著者
村上 雄飛 井上 隆 前 真之 岩本 靜男 倉渕 隆 大塚 雅之 佐藤 誠
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.41-44, 2014 (Released:2017-11-15)

既報に引き続き、節湯型シャワーヘッドの更なる流量削減の可能性を把握するため、シャワーヘッドの本数を増やしたり、散水板に加工を施し穴数や穴の分布を変えたりすることで、既報と本報の実験結果を総合的に分析することを目的とした。結果、最適流量時の全吐水力は0.5〜0.7N程度であり、最適流量は全吐水力により推測できること、また最適流量時のボリューム感が低いほど、また勢い感が高いほど、中央部の吐水の抜けが大きい場合も不満足となることを示した。
著者
張 江 高塚 威 清水 一功
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.41-44, 2015 (Released:2017-11-15)

ニオイセンサを用い、厨房における調理臭の拡散状況の実状調査を実施した。その結果とニオイ拡散のCFD解析結果と比較を行った。各サンプリングポイントにおける解析結果はニオイセンサによる実測結果と一致した。CFD解析では実際の拡散状況を再現し、ニオイをCFD解析によって見える化できる事例を蓄積した。また、ニオイセンサを用いたVAV 制御システムの可能性を確認した。
著者
井上 莉沙 都築 和代 竹内 悠香 秋山 雄一 尾方 壮行 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.93-96, 2018 (Released:2019-10-30)

寝室内環境が睡眠に及ぼす影響の調査のため、窓の開閉条件を設定した自宅寝室における睡眠実測調査を行った。睡眠の評価は脳波計を用い、睡眠前後のアンケート調査も行った。結果として、窓開け条件で睡眠の質が向上し、良い寝室内空気質が睡眠を改善する可能性が示された。さらに、音環境、温熱環境、空気質が睡眠に与える複合影響を調査するため、マルチレベル分析を行った。
著者
鳥海 吉弘 倉渕 隆 溝口 舞 小寺 定典
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.200, pp.11-18, 2013-11-05 (Released:2017-09-05)

近年,住宅は高気密化の傾向にあり,集合住宅は特にその傾向が著しい。高気密化により計画的機械換気が可能になる反面,第3種換気方式では室内が極端な負圧になるケースもあり,玄関ドアの開閉困難,エアコンドレン管からの騒音発生,排水トラップへの悪影響及び排水管の搬送能力低下などが懸念されている。本研究では第3種換気方式の高気密集合住宅にて,室内負圧が住宅設備機器に与える影響の実態調査と検討を行い,以下の知見を得た。1)換気設備の使用状況により室内が過度の負圧となる場合がある。2)室内負圧に起因するエアコンドレン管からの騒音は,ドレン管の設置状況に依存する。3)大便器トラップ破封のメカニズム検証実験を行ったが破封には至らず,破封には複数の要因が関係していると思われる。
著者
町田 圭吾 近藤 武士 岩本 静男 倉渕 隆 遠藤 智行 飯野 由香利
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成18年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.611-614, 2006-09-05 (Released:2017-08-31)

The experiment to grasp the indoor thermal environment when air supplied from air supply opening was carried out. The difference of the indoor thermal environment by height of air supply opening was compared. The air temperature distribution, the velocity of the wind distribution, CDP, and EHT were used as evaluation indexes. The fluctuation between upper and lower temperature in front of the air supply opening was decreased by raising the height of the installation.
著者
崔 軍
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.305, pp.55-62, 2022-08-05 (Released:2023-08-05)
参考文献数
6

本研究では,24 時間全館空調システムのランニングコストの削減を目的に,建築用空洞コンクリートブロックを蓄熱体として使用する場合の有効性を確認するため,ベタ基礎の下に約 360 個のブロックを設置された戸建住宅について長期実測を行った。本報では暖房時の蓄放熱性能を考察し以下の知見を得た。1)室外機が自動停止してもブロックの放熱のみで一日のうち約7 時間~17 時間の暖房ができることがわかり,ブロックを蓄熱体として利用した場合の有効性が確認された。2)一日の蓄熱量が約141MJ で,蓄熱率が約 60%である。3)一日の放熱量が約 18MJ で,放熱率が約 13.6%である。4)暖房消費電力が平均で約0.47kW である。
著者
千葉 友樹 高橋 幹雄 黒木 友裕 和田 一樹 天野 健太郎 桑山 絹子
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.37-40, 2019 (Released:2020-10-31)

暑熱環境下で頸部を冷却する実験での生理量測定結果と、頸部を冷却しない実験での生理量測定結果とを比較し、更に人体モデルを用いた解析による検討を行った。実験では、頸部を冷却しない条件に対し、頸部を冷却した条件において、皮膚温度が相対的に低くなり、発汗量が少ない傾向が表れ、血圧が有意に高くなった。更に、人体熱モデルと循環系モデルにより計算を行った結果、上記のような傾向を定性的に再現することができた。
著者
三浦 尚志 小椋 大輔 荻野 登司 巽 佑介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.213-216, 2014 (Released:2017-11-15)

ルームエアコンディショナーの除湿特性及び制御を明らかにするために、人工気候室2室に室内機と室外機を設置し、エアコンが処理した顕熱・潜熱能力や室内機吹き出し風量、冷媒温度等を計測した。除湿方式の異なる2機種(再熱除湿方式及び弱冷房除湿方式)において、冷房運転と除湿運転を測定し、様々な稼働状況を再現するために室内機設置室内の温湿度を変えて実験した。本報告では主に室内機の吸込・吹出気流及び熱交換器表面温度から、室内機内気流の温湿度変化について考察した。
著者
湯澤 秀樹 奥宮 正哉 時田 繁 田中 英紀 小澤 浩
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和2年度大会(オンライン)学術講演論文集 第10巻 都市・環境 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.301-304, 2020 (Released:2021-10-28)

「Withコロナ」における換気に関する国内外の提言などの知見について整理を行い、感染予防の要点を整理した上で、「Afterコロナ」における換気を含む空調設備の考え方や検討課題について整理を行った。
著者
庫元 瑠美 戸田 浩之 佐古 かおり 西出 久美
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.9-12, 2015 (Released:2017-11-15)

ソルベントクラックは、エンジニアプラスチックといわれる硬い樹脂に有機溶媒が作用することでクラックが生じる現象である。あるホテルで、室内ユニットのドレンアップホースに破損が生じた。この破損は、ソルベントクラックが生じた為と推察された。樹脂に含まれる可塑剤の移行性について分析する公定法はない。そこで、シリコンウエハに樹脂を圧着し、シリコンウエハに移行した成分をFT-IRで検出する方法を試みた。
著者
生方 萌佳 伊香賀 俊治 平田 潤一郎 林 侑江
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.217-220, 2016 (Released:2017-10-31)

Recently, children's physical strength is decreased.This study aimed to examine the relationships between physical activity and indoor thermal environment among Japanese preschool children. Research was conducted in winter as actual measurements at 5 kindergartens. As a result, cold air temperature near the floor and difference of temperature between nursing room and restroom were significantly associated with reduction of children’s physical activity.
著者
根岸 紗弓 坂上 恭助 飯尾 昭彦 清水 康利 豊貞 佳奈子 岩﨑 彩雅
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.37-40, 2014 (Released:2017-11-15)

現状の住宅に設置されている水まわり設備機器がCO2削減にもたらす効果を定量的に把握することが必要である。その一環として,入浴行為やシャワー使用の実態を把握することを目的に夏期・冬期におけるシャワー使用の測定を行った。実際の使用時の使用時間、流量、使用温度を明らかにした。
著者
依田 柊 野元 彬久 高橋 好斗 尾方 壮行 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.85-88, 2019 (Released:2020-10-31)

人体体温調節モデルJOS-2を用い、暑熱環境における熱中症リスクを評価した。はじめに、夏季屋外にて被験者実験を行い、実験で得られた生理量データをもとにJOS-2の予測精度を検証した。次に、都市における代表的な暑熱環境適応策をいくつか取り上げ、適応策による熱中症リスクの低減効果を、JOS-2の生理量予測値を用いて、代謝量別に検討した。
著者
藤村 寛子
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成25年度大会(長野)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2013 (Released:2017-11-18)

高気密・高断熱住宅の普及に伴う過乾燥の増加に注目し、室内湿度が人体に与える影響を実験的に明らかにした。特に化粧品業界で注目されている敏感肌を被験者にスクリーニングし、非敏感肌と敏感肌への影響を比較した。その結果、非敏感肌と敏感肌では主観評価で、特定の湿度条件で快適感・肌の状態の感じ方に有意に差が生じた。乾燥対策という点では主観・客観両面の結果から、非敏感肌は50%以上、敏感肌では60%程度を維持する事が重要であると考えられる。
著者
和田 潤 井田 浩文 田澤 慎也 瓦口 泰一 叶 喜代森 上野 剛 吉村 天 秋元 孝之
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.85-88, 2014 (Released:2017-11-15)

断熱等級2・3・4の住宅を用いた実験により,住宅の高断熱化は,開口部からの日射遮蔽がなされていれば,夏期のエアコン冷房においても電力消費を増大させる要因とはならず,特に電力の逼迫する外気温の高い日において効果が大きいことが検証された。また,エアコンの間欠運転 (30・60・90分間の一時停止)は,日積算電力量の削減にはつながらず,すなわち省エネルギーとはならず,再起動後のピーク電力のみが高くなる結果となった。。
著者
福代 和宏
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.253, pp.39-49, 2018-04-05 (Released:2019-04-05)
参考文献数
17

本稿ではまず,統計資料をもとにラオスの住環境やエネルギー消費状況を整理した。過去十数年間の間に,ラオスでは自動車,TV,冷蔵庫などの耐久消費財が急速に普及し,電力消費が急増している(2011~2014 年で 40%増)ことが明らかになった。次に,ヴィエンチャン都の高所得層を対象とするアンケート調査の結果を示した。2017 年の結果によれば,上位高所得層世帯は,TV3.2台,エアコン 4.8 台以上を所有し,1 160kWh/(世帯・月)の電力を消費していることが示された。
著者
アブリティプ アブライティ 阪田 升 高橋 裕子
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.141-144, 2019 (Released:2020-10-31)

受動喫煙は社会問題にまでなりつつあるが、喫煙室の煙の広がりについて評価した例は少ない。 本報告では移動物体CFD解析手法を用いて、人体が喫煙室を退出する際の煙濃度の移流拡散状況の再現を試みた。スライド式ドアとヒンジ式ドアの2つの種類のドアを対象に解析を行い、現場実測での煙(VOC)濃度との対応について考察した。
著者
岡崎 愛 伊香賀 俊治 平田 潤一郎 西村 三香子
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成29年度大会(高知)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.21-24, 2017 (Released:2018-10-20)

執務者の知的生産性向上は多大な経済効果をもたらし、室内温熱環境は知的生産性に大きな影響を与えると指摘されている。また、床近傍の低温環境が温熱不満や皮膚温低下に繋がることから、床近傍室温が冷えを介して知的生産性に及ぼす影響の検証を目的とし、被験者実験を行った。床近傍の低温環境は、足元の皮膚音低下、不快感を伴う冷えを生じさせ、知的生産性を低下させる可能性が示された。