著者
廣本 敏郎 尾畑 裕 挽 文子 横田 絵理 木村 彰吾 中川 優 澤邉 紀生 伊藤 克容 諸藤 裕美 片岡 洋人 藤野 雅史 鳥居 宏史 河田 信 西村 優子 河田 信 西村 優子
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究では組織コンテクスを重視する管理会計研究を行い、日本的管理会計は自律的組織を前提とする学習と創造の経営システムに組み込まれていること、市場志向のイノベーションに対する従業員のコミットメントを強化するシステムであること、カレントな業績の向上を目指すだけでなく適切な組織文化・風土作りと密接に関連していることなどを明らかにした。更に、管理会計は企業のミクロ・マクロ・ループを適切に形成する経営システムの中核的システムであるという新たな命題を提示した。
著者
橋本 栄莉
出版者
一橋大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

平成24年度の研究の目的は、現地調査を通じて独立後南スーダンにおいて発生している民族集団間の武力衝突と在来の予言者との関係について明らかにするとともに、植民地時代から現代にかけての予言者の影響力の歴史的変遷を明らかにすることであった。研究の成果は次の3点に大別できる。(1)独立後南スーダンにおいて発生している民族集団間の武力衝突と在来の予言者との関係について2011年-2012年に発生した民族集団間の武力衝突において、在来の予言者が紛争にいかに関与し、どの程度地域住民に対して影響力を持っているのかを、2012年12月~2013年3月にかけて実施した村落社会や難民キャンプにおける参与観察、聞き取り調査によって明らかにした。その結果、南スーダン政府や各種国際機関における予言者の解釈と、地域社会の人々の認識との間にはズレが生じていることが明らかとなった。この成果は研究ノートにまとめ、雑誌『Nilo-Ethiopian Studies』18号に投稿、掲載された。(2)植民地時代から現代にかけての予言者の影響力の歴史的変遷について現代南スーダンにおける在来の予言者のあり方について理解するためには、植民地時代から内戦、戦後復興期にかけての予言者の影響力の歴史的変遷について明らかにする必要がある。平成24年度は歴史的資料と現地調査を通じて、スーダン(南スーダン}の歴史的出来事、特に南スーダンの独立に注目し、1世紀以上前に存在していた予言者に関する知識がどのように人々の間で共有され、信じられてきたのかを明らかにした。この成果は研究ノートにまとめ、雑誌『アフリカ研究』81号に投稿、掲載された。(3)キリスト教と土着信仰の混淆状況について平成24年度に実施した現地調査の中で、多くの地域住民がクリスチャンである一方、予言者に対する信仰をはじめとする土着信仰もキリスト教の教義を接合されるかたちで人々の間で根強く存在していることが明らかとなった。この点についてはさらなる調査が必要である。
著者
阿部 博友
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究によりブラジル会社法の特質を明らかにすることができた。特に支配株主の責任と義務規定は、強大な外資がブラジル企業を支配してきた社会的現実に焦点をあてた注目すべき規定であり、本研究によりその詳細が本邦にはじめて紹介されたものである。また同国資本市場法は、我が国では先行研究が乏しい。本研究は、その概要をはじめて紹介した先駆者的試みであり、今後さらに継続した研究が望まれる。
著者
小野塚 和人
出版者
一橋大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

平成24年度は3年目にあたり、主として(1)研究成果の発信にむけた準備、(2)先行する成果の整理、(3)関連する理論的文献の考察、(4)オーストラリア国内における客員研究員としての研究派遣への参加、(5)オーストラリア国内での現地調査、を軸として考察を行った。時系列にそって研究内容を以下報告する:4月~7月:1)オーストラリア国内において、これまでに獲得した研究協力者に対して聞き取り調査を継続し、執筆内容に対する反映を行った。2)理論的な考察は、第一に、近代性の変化と資本主義の構造転換に関して、ウルリッヒ・ベックによる考察を元にして、分析を行った。第二に、人の移動に伴う国家の統治形態の変遷をニール・ブレナーとデヴィッド・ハーヴェイに代表される批判的経済地理学派による研究成果を参考にしながら考察を継続した。8月:『オーストラリア研究』掲載論文の執筆と投稿に向けた作業を行った。9月~12月:研究成果の発信に向けた準備を行った。11月に開催された「オーストラリア社会学会(The Australian Sociological Association)大会において、研究成果の報告を行った。1月~3月:この時期は、本研究論文の単著としての成果発行に向けて、電子メールやスカイプ、国際電話を用いて、研究協力者に対する研究の完成の報告と共に、さらなる聞き取りを行った。全体として、当初の研究計画に記載した研究内容はすべて完了することが出来た。各研究成果は審査を受けている段階にある。心
著者
小林 多寿子 桜井 厚 井出 裕久 小倉 康嗣
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

1970年代末のライフストーリー法リバイバル期より蓄積されてきた質的調査データは今、歴史的価値を持ち始め、調査資料の管理保存や二次利用をめぐってその扱い方が問われている。そこで質的調査研究におけるデータ実態と問題点を明らかにし、今後の活用可能性を検討するために、<リサーチ・ヘリテージ(調査遺産)>とアーカイヴ化という視点から質的調査データの経験的研究に取り組んだ。3年の研究期間中、質的調査者へのアンケート調査、アーカイヴの事例調査、社会学者の質的調査資料群調査という3種類の調査を実施し、その成果はフォーラムや学会シンポジウムでの報告、学会誌での論文発表や報告書の作成という形で研究成果を示した。
著者
河野 裕康
出版者
一橋大学
雑誌
Study series
巻号頁・発行日
vol.51, pp.1-77, 2004-03-31
著者
春日 直樹 小泉 潤二 中川 敏 栗本 英世 田辺 明生 石井 美保 森田 敦郎 中川 理
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は「社会的なもの」の構築過程をラディカルに再検討して、社会的なものと自然的なものとを同一水準で論じる方法を探求した。「社会」と「自然」が概念と実在としていかに一緒に構築されていくのかを問い、因襲的な二分法を超えるような諸関係と状況について、またそうした状況下でさまざまな存在がいかに生成するかについて、明らかにした。本研究は最終的に、人類学・科学技術研究・科学史・哲学が融合する次元を提供し、それによってあらたな実在の可能性と生成に寄与することを目指した。
著者
筒井 千絵
出版者
一橋大学
雑誌
一橋大学留学生センター紀要 (ISSN:1348768X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.79-95, 2008-07-30

外国人住民の急増に伴い、すべての母語話者が日常的に非母語話者のサポートにあたることのできる環境の整備が求められている。しかし日本語能力が充分でない非母語話者とのコミュニケーションにおいては適切な言語調整が不可欠である。本研究においては、日本語母語話者と非母語話者のロールプレイを実施し、母語話者が、母語話者向けに書かれた文章を非母語話者に説明する場合、どのように言い換えるかを調査した。その結果、日常における非母語話者との接触の頻度や関わり方によって、説明のしかたに明確な相違がみられた。日常的に非母語話者との接触が少ない人は、辞書的な意味の説明を多く行うのに対し、非母語話者との接触の多い人の説明はより具体化されていて、例示という方法が多く用いられており、情報の再構成の程度が大きいことがわかった。
著者
須崎 慎一
出版者
一橋大学
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.674-691, 1976-06-01

論文タイプ||論説
著者
須崎 慎一
出版者
一橋大学
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.81, no.6, pp.704-723, 1979-06-01

論文タイプ||論説
著者
植田 捷雄
出版者
一橋大学
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.19-34, 1965-07-01

論文タイプ||論説
著者
滝沢 昌彦
出版者
一橋大学
雑誌
一橋法学 (ISSN:13470388)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.83-106, 2002-03-20

論文タイプ||論説