著者
大谷 実
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.120-131, 1961-03-30

資料
著者
柴内 康文
出版者
同志社大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本年度は、2007年3月に大手オンラインパネルを用いた、メディア利用と社会関係資本に関する調査(有効回収数1,052、回収率47.7%)の分析検討を中心に行った。本調査にはWilliams(2006)による「インターネット社会関係資本尺度」(ISCS)のオンライン項目(橋渡し型・結束型下位尺度)日本語版を組み込む試みを行っているが、その因子構造の検討の結果、オリジナルで得られている橋渡しおよび結束の2次元に加えて、結束の反転項目が主に集まる「疎外次元」がさらに析出された。これらの尺度に加え、社会関係資本に関わる変数としての組織参加、社会的ネットワーク関連変数(携帯登録人数、年賀状枚数、SNS対人関係人数、position generator等)や一般的信頼、また社会関係資本に影響を与える変数としてのマスメディア利用(テレビ利用パターンおよびニュースメディア接触)とインターネット利用形態、また特にマスメディア影響の媒介メカニズムの検討のための培養効果項目、また社会関係資本の結果変数としてのpsychological well-beingなどの変数の尺度構成を行い、スタンダードな線形モデルによる規定関係の検討を行ったのと同時に、ニューラルネットワークと決定木分析を組み合わせた探索的な非線形モデルの解析を行い、その精度に関する比較検討を行った。メディア環境の変化と共に社会関係資本がどのように維持されるのかは、社会的にも関心が高いテーマであると同時に、本研究で行った統計解析技法は、社会科学分析における非線形性の検討に意義があると考えられる。平行して本年度に実施した理論的考察もふまえながら、今後は本研究の成果(解析面及び技法面)の公表、またそのための再分析をさらに進める。
著者
海老根 直之 北條 達也 中江 悟司 田中 宏暁 檜垣 靖樹 田中 歌 荒井 翔子 濱田 安重 石川 昂志 森川 綾子 鈴木 睦子 渡口 槙子
出版者
同志社大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では,共に摂取した飲料と食物が互いの水分の吸収速度に与える影響と,体位の変換が水分の吸収速度に与える影響を検討することを目的とした.その結果,水分を速やかに補給するためには,飲料を固形食と同時に摂取するよりも10分先行して摂る方が有効であること,飲料の量と温度は飲料水分だけでなく共に摂取した固形食の水分の吸収にも影響しうること,加えて,体位を工夫することで水分の吸収を促進できる可能性が示された.これらの知見は,効果的な水分の補給法の確立には,従来行われてきた飲料単体に焦点を当てた検討だけでなく,食事や体位といった実用時に生じる要因も含めた検討の必要性を示唆するものである.
著者
安 昭炫 Sohyun Ahn
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2022

source:https://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB13194892/?lang=0
著者
戸根 裕士 Hiroshi Tone
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2022

Doshisha University
著者
太田 直希 Naoki Ota
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2022

source:https://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB13188904/?lang=0
著者
丸谷 聡子 Satoko Marutani
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2020-03-21

本研究は、持続可能な社会実現のため、学校と地域をつなぐ環境教育のコーディネートを事例として考察し、コーディネートモデルを提示すること。キーマンとなる教員への身近な地域の自然体験学習を基軸とした環境教育に関する研修のあり方について検証すること。その上で、ソーシャル・イノベーションの理論を用いて、教室と現場、教員と地域・専門家を結ぶ教育法として、「コーディネート型環境教育法」の実践手法を提示した。
著者
名和 又介
出版者
同志社大学
雑誌
言語文化 (ISSN:13441418)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.671-696, 2007-03

1961年に出版された『鬼を恐れない物語』及び人民日報・中国青年報の関連記事は、毛沢東及び文革推進派の政治的キャンペーンであることを指摘した。そこに掲載された作品を翻訳・紹介し、作品にそくして鬼の性質や特徴を取り上げた。さらに鬼の特徴は桃とワンセットの関係にあることを指摘した。またこのキャンペーンの時代背景を探り、60年前後の大災難(餓死者2000万から4000万)をものともせず、鬼(新たな餓死者)を恐れず、社会主義の推進を進めた異常さを問題視したものである。
著者
石坂 尚武[編訳]
出版者
同志社大学
雑誌
人文學 (ISSN:04477340)
巻号頁・発行日
vol.187, pp.147-221, 2011-03

編訳:石坂尚武
著者
鹿野 嘉昭
出版者
同志社大学
雑誌
經濟學論叢 (ISSN:03873021)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.199-257, 2011-09

論説(Article)本論文は、中近世における欧州諸国の貨幣史を簡単に振り返ったあと、商品貨幣という貨幣供給にかかわる制度的な制約の下で経済発展とともに生じた通貨不足や金銀貨の並行流通に起因する通貨間の換算問題という中近世欧州諸国における貨幣をめぐる諸問題について各国の政府や民間部門がどのように対応してきたかに関する議論を経済学的な視点から展望するものである。その際、貨幣制度と決済という2つの概念を基軸に据えるところに特色があり、その結果、次のような事実が確認された。第1は、対外交易と国内取引との間での決済手段の分離である。第2は、計算貨幣と実体貨幣の分離である。第3は、貨幣以外の決済手段の開発と集中的な支払決済機構の確立である。This paper surveys the discussions on the history of money in European medieval and early-modern times. In these times, gold, silver, and copper coins were used to denominate and settle commercial transactions. As the economy developed, most countries and regions faced the problem of monetary shortages due to the limited supply of gold and silver bullion and the high cost of coinage for copper coins. Debasement of silver coins was adopted as a common measure, and hampered monetary circulation. We found that government and private sector efforts to cope with these problems led to the emergence of (a) the dual currency system, or separation of payment media for overseas and domestic transactions; (b) the use of money of account for bookkeeping and settling large transactions; and (c) the establishment of the central funds settlement institution via exchange bills across the European countries.
著者
山本 浩三
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.46-57, 1959-06-30

資料
著者
玉井 湧太
出版者
同志社大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2018-04-25

本研究の目的は、外科手術を必要としない、赤外光レーザー人工内耳の開発である。現在、我が国では補聴器を用いても言葉の聞き取りが困難な高度難聴者が約15万人存在する。高度難聴者の聴覚再建方法として、人工内耳の装用が挙げられる。しかし、人工内耳は電極を蝸牛内に挿入する侵襲性の高い外科手術を行う必要がある。そのため、実際に人工内耳を装用しているのは、高度難聴者のわずか数%程度である。赤外光レーザーによるレーザー刺激は、電気刺激とは異なり、生体外のレーザー刺激プローブを組織に接触させることなく神経を刺激できる。本研究では、レーザー刺激を人工内耳に応用することで、イヤホンのように気軽に装着可能な人工内耳の開発を目標として実験を行った。具体的には、外耳道から鼓膜を介して蝸牛神経を刺激する経鼓膜レーザー刺激方法を確立した。 音刺激(クリック音)と経鼓膜レーザー刺激(パルスレーザー)を提示した時の蝸牛応答を記録した。音刺激では、刺激を提示してからl ms以内に有毛細胞由来の蝸牛マイクロフォン電位(CM)が生じ、1-4 msの間に蝸牛神経由来の複合活動電位(CAP)が計測された。レーザー刺激を提示した際には、CMはほとんど計測されずに、CAPのみが、刺激提示後1-4 ms後に計測された。この結果は、経鼓膜レーザー刺激が、有毛細胞をバイパスして蝸牛神経を直接刺激したと考えられる。人工内耳装用者の対象となる感音性難聴者は、有毛細胞に障害を持っているが、蝸牛神経は機能する。このことから。経鼓膜レーザー刺激は感音性難聴に対して有効であると考えられる。また、本研究では、経鼓膜レーザー刺激方法の安全性についても評価した。1時間の連続レーザー照射を提示することで生じる蝸牛応答の変化は、統計学的に有意の変化ではなかった。この結果は、少なくともレーザー刺激が急性の障害を生じさせないことを示唆している。
著者
大宮 眞弓
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

ディラック型微分作用素に関する準可換微分作用素の構造を明らかにした。特に、ソリトン理論の原点とも言えるミウラ変換が、定常KdV 階層の全てで成立することを明らかにし, 極めて興味深い恒等式が発見された。他方、KdV 階層とは異なったタイプの力学系として保存系でないSIR モデルを研究した。さらに跡公式を応用して定常KdV 階層の全ての第一積分を系統的に構成するスキームを構成した。第一積分を用いて定常KdV 階層の線形化作用素に対する固有値問題の方程式をリーマン球上の確定特異点型微分方程式に変換して、それを用いて定常KdV 階層の解の解析的性質を調べる方法を開発した。
著者
伊藤 拓也 高岡 正憲
出版者
同志社大学
雑誌
同志社大学理工学研究報告 (ISSN:00368172)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.1-8, 2009-04

アーチェリーにおいてフィンガーリリースを行う場合、弦が指から離れることで左右方向にも押す力が生じる。アーチェリー競技者はこの逸脱を,的を真に狙わないことで埋め合わせをしなければならず、これらはアーチェリーパラドックスと呼ばれている。さらに引き込まれた弦が放されると、矢のポイントによる慣性力によって圧縮荷重が生じ、グリップとの相互作用を複雑にする.矢は弓の回りを曲がることで接触を避けるために正確な周期で振動させるべく,調整されなければならない。弓矢のパラメータとフィンガーリリースにおける矢の動きの依存性を知ることは重要である。我々は先にあるアーチェリーパラドックスの動力学モデルをアーチェリー競技者にとってより適合させるために改善した。我々のモデルには題名にもあるようにフィンガーリリースだけでなく弦の二次元運動も考慮に入れている。最良の状態に調整された値を得るために,我々は弓矢のパラメータとフィンガーリリースにおける矢の動きの依存性について調べた。In archery, when using a finger release, there is a force pushing the bowstring to the lateral direction away from the fingers. An archer must compensate this deviation by not really aiming at a target, which is called "The Archers Paradox". Furthermore, when the drawn bowstring is released, a compression force is applied due to the inertia of the point of an arrow, which makes the interaction with a grip complex. An arrow must be coordinated correctly to oscillate at just the right frequency to avoid the interaction by bending around the bow. It is important to know the dependence of arrow motion on bow-arrow parameters and finger release.We propose a dynamical model for the archery paradox, improving previous models to be more suitable for archers. The tilted motions in the finger release as well as the two-dimensional motions of the bowstring are considered in our model. To obtain tuned values, we have investigated the dependence of arrow's motion on the bow-arrow parameters and the finger release.