著者
山井 成良 坂下 秀 吉田 健一 石橋 圭介 宮下 健輔 柏崎 礼生
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-36, no.40, pp.1-1, 2017-02-24

この特別セッションでは情報処理学会インターネットと運用技術 (IOT) 研究会,電子情報通信学会インターネットアーキテクチャ (IA) 研究会の主査や幹事による,研究会と学会の未来について議論を行う.
著者
開内 幸治 中野 浩嗣 金田 和文
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-36, no.37, pp.1-7, 2017-02-24

本稿では平成 28 年度電気 ・ 情報関連学会中国支部連合大会で使用するために構築した Web 投稿受付システムとそのシステム運用についてそれぞれ述べる.構築にはフォーム作成収集のためのクラウドサービスである JotForm を利用し,入力者,運用側それぞれにメリットがあるように基本的構築設計方針を定めて行った.運用時に発生したトラブルについて原因をシステム側,入力者側に分けて記述し,今後の改善点を述べる.これまで利用してきた高額な Web 投稿受付の外部委託に比べ,比較的簡易な設定作業により極めて低コストに投稿受付システムの構築と運用が行えた.
著者
小泉 賢人 吉浦 紀晃
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-36, no.32, pp.1-8, 2017-02-24

近年,プライバシー保護等の観点から,インターネット利用におけるユーザの匿名性について関心が高まってきた.インターネットの通信経路を匿名化できる,最も普及しているソフトウェアとして The Onion Router (Tor) がある.Tor にはユーザとサーバの匿名性を保つ機能として,Hidden Service が利用できる.この機能を利用したサーバを匿名サーバと呼ぶ.本論文では,匿名サーバの通信の特徴を分析した結果について述べる.また,分析結果に基づき,匿名サーバの IP アドレスの収集手法を提案する.さらに,実験により提案手法の有効性を示す.
著者
上田 達也 安倍 広多 石橋 勇人 松浦 敏雄 藤井 裕史 坂下 秀
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.21(2009-IOT-4), pp.143-148, 2009-02-26

近年,携帯端末の小型化・高性能化ならびに携帯電話回線の高速化・低価格化が進んでいる.また,GPS(Global Positioning System)やビデオカメラを搭載した携帯端末も普及しつつある.これによって,移動端末から位置情報を伴ったストリーミング映像の発信が可能になってきた.本稿では,携帯端末で撮影した映像を位置情報を伴う形でストリーミング配信し,また,その映像を検索,視聴できるシステムを提案する.このシステムでは,映像が撮影された時刻や位置,撮影端末の密度などに基づいて検索を行うことができる.映像は配信されている時点でリアルタイムに視聴することも,蓄積された過去の映像を視聴することも可能である.さらに,将来のある時点においてたまたま映像が撮影された場合にそれを視聴するための視聴予約も可能である.本システムはスケーラビリティを考慮して P2P 方式で実現する.本稿では,このために必要となる映像の配信方式や位置情報管理方式,耐故障性の確保などについて検討を加える.
著者
横山 重俊 浜元 信州 政谷 好伸 合田 憲人
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2016-IOT-34, no.11, pp.1-6, 2016-06-18

群馬大学では,授業などで利用する Linux サーバ専用に準備して運用している.このサーバに教育用端末 (Thin-Client) や学内から ssh クライアントを用いて利用できるし,教育用端末からはXウィンドウ接続できる環境を持っている.授業の際には一斉にアクセスがあるための用意しているマシンは比較的大規模なものとなっている.しかし授業が無い多くの期間は部分的にしか使われていない状態になっておりリソースの有効活用の観点から課題がある.さらに,この環境をいくつかの講義で共用しているため,それぞれの講義に合わせたカスタマイズに手間がかかり,その管理・運用が難しくなっている.また,学生間でも環境を共有しているために思い切った実験ができないことも解決したい課題である.加えて構築した講義・演習環境を他の教員との間で流通させることも難しく,それぞれが個別に対応しなければならないことも課題である.本研究では,これらの課題を解決するためにクラウド基盤間の可搬性を持つクラウドアーキテクチャー Overlay Cloud を活用し,その仮想クラウド上に Linux 講義・演習環境を構築する手順書を Jupyter notebook で記述するという手法を提案する.くわえて群馬大学での講義に適用して実施している実験についても現状を報告する.
著者
松浦 知史 森 健人 金 勇 友石 正彦
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2016-IOT-32, no.27, pp.1-8, 2016-02-25

大学内のログ情報を扱う組織において構築した小規模な仮想化基盤について紹介する.少額の投資から始められ,段階的に機器を導入する事が可能な構成を目指した.ベースはHP ProliantおよびHDDエンクロージャとし,その他に実験用マシン(Mac mini)を組み合わせて初期段階の構成とした.現段階ではvSphere 5.5および仮想マシンのバージョン10という組み合わせが安定運用に適していることが分かった.環境構築に当たってはソフトウェアのバージョンの組み合わせで不具合が発生することも多く,その様な失敗談も踏まえて環境構築の過程を記す.
著者
松本 直人
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-25, no.25, pp.1-3, 2014-05-15

災害発生時に被害状況を把握することは迅速な災害復旧への第一歩です.昨今インターネットではソーシャルネットワークを通じてリアルタイムに災害情報を発信される動きが出てきました.しかし,これら情報にはデマや誤報もあり,また文字情報だけでは言葉の曖昧さや誤字も残されます.本稿では,災害発生時にソーシャルネットワークを通じて発信される写真など視覚情報を元に被害状況を把握する取り組みと,それらを情報共有する災害コミュニケーションの在り方について実例を踏まえて情報共有します.
著者
安倍 広多
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.21, pp.131-136, 2009-02-26
被引用文献数
10

P2Pシステムでは,ピアが予告なく離脱することに対する対策が必要であり,サーバクライアント方式よりも実装が難しい.本稿では,耐故障性を確保するための新たなアプローチを提案する.提案手法では,複数のピアをグループ化し,1つの仮想ピアを構成する.仮想ピアの各ピアは冗長系を構成し,一部のピアが離脱しても仮想ピアの動作を継続できる.各ピアの間で一貫性を保つために,Paxos同意プロトコルを用いる.ピアが離脱した場合にはプロセス移送技術を用いて別のピアに動作中のプロセスを複製することでピアの数を保つ.提案方式は開発中のP2P基盤ソフトウェアmusasabiに実装した.musasabiの概要と,実装したJavaプログラムのプロセス移送機能についても述べる.Since P2P systems must handle unexpected peer leave, P2P systems are hard to implement compared to server-client systems. In this paper, a new approach to achieve fault-tolerance for P2P systems is proposed. In the proposed method, multiple peers are grouped as one virtual peer. Each peer serves as a part of redundant system and virtual peers can survive even if some peers leave unexpectedly. To keep consistency in multiple peers, Paxos consensus protocol is used. To replace a failed peer, process migration technique is used to copy a running process to a remote peer. The method is implemented in musasabi P2P platform. Overview of musasabi and its implementation of process migration for Java programs are also described.
著者
高田 真吾 佐藤 聡 中井 央 杉木 章義 新城 靖
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2012-IOT-16, no.12, pp.1-6, 2012-03-08

大学のような多数の計算機を保有する組織では,その稼働率を上げることが課題となっている.本研究では,ネットワークブートされる計算機資源を有効活用するため,局所的に通常とは異なる計算機環境を配信する手法を提案する.提案手法では,ネットブートで利用される DHCP が早い者勝ちのプロトコルであるという特徴を利用し,既存の DHCP サーバよりも早く応答する DHCP サーバをネットワークに接続し,そのサーバからの応答が届く範囲にのみ,通常とは異なる計算機環境を配信する.提案手法を実際に筑波大学の端末室に適用し評価実験を行ったところ,本来の DHCP サーバからの応答はリレーにより遅延し,接続した DHCP サーバからの応答が先に端末に到達することを確認した.また,この遅延による時間差は,DHCP サーバへのリクエストが集中した場合には小さくなることを示した.
著者
宮座 菜緒 桝田 秀夫
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-27, no.14, pp.1-6, 2014-10-02

ネットワーク技術の発展により,組織のネットワークは仮想化などといった物理構成に縛られにくい柔軟性のあるサービス基盤を用い,様々なコンポーネントを連携させながら我々の生活に必要不可欠なサービスを提供している.このようなサービスが広まるとともに,利用者にサービスを継続して提供する重要性も高まり,常に安定した運用管理が求められているが,サービス基盤内の構成が複雑であったり,監視対象や監視機器の種類の増加に伴い,互いのコンポーネントの依存関係や関連性の把握が難しく,管理者が障害の原因を突き止めることが困難となっている.そこで本稿では,複数の機器の監視項目に対して,グラフの表示方法や時系列の類似性に着目し,障害の引き金を探し当てることを支援するシステムの検討を行ったので,現状を報告し考察する.
著者
佐藤聡 小川智也 新城靖 吉田健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.17, pp.1-6, 2014-05-15

筑波大学に割り当てられている IP アドレスの中で運用していないセグメント宛の通信は運用上破棄していた.この破棄されたパケットのうち TCP/22 番ポート宛のパケットをハニーポットにて処理することにより,筑波大学の IP アドレス内に設置されている ssh サーバにどのような攻撃があるかの解析を行ったのでその結果を報告する.Packets to IP addresses which are not used in University of Tsukuba was dropped at campus-central routers for normal operation. Among these dropped packets, the packets to TCP/22 port are processed with a honeypot. And we analyzed what kind of trend for unsuitable access to ssh servers with the IP address of University of Tsukuba is. In this paper, we report the results of analysis.
著者
大坪雄平 三村守 田中英彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.16, pp.1-6, 2013-07-25

今日,標的型攻撃は増加傾向にあり,多くの組織にとって真の脅威となってきている.標的型攻撃には様々な手法があるが,受信者の興味を引くメールにマルウェアを添付する方式が最も一般的である.攻撃を秘匿するため,マルウェアが文書ファイルに埋め込まれた場合,一般に,受信者にはマルウェアを見抜く手段がない.われわれが実行ファイル形式のマルウェアが埋め込まれた悪性 MS 文書ファイル (Rich Text または Compound File Binary) を分析したところ,多くの悪性 MS 文書ファイルで通常の MS 文書ファイルとファイル構造に違いがあることが分かった.本論文では,悪性 MS 文書ファイルの検知手法として,ファイル構造検査をすることを提案する.具体的には,5 種類の新しいマルウェア検知法を提案する.提案の有効性を検証する実験を行った結果,98.4% の悪性 MS 文書ファイルを検知することができた.Today, the number of targeted attacks is increasing, and targeted attacks are becoming a serious threat for many organizations. There are various kinds of targeted attacks. Above all, a method to attach malware to interesting e-mail for the recipient is the most popular. In general, there is no way to distinguish a malicious document file from a normal one, because malware is embedded in a document file to hide oneself during an attack. We analyzed malicious MS document (Rich Text or Compound File Binary) files containing malware. Then, we found that there are differences in file structure between normal MS document files and malicious ones. In this paper, we propose detection methods of malicious MS document files using file structure inspection. Specifically, we propose five novel malware detection methods. The experimental result shows the effectiveness of the methods. The methods could detect 98.4% of the malicious MS document files in the experiment.
著者
新井イスマイル 福嶋徹 内藤岳史 土川洋史 比嘉信 釣健孝 佐々木智大 大島秀樹 渥美清隆 松野良信 千田栄幸 山田悟 今井一雅 牛丸真司 金山典世 仲野巧 寺元貴幸 脇山俊一郎 中尾充宏 村本健一郎
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2013-IOT-23, no.10, pp.1-5, 2013-09-20

独立行政法人国立高等専門学校機構法の施行に伴い、平成 16 年 4 月 1 日に全国の国立高等専門学校 (以下、国立高専) が独立行政法人国立高等専門学校機構 (以下、高専機構) 1 法人に集約され、現在 51の国立高専を運営している。独法化前は各高専にて個別にネットワーク運用・調達が任されていたが、運営費交付金が毎年削減されることを考慮し、独法化後は高専機構のスケールメリットを活かした効率的なネットワーク運用・調達に挑戦している。本稿では、平成 24 年度までに得られた、(1) 歴史的 PI アドレスの集約による年間費用削減、(2) 機器・ソフトの一括調達による費用削減、(3) ノウハウ・人材の共有の成果について報告する。
著者
一藤 裕 今野 将 曽根 秀昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.21, pp.219-223, 2009-02-26
参考文献数
7

インターネット上で学校または地域ごとに集まりコミュニケーションをとる学校裏サイトのような電子掲示板では,匿名性などの特徴や誤解から,陰湿ないじめに発展し社会問題となっている.これは,電子掲示板に書き込んだ発言が他者にどう影響を与えるかを知らないことが原因の一つとして考えられる.そこで我々は,個々の発言が他者にどう影響を与えるかの指標を確立し,その影響度を発言者へ示すことにより発言者が問題となる発言をしないように教育を支援する手法を提案した.本稿では,以前提案した手法では対応できなかった発言に対応するため,学習データベースに登録する品詞を選択する.また,発言の長さに応じた発言の判別を行うのではなく,2つの学習データを利用して発言の判別を機械的に行う手法を提案する.Electronic bulletin board systems (BBS) have become a common communication tool on the Internet. Some people who use BBS anonymously sometimes write opinions which make other people on the BBS feel bad. This is especially true as users become younger and younger and the use of BBS on the Internet and cellular phones becomes more widespread. Users don't understand how such comments can affect readers. As a result, such negative statements sometimes lead younger users to behave inappropriately on BBS. The authors have developed an assistance tool which shows users what kind of influence their statements might have on other people on the BBS. Hopefully this will make all BBS users more aware of the effects of their words on others. This should lead to a more positive atmosphere on the BBS. To improve the accuracy of evaluation for each comment, we introduce new word class to our assistant tool. Also, we propose a new automatic evaluation method using two types of samples.
著者
岡本 慶大 寺田 直美 赤藤 倫久 岡本 裕子 関谷 勇司 河合 栄治 藤川 和利 砂原 秀樹
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2011-IOT-12, no.30, pp.1-6, 2011-02-21

インターネットにおける大規模コンテンツ配信では,突発的なアクセス増加によりリソースの不足が起こると,大幅に配信品質が低下してしまう.この問題に対して,クラウドから計算機資源を一時借用し,品質低下を防ぐという解決法が考えられる.本論文では,全国高等学校野球選手権大会のインターネット中継において実施した,クラウドを利用した大規模コンテンツ配信実験について報告する.
著者
菊池 豊 大石 憲且 岡村 健志
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.21, pp.1-4, 2011-02-21

地域情報化は多く場合,活動に関係する複雑な要素を持っており,活動内容を成果に結びつけることや結果の評価が難しいという側面を持っている.今回,これまでの活動の経験から,地域情報化で意識される諸問題の整理と,それに対する考え方を与えることを試みる.Activities of Community Informatization contains complex issues in the activities in many cases, therefore it is difficult to result effectively and to evaluate them. In this paper, the authors try to study the issues around the community informatization according to the past experiences.
著者
秋月 康志 今泉 貴史
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2010-IOT-9, no.7, pp.1-6, 2010-05-06

現状のマルウェア対策では,アンチウイルスソフトウェアを各ホストにインストールする方法が標準的となっている.しかし,ルートキット技術を利用して自身の存在を隠すステルスマルウェアが蔓延し始め,既存のアンチウイルスソフトウェアによる検知や対策は困難になってきている.本論文では,仮想化技術を用いて OS の外部から OS を監視することで,マルウェアを隠蔽しているルートキットを検知・無効化する手法を提案する.この手法を用いることで,既存のアンチウイルスソフトウェアでもステルスマルウェアを検知できるようになる.
著者
秋山 大輔 細川 和宏 安倍 広多 石橋 勇人 松浦 敏雄
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.9, pp.1-6, 2010-02-22
被引用文献数
2

本稿では,多数の 2 次元位置情報を P2P ネットワークを用いて分散管理する一手法を提案する.提案手法では,2 次元平面を Z 曲線を用いて分割し,各領域を一つのピアが管理する.管理領域内のデータ数が一定数を越えると領域を分割することでピアの負荷を一定に保つ.範囲検索のためには構造化オーバレイネットワークの一種である Skip graph を用いる.範囲検索に要するホップ数を削減するために,領域の分割方法を工夫している.提案手法はシミュレーションにより範囲検索に要するホップ数と管理に必要なノード数を評価した.In this paper, we propose a distributed management scheme for 2D location information using Peer-to-Peer network. In the proposed scheme, a 2D plane is divided into fragments with Z-curve and each fragments is managed by a peer. Skip graphs, a kind of structured overlay network, are used for range queries. To reduce hop counts required for range queries, we devised a method to choose appropriate points on dividing. We have evaluated the method with regard to number of hops required for range queries and number of requried peers.
著者
秋山 大輔 細川 和宏 安倍 広多 石橋 勇人 松浦 敏雄
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2010-IOT-8, no.9, pp.1-6, 2010-02-22

本稿では,多数の 2 次元位置情報を P2P ネットワークを用いて分散管理する一手法を提案する.提案手法では,2 次元平面を Z 曲線を用いて分割し,各領域を一つのピアが管理する.管理領域内のデータ数が一定数を越えると領域を分割することでピアの負荷を一定に保つ.範囲検索のためには構造化オーバレイネットワークの一種である Skip graph を用いる.範囲検索に要するホップ数を削減するために,領域の分割方法を工夫している.提案手法はシミュレーションにより範囲検索に要するホップ数と管理に必要なノード数を評価した.
著者
柏崎 礼生 高井 昌彰
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2011-IOT-12, no.20, pp.1-5, 2011-02-21

ネットワークの視覚化については様々なアプローチが考案・提案されている。AS 間や AS 内、拠点内での接続性を可視化することはネットワークの管理運用において有益である。しかし、より多くの情報を管理運用担当者に与えることができるデザインや対話性により気付きを与える仕組みなど検討課題は多い。このようなリッチ化した可視化の実装の障壁となるのは、他プラットフォームへの移植性やライブラリの充実度などが挙げられる。本稿は視覚化された既存のネットワークデザインを参考にして、クロスプラットフォーム対応の可視化フレームワークを用いたネットワーク視覚化の初歩的な実装を行う。実装結果から今後の展望と有用性について検討を行う。