著者
山田 千夏 朱宮 哲明 山口 剛 山田 慎吾 白石 真弓 柳田 勝康 中村 崇仁 梅田 巧 伊藤 美香利 尾崎 隆男
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.106-111, 2013 (Released:2013-10-09)
参考文献数
6

当院では2010年に,がん化学療法中の入院患者の給食として8日間サイクルの化学療法食を導入し,現在までに258名に提供した。今回,2011年10月~2012年3月の6か月間に化学療法食を提供した23名 (肺癌8名,急性骨髄性白血病5名,悪性リンパ腫3名等) に食事のアンケート調査を行ない,その結果を基に幾つかの改善を行なった。 食べ易さに対する回答では,96%の患者が食べ易いと評価した。食事量については,朝食について29%の患者が少ないと回答し,昼食と夕食については83%の患者がちょうどいいと回答した。食べ難かった料理では,「冷たい茶碗蒸し」と回答した患者が7名と最も多く,その他の料理では魚料理が食べ難い傾向がみられた。 アンケート結果を基に,朝食量を増量すると共に,「冷たい茶碗蒸し」の献立を「温かい茶碗蒸し」に変更した。また,魚の臭いを抑えるために「煮付け」と「蒸魚」の献立を「蒲焼き」と「あんかけ」に変更した。今後も調査を継続し,より多くの患者に対応できる化学療法食を目指したい。
著者
松谷 由美子 小野 一惠 加藤 敬子
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.741-745, 2013-01-31 (Released:2013-05-10)
参考文献数
3

当院は安芸高田市唯一の総合病院であり,地域の基幹病院としての役割を担い医療・福祉・保健の充実に努めている。また,山村部では超高齢化が進み医療にも様々な影響を及ぼし,患者やその家族のニーズが複雑・多様化している。そのため,医師の診療のみで患者の抱える問題やニーズに応じることは困難となり,患者が安心して療養できるためには看護の役割が重要となっている。 このような現状に対応するために,平成22年4月より治療と暮らしを共にサポートすることを目標として,緩和ケア認定看護師が担当する緩和ケア看護専門外来と,認知症看護認定看護師が担当するメモリー看護専門外来を創設した。その活動内容について事例を通じて報告する。 それぞれの事例から,医師の診療時間内だけでは知る事の出来ない患者の生活課題を知り対応する事や,患者の価値観を大切にしながら支援していく事の重要性を認識できた。また,患者のニーズに応じセルフケア能力を引き出す支援を行なうためには,外来と病棟との連携,更には地域との連携が必要であることが明確となった。 今後更に高齢化が進み患者のニーズが多様化する社会情勢の中,私たち看護専門外来の目標は,患者と家族が安心感と満足感を持ち病気と共存して生きていけるようサポートすることを中心に,生活の視点に立った親しみやすい看護の立場で専門性を発揮し,地域に貢献していくことである。
著者
腰原 裕之 宮尾 真由美 横田 佐和子 藍澤 喜久雄 秋月 章
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.689-694, 2013-01-31 (Released:2013-05-10)
参考文献数
10

退院後の在宅患者の栄養管理の現状を明らかにし,今後の在宅での栄養管理について検討する目的で,訪問看護,リハビリテーション利用者53名に対し栄養に関する聞き取り調査を実施した。BMI18.5未満群 (やせ型群) は39.6%認められ,摂取エネルギー不足が想定されるため,必要栄養量の算出や栄養評価が必要と考えられた。栄養状態評価者は84.9%であったが、そのうち非経口群で体重測定者が有意に少なかった。体重未測定者は生命予後不良,入院治療の要因との報告もあり,患者の危険回避のため栄養アセスメントキットを用いた身体計測と必要栄養量の算出,栄養評価をする必要がある。一方,経口摂取患者44名のうち,むせがある患者は34.1%認められ,そのうち40.0%の患者に対しては特に対処を行なっていなかった。これは医療従事者がむせを問題と感じていないためと考えられる。また,むせがある患者はやせ型群で有意に多く,誤嚥リスクやむせ対処法の指導と同時にやせ型群には言語聴覚士の指導介入を考慮する必要がある。栄養補助食品使用者はやせ型群で有意に多かったが,そのうち84.6%はいわゆる健康食品を使用しており,栄養補助食品に関する正しい知識不足がうかがえ,適切な情報提供が必要と考えられた。今後,在宅患者の栄養管理において栄養士はもとより,言語聴覚士,歯科衛生士など多職種での指導介入が必要であり,多職種の連携に向け,病院主導のNSTが介入して行くことも必要と考えられた。
著者
永井 信 中屋 俊介 櫻庭 光夫 飯田 健一 今村 哲理 須賀 俊博
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.666-672, 2004 (Released:2005-03-30)
参考文献数
9

当院健診センターは平成10年度より, 胃バリウム検査に加えて希望者を対象とした血清ペプシノゲン値の測定を開始した。過去5年間の併用法発見胃癌数は94例であり, 平均胃癌検出率はバリウム法で79.8%, ペプシノゲン法で71.3%となり, バリウム法が高かった。一方, 両検査法が陽性を示したものは51.1%, バリウム法のみ陽性癌は28.7%, バリウム法陰性でPG法のみ陽性癌は20.2%であり約半数の48.9%がどちらか一方で拾い上げられていたことから, 両法は相補的な関係にあると思われ, 併用法の有用性が再確認できた。PGレベル区分の検討では陽性反応的中率でレベル2以上, 経年変化で特に陰性からレベル2, 4への移行群で高く, より高危険群の設定が可能と思われた。
著者
馬庭 瑠美 岩本 麻実子 山崎 雅之 塩飽 邦憲
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.77-87, 2012-07-31 (Released:2012-11-21)
参考文献数
25
被引用文献数
2 1

高齢者では身体機能や生活機能が低下しがちであり,栄養の維持改善が重要である。しかし,高齢者での栄養改善効果は,病院での重度な栄養不良患者を対象とした研究が多く,地域での高齢者で栄養改善が有効かどうかの研究は少ない。そこで,自立高齢者を対象とした介護予防プログラム (食・運動習慣改善支援) において,牛乳摂取による栄養と身体機能への効果を検討した。対象は出雲市在住で3か月間の介護予防プログラムに参加した高齢者45名 (平均年齢73.7±5.7歳) で,牛乳介入群22名と対照群23名の2群に分けた。牛乳介入群には,宅配により牛乳を提供し,介入前後に栄養摂取量,運動機能,体格,血液生化学等の調査を行なった。牛乳介入群では,牛乳・乳製品の摂取量が有意に増加し,栄養指数であるBMI,HDL-コレステロール,ヘモグロビンの改善が認められた。一方,対照群では栄養指数の改善は認められなかった。介入による変化量では,牛乳介入群のBMI,アルブミン,HDL-コレステロール,ヘモグロビン,HbA1c,必須アミノ酸/非必須アミノ酸比が対照群に比較して有意に改善した。運動機能では,介入前に対照群の運動機能が不良であり,運動教室の影響が強く現れたために,対照群が介入群よりも運動機能の改善が顕著であった。以上より,良好な栄養状態の高齢者でも牛乳摂取が栄養状態を改善させることが明らかになった。
著者
福間 美紀 塩飽 邦憲
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.69-76, 2012-07-31 (Released:2012-11-21)
参考文献数
25
被引用文献数
1

高齢者の死亡に関する研究は生活習慣病が関与していることが多く報告されている。しかし,加齢に伴う身体機能や生活機能の虚弱が,生活習慣から独立して死亡に影響するか否かは十分に明らかになっていない。このため,高齢者の死亡への生活習慣と虚弱の関連を明らかにすることを目的に,島根県雲南市の生活機能の低下した新規の要支援認定高齢者 (軽度障がい高齢者) 66人と,生活自立している高齢者 (元気高齢者) 72人の2群について3年間の前向き調査を実施した。軽度障がい高齢者の死亡率は元気高齢者と比べ多い傾向であったが,有意差は認められなかった。すでに虚弱の進行した軽度障がい高齢者の死亡には,性 (男性が女性よりも有意に増加) のみが関連し,生活習慣や虚弱は関連していなかった。元気高齢者の死亡には,生活習慣の喫煙と虚弱要因の歩行障害が有意に関連していた。このように高齢者の死亡には,生活習慣と虚弱が独立して関連していることが明らかになった。
著者
中井 智博 三橋 俊高 鈴本 宜之 舟橋 宏樹 後藤 亮吉 後藤 俊介 鈴木 ゆき 杉本 健治 星田 尚子 轟木 孝浩 松井 史子 酒井 順子 鈴木 ふみ子 河合 恵美子 早川 富博
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.4-12, 2009-05-30 (Released:2009-07-13)
参考文献数
8

介護保険制度の導入当初から,訪問リハビリテーションが漫然と在宅療養における介護サービスとして提供されることは適切ではないとされてきた。しかし,一方では利用者の目標設定をするために必要な評価方法が不十分であるのも現状である。機能的自立度評価法 (FIM) やBarthel Index (BI) を評価として取り入れるように推奨されているが,これらは「している活動」の評価であり,利用者の最大能力である「できる活動」を把握しなければ目標を設定するのは困難である。そこで,私たちは2005年に「できる活動」と「している活動」をそれぞれ同じ項目で評価し,点数化した生活機能スコア (functioning score: FS) という評価法を考案した。今回,2005年10月から2006年9月までの1年間で訪問リハビリの利用者を対象に評価を試行し調査した。「している活動」の合計得点は前回の44.1±13.7から今回の47.8±14.2へと有意に増加し (p<0.05),また「できる活動」の合計得点は前回の49.6±13.2から今回の51.6±13.5へと有意ではなかったが,増加傾向を示した。新しく考案した評価法で「できる活動」と「している活動」の差を明確にすることで,利用者のどこに問題があるのか的確に把握ができ,介護サービス事業者が共通の目標を設定できたと考えられた。
著者
谷川 浩隆
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.643-647, 2007 (Released:2007-12-14)
参考文献数
8

近年の高齢化社会に伴い特に農村部では四肢体幹に疼痛をきたす運動器の変性疾患が増加している。厚生労働省の国民生活基礎調査によると有訴者の1~3位までは腰痛,肩こり,関節痛という運動器疼痛に独占されている1)。筋骨格系などの運動器疼痛をきたす疾患には加齢に伴う変形性脊椎症や関節症などの変性疾患や骨粗鬆症,関節リウマチや痛風,頸肩腕症候群などがあげられる。これらの疾患による疼痛では,時に心理社会的要因がからみ抑うつなどの精神症状が加わり症状を複雑にしていることがある。これに対し運動器疾患を治療する整形外科ではまだ決して心身医学が普及しているとはいえない。二次性線維筋痛症による運動器疼痛に対して心身医学的アプローチが有効であった症例を報告し,整形外科領域における心身医学の現状について考察した。
著者
中山 大輔 三浦 利子 菊池 みずほ 杉田 淳平 小林 栄子 西垣 良夫 井出 久治 杉山 章子
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.393-401, 2006 (Released:2006-12-26)
参考文献数
5
被引用文献数
1

戦後,急速に進んだ人口の高齢化によって,日本は世界有数の長寿国となった。古来,人々が希求してきた「長生き」の実現は喜ぶべきことであるはずだ。しかし,現在の「長寿」社会には,喜びよりも不安が目立つ。なかでも健康への不安を訴える声が少なくない。 日本人の平均寿命が世界でも類のないスピードで延びた要因としては,衛生・栄養状態の改善や生活環境の整備など公衆衛生の向上とともに,医療技術の高度化による延命技術の発展が大きい。治療技術の進歩は,数々の疾患を克服する一方で,死を免れたものの後遺症に悩む人を生み出し,年々増えている高齢者の中には長期にわたる療養生活を余儀なくされている人が多い。 今,人々は単なる「長寿」ではなく,健やかに長生きすることすなわち「健康長寿」を望んでいる。長野県は,平均寿命の高さとともに,医療機関の在院日数の低さ,在宅療養環境の整備などの面で近年良好なパフォーマンスを示し,「健康長寿」の先進地域として注目されている。こうした評価が生み出される背景には,地域で長年実践されてきた健康増進活動の積み重ねがある。 本稿では,その1例として,県東部に位置する人口5,000人弱の八千穂村 (2005年3月20日に佐久町と合併して佐久穂町となったが,本稿では旧八千穂村を八千穂村と記す) の実践を取り上げる。村が,全国でも先駆的な取り組みとして1959 (昭和34) 年に開始した「全村健康管理」は,40年以上経過した現在,住民による自主的な活動を生み出しながら定着している。 今回は,健康管理事業の展開の中で誕生したさまざまな住民による活動のうち,栄養改善に取り組んだグループに着目し,その形成・発展過程の調査・分析を通して,住民主体の活動を可能にする要件について考察した。
著者
熊坂 隆行 升 秀夫 片岡 三佳 棟久 恭子 森田 優子
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.20-28, 2010-05-30 (Released:2010-06-24)
参考文献数
9

精神科病院の入院患者を対象として,看護支援における動物を用いたアプローチの有用性を検討した。動物とのふれあいの効果を検討したところ,このアプローチを必要としている患者の傾向と,アプローチによる患者の気分の変化が明らかとなった。患者の入院生活支援を24時間している看護師において,環境整備は重要な看護援助のひとつであり,動物が好きな患者において「動物がいる入院環境を整えること」は,情緒の安定,意欲の向上,環境の適応などに繋がる可能性が考えられた。
著者
宮脇 昭
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.827-832, 2009-03-30 (Released:2009-05-21)
参考文献数
9

We now enjoy an affluent, comfortable and efficient lifestyle that human beings have long dreamt of. And yet we feel lurking anxiety about the present and the future. Some youths do not have any definite aim in life or foresight, and some people are alarmed by nature destruction, environmental pollution, erratic climate change, global warming and so on.  When it comes to medical care, there are serious shortages of physicians in rural areas and in specific departments such as obstetrics and gynecology and pediatrics. The average life expectancy of Japanese has increased, but various forms of disease including cancer and dementia debase the quality of life.  Affluent urban life today is supported by the countryside, which undertakes foodproduction and preserves the natural environment. The government should make more efforts to correct disparities between urban and rural areas in population, economics, culture, and medical care.  We live now at a crossroads in the 4-billion-year long history of life on the earth. The thread of genes has continued to the pressent. It must be handed down to posterity. Advances in medical technology have contribute greatly to the protection of our life and genes. Indigenous forests have unsophisticatedly fostered our health, physical and mental, soul, and have protected our genes.  We humans and other animals alike are consumers in the ecosystems on the earth. Greenplants are the only producers, and bacteria and fungi are decomposers. Green plants, especially multi-layered native forests that enrich green plants, are the very foundation of human existence.  Japanese were particularly zealous in protecting and bequeathing native forests in each community, and reforesting after destroying forests to construct paddy fields, roads and villages just as other peoples did in other partsof the world.  Native forests in most areas of Japan are laurel forests. Main tree species of laurel forests have evergreen thick watery leaves and deep taproots grabbing thesoil. So, multi-layered native forests have the function of environmental protection including noise insulation, windbreaking, air and water purification, and water retention, as well as the function of disaster mitigation, minimizing damage from storms, earthquakes, fires and tsunamis.  Forests absorb CO2 in the air through photosynthesis and fix carbon as an organic compound in the tree body. This helps curb global warming. In the age of deteriorating biodiversity, it is worthy of special mention that there are so many tree species and so many species of birds, insects and small animals in an indigenous forest as well as bacteria and fungi living in the soil. Thus, indigenous forests maintain rich biodiversity, and are the real green environments that protect our life, heart and genes.  However, indigenous forests are rapidly vanishing from almost all the areas of the world. Where native forests still remain, they should be preserved. Where native forests are destroyed, they should be restored and regenerated by all possible mean. We conduct phytosociological field surveys to determine main tree species of a given district, nurse their potted seedlings until theroot system fully develops in the containers, and plant them mixed and densely with local citizens. In this ecological plantation survival rate is good, and seedlings grow steadily to form a quasi-natural forest in 10-15 years.  Every one of us should plant seedlings for ecological reforestation here and now, especially around hospitals and clinics, and spread the reforestation movement to the whole world to protect our own life, heart and genes.
著者
吉村 淳一 川上 愛 石塚 悦子 川崎 昭一
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.849-851, 2004 (Released:2005-03-29)
参考文献数
3

これまでの頭皮裂創処置では, 縫合後抜糸までガーゼで創を保護し洗髪は制限されていたため, 頭皮のかゆみや髪のべたつきなどの不快感, テープをはがす時の痛みの訴えが日常的に聞かれていた。そこで創部を開放し, 早期洗髪を行ってもらう方法につき検討した。頭皮裂創患者40例を対象に, 縫合後2日前後の早期に創を開放し, 洗髪を行ってもらい, 合併症の有無をチェックし処置についての感想について聞き取り調査を行った。その結果感染や癒合不全はなく, 大多数例に好感がもたれ, より快適な創傷処置法の一つの選択肢として有用であると考えられた。