著者
薮田 行哲 宮脇 ひろみ 柴山 絢子 一柳 剛 會見 忠則 渡辺 文雄
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.89-92, 2012-07-31 (Released:2018-03-15)
参考文献数
11
被引用文献数
1

市販されている9種の食用きのこの抗酸化活性をクロシン退色法,フォーリンチオカルト法,そして1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル消去法の3種類の方法により測定した.9種類の内,ツクリタケが最も高い抗酸化活性(0.22mmol Trolox当量/g新鮮重量)を示した.さらにツクリタケの抗酸化活性は熱に安定であった.抗酸化活性は抽出溶媒および抗酸化活性の測定法の違いにより変化した.このことはきのこには様々な抗酸化物質が含まれていることを示唆するものであった.
著者
陳 富嘉 陳 富杰 尾崎 佑磨 霜村 典宏 山口 武視 會見 忠則
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.62-67, 2020 (Released:2022-02-11)
参考文献数
21

ササクレヒトヨタケは中国南部や韓国で大量に栽培されているものの,基礎的な研究があまり進められていない.本研究では,本きのこ種の簡便な担子胞子分離法の開発を目的として,担子胞子の発芽を誘導するためのpH条件及び培地組成を検討した.ササクレヒトヨタケの栽培子実体より無色の発芽孔を欠く若い胞子と黒色の発芽孔を有する成熟した胞子を採取し,pH 3.0ないし9.0に調整した各培地に接種したところ,胞子発芽は若い胞子に限ってみられた.また,胞子発芽の至適pHは6.0であった.菌糸生長量においても同様に,至適pHは 6.0であったことから,担子胞子分離に有効な培地のpHは 6.0 であると結論づけられた.一方,ササクレヒトヨタケの若い胞子は牛糞培地において発芽し,菌糸体コロニーを形成したが,PDA培地とMA培地では発芽しなかった.また,牛糞培地に最終濃度50 ppmのn-酪酸を添加することで,ササクレヒトヨタケの若い胞子の発芽や菌糸体コロニーの形成が促進された.本きのこ種の担子胞子分離には若い胞子を用いること,pH 6.0 に調整し,n-酪酸を添加した牛糞培地を用いることが有効であると結論づけられた.
著者
陳 富嘉 陳 富杰 早乙女 梢 霜村 典宏 山口 武視 會見 忠則
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.93-99, 2020 (Released:2022-03-21)
参考文献数
33

複数の系統群を含むことが知られるサクレヒトヨタケには四極性と二極性の交配型が報告されていたため,日本産のササクレヒトヨタケ Coprinus comatus の交配型を再検討することが必要となった.ITS領域による分子系統解析の結果,本きのこ種には3つの系統群が検出され,日本産本きのこ種はこのうちの1系統群に含まれた.子実体から単胞子分離したー核菌糸体は二極性ヘテロタリズムを示した.また,A因子の組み換え株は出現せず,A因子は1極めて近接した2つの遺伝子座により構成されると推察された.一方,本きのこのクランプ形成頻度は,ヘテロカリオンで30%以上,ホモカリオンで8%以下であったが,ホモカリオンのクランプ形成能は交配型遺伝子とは,連鎖していないことが,示唆された.
著者
高畠 幸司
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本応用きのこ学会誌 (ISSN:13453424)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.167-170, 1998-12-25 (Released:2018-04-12)
参考文献数
14
被引用文献数
1

オカラと米ぬかを種々の割合で混合してヒラタケ菌床栽培を行い,オカラの栄養源としての利用性を検討した.オカラと米ぬかを混合することにより,栽培所要日数は短くなり,子実体収量は増加した.特に米ぬか単独区に比べて栄養源中のオカラの割合が40〜80%の試験区では,栽培所要日数は約2週間短縮され,子実体収量は1.5〜1.8倍となった.オカラと米ぬかを混合することにより菌床培地のC/N比は低下し,改善された.これらのことから,オカラは米ぬかと混合して使用することによりヒラタケ菌床栽培の栄養源として有用であると考えられた.
著者
水野 卓 井出 範男 Sunee Sirivichayakul Praphan Phanuphak Kiat Ruxrunghh Mena Chueyam Sasiwimol Ubolym Supranee Buranapraditkum Somsong Teeratakulpisarn
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本応用きのこ学会誌 (ISSN:13453424)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.55-64, 1998-07-31 (Released:2018-04-12)
参考文献数
16

タイ国のHIV-患者10名に対して,"微粉末霊芝"(日本産)の投与臨床試験を6ヶ月間実施した.その結果,本試験の現段階では,HIV-患者に対する霊芝の明確な有効性や効果は認められなかった.しかし,この治験に協力された10名の患者は全員存命であり,霊芝による顕著な有効性は認められなかった反面,現在(1996年12月),患者の病状に進展は認められていない.それ故に,今後は,霊芝から単離したテルペノイド類や免疫活性を示すβ-グルカンなどの多糖類などの活性成分についての臨床試験が望まれる.霊芝の熱水抽出エキスには,in vitoroでの免疫調節効果が認められ,軽度の免疫不全患者に対して免疫機能修復を示した.この効果は,T細胞表現型の変化またはT細胞機能の賦活によって達成されたものと思われた.ガンやHIVに感染した患者のような免疫寛容の起きた個人に対しては霊芝から分離された有効成分について試験すべきことを示すものと思われた.
著者
種坂 英次
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.109-111, 2005-07-25 (Released:2018-03-15)
参考文献数
9

奈良県北西部に位置する平群町椿井の常念寺地蔵堂隅棟には,きのこが浮彫りされたユニークな鬼瓦がある.鬼瓦には成熟過程の異なる3本のきのこが描かれている.成熟子実体および若い子実体の傘は開いているが,傘中央はまんじゅう形にふくらみ,縁部はやや内方に巻いている.柄は上下ほぼ同径で,下方に向かって細まることはない.傘と柄の表面には,繊維状鱗片を思わせる細かい線刻が密に施されている.以上の形態的特徴から,この鬼瓦は矢田丘陵西麓に点在する集落において古くから貴重な現金収入となっていたマツタケを描いたものと考えられる.
著者
大賀 祥治 Wood David A.
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本応用きのこ学会誌 (ISSN:13453424)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.171-174, 1998
参考文献数
8

九州大学北海道演習林の17,24,31,38および41年生のカラマツ人工林の伐倒後6ヶ月経過した根株を対象として,カイメンタケ子実体の出現頻度について検討した.子実体の出現頻度は樹齢が増すほど増加した.41年生林分で地位別に子実体の出現頻度を検討した結果,沢筋の方が尾根筋に比べ高くなった.
著者
増野 和彦
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.122-127, 2019

里山地域のきのこ生産に寄与するため,多くの人々が手軽に参加できるきのこの栽培および増殖技術の確立,および栽培品種の開発を図り,以下の研究成果を得た.1.「わりばし」および「つまようじ」に菌を培養した種菌による原木きのこ栽培の簡易接種法を考案して,クリタケについて実用性を実証し「きのこの接種法」として特許を取得した.2.クリタケ自然集団内におけるミトコンドリアDNA(mtDNA)の高い変異性を明らかにした.3.クリタケは菌糸束や根状菌糸束を形成して土壌中の木質の基質を介してテリトリーを広げていく生態を有しており,また,これらクリタケの基礎的な知見を基に,殺菌原木栽培・培養菌床の埋設によるクリタケの自然増殖誘導技術を開発し実証した.4.ナメコ,ヌメリスギタケ,ヤマブシタケ,クリタケ等のきのこ遺伝資源を収集し,これらを活用することで品種開発を果たした.
著者
寺下 隆夫 慮 成金 吉川 賢太郎 獅山 慈孝
出版者
日本きのこ学会
雑誌
きのこの科学 (ISSN:13407767)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.15-20, 1995
参考文献数
19
被引用文献数
5

ブナシメジの栄養生長環境について検討した.本菌の生育最適温度は25℃付近,栄養生長の培地初発pHは7付近であった.栄養生長にはグルコースが最適な炭素源で,スクロース,トレハロース,デンプン,キシロース,マルトースでも比較的良好な生長を示した窒素源としてはポテト抽出液(200gポテト)およびライドビヤーイーストが最良であった.カザミノ酸,麦芽エキス,グルタミン酸は本菌の生長に対して極めて悪い結果を示した.本菌の栄養菌糸の生長時における菌体外および菌体内に生産される加水分解酵素活性を併せて調べた.菌体外酵素ではβ-1, 3-グルカナーゼの菌糸生育に伴う活性上昇が著しかった.また,CM-セルラーゼ,アビセラーゼ,中性プロティナーゼ活性が生長に随伴して上昇した.菌体内酵素ではCM-セルラーゼ,アビセラーゼ活性が高かった.中性プロティナーゼ,酸性プロティナーゼ,N-アセチル-β-D-グルコサミニターゼ活性も確認された.キチナーゼ活性は培養25〜30日目に著しく高くなった.β-1, 3-グルカナーゼ活性は極端に低かった.また,プロティナーゼ活性は酸性より中性プロティナーゼが高いレベルを示した.
著者
松井 徳光
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.169-175, 2016

血栓症やガンなどの疾病は完治させることが難しく,医食同源・予防医学の観点に立ち,毎日の食生活からの発症を防ぐことが望ましいと考えられる.古来から現在に至るまで,清酒,ビール,ワインなどのアルコール飲料は,酵母のアルコール発酵によってつくられている.しかしながら,きのこにアルコール脱水素酵素や乳酸脱水素酵素が存在していることを発見し,アミラーゼ,プロテアーゼ,凝乳酵素の存在も確認した.多くのきのこに線溶活性および抗トロンビン活性が認められ,心筋梗塞や脳血栓などの血栓症予防に効果を示す機能性食品の開発を目指す研究を行った.酵母の代わりにアルコール脱水素酵素を有するきのこを用いてアルコール発酵を行い,機能性を有するワイン,ビール,清酒の生産を試みた.さらに,乳酸脱水素酵素,凝乳酵素,アミラーゼ,プロテアーゼなどが存在するきのこを用いて発酵を行い,新たな機能性を有するチーズ,味噌,発酵大豆,発酵梅,発酵豆乳,発酵肉などを調製した.その結果,これらの発酵食品中には,線溶活性,抗トロンビン活性,抗酸化活性が認められた.
著者
折橋 健 檜山 亮 原田 陽
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.85-88, 2018 (Released:2019-12-03)
参考文献数
16

シイタケ菌床栽培において,オノエヤナギのおが粉の粒度がシイタケ発生に及ぼす影響を検討した.おが粉製造後,4区分に粒度調整したおが粉を試験区,粒度未調整のおが粉を対照区に用いて栽培試験を行った.その結果,主な粒度が0.5 - 1.0 mmのおが粉を用いた試験区で,対照区や他の試験区よりも子実体収量,特に商品価値の高いMサイズ以上の子実体収量が高くなった.この結果は,ヤナギおが粉の粒度調整がシイタケ生産におけるヤナギの有用性を高める可能性を示している.
著者
中村 友幸
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.137-144, 2009-12-31 (Released:2018-03-15)
参考文献数
41

メシマコブは古くから漢方に供せられてきたきのこであり,高い生物活性を有するきのことして注目されている.近年,メシマコブ菌糸体は機能強化食品として幅広く用いられてきている.本報告では,メシマコブを用いた遺伝解析,培養条件の検索,および各種機能性の調査に関する最近の研究成果を報告する.特に,抗酸化作用,抗腫瘍作用,抗アレルギー作用,さらに新規の興味深い機能性研究に関しても紹介する.将来の研究でメシマコブの培養菌糸体とその有効成分が各種疾病に利用されることを期待している.
著者
鮫島 由香 澤 菜穂 田畑 麻里子 松井 徳光
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.100-103, 2017 (Released:2019-09-05)
参考文献数
8

鰹出汁を用いてスエヒロタケ Schizophyllum commune (NBRC4928)の菌糸体を培養したところ,マルト培地で培養した菌糸体と比較して抗酸化活性が高かった.鰹出汁培地で培養した菌糸体中にエルゴチオネインの生産が確認された.エルゴチオネインの収量は乾燥菌糸体1 gあたり1.01 mgであり,培地1 L当たりの生成量は12.9 mgであった.鰹出汁培地を用いた場合では乾燥菌糸体1 gあたりの収量は少なかったが,培地1 Lあたりの収量は生成する菌糸体が比較的多かったため従来報告されている収量より高かった.
著者
水野 卓
出版者
日本きのこ学会
雑誌
きのこの科学 (ISSN:13407767)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.99-114, 1995
参考文献数
81
被引用文献数
1

It has been known for many years that most fungi which have known effects against cancers of the stomach, esophagus, lungs, etc., belong to the Polyporacea. However, the components responsible for such action have not been clearly defined. In Japan, in 1968, it was reported that a hot water extract from some edible mushrooms belonging to the Polyporacea showed a marked host-mediated antitumor activity. Since then, numerous researchers have isolated active polysacchareide and have identified them to be (l→3)-β-D-gluco-pyranans with a (1→6)-β-D-glucosyl branch containing protein. Several antitumor polysaccharides, some hetero-β-glucans and its protein complexes such as xyloglucans, acidic β-glucan containing uronic acid, were isolated from the extracts by large amounts of dilute alkali but are insoluble water in Japanese mushrooms (8 species) and Chinese mushrooms (5 species). Several trials have been made to enhance activity by chemical modification such as poly-alcohols formed by a mild Smith degradation and the products formed by BH_4-reduction after IO_4-oxidation. Mushroom polysaccharides are considered to be biological response modifiers (BRM) or immunopotentiators because of their action mechanism. In Japan three different polysaccharide antitumor agents have been developed from the fruiting body, mycelium, and cultured medium, from three mushroom species.
著者
水野 卓
出版者
日本きのこ学会
雑誌
きのこの科学 (ISSN:13407767)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.53-59, 1994-12-26 (Released:2018-03-14)
被引用文献数
1
著者
寺嶋 芳江 Licyayo Dinah Corazon Matchoc 鈴木 彰
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.15-21, 2011
参考文献数
25

ナシ剪定枝から製造したおが粉のヒラタケ栽培への使用可能性を明らかにした.ナシおが粉から調製した培地からは,通常用いられているスギによる培地からと同量の子実体収量が得られた.化学分析結果によると,スギおが粉に比べてナシおが粉には菌糸体の成長に有用な遊離糖がより多く含まれていた.ナシおが粉を用いたヒラタケ栽培に適合する条件は,おが粉製造機で製造された粗い粒径のおが粉をそのまま用い,含水率65%(湿重/湿重)でふすま含有率40%(全乾重/全乾重)の培地を調製し,菌糸体のまん延後5日目に菌掻きを行うことであった.本研究成果は,資源再利用やリグノセルロースの生物的変換により,近年の全世界的な環境問題に対応できると考えられる.
著者
森 智夫 川添 裕幸 堤 祐司 近藤 隆一郎
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.107-113, 2014

スギ植林地内に放置された風倒木あるいは間伐材を,林内で腐朽処理が可能な木材腐朽菌を単離し,その腐朽菌による周辺環境への影響を推定することを目的として検討を行った.スギ植林地などから高いスギ木粉腐朽能を有する木材腐朽菌としてキチリメンタケと,一般に広く分布する木材腐朽菌であるカワラタケの二種を選抜した.これらを半年以上放置されたスギ間伐材に接種することにより,間伐材を短期間で腐朽できることが確認できた.さらに,今回供試した菌株は隣接するシイタケほだ木への感染力を,分子生物学的手法により評価したところ,今回の試験においてはほだ木への感染は確認できなかった.よって,植林地などで間伐放置材などの生分解処理に用いるのに,生態系撹乱の懸念が低いものと期待される.
著者
浜名 康栄 林 秀謙 新津 勝 江口 文陽
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.17-22, 2010-04-30 (Released:2018-03-15)
参考文献数
25

テトラアミン類のスペルミンとグアニジノアミン類のアグマチンの分布に注目し,きのこの子実体105試料より酸抽出したポリアミン画分を高性能液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにて分析した.きのこ種としては,新規23種を含む90種(子嚢菌門の3種,担子菌門87種)であった.食用きのこ20種(13属)においては,各々同種の野生自生品種と市販栽培品種のポリアミン構成はほぼ一致した.プトレスシンやスペルミジンは90種に共通して存在したが,スペルミンの含有は10種に限定されていた.アグマチンは23種に主ポリアミン成分の一つとして検出された.イグチ科の8属におけるホモスペルミジンとカナバルミンの存在も追加確認した.帽菌亞網での子実体の傘部位と柄部位,腹菌亞網での殻皮とグレバと胞子塊,タマウラベニタケでの正常子実体と奇形菌糸塊についての比較では,スペルミンやアグマチン含量の差が顕著であった.
著者
大賀 祥治
出版者
日本きのこ学会
雑誌
きのこの科学 (ISSN:13407767)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-13, 1995-04-30 (Released:2018-03-14)
参考文献数
67
被引用文献数
1