著者
桂井 麻里衣 大向 一輝 梶原 智之
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究の目的は,ビッグデータ化の進む学術情報から研究内容の特徴軸をデータドリブンに発見し,個々の研究者の専門興味を多元的に表現する技術を構築することである.具体的には,大規模論文集合に高度な意味解析を導入し,研究者の多様な活動情報を埋め込める深層潜在空間を構築する.これにより,研究活動情報に対し固定次元ベクトルを出力するモデルScholar2Vecを確立する.
著者
清水 征樹
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.201-224, 1987-07-31

論説
著者
林 葉子
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.143-201, 1999-02-27

研究ノート
著者
森口 弘美
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.105, pp.133-148, 2013-05

障害のある人の子どもからの大人への移行期における支援は,これまで教育における「個別移行支援計画」をとおして取り組まれてきた。本稿の考察によって,これまでの移行支援が就業重視になる可能性があること,また親や専門職が主導して作成される可能性があることを指摘した。障害者自立支援法の改正により,今後は相談支援をとおして社会福祉専門職が福祉サービスを利用する障害児に関わるチャンスが増えることから,就業支援に限定されないアプローチや障害のある本人の意向を尊重するアプローチを実践する必要性を提示した。
著者
城阪 早紀 Saki Kisaka
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2020-03-20

Doctor of Philosophy in Japanese Literature
著者
岡 道男 岡 道男
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.42-88, 1968-12-25

資料
著者
今里 佳奈子
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2015

This study focuses on the characteristics of the welfare regime of Japan after the second world war with the aim of forecasting its future. This study has found one of the major features of the welfare regime of Japan in its strong demand on families to be financially and physically independent. The risks the Japanese families had been forced to take by themselves, however, reduced to some extent by the governmental policies I call "communalization" or "kyodotaika."
著者
板垣 竜太 戸邉 秀明 水谷 智
出版者
同志社大学
雑誌
社会科学 (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.27-59, 2010-08

論説(Article)本稿は国際的な視野から日本植民地研究を再考した。その際、「比較帝国研究」の枠組とは一線を画すことに留意し、日本帝国を他の植民地帝国と比較するというよりは、日本植民地研究の史学史と現況に焦点を合わせた。すなわち、マルクス主義、近代化論、ポストコロニアル論などの欧米の学界に由来する歴史研究の枠組が、日本植民地研究にどう受容され、対話がおこなわれ、批判され、鍛えられてきたかに注目し、議論を展開した。This essay reviews Japanese colonial studies from an international perspective. The essay, however, is not intended as yet another example of so-called 'comparative empire studies'. Rather than comparing the Japanese empire with others, it focuses on the past and present of the historiography of Japanese colonialism. It discusses a range of theoretical issues by examining how the historiographical frameworks developed in the Euro-American academia was received, discussed, and critiqued by scholars of Japanese colonialism.
著者
濱 真 一郎
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.65-93, 1997-05

研究ノート
著者
高 榮珍
出版者
同志社大学
雑誌
言語文化 (ISSN:13441418)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.213-242, 2006-12

本稿の目標は、独立直後の北朝鮮における「漢字制限論」と「漢字廃止論」を検討することにより、なぜ北朝鮮では漢字を廃止したのかを明らかにすることにある。一般的に文字に関する問題は、国を問わず激しい論争を伴うのが普通であるが、それは北朝鮮でも例外ではなかった。特に北朝鮮においてのそれは「反帝反封建革命」と直接かかわる論争でもあったという点で注目すべきである。北朝鮮の「漢字制限論」の背景には学術用語の問題があった。即ち漢字を無くし、ハングルのみで文字生活を営むようになった結果、漢字を見ずには意味の分からない単語が非常に多かったのである。それに加えて朝鮮語教育の観点からも200字ほどの漢字は教えた方がより効果的というのがその根拠だった。しかし新しい社会の建設や「民主改革」に全てをかけていた当時の北朝鮮において、「漢字制限論」の立つ瀬はどこにもなかった。なぜならば、いくら制限的とはいえ、再び漢字を使うことは、「民主改革」の後退を意味していたからである。即ち、230万に達していた非識字者にハングルの読み書きを教えることにより、人民たちを説得し、新しい社会の建設に参加させようとして始まった「識字運動」がその背景にあったのである。それと共に、当時の北朝鮮の言語政策を主導していた機関および人々が狙っていたのは「文字改革」であったため、「漢字制限論」はさらに弱い立場に陥ざるを得なかった。その結果、北朝鮮では漢字を復活させる代わりに「言語浄化」の道に進んだが、それはまた「文字改革」の前段階でもあった。
著者
長谷部 陽一郎
出版者
同志社大学
雑誌
言語文化 (ISSN:13441418)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.373-403, 2006-12
被引用文献数
1 2

近年、コーパスを用いた言語研究の手法に多くの注目が集まっている。英語に関しては以前から、British National Corpusをはじめ、大規模なコーパスが複数存在している。また日本語を含む他のいくつかの言語に関しても、これらに匹敵する規模のコーパスの構築が進められている。しかし現時点で、研究者が自由に利用できる日本語コーパスの選択の幅は非常に限られている。要因としては、テキストデータの著作権に関する問題と、それに付随する様々な制約といったものが挙げられる。 このような状況を鑑み、本稿ではオープンソース-すなわち著作権フリーで再配布・改良自由の形式-で提供されるインターネット百科事典サイトWikipedia日本語版のデータをコーパスとして用いることを提案する。また、Wikipediaのアーカイブファイルから言語学的に有用なデータを抽出するために筆者が開発したツールキットを紹介し、解説を行う。本稿で解説するツールキットはプログラミング言語Rubyを用いて作成されており、2つのプログラムから成る。第1のプログラムwp2txt.rbは、オリジナルのXMLデータから各種のタグ類を除去するとともに、指定されたサイズのテキストファイルにデータを分割する。第2のプログラムmconc.rbは、入力ファイル中のデータを文ごとに分割するとともに、オープンソースの形態素解析システムMeCabを用いて、あらかじめ正規表現(Regular Expressions)で指定された形態素パターンとマッチするものだけをCSV形式で出力する。これにより、例えば「このツールは言語分析にかかる時間と労力を省く」といった文字列を抽出するのに、〈時間と労力を省く〉のような表層形式だけでなく、〈名詞+助詞+名詞+助詞+動詞〉のような品詞の並びによる指定や、〈時間と労力+助詞+動詞〉といったミックス形式での指定が可能になる。 Wikipedia日本語版を活用することにより、最低限の環境を整えるだけで、用例採取や言語現象の定量的分析のための大規模コーパスが得られる。また、同一の言語データを異なる研究者やプロジェクト間で共有することができる。つまり、Wikipediaコーパスは、追試・修正・拡張・応用といった試みに対し、完全に開かれた研究資源を提供するのである。このことは、日本語を対象とする様々な言語研究の可能性を大きく広げると考えられる。