著者
佐藤 純生 福江 一智 木下 雄一朗 小澤 賢司
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.110-113, 2009-01-01
被引用文献数
2

Vertical orientation on the ventriloquism effect inherent to flat panel display televisions has been evaluated. The stimuli were an image of a metronome and its accompanying sound. These evaluations were aimed at understanding the extent of the effect during real use. The results show that with loudspeakers placed in a low position the effect was too minor to lift a sound image to the upper part on the screen.
著者
森村 淳 吾妻 健夫 魚森 謙也
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.228-234, 1997-02-20
被引用文献数
11 2

We have developed a wide-dynamic-range image processing technology that compresses video signal level while preserving image contrast. Applying this technology to wide-dynamic-range images improves the contrast of the images which are displayed on a conventional display. In this paper we discuss the S/ N ratio of wide-dynamic-range images which are synthesized from two different exposure-time images. In order to display wide-dynamic-range images on conventional displays with high contrast, we propose video signal expression which is not in proportion to luminance. This new expression of video signal is obtained from the divided region and edge base histogram equalization process.
著者
濱岸 五郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.72, pp.53-58, 2000-11-17

メガネなし立体表示技術として古くから有名な技術はパララックスバリア方式とレンチキュラーレンズ方式である。このうちパララックスバリア方式は光を遮断し画面が暗くなる欠点があり、最近まではあまり注目されなかった技術である。しかしながら、筆者らは、ディスプレイに液晶パネルを使用する場合、パララックスバリア方式のシンプルな構造と液晶パネルに対し精度を上げやすい等の利点に注目し、かねてから本方式を採用しその改良を進めてきた。本稿では、これまで開発を行ったメガネなし3Dディスプレイの原理および応用展開について説明する。
著者
岩浪 哲馬 後藤 富朗 平野 智 桜井 優
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.7, pp.5-8, 2012-02-09

画像のコントラスト補正は,過度な強調により画質が劣化する,あるいは局所的なコントラストが未改善となるといった問題があり,画像の適応的なコントラスト改善は難しい.また,適応的なコントラスト補正を行った場合には,処理時間が増大する問題がある.そこで本稿では,画像をサブブロックに分割し処理を行う適応的なコントラスト補正法を提案する.提案手法は,ブロック分割による処理時間の削減およびDRSHEを局所領域に応用することで局所的なコントラストの向上を実現でき,Retinex手法と同程度のコントラスト強調度を保ちつつ大幅な処理時間の削減に成功した.
著者
温 文 石川 徹 佐藤 隆夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.25, pp.79-82, 2010-06-29

本研究は、大規模空間から空間知識を獲得する際の言語・視覚・空間ワーキングメモリが果たす役割を検討し、方向感覚の個人差が空間知識獲得のプロセスに与える影響を調べた。実験参加者にはビデオでルートを学習してもらい、学習の際に言語、視覚、或いは空間的な妨害を与え、各妨害条件で空間知識の学習成績がいかに低下するかを調べた。方向感覚のよい人は、ランドマークとルートの知識を、言語および空間ワーキングメモリを用いて符号化し、それらの知識をサーベイ知識に統合する際に、言語・視覚・空間ワーキングメモリのすべてを利用していることがわかった。一方、方向感覚のよくない人は、ランドマーク知識を言語的に符号化し、またルート知識を学習する際に特に視覚ワーキングメモリに頼る傾向が見られた。その結果、方向感覚のよくない人は、限られた学習ではサーベイ知識を効率的に獲得できないと考えられる。
著者
雨宮 好文 斎藤 賢一 上村 佳嗣 雑賀 寿和
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.14, no.63, pp.43-50, 1990-11-16

The RF protection guideline, submitted on 25 June 1990 by M.P.T. of Japan tells us that exposure of RF field to the operator of an RF transmitter does not harm on his health as long as the rated output at the transmitter is not beyond 7 W at frequencies 100kHz to 3GHz. However, there arises a new question whether it is true regardless of the exposure duration. To answer the question we must refer to the experimental results obtained by Kues et al. : corneal endothelial abnormalities were observed after the 4h exposure duration of 2.45GHz CW to monkey's eyes. We traced their experimental study applying RF power density of 40mW/cm^2 which is beyond the threshold, 30mW/cm^2,shown by Kues et al., but we have not observed the same abnormalities as they had done.
著者
野田 勉
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.898-904, 1993-06-20

第2世代EDTVの高音質化として, 映像搬送波を直交変調して多重伝送するディジタル音声信号伝送システムの検討を進めている.この方式では, 現行テレビ放送との両立性のために, 多重信号の低域成分を抑圧したディジタル符号化が必要である.ディジタル符号化として, ダイコード符号などのパーシャルレスポンス符号を対象に, 現行テレビ放送受信機への妨害を定量評価し, ダイコード符号が優れていることを確認した.一方, 直交多重受信機の帯域が充分でない場合の多重信号の再生を考えると, パーシャルレスポンス符号のクラス4が有利である.本文では, 両者の優位さを兼ね備えた方式として, 送信符号をダイコード符号とし, 直交多重受信機で1+D処理してパーシャルレスポンス符号のクラス4に変換して復号する方式を考案し, その改善効果をシミュレーションにより確認している.
著者
伊藤 公一 呉 孟憲 関川 博志 蓮野 茂夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.78-83, 1994-01-20

短波放送用カーテンアンテナには広帯域な周波数特性が要求される.また, 設置状況により, 反射スクリーンの両側にアンテナを配置して使用する場合が多い.さらに, 同時に両方向にビームを放射することが検討されている.本論文は, 放射素子として従来用いられている反射スクリーン付折返しダイポールアンテナに関して, モーメント法を用いて周波数帯域およびダイポール間の相互結合に関する検討を行う.最初に, カーテンアンテナおよび折返しダイポールアンテナの基本構成を示す.次に, 広帯域化のため, 複数のワイヤからなる折返しダイポール素子の構造および計算結果を示し, そのアンテナ構造および反射スクリーン付加による周波数帯域の改善効果を示す.次に, スクリーン両側に配置したダイポール間の相互結合の計算結果を示し, ダイポール間の相互結合および反射スクリーンの構造が放射パターンに与える影響を明らかにする.これらの結果は, カーテンアンテナの設計に関する基礎資料となり得る.
著者
鈴木 直哉 小黒 久史 郭 素梅 佐藤 美恵 阿山 みよし 春日 正男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.35, pp.19-20, 2008-08-21
被引用文献数
1

両眼の視差情報は距離を知覚する上で,重要な役割を担っている.本研究では,映像の表示サイズと視差情報の調整によって知覚されるスクリーン距離の組み合わせが感性評価に及ぼす影響について調査することを目的する.偏光立体視の手法を利用し,表示サイズと知覚される距離との組み合わせを変化させた場合の,映像の印象を測定する評価実験を行い,その結果より各評価語が示す印象の鑑賞環境依存性やその相互関係を検討する.
著者
藤川 達也 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.16, pp.43-46, 2011-03-08

我々は15インチと4インチの2つの画面を使用して,画面中央に呈示された幾何学図形のオブジェクトの変化と画面端にスクロールして呈示された文章に対する注意が画面サイズに依存するか検討した.15インチと4インチの画面の文章の正解率と図形変化の検出に有意な差はなかった.主観的な評価においては,多くの協力者が15インチの画面が見やすいと回答した.しかし,実際には図形の変化に関しては4インチの画面の方が成績がよい協力者が多かった.この結果は,我々がこれまでに行った研究と一致していた.
著者
田中 三郎 栃窪 優二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.208-211, 1983-03-20

パソコンFM-8の信号をNTSCに変換し, 放送素材に対応できるように画素拡大回路, 漢字拡大ソフトウェア, 外字作成ソフトウェアを開発し, 低廉な漢字放送システムを作った.ランダムアクセステロップ, 天気予報, スポーツコーダー, ゴルフ中継, 選挙速報機, ワードプロセッサー速報機になる.
著者
冨田 良彦 田中 政昭 白石 雅幸 竹迫 紘一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.63, pp.23-28, 1992-10-16

We developped the system for election reports by applying LAN system organized from PC and Ethernet in 1989. Since then, we have being given satisfactory results in election reports based on this system. We think this system have had a high level of function, ability and cost efficiency in local TV station. We are going on making all the software of this system more functionaly and the graphics for on air more distinctly so that we can obtain more better results.
著者
鈴木 忠二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.18, no.75, pp.1-4, 1994-12-08

1994年IDRC(14thInternational Display Research Conference)およびディスプレイ材料とAM-LCDのワークショップ(Internatinal Workshop on Display Materials and Active-Matrix LCDs)が10月10日(月)〜10月13日(木)の4日間,米国カリフォーニア州モンテレイ市ハイアット・リジェンシーホテルで開催された.参加者数は450名,発表論文数は121であった.1日目と2日目の午前の4セションは2会場で,その他のセッションは1会場で行われ円滑に運営された.
著者
内田 隆文 岩下 志乃
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.16, pp.47-50, 2011-03-08

本研究では,Web画像閲覧時のユーザの視線の動きを測定し,1)ユーザの閲覧経験,2)Webページへの興味度,3)レイアウトの違いの3点において視行動特性に違いがあるかどうかを分析する.被験者は用意されたWebページ画像から提示された課題を探索する視覚探索課題を与えられ,その間の注視点計測を行う.被験者がWebページ画像を過去に閲覧したことがあるかどうかと,そのWebページに対する興味度をアンケートで調査し,注視点移動の特徴との関連性を分析する.また,レイアウトの違いによる特徴を確認する.その結果,閲覧有無や興味度により探索率には変化があり探索時間には変化が無いこと,シンプルなレイアウトは探索時間が短くなることが分かった.