of cognitive structures in cognitive activities. Classes and collections are two kinds of cognitive structures for class-inclusion reasoning introduced by Markman to analyze the Inhelder and Piaget's class-inclusion problem. In this paper, we shall review investigations on classes and collections in developmental psychology, and propose mathematical definitions and models of classes and collections. We shall show also interpretations of these two models.
著者
豊田 めぐみ 菊池 誠 鷲澤 尚宏 小暮 利和 川口 キミエ 皆川 智海
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.1385-1392, 2014 (Released:2014-12-20)
参考文献数
12

経管栄養の1日2回投与法は看護業務の改善に繋がるのか、また、経管栄養が安全に行えるのかについて前向きに検討を行った。2008年10月~2010年5月の間に投与回数を1日3回から2回投与へ変更をした療養病棟入院中の患者7例(平均年齢85.0歳)について変更前と変更後における血液検査とBMIについて看護業務の変化については質問紙法による調査を実施した。その結果、BMIは徐々に増加しており4ヵ月後には有意に増加した。血清Alb値に変化はみられず、TC、TG、LDLは変更1ヵ月後に有意に上昇したことから1日2回投与法では定期的に体重測定と血液検査をする必要があると考えられた。一方看護業務については、夜勤帯における看護業務が改善され繁雑性がなくなったことから業務改善に繋がる方法であると考えられた。
著者
菊池 誠 岡本 賢吾 岡田 光弘 三好 博之
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

現代の数学の哲学には (1) 数学の算術および集合論への還元,(2) 一階論理上での集合論の公理化,(3) 一階論理による証明概念の形式化,(4) チューリング機械による計算可能性の特徴付けという[四つの原理]がある.本研究はこの[四つの原理]と現代の[標準的数学観]の関係,[四つの原理]とそれらの相互の関係をに検討することで,数学の哲学の新たな展開と,計算・推論・情報の概念の哲学的解明を目指すものである.2018年度中には以下の活動を行った.(1) 2018年9月3日から9月6日まで神戸大学六甲台第二キャンパス内工学研究科において「数学基礎論サマースクール(テーマ:証明論,特に算術の無矛盾性証明)」を開催した.(2) 2018年9月18日から20日まで神戸大学瀧川記念会館において「Symposium on Advances in Mathematical Logic 2018(竹内外史追悼シンポジウム)」を会した.(3) 日本科学哲学会2018年度大会においてワークショップ「計算の哲学:推論および物理的現象との関係の再考に向けて」を開催した.(4) 共立数学文献を読む会において講演「幾何学の基礎に関するフレーゲ・ヒルベルト論争について」を菊池誠が行なった.これらの活動の結果として,以下の成果を得た.(1) 竹内の証明論と集合論の哲学の特徴について分析を行い20世紀の数学基礎論についての議論の枠組みの詳細を定めた.(2) フレーゲ以前の論理学,フレーゲ,ヒルベルトの量化と含意についての考え方の共通点と相違点の分析の重要性を明らかにした..(4) 量子論理の基本的な性質についての議論を進めた.(5) 不完全性定理と有限の立場についての分析を行なった.
著者
菊池誠
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.99, 2007-09-28

1920年に発明された最古の電子楽器テルミンは,「本体に触らすに演奏する」というその特異な演奏方法で有名です.一時期ほとんど忘れ去られていた楽器でしたが,世界的には映画「テルミン」をきっかけに,また国内では竹内正実氏の活動によりリバイバルし,今や,学研「大人の科学マガジン」付録にも小型テルミンが登場するほど広く認知されていますその「触らない」インターフェースは,鍵盤や弦がないために,他の楽器とは比べものにならないほどの演奏の自由度を実現しますが,その-万 距離で音程が決まってしまうことから 演奏者の身体の揺れまでが音程に影響するという極めて不自由なものでもあります.この講演では,テルミンという楽器の「自由度と不自由度」の問題を中心こ,テルミンそのものの紹介も含めてお話しします.