著者
林 勲男 杉本 良男 高桑 史子 田中 聡 牧 紀男 柄谷 友香 山本 直彦 金谷 美和 齋藤 千恵 鈴木 佑記
出版者
国立民族学博物館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008-04-08

大規模災害被災地への人道支援や復興支援は、災害規模が大きくなるほど、地域を越え、国を越えたものとなる。そうした支援が被災地の従来の社会関係資本を正しく評価し、それを復旧・復興に活用し、さらにはその機能と価値を高めることによって、将来の更なる災害に対する脆弱性を克服することに繋がる。しかし、地域や国を越えての異なる文化や社会構造の理解は容易ではなく、多分野の専門家や住民との協働が求められる。それは、開発途上国の被災地への支援だけでなく、先進国で発生した災害の被災地支援についても同様であることが、2011年3月発生の東日本大震災で示された。平穏時から、対話と協働に基づく活動と研究が重要である。
著者
鈴木 佑 大竹 孝平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.363, pp.7-12, 2004-10-14
被引用文献数
1

従来のくし形フィルタなどフィルタ形のピッチ検出法では、検出する音階の基本周波数および倍音周波数で零出力とする遮断形のくし形フィルタを用いているため、音階検出手順が煩雑で、検出精度や処理量の点で問題があると考えられる。本論文では、各音階の基本周波数および倍音周波数でシャープなバンドパス特性を持つ通過形のくし形フィルタである音階分離フィルタバンクを用いたピッチ検出法を提案している。音階分離フィルタバンクと音階検出特性を向上させる音階レベル検出器の構成法を明らかにし、また、計算機シミュレーションにより音階検出特性を示している。
著者
小ヶ口 恭介 並木 健二 鈴木 佑輔
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.499-502, 2009-06-25 (Released:2009-07-15)
参考文献数
16
被引用文献数
2

症例は54歳女性.37歳より強皮症の診断にてステロイド内服中であった.腹痛のためCTを施行したところ,腹部大動脈瘤と上腸間膜動脈瘤を指摘された.腹部大動脈瘤に一致する腹痛あり,症候性腹部大動脈瘤と診断し手術を行った.腹部大動脈瘤は椎体骨の破壊を伴うcontained ruptureであり,Y型人工血管置換術を施行した.次いで,上腸間膜動脈瘤の動脈瘤切除を行った.病理組織検査では血管壁は線維性結合組織で置換されており,成因はステロイド長期投与によるものと考えられた.
著者
福本 悠樹 鈴木 佑有可 伊藤 浩平 才野 茜音 細尾 菜月 鈴木 俊明
出版者
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
雑誌
臨床神経生理学 (ISSN:13457101)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.54-61, 2021-04-01 (Released:2021-04-02)
参考文献数
31

運動イメージの実施対象と同側で運動練習を行わせると, 運動イメージが運動の正確度を維持させると分かった。本研究では同側での運動練習が困難な場合を想定し, 運動イメージの実施対象と対側で運動練習を行わせていた場合でも同等の効果が得られるかについて検証することを目的とした。健常者20名に対し安静のF波測定後 (安静1回目), ピンチ力を目標値に調節する練習を右手で行わせた。次に, 運動練習したことをあたかも左手で行っているかのようにイメージさせF波を測定した (運動イメージ試行) 。運動イメージ後, 目標値へピンチ力を調節するよう指示し運動の正確度を評価した (ピンチ課題) 。別日には, 運動イメージ試行を再度の安静 (安静2回目) に入れ替えたコントロール課題も設定した。運動の正確度の指標は, 目標値からの発揮ピンチ力誤差を絶対値に変換した値 (絶対誤差) を採用した。結果, イメージ課題とコントロール課題間で絶対誤差に差はなかったが, 安静と比較した運動イメージ試行でF波出現頻度が増大した。
著者
鈴木 佑介
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.161, 2009

【はじめに】<BR> 今回、両恥~坐骨骨折により歩行開始後に歩容の不安定感がみられ、転倒危険性のある症例を担当する機会を得た。新聞配達への強い復帰願望があるが、本人の歩行に対する不安感も強く、今回は立位での歩行訓練よりも臥位による訓練の有効性が高いと考え、その中で寝返り動作と歩行の共通点に着目し、寝返り動作に対しアプローチを行った。その結果、歩容に変化が見られ歩行に対する不安感の改善が得られたのでここに報告する。<BR>【症例紹介】<BR> 71歳女性。職業:新聞配達(歩行)。現病歴:平成20年10月29日両恥・坐骨骨折受傷。11月21日紹介転院、25日より理学療法・歩行訓練開始。<BR>【理学療法評価[H20.11.25]】<BR> 右股関節内旋時、右恥骨部に疼痛(VAS2/10)。両内転筋収縮時痛(VAS1/10)。腹直筋、腹斜筋normalレベル。両大内転筋、両大腿筋膜張筋、両腓骨筋の筋緊張亢進。歩行時、寝返り時疼痛無。<BR>【動作分析及び臨床推論】<BR> 右荷重応答期~立脚中期において骨盤右回旋が不足し、その後立脚中期後半にかけて体幹の前傾と共に骨盤が右後方へ引けていた。この現象は、右股関節内旋時の疼痛による内旋制限のため、左立脚後期で得た骨盤の前方かつ右回旋方向への加速度にブレーキがかかり、左下肢から骨盤・上部体幹への運動の連結が行えず、結果として右立脚中期後半において前方への重心移動を体幹前傾で代償したと考えた。<BR> 寝返りに関しては、右側への寝返り時、左下肢で床面を蹴り骨盤を右方向へ回旋させるものの、側臥位付近で骨盤の回旋にブレーキがかかり重心が支持面を超えることが出来ず、結果的に上部体幹右回旋を代償的に利用し腹臥位方向に移動していった。<BR> これらの結果より寝返りにおいて右股関節の内旋を誘導しながら左下肢から骨盤、さらには上部体幹への運動の連結を測り、床面を蹴ることにより作り出された回旋力を左下肢から上部体幹へスムーズに伝達させることにより歩容においても改善ができると考えた。<BR>【PTアプローチ】<BR> 1.筋膜リリース 2.股関節機能訓練 3.体幹機能訓練 4.基本動作訓練(寝返り)<BR>【結果[H20.12.15]】<BR> 右股関節内旋時痛、内転筋収縮時痛消失。右側への寝返り時、左下肢から骨盤、上部体幹の連結が図れ、股関節の内旋も可能となったことにより、左下肢で作った回旋運動のスムーズな上方への運動連結が見られた。その結果、骨盤の右回旋も可能となり、歩行においても体幹前傾での代償が減少した。また、それにより本人の歩行に対する不安感も軽減された。<BR>【まとめ】<BR> 今回、歩行に対する強い不安感のために、本人のデマンドを達成できない症例を担当した。このように歩行に対する本人の強い不安感がある場合、立位によるアプローチよりも寝返りと歩行のリンクに着目し、歩行訓練の一手段として寝返り動作にアプローチする事も効果的であると考える。
著者
野中 尋史 小林 暁雄 坂地 泰紀 鈴木 佑輔 酒井 浩之 増山 繁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

特許文書中に出現する効果に相当する語(効果語)と技術要素に相当する語(技術語)を軸としてマッピングした「効果ー技術型パテントマップ」は、知財戦略や研究戦略の策定等で重要な役割を果たす。本研究では、効果語と技術語を特許文書中から自動的に抽出し、さらに、重複した意味を持つ語を統合した上で、「効果ー技術型パテントマップ」を作成する手法を提案する。
著者
鈴木 佑司
出版者
広島大学平和科学研究センター
雑誌
広島平和科学 (ISSN:03863565)
巻号頁・発行日
no.18, pp.1-24, 1995

本稿は、1995年10月9日に開催された広島大学平和科学研究センター20周年シンポジウムにおける鈴木佑司日本平和学会会長(当時)の基調講演を平和科学研究センターの責任でまとめたものである。
著者
鈴木 佑輔 横田 隼 酒井 浩之 増山 繁
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.168-173, 2010 (Released:2010-01-06)
参考文献数
6

We propose a method to extract a lot of correspondences between questions and answers from a Web message board automatically. We use Web message boards as information sources because Web messasge boards have a lot of articles posted by general users. We extract correspondences between questions and answers that can be used in question answering systems to support natural language sentence input. At first, our proposed method classifies messages of a Web message board into either questions or others. Next, our method extracts a set of root-node pairs from the thread tree of a Web message board, where we define the thread tree when the root is an article classified as a question, and nodes are articles classified as answer candidates. Our method finds correspondences between questions and answers using two clues, (1)similarity between their articles, (2)link count between their articles. We experimented the proposed method, discussed results, and analyzed errors.