- 著者
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森畑 明昌
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.57, no.6, pp.544-549, 2016-05-15
自動プログラム作成とは,入出力例などの補助的な情報から,プログラムを自動的に生成する技術である.古来非常に難しいものだとされてきた自動プログラム作成だが,近年著しい進展を見せ,実用的なシステムが作られるようになってきている.理由としては,(1)ライブラリ関数をいくつか呼ぶだけというような,小さなプログラムが多数必要になったこと,(2)計算機による力ずくの探索が可能になってきたこと,(3)学習や自然言語処理などによりユーザの意図をより正確に推測できるようになってきたこと,などが挙げられる.本稿では最新の研究成果を紹介し,もって自動プログラム作成技術が現在どの水準に達しつつあるのかを示す.