著者
中西 正治 Nakanishi Masaharu
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = Bulletin of the Faculty of Education, Mie University. Natural Science, Humanities, Social Science, Education, Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.301-311, 2019-01-04

現場では「単位当たり量」と「単位量当たりの大きさ」の2つの用語が混在している。同じような意味で使用している場合がほとんどで、この2つがどう異なるのかについて明確に認識されているとは考えにくい状況である。そこで本稿では「単位当たり量」と「単位量当たりの大きさ」の考え方の違いについて考察している。結論論として、「単位当たり量」は、その物や事象が内包している強さや大きさの程度を表すために(少なくとも)適切な2つの独立した量を測定しそれらをもとに数量化された既測量であり、「単位量当たりの大きさ」は、2つの量を見比べるときに生まれてくる量であるとしている。2つの考え方の違いはシェーマにも現れ、「単位当たり量」は「かけわり図」になり、「単位量当たりの大きさ」は2つの直線になる。またそれらの違いがシェーマの違いにつながり、児童の理解にどのように関わるのかについて考察している。
著者
富田 昌平 TOMITA Shohei
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
no.65, pp.149-158, 2014-03-31

本研究では、子どもはなぜサンタクロースを信じ、やがて信じなくなるのかについて、大学生を対象とした。回想的な質問紙調査により得られた事例をもとに考察を行った。その結果、以下のことが示唆された。子どもは幼児期の間にプレゼントにまつわる神秘的体験をもとに超自然的な力を持つ行為者としてのサンタクロースの概念を明確にしていく。幼児期の終わりから児童期中頃になると、子どもは論理的思考力や懐疑主義を身に着けるようになり、サンタクロース神話をめぐる数々の矛盾点に疑いの目を向け、それらを見破るようになる。具体的には、プレゼントの隠し場所や包み紙に関する見破り、プレゼントを置く瞬間の目撃、サンタクロースへの手紙の発見、手紙やプレゼントの内容に対する疑惑などが挙げられる。また、親や年長のきょうだい、友達からの証言もサンタクロースに対する不信に拍車をかける。そのようにしてサンタクロースを信じなくなる一方で、サンタクロースを信じようとする心も併せ持っており、子どもの心は両者の間を揺れ動いている。従って、親をはじめとする大人がそうした子どもの揺れ動く心にていねいに寄り添い、誠実に対応することがこの時期大切なこととして考えられる。さらに、「サンタクロースは本当はいない」という真実を知った時、子どもは怒りや悲しみ、憤りなど様々な感情的反応を示すが、大切なのはその時その瞬間ではなく、その後それをどのように意味づけ、振り返るかではないかと考察された。
著者
守田 庸一 Yoichi MORITA
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.149-157, 2013-03-31

高等学校国語教科書掲載の評論・論説教材の中には、筆者の印象に基づいて記された批評がある。その一方で、言語学や哲学の知見と関わりながら成立した批評も存在している。このような教材が並存することから、差異あるテクストを一括してとらえるのではなく、また個別のテクストのみを対象にするのでもない、テクストとテクストとの関連性を問題視する教材観が求められる。評論・論説教材を扱う上では、教材間の関連性に着目して、批評としての相違点や共通点に留意しなければならない。
著者
伊藤 信成 越村 真帆 萩原 拓也 加藤 明音 ITOH Nobunari KOSHIMURA Maho HAGIHARA Takuya KATO Akane
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.31-37, 2018-01-04

人工光により夜空が明るくなる現象は光害と呼ばれ、公害の1つと認定されている。光害の把握は生活環境改善の為に欠かせない。近年、照明機器としてLED の普及が進んでおり、夜空の明るさとともに夜空の色の変化が懸念され、その評価が求められている。夜空の色を評価する取り組みは僅少であり、本研究ではデジタル一眼カメラを用いて、夜空の明るさと色を評価した。主たる評価地点は熊野市近郊とした。その結果、夜空の色を統一的に評価するためには、カメラの色特性を補正する必要があること、熊野近郊の夜空の明るさは天体観測の好適地との比較から良好な環境であること、夜空が明るくなると夜空の色が青くなる傾向があることがわかった。またデジタルカメラ画像から夜空の色を求める手法の確立と測定精度評価ができたと考える。
著者
伊藤 敏子 ITO Toshiko
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.325-341, 2015-03-31

Inazo Nitobe (1862-1933), known in the West as the author of Bushido : The Soul of Japan (1900) and as a high-ranking League of Nations official (1920-1926), sought to mediate between the West and the East by building "a bridge across the Pacific Ocean". In Japanese education, he contributed toward establishing a new style of character development named "shuyo", which was designed to instill "culture" or "Bildung" through the reading of Western literary classics ; This approach was widely adopted among the next generation of educators under the name of "kyoyo". As an educator, Nitobe was practising this approach across the full range of Japan's social strata, but current academic opinion is divided as to whether he managed to exert a unifying influence on the country's social divisions. This paper examines Nitobe's educational legacy from a systems theory perspective, applying Niklas Luhmann's (1927-1998) reassessment of the inclusion / exclusion relationship.
著者
南 学 MINAMI Manabu
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.207-213, 2014-03-31

近年青年の「恋愛離れ」が指摘されている一方で、青年の生活満足度は高くなっている。この現象に関して、古市(2011)は、社会的閉塞感から将来に明るい展望が持てないために、「今、ここ」の幸せに満足しているのではないかという仮説を提唱している。本研究では、この仮説を実証的に検証するため、時間的展望体験尺度と価値観を測定し、検討をおこなう。また、併せて恋愛イメージを測定し、それとの関連を検討した。結果は、「現在の充実感」において女性のほうが高く、「自己沈潜的人生観」において恋愛不要群が高かった。また、恋愛イメージに関してクラスタ分析をおこない、それぞれ2群に分けたところ、恋愛不要低群・男性において「希望」が有意に低かった。これらの結果から、一部の男性においてとくに社会的閉塞感の影響が強いことが示唆された。
著者
原田 三千代 HARATA Michiyo
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.411-423, 2016-03-22

2014年度教育学部日本語教育コース2年生(10名)を対象にした『日本語表現』クラスに対面および、moodleによる非対面の推敲を取り入れたブレンディッド型の教室活動を実施した。その結果、対面・非対面の推敲活動によって、それぞれ対話的な相互作用の特徴を生かした教室活動が可能であることが示唆された。そこで、本稿では、初稿のテキストと推敲活動後に産出されたテキストに焦点を当て、テキストの論述表現に変化が見られたのか、さらに、テキストの変化につながるような相互作用が行われていたのかを探るため、KHcoderによるテキスト分析および相互作用の質的な分析を行った。その結果、対話的推敲活動によって、テキストの語彙量の増加や論述表現の多様性に結びついており、批判的な分析や自分なりの評価を伴う推敲活動がテキストの変化につながったことが示された。
著者
郷右近 歩 舛本 大輔
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.97-102, 2012

2011年度、三重大学教員免許状更新講習では、聴覚障害を有する教員に向けた学習支援を実施した。聴覚障害を有する教員の受講に際して、5項目の課題が明らかになった。すなわち、①情報の効率的な取得に関する配慮、②担当講師の授業展開や話し方の特徴に対する支援者の即応力、③速記者における熟達の度合いと講義内容の理解水準、④音声文字変換ソフト導入の可否、⑤受講者と支援者との関係性の構築、である。都市部とは異なり、地方の講習開設主体(大学等)は聴覚障害教育に関する専門職員を雇用できるとは限らない。しかしながら、各都道府県には聾学校があり、聴覚障害を有する教員も勤務している。それぞれの地域で、聴覚障害を有する教員が合理的配慮のもと教員免許状更新講習を受けられる体制の構築が喫緊の課題であり、三重大学における取り組みは、そのモデルケースとなり得るものであった。
著者
林 朝子 HAYASHI Asako
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.91-96, 2018-01-04

本稿では、ドイツの非漢字圏日本語学習者を対象に収集したデータを分析し、考察を行った結果を報告する。日本語の漢字仮名交じり文において多くの割合を占める平仮名であるが、日本語教育での指導は入門期の短期間に留まっており、その後の字形の乱れが大きい文字である。今回は学習者19 名のアンケート内容と平仮名データを概形と筆脈に焦点を当て、学習者書字の実態と課題について明らかにする。
著者
林 朝子 Hayashi Asako
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = Bulletin of the Faculty of Education, Mie University. Natural Science, Humanities, Social Science, Education, Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.51-57, 2020-02-28

小学校における平仮名指導では概形を用いた指導が実施されている。今回は小学校教員を目指す学生47名を対象に、アンケート調査と文字データ収集を行い、学生の平仮名概形の把握の実態と実際の書字による平仮名字形と概形との関係について調査を行った。分析の結果、基本的に基準とされる概形を認識しながらも、概形の捉え方に揺れが見られ、書字にも影響があることが明らかになった。
著者
山守 一徳 松原 伸樹 Yamamori Kazunori Matsubara Nobuki
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = Bulletin of the Faculty of Education, Mie University. Natural Science, Humanities, Social Science, Education, Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.1-13, 2020-02-28

大学のネットワーク内には、ウィルス感染に気付かずにいる利用者が少なからず存在し、被害が広がってしまう恐れがある。ウィルス駆除ソフトをダウンロードしてインストールできる環境にありながら、最新版をインストールせず無頓着に利用を続ける場合だけでなく、ウィルス駆除ソフトで検出されないウィルスが隠れていたりする。ネットワーク管理者は、ネットワークデータの挙動から怪しい端末を見つけることがあるため、そのために役に立つ手法を述べる。この提案する手法は、ネットワーク管理者だけでなく、Windows を利用する個々人にも役に立つ手法であり、自分のWindows パソコン上に怪しいマルウェアが動いているのではないかと心配になった時に調べて、マルウェアを突き止める方法である。
著者
佐藤 年明 Satou Toshiaki
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.171-183, 2006-03-31

本稿は、日本教育方法学会第41回大会における筆者の自由研究発表「思春期の性教育における男女別学習と男女合同学習の意味‐スウェーデン王国の事例を参考に‐」(2005年10月2日、鹿児島大学教育学部)の発表時配布資料を一部修正、加筆したものである。社会における男女平等、男女共同参画社会の推進の流れの中で、わが国の小中学校における性教育についても、かつての小学校における女子のみの初経指導と男子の放置という貧弱な性教育の実態への反省もあって、学級において男女合同で性に関する学習を行なうことが望ましいと考える関係者が多いのではないかと思われる。しかし、思春期特有の性に関する強い羞恥心と児童生徒の自らの性のprivacyを守りたいという正当な要求に配慮するならば、学習過程で男女別学習を組み込むことが効果的である場合もある。このことを日本とスウェーデンの実践事例の検討を通じて考察した。但し、性の学習における「男女」という二区分は、性自認や性志向におけるマイノリティの立場にある児童生徒がクラスに存在する場合には、却って弊害をもたらす場合もあり、当事者との協議を含む慎重な対応が必要である。
著者
関 俊一 Shunichi SEKI
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.169-175, 2013-03-31

魚を描くうえでの魚に対する科学的な見方と表現を考察する。実際に筆者が担当した東京都葛西臨海水族園での種ラベルイラストの魚の絵を基に、その制作プロセスと数種の作例から具体的な表現ポイントについて記した。
著者
秋元 ひろと AKIMOTO Hiroto
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.65-89, 2018-01-04

In this paper, I look into the scholastic background of Descartes's physics, and try to make it clear where his theory of causation stands when viewed in relation to the tradition of the scholastic theory of causation. In section 1, I give an outline of the scholastic theory of causation based on Disputationes Metaphysicae (1597), written by Francisco Suarez (1548-1617), a leading figure of the early modern Spanish scholasticism. In the middle ages, there were three rival views on the relationship between God and created things as efficient causes. They are occasionalism held by Islamic theologians, and concurrentism and conservationism held by scholastic Aristotelians. Occasionalism denies created thigs efficient causation and admits God as the only true cause. By contrast, both concurrentism and conservationism allow causation not only to God but also to created things. Conservationism differs from concurrentism in that the former does not hold, as the latter does, that God concurs with created things when they operate as efficient causes, and restricts the actions of God as an efficient cause to the creation of things and the conservation of the things created. In section 2, I give a brief account of Descartes's physics based mainly on Principia Philosophiae (1644), and take up the issue whether his theory of causation is to be interpreted as occasionalism, concurrentism, or conservationism. Scholastic Aristotelians made a distinction between God, which is the primary, universal cause, and created things, which are particular, secondary causes. Descartes also holds that God is the universal, primary cause. But it is the laws of nature and not created things that he regards as particular, secondary causes. Paying attention to this characterization of laws as particular, secondary causes, and its position between God and created things, I argue that Descartes, though retaining an element of cocurrentism or conservationism, advances toward occasionalism, which is going to be held by his followers such as Nicolas Malebranche.
著者
髙田 明裕 TAKATA Akihiro
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.337-339, 2018-01-04

2006(平成18)年の国際連合総会における「障害者の権利に関する条約」の採択を受け、我が国では2007(平成19)年9 月にこの条約に署名した後、様々な国内法の整備を経て2013(平成25)年12 月に批准を行った。署名から批准までの6 年間で整備された法令のうち、2013(平成25)年に立法化された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(以下「障害者差別解消法」と表記)は、2016(平成28)年4月からの施行となったが、このことにより、教育分野においてインクルーシブ教育システムの構築に向けての大きな動きが見られた。本稿では、障がいのある児童生徒に視点をあて、教育の場の整理と就学の状況、及びインクルーシブ教育システムの構築に向けた環境整備のあり方について考察する。
著者
廣岡 秀一 横矢 規
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 教育科学 (ISSN:0389925X)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.131-144, 2003

対人コミュニケーションにおける予言の自己実現とは、出会った時の初期印象から他者に好意や嫌悪を抱き、その他者に対する好意や嫌悪に符号した無意図的なコミュニケーションを行い、さらに他者はそれに相応したコミュニケーションを行う結果、その他者が当初抱いた印象通りの人物だと確証することであり、コミュニケーションの当事者がこの因果プロセスに気づいていないことにその特色がある。本研究の目的は、2つの実験によってこの対人コミュニケーションにおける予言の自己実現プロセスが再現出来るかを確認するとともに、非言語的コミュニケーションチャンネルとしての微笑がどのように2者間に作用し、自らが他者に対して抱く好意にどのような影響を反ぼすのかを検討するものである。実験Iでは2者の初対面場面を設定し、実験協力者である面接者が意図的に微笑を発し、被験者が面接者に対して抱いた印象や好意を評定させた。また、その時の被験者のコミュニケーション行動(以下CB)をVTRで記録した。実験IIでは、実験Iで記録された被験者のCBを実験Iとは別の被験者に提示し、その人物に対する印象や好意、CBの認知を評定させた。その結果、以下のようなことが確認された。微笑は他者からよりポジティブな印象や好意を抱かれる。微笑みかけられた者は微笑みかけられなかった者よりも多くの微笑やCBを行っていたと認知され、よりポジティブな印象や好意を抱かれた。以上の結果とパス解析から得られた結果より、対人コミュニケーションにおける予言の自己実現では、無意図的に発した微笑によって自らの印象や好意をよくするだけでなく、自らがもつ相手に対しての印象や好意にまで影響を及ぼしていることが確認された。論文