著者
高橋 良和 日比 雅一 家村 浩和
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
応用力学論文集 (ISSN:13459139)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.701-708, 2005-08-22 (Released:2010-06-04)
参考文献数
27
被引用文献数
2 7

From the results of the past experiments, it is reported that the friction force and coefficient of frictional isolators are strongly dependent on the sliding velocity and pressure.In addition to them, the temperature is also the important factor for the property of materials.In this study, based on the tribology theory, a numerical model for frictional isolators, which consist of PTFE and SUS, is proposed. Compared with the experimental results of the shaking table tests, it is found that the model can simulate well the behavior of frictional isolators under variational normal pressure, sliding velocity and displacement.
著者
秦 吉弥 矢部 正明 野津 厚 葛西 昭 高橋 良和 松崎 裕 秋山 充良
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
構造工学論文集 A (ISSN:1881820X)
巻号頁・発行日
vol.63A, pp.265-278, 2017 (Released:2018-06-08)

下記の論文は撤回されました.記秦吉弥,矢部正明,野津厚,葛西昭,高橋良和,松崎裕,秋山充良:臨時余震観測に基づく2016年熊本地震における西原村および南阿蘇村の被災橋梁に作用した地震動の評価,構造工学論文集,Vol. 63A,pp. 265-278,2017.撤回の理由2019年3月15日に大阪大学より公表された研究活動上の特定不正行為に関する調査結果において,本論文に対して第一著者による特定不正行為(ねつ造)が認定されたため,撤回した.
著者
高橋 良和 小嶋 進太郎 Mya San WAI
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D2(土木史) (ISSN:21856532)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.16-31, 2020 (Released:2020-01-20)
参考文献数
62
被引用文献数
1 1

本研究では,第二次世界大戦末期に朝鮮半島で建設された複斜材型トラス橋梁について,朝鮮総督府鉄道局の小田彌之亮技師による回顧や当時の雑誌等の記述を組み合わせることにより,その開発の経緯を整理した.戦争時に爆撃の対象となる重要構造物である橋梁について,昭和10年代に行われた耐弾性能を高めるための技術的検討を整理し,内的・外的不静定,吊構造などの異なる技術の組み合わせ(多様性)を推奨していたこと,また高次不静定橋梁の構造計算は,近似的解法による一次応力の算出だけではなく,曲げによる二次応力も算出し,その精度が極めて高いことを証明した.また,中国と北朝鮮間の国際橋梁である鴨緑江橋梁について,その設計,架設状況について整理するとともに,実際の被害を踏まえた耐弾性能について検証した.
著者
若木 伸也 高橋 良和 澤田 純男
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.399-405, 2009 (Released:2011-04-30)
参考文献数
6
被引用文献数
1

本研究では,コンクリート円柱供試体のX線CT画像から,内部構成情報として骨材および空隙の位置·寸法に関する情報を画像処理により抽出する方法について検討する.まずはコンクリート円柱供試体のX線CT画像を撮影し,閾値処理を用いて骨材および空隙を画像から抽出した.骨材の抽出に関しては,供試体内部でのX線吸収により供試体中心付近の骨材がうまく抽出されないため,供試体表面からの距離に応じてCT値を補正し,ノイズを除去するために,改良メジアンフィルタによる処理を施した.内部構成情報抽出の妥当性を評価するため,画像から抽出された骨材の粒度曲線を推定し,実際のふるい分け試験結果との比較を行うとともに空気量の推定を行い圧力法により得られた結果との比較を行った.粒度曲線は断面によりばらつきがあるが,平均線の形状は実際のふるい分け試験結果と合致した.ただし,ふるい分け試験結果よりも全体的に粒度を小さく見積もっており,ノイズ除去の改善や画像の3次元データの利用を進める必要がある.
著者
秦 吉弥 矢部 正明 枦木 正喜 高橋 良和 葛西 昭 松崎 裕 秋山 充良
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
構造工学論文集 A (ISSN:1881820X)
巻号頁・発行日
vol.63A, pp.251-264, 2017 (Released:2018-06-08)

下記の論文は撤回されました.記秦吉弥,矢部正明,枦木正喜,高橋良和,葛西昭,松崎裕,秋山充良:臨時余震観測に基づく2016年熊本地震における九州自動車道沿いの被災橋梁に作用した地震動の評価,構造工学論文集,Vol. 63A,pp. 251-264,2017.撤回の理由2019年3月15日に大阪大学より公表された研究活動上の特定不正行為に関する調査結果において,本論文に対して第一著者による特定不正行為(ねつ造)が認定されたため,撤回した.
著者
川島 一彦 高橋 良和 葛 漢彬 呉 智深 張 建東
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A (ISSN:18806023)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.825-843, 2009 (Released:2009-09-18)
参考文献数
11
被引用文献数
3

本論文は2008年5月12日に中国で発生した中国四川地震(汶川地震)による橋梁被害を示すものである.現地調査は2008年8月9日∼15日を基本とし,この他,複数回の個別調査も行った.本地震による主要な強震記録とその特性,中国における橋梁の耐震設計の概要と設計地震力,被害との関連も検討する.最後に,本文に示す橋梁被害から得られた四川汶川地震による橋梁被害の特徴及び原因について示す.
著者
本田 利器 高橋 良和 Pradono Mulyo Harris Kurniawan Rudi
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
地震工学研究発表会 報告集
巻号頁・発行日
vol.28, pp.216, 2005

2004年スマトラ沖大地震の際のバンダアチェにおける地震動の強さや, 地震動による被害の分布等を推定する基礎資料を得るため, アンケートによる震度評価を行い, 地震動強度の評価を試みた. 市内の幹線通り沿いや, 津波により甚大な被害を受けた海岸部では, 震度は5強~6弱程度であり, これらの地区でも, グランドモスク周辺と同等の地震動及び同程度の地震動被害が生じていたと考えられるという結果を得た.
著者
神戸 敏江 土屋 香誉子 堀 誠 浴本 久雄 高橋 良和 竹内 富雄
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Biological and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.527-530, 1994-04-15 (Released:2008-04-10)
参考文献数
5
被引用文献数
1

Several antitumor anthracyclines, including those in preclinical stages, were examined for their action in reversing tumorous phenotypes of H- or K-ras 3T3 cells (NIH3T3 cells transformed by human H- or K-ras oncogene) into normal phenotypes, such as flattened cell morphology, anchorage dependent cell growth, etc. (referred to as anti-ras activity). The study elucidated relationships between the chemical structure of anthracyclines and the anti-ras activity. The human tumor cell line T24, which has a mutated H-ras gene, responded to the anthracyclines, as did K- or H-ras 3T3 cells, in respect to the phenotypic alterations. Pirarubicin was more than 4 times as active as aclarubicin in inhibiting the growth of solid tumors of K-ras 3T3 cells in nude mice, possibly reflecting a difference in anti-ras activity between the two antibiotics.
著者
篠原 雅尚 村井 芳夫 藤本 博己 日野 亮太 佐藤 利典 平田 直 小原 一成 塩原 肇 飯尾 能久 植平 賢司 宮町 宏樹 金田 義行 小平 秀一 松澤 暢 岡田 知己 八木 勇治 纐纈 一起 山中 佳子 平原 和朗 谷岡 勇市郎 今村 文彦 佐竹 健治 田中 淳 高橋 智幸 岡村 眞 安田 進 壁谷澤 寿海 堀 宗朗 平田 賢治 都司 嘉宣 高橋 良和 後藤 浩之 盛川 仁
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
2010

2011年3月11日、東北地方太平洋沖でM9.0の巨大地震が発生し、地震動・津波被害をもたらした。この地震の詳細を明らかにするために、各種観測研究を行った。海底地震観測と陸域地震観測により、余震活動の時空間変化を明らかにした。海底地殻変動観測及び地震波反射法構造調査から、震源断層の位置・形状を求めた。さらに、各種データを用いて、断層面滑り分布を明らかにした。現地調査により、津波の実態を明らかにし、津波発生様式を解明した。構造物被害や地盤災害の状況を明らかにするとともに、防災対策に資するデータを収集した。

1 0 0 0 OA 月夜の塹壕

著者
高橋良和 著
出版者
日本保育館
巻号頁・発行日
1943
著者
家村 浩和 小川 一志 五十嵐 晃 高橋 良和 松久 貴 佐藤 忠信
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1996

本研究では、隣接する橋桁構造系や隣接建物系を取り上げ、それらの連結装置による連結により、同時振動制御を行うことを目的として、理論的実験的側面から種々の検討を行った。得られた主な結果は、次のとおりである。1) 大地震に対する制震システムにおいては、入力レベルに関わらず装置の性能制約範囲を超えない制御を実現する必要がある。特にアクティブマスダンパー装置における補助質量の変位制約問題を解決するために提案されている非線型可変ゲイン制御の実用性を検証するため、AMD装置を実物大構造フレームに実装した実験を行った。可変ゲイン制御アルゴリズムにより十分な制震効果を確保しつつ、装置の能力を有効に用いた制御が実現されることを示した。2) 阪神高速3号神戸線の震災復旧において、上部をラーメン構造とし橋脚の下端部に免震支承を設置するタイプの道路橋が建設されている。このタイプの免震橋では地震時において、免震支承には水平変形だけでなく、従来考慮されていなかった曲げ(回転変形)や軸力の変動が生じる。そのためそれらの効果の影響を実験的に評価する必要がある。そこで本研究では、多軸載荷が可能となる実験システムを用いて免震支承(LRB)の載荷実験を行い、水平変形・回転変形・変動軸力同時載荷条件下での復元力特性を検討した。その結果、変動軸力の効果は、回転変形の効果に比べ復元力特性への影響が大きいこと等を示した。3) 隣接する橋桁構造系や隣接建物系を制震する手法として、両者をジョイントダンパーで連結し、一体的に制御する方法が提案されている。本研究では5層と3層の隣接構造物の応答低減効果を得る手法として、LQ理論及びH^∞理論により制御器を設計し、シミュレーションを行った。特に制御における時間遅れの問題を取り上げ、数値モデルに対する検討を行った。その結果、H^∞制御においてはLQ制御に比べてはるかにロバスト安定性が得られ、ジョイントダンパーへの適用において優れていることが示された。