著者
伊藤 宏一 社団法人自動車技術会関東支部学生自動車研究会
出版者
東京都立航空工業高等専門学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:03871355)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.153-159, 2001-10

都市部道路の交通容量の改善は,早急には実現困難であり,即効性のある改善策が求められている。通勤時間帯の渋滞の列を眺めていると,ドライバーだけの5人乗りの自動車が延々と連なっているが,もっと小さな自動車でも事足りるケースが多いと思われる。日本における10番目の自動車メーカーである株式会社光岡自動車のMC-1は,原動機付き自転車と同じ排気量49ccのエンジンを,全長が2mにも満たない小さな車体に搭載した省スペース・省燃費な自動車,まさにマイクロカーである。マイクロカーは,自動車に伴う環境問題やエネルギ問題に対する一つの解決策として,もっと普及しても良い筈であるが,今ひとつ普及していない。この原因として,その存在そのものが一般に知られていないこと及び,その動力性能,経済性,安全性などが紹介されていないことがある。そこで,シティ・コミューターとして極めてユニークな存在と言えるMITSUOKA MC-1を取り上げ,日産ディーゼル工業株式会社の茂木テストコースを用いて実車試験を実施し,定量的にその性能を明らかにすることにした。
著者
佐藤 広志
出版者
関西国際大学
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
no.14, pp.147-160, 2013-03

兵庫県の大学等進学状況は,県外への流出も県外からの流入も多い流動的な状況にあり,結果的に県内の大学入学定員と県下卒業生数とがバランスする程度の量的規模になっている。2011年9月に,兵庫県北播磨地区に所在する全日制高校を対象に実施した高校2年生調査によると,その進学希望はまだ漠然としたものだろうが,一年上の学年の同地区の進学率実績をかなり上回り,潜在的な進学需要も観察される。北播磨地区のおかれた地理的条件を踏まえて考えると,同地区の高校生は通学の利便性を強く求めており,これはつまるところ,通学所要時間を主とした心理的コストへの鋭敏な反応であると考察できる。Hyogo prefecture provides a sufficient amount of opportunity for higher education for their high school graduates. However, the mobility of candidates is so fluid that half of them leaves the prefecture. In a specific district of Hyogo prefecture, North Harima, a maximum estimate of candidates exceeds the results in the previous year, when they replied their expectations in a questionnaire one-year before their actual decisions. Although many of them demanded a traffic convenience of commuting to university from home, it is difficult for them to meet under their geographical condition. To evaluate their decisionmaking about college entrance, their psychological costs of commuting time and distance should be taken into consideration.
著者
瀬端 孝夫 SEBATA Takao
出版者
長崎県立大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:18838111)
巻号頁・発行日
no.11, pp.273-282, 2010-12-17

本論文は,アメリカの市場原理主義を医療,教育,軍事の分野で検証し,日本の将来にとってアメリカは参考になるのかを考察した。アメリカは世界最高の医師と医療設備を持っている。アメリカ人は毎年高額の医療費を支払っているが,平均寿命や乳児死亡率等,国民の平均的な健康状態は良いとは言えない。教育の分野でも高等教育は世界一と言われているが,公立の初等中等教育は先進国の中でも最低である。アメリカでは所得の格差が教育の格差を生んでいる。軍事の分野では,民間の会社が軍の多くの分野の仕事を請け負い,今や国防省にとって,民間の戦争請負会社はなくてはならないものになっている。ひるがえって,日本では過去65年間,常にアメリカの後を追って成長してきた。しかし,この20年間,経済成長は止まり,失業率は増加し,貧富の格差は広がってきた。この期間は「失われた20年」とも言われ,伝統的な日本型経営や社会基盤が崩壊しつつある。このような状況で,今後もアメリカを模倣することが日本にとって有益なのかを考えてみた。結論として,日本は,医療や教育といった国が責任を持つべき分野は民営化せず,国の責任で,弱者に優しい社会を築いていくべきである。

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著者
佐々木 丞平
出版者
京都大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:03897508)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.3-34, 1995-03-31
著者
篠原 寿子 田畑 武夫
出版者
東九州短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:0918323X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.113-116, 1992-03-20

ヤマモモの樹皮は,皮膚病や捻挫の治療に用いられる生薬の楊梅皮としてよく知られている。又,それは我が国では古くから広く染料として利用されてきた。本研究では,ヤマモモの樹皮から抽出した配糖体のミリシトリンとその加水分解物であるアグリコンのミリセチンについて,抗菌活性試験を実施した。その結果,この両者は黄色ブドウ状球菌に顕著な活性を示した。特に,ミリセチンはこの菌に対する最小阻止濃度が100p.p.m.であった。
著者
鳥居 久雄
出版者
名古屋文化短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:09148353)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.27-36, 2013-03-15
著者
中野 明人
出版者
長崎短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:13404571)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.1-8, 2011-03
著者
高野 成也 杉森 一興 赤対 秀明 柳本 治
出版者
神戸市立工業高等専門学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:09101160)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.13-17, 2001-03

A power cylinder is usually used on the industrial design as metal forming, die casting and injection molding process. Generally, power cylinder mechanism has a ball screw or hydraulic cylinder type. This is obtained a high power. That is obtained Point to Point control. Therefore, in this present study, the design of a power cylinder, which combines a ball screw mechanism as position control having fast-forward mechanism and hydraulic pressure mechanism as pressurization, was carried out. Then a prototype was produced, and it was done a performance test.