著者
後藤 英一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, 1961-07-15
著者
住井 英二郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.434-437, 2015-04-15

いわゆる「形式手法」によるソフトウェア検証の基本となる「プログラミング言語理論」の特に基本的な部分を,中学~大学1年程度の数学のみを用いて,できるだけ平易に(ただし実質的詳細にも踏み込んで)紹介する.
著者
杉山 将 鈴木 大慈
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.442-447, 2015-04-15

インターネットから得られるテキスト,音声,画像,映像などのマルチメディアデータ,ウェアラブル機器から得られるライフログデータ,パーソナルファブリケーションデータ,ロボットの探査データなど,さまざまな場面で膨大な量のデータが収集・蓄積されるようになってきた.このようなビッグデータを活用して新たな価値を創造するためには,機械学習による知的なデータ解析が重要である.本稿では,統計的パターン認識を例に取り,機械学習でよく用いられる数学の基礎的事項を解説する.
著者
鈴木 雄太
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.622-623, 2023-10-15

優れた材料を開発するためには,高精度なシミュレーション技術が重要ですが,膨大な計算コストが課題となります.もし物理法則の計算を機械学習で代替したら,シミュレーションを高速化できないでしょうか?本稿では,グラフニューラルネットワークを用いた予測によって材料の原子レベルのシミュレーションを超高速化する技術であるM3GNetを取りあげ,背景およびその後とともにナナメ読みします.
著者
鹿野 利春
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.84-87, 2021-01-15

Society 5.0に向かう社会では,創造力と想像力を育み,課題解決を通じて価値創造をすることが求められている.そのための資質・能力を学校教育で育てることが必要である.高校では,全員が情報デザイン,プログラミング,データの活用などを含む「情報Ⅰ」を履修することになり,発展的な選択科目として「情報Ⅱ」も準備されている.これらを先生方が教えるために文部科学省や学会および民間企業から教員研修用教材が出されている.教科書ができてくる2021年の前半までには,科目の内容を把握し,1年間の授業イメージをもって教科書が選択できるように研修を進めていただきたい.
著者
稲葉 利江子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.72-76, 2022-01-15

大学入試センターは,2021年3月24日に公表した2025年に実施する大学入学共通テストの教科・科目の再編案において,「情報」を新たに導入し,国語や数学などと並ぶ基礎教科とする方針を示した.これを受け,FIT2021(第20回情報科学技術フォーラム)において,日本学術会議情報学委員会情報学教育分科会,情報処理学会,電子情報通信学会が主催となり,公開シンポジウム「大学入学共通テスト『情報』が目指すもの」が,2021年8月26日にオンライン開催された.本稿では,公開シンポジウムの内容について報告するとともに,大学入学共通テスト「情報」の動向について述べる.
著者
阿部 和広
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.806-812, 2020-07-15

2020年4月,プログラミング教育を含む新しい小学校学習指導要領が実施された.しかし,新型コロナウイルス感染症の影響もあり,プログラミングを体験する授業はほとんど行われていない.そうなった経緯について,過去の小学校のプログラミング教育を振り返り,産業界や官邸,文科省の思惑,新しい教育や学校の在り方などが交錯する中で進められた取り組みから読み解く.そして,それを受けて移行期間中に多くの学校で実施されたコンピュータを使わない「アンプラグド」を用いた授業を紹介し,その問題と背景にある「プログラミング恐怖症」に対する解決法を提案する.
著者
井手 広康
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.254-257, 2021-04-15

2020年10月,大学入試センターは,2024年度の大学入学共通テストに教科「情報」を新設する方針を示した.さらに同センターはこの翌月,「大学入学共通テストにおける「情報」試作問題(検討用イメージ)」を関連団体に通達した.本稿では,これまでの教科「情報」の変遷と,大学入学共通テスト「情報」試作問題の概要を記すとともに,情報担当の教員が試作問題に対してどのような想いを抱いているのかをまとめる.
著者
湊 真一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.1152-1159, 2013-10-15

「おねえさんの問題」と呼ばれる格子グラフ上の経路数え上げ問題が,アルゴリズムの専門家のみならず,情報処理関連の研究者・技術者の間でも広く注目を集めている.本稿では,まず「おねえさんの問題」という名称の由来について述べ,この問題を効率よく解くためのデータ構造「ZDD」とKnuth のZDD 構築アルゴリズムについて簡単に解説する.次に,この問題が知られるきっかけになった日本科学未来館における研究成果展示とYouTube 動画の反響について振り返り,最近達成された世界記録の状況について述べる.最後に,この問題が高速に解けることで今後どのような応用が期待できるかを展望する.
著者
水野 修治
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.74-77, 2023-01-15

2022年11月9日,独立行政法人大学入試センターは,平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した令和7年度大学入学共通テストの問題作成方針に関する検討の方向性および新科目「情報I」を含む試作問題等を公表した.その公表内容の一部である「情報I」の問題作成方針に関する検討の方向性とその具体的な試作問題(一部)および「共通テスト用プログラム表記の例示」を解説する.
著者
清田 辰巳
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.400-404, 2009-05-15

現在,大規模システムの開発で一般的に採用されているウォータフォールモデルでの開発では,発注者は要件を開発者に伝えるとシステムが納品される検収テストまで,成果物の品質を確認する機会が少ない.東京証券取引所では,システムの信頼性向上を図るには上流工程でのプロセス改善が重要との認識の下,発注企業として要件定義,外部設計の品質を強化することはもちろんのこと,開発ベンダで作成される設計書の品質管理を開発者側と一体となって実施できるようさまざまな取り組みを進めている.なお,本稿での上流工程とは要件定義から基本・詳細設計までをいう.本稿では,それらのうち,要件定義書等上流工程での成果物の品質確保の取り組みや,要件から設計に至るトレーサビリティの確保による品質向上の取り組みについて紹介する.
著者
美添一樹
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.686-693, 2008-06-15

囲碁は,主なボードゲームの中でコンピュータの挑戦を拒み続けてきた唯一のゲームである.囲碁の難しさは良い評価関数を作ることが困難であるということに起因していた.しかし2006年にコンピュータ囲碁の世界にまったく新しいアルゴリズムがもたらされた.評価関数が不要という画期的な探索アルゴリズム,通称,モンテカルロ木探索と呼ばれるものである.登場から2年あまりで9路盤ではプロ棋士を破るほどの強さを獲得した.そのアルゴリズムの性質や理論的背景について述べ,今後の展望を探る.
著者
永田 昌明 渡辺 太郎 塚田 元
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.89-95, 2008-01-15
参考文献数
10

統計的機械翻訳」(statistical machine translation)は,互いに翻訳になっている2つの言語の文の対から翻訳規則や対訳辞書を自動的に学習し,言語翻訳を実現する技術である.この技術は過去10年間に大きく進歩し,アラビア語と英語のような語順が比較的近い言語対では,従来の翻訳手法より精度が高いと言われている.本解説では,上下2編に分けて,近年の自然言語処理で最もホットな話題である統計的機械翻訳の技術概要,および,評価型ワークショップを中心とした最先端の研究動向を報告する.