著者
鈴木 彰
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.54-65, 2003-07-10

中世社会における家意識を探ろうとするとき、重代の武具の相伝・伝来に伴う精神性の分析は不可欠なものである。本稿では、未だ本格的な検討の進んでいない中世刀剣伝書をとりあげ、源家重代の太刀「鬚切」に関する諸説の基盤や分布状況、その内容的特徴などを分析し、その上で、軍記物語に現れる「鬚切」関連叙述との関係や、同説に付随する家意識が、物語再生の過程でいかなる作用や表現効果を生みだしているかについて検討した。
著者
鈴木 彰
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.54-65, 2003-07-10 (Released:2017-08-01)

中世社会における家意識を探ろうとするとき、重代の武具の相伝・伝来に伴う精神性の分析は不可欠なものである。本稿では、未だ本格的な検討の進んでいない中世刀剣伝書をとりあげ、源家重代の太刀「鬚切」に関する諸説の基盤や分布状況、その内容的特徴などを分析し、その上で、軍記物語に現れる「鬚切」関連叙述との関係や、同説に付随する家意識が、物語再生の過程でいかなる作用や表現効果を生みだしているかについて検討した。
著者
谷亀 高広 吹春 俊光 鈴木 彰 大和 政秀 岩瀬 剛二
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会大会講演要旨集 第52回日本生態学会大会 大阪大会
巻号頁・発行日
pp.259, 2005 (Released:2005-03-17)

ラン科植物はリゾクトニア属に属する不完全菌類が菌根菌となることが広く知られているが、近年それ以外の担子菌が菌根共生する場合のあることが明らかにされている。〈BR〉 そこで本研究ではラン科植物の菌根共生に関する知見の集積を目的としてサイハイラン属のサイハイランとモイワランについて菌根菌の同定を行った。サイハイランは日本各地の丘陵地帯の湿った林内に自生する緑色葉を持つ地生ランである。一方、同属のモイワランは深山の沢筋に自生する無葉緑ランである。サイハイランは神奈川県藤野町のコナラ林において、モイワランは青森県佐井村のオヒョウ、カツラ林において、それぞれ1個体を採取した。菌根菌分離は、リゾーム内に形成された菌根菌の菌毬を分離培地(Czapec・Dox+酵母エキス寒天培地)上へ取り出し、そこから伸張した菌糸を単離培養するという方法(Warcup&Talbot 1967)を適用した。その結果、サイハイランより5菌株、モイワランより2菌株の菌根菌が分離された。それぞれ1菌株についてオガクズ培地で前培養し、これを赤玉土に埋没させることで子実体形成を誘導し、その形態的特徴から菌根菌の同定を試みた。両種から分離された菌株は、子実体の観察の結果、いずれもヒトヨタケ科ヒトヨタケ属キララタケ節に属することが明らかとなった。また、野外から採取したそれぞれのランのリゾームを子実体形成を誘導した菌の培養菌株と共に赤玉土に植え込み、菌根菌を感染させたところ、それぞれのランでリゾームの成長および塊茎の形成を確認した。〈BR〉ヒトヨタケ科の菌がランの菌根菌として同定された例は無葉緑種のタシロランがあるが(大和2005)、他は報告例がない。本研究によって、新たにサイハイラン属について、緑色葉を持つ種と無葉緑の種がともにヒトヨタケ属の菌を菌根菌とすることが明らかとなった。
著者
鈴木 彰容 三戸部 佑太 田中 仁 Volker ROEBER
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.I_661-I_666, 2017 (Released:2017-10-17)
参考文献数
12

近年UAV (Unmanned Aerial Vehicle)による写真測量技術が発達し,海浜地形測量への適用が始められている.UAVは他の手法と比較してコストが小さいため容易に広範囲かつ高頻度のモニタリングが可能である.本研究ではUAVを用いて約1週間間隔という高頻度かつ継続的な海浜モニタリングを行うことで,より詳細な海浜変形過程を議論することを目的とした.取得された画像に対して汀線解析を実施したところ,日常的に十メートル程度の汀線変動が発生していることが分かった.また撮影期間中の2016年11月22日に福島県沖で発生した津波が対象地域を越流したことを受け,津波による詳細な地形応答を分析するために津波後1,3,5日後に追加で撮影を実施した.津波前後の画像に対して三次元解析を実施したところ,津波によって砂浜表面が平滑化することが分かった.
著者
杉町 敏之 須田 義大 阿部 朋明 鈴木 彰一 牧野 浩志 鯉渕 正裕 杉浦 孝明
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.149-151, 2015-03-01 (Released:2015-03-30)
参考文献数
4

本研究では,道路の劣化に与える影響が大きい過積載トラックの対策のため,重量変化により生じる車両の固有振動数変化に着目し,次世代交通システムで応用可能な重量推定法に関する基礎検討を行う.具体的には,重量ごとに変化する車両の固有振動数に着目し,この値を走行車両上で計測することにより過積載を検出するシステムの実現を目指す.そのための検討として本稿では2 軸車両を対象とし,積載重量に対する固有振動数の変化を解析する.また,個体差や経年変化に対する検討として,重心位置の変化に対する固有振動数への影響に影響について検討を行った.
著者
鈴木 彰
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.155-166, 2012-01-31 (Released:2018-03-15)
被引用文献数
1

担子菌きのこの生活史の各発育段階,特に子実体形成は,各きのこの菌株の遺伝的特性に加えて外部環境要因の影響を受ける.一般に,子実体形成が可能な温度域は栄養生長が可能な温度域よりも狭く,子実体形成の最適温度は,低温側に位置するものが多い.温度が低くなると,子実体形成速度が低下するとともに,柄が短くなり,傘が大きくなる傾向がみられる.湿度の低下も柄の短小化を招く.光照射は,多くのきのこで子実体形成過程の特定の時期に顕著な影響を与える.有効波長は,概ね330nm-520nmである.菌種にかかわらず子実体の発育段階初期が高濃度のCO_2暴露の影響を最も受け易く,次いで子実体発育後期,子実体原基形成,栄養生長の順になる.ヒラタケは,3,000-9,000ppmのCO_2暴露によって傘の展開阻害,柄の徒長と肥大,傘や柄の脱分化などを高頻度に生じる.ヒラタケとブナシメジでは,6,000ppmCO_2暴露によって,脂質,K,及びCa含有量が増大し,炭水化物含有量が減少する,ブナシメジではP/S比の増大も生じる.柄に負の重力屈性を生じる発育段階は,菌種によって異なる.積算微小変位圧縮法を用いたテンシプレサーと色差計を用いると子実体の客観的品質評価が可能である.きのこ生産の向上には,収量の増大のみならず,子実体の品質を考慮した育種や環境制御,さらに環境制御の省エネルギー化など,様々な分野で基礎的研究と生産現場での研究の連携が望まれる.
著者
谷亀 高広 大和 政秀 鈴木 彰 岩瀬 剛二
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会大会講演要旨集 日本菌学会50周年記念大会
巻号頁・発行日
pp.175, 2006 (Released:2007-06-05)

ヒメノヤガラ (Chamaegastrodia sikokiana)は本州、四国、九州のモミ林や、カシ林に自生する無葉緑ラン科植物の1種である。本研究では、ヒメノヤガラの生活様式の解明と増殖・保全を目的とし、菌根菌の種同定とその性質について研究を行った。供試植物は千葉県天津小湊町清澄山(優占樹種 モミ)産の3株と、高知県越智町横倉山(優占樹種 アカガシ、スギ)産の1株とした。菌根菌の分離培養では、一般にラン型菌根菌の分離に使用されるCzapek・Dox+酵母エキス寒天培地ではコイル状菌糸からの菌糸の伸長が見られなかったことから、外生菌根菌培養用の培地として知られるMMN培地を用いた。その結果、計17系統の菌根菌が分離された。これらの培養菌株からCTAB法によりDNAを抽出し、rDNAのITS領域をPCRにより増幅し、得られた塩基配列をもとに相同性検索を行い、系統解析を行なった。その結果、分離菌株は担子菌類のCeratobasidiaceae、いわゆるRhizoctoniaと相同性があることが確認された。また、自生地の状況や分離菌株がMMN培地で生育したことから、これらの菌根菌が樹木に外生菌根を形成するのではないかと考えられた。そこで、得られた菌株の内、清澄山産の供試植物より分離された2系統について、同自生地における優占種のモミに対し、接種試験を行った。分離菌株を液体MMN培地で培養し、滅菌土壌で生育させたモミ苗の根元に埋設させたところ、1ヶ月後に外生菌根が形成された。さらに、形成された外生菌根から得られたDNAを解析したところ、接種した菌株であることが確認された。このことから、ヒメノヤガラは、樹木に外生菌根を形成するRhizoctonia属菌を菌根菌として生育することが明らかとなった。外生菌根を形成するRhizoctonia属菌と無葉緑ラン科植物との共生関係については、海外では数例が報告されているが、日本国内では初めての報告である。
著者
鈴木 彰
出版者
神奈川大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

1.伝本調査および関連資料収集作業和鋼博物館・刀剣博物館・東京大学史料編纂所を中心に、各機関に所蔵されている文献・写真帳等を調査し、刀剣伝書および伝書の生成と展開に関する書物群の伝本調査を推進した。書誌カードとして成果を累積し、それらをパソコンに入力した。また、デジタルカメラでの撮影や複写によって原本の写真版を手元に集め、伝本分類作業をおこなった。前年度までの調査に加えて、新たな中世にさかのぼる内容を持つ伝本を複数見出し得た。2.本研究のまとめ本研究のまとめして、「中世刀剣伝書伝本一覧(稿)」を作成し、公表した(鈴木彰『平家物語の展開と中世社会』<汲古書院2006>に掲載)。また、本研究で収集した関連資料とあわせて、将来的に「室町期刀剣文化関連資料集」(仮称)を公表するべく、整理を続けた。本年度の成果を盛り込み、初発的な完成を期したい。また、軍記物語との関連という観点からの論文「源家重代の太刀と曾我兄弟・源頼朝--『曾我物語』のなかの「鬚切」「友切」--」をまとめた(『軍記物語の展望台』(和泉書院・2006刊行予定。校正中)に掲載予定)。3.研究成果の公表2にも記したような著書と論文を公刊・執筆した。また、本研究の過程で得た知見を盛り込んだ研究発表もおこなった(軍記・語り物研究会大会 2005.8 於名古屋大学)。その内容についても、同会の機関誌「軍記と語り物」42号(校正中)に掲載予定である。
著者
青山 吉隆 松中 亮治 鈴木 彰一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.47-55, 2000-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

本研究では、歴史的文化財の有する総価値の計測を行う上で、CVMと選好顕示法を組み合わせて用いることにより、その信頼性の向上を測ることが可能であると考え、顕示選好による計測結果を利用できるような形で、CVMを実施した。すなわち、CVMにより歴史的文化財の総価値利用価値比を推計し、旅行費用法による計測結果と組み合わせることにより歴史的文化財の総価値を計測した。
著者
重永 明義 山本 直弘 吉沢 雄二 鈴木 彰
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.23, pp.1-6, 1991

In the special TV program "A GALACTIC ODYSSEY", which presents resent results of solving mysteries of the universe, We made enormuos amount of special effect pictures which heve excellent quality and reality. We introduce the techniques of making SFX pictures using a motion control system, the Ultimatte system and component digital (D-1) video editing system.
著者
渡辺 智子 土橋 昇 高居 百合子 大政 謙次 田中 浄 鈴木 彰
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.7-16, 1993
被引用文献数
1

ナメコ栽培におけるO<SUB>3</SUB>暴露(対照区およびO<SUB>3</SUB>試験区:0.03ppm区,0.1ppm区,0.3ppm区)の影響を化学成分面から検討した. <BR>O<SUB>3</SUB>暴露により有意に増加した成分は,傘では水分,脂質,炭水化物,V.B1およびV.C,柄では水分およびV.C,全子実体では水分,脂質およびV.Cであった.O<SUB>3</SUB>暴露により有意に減少した成分は,傘では重量,タンパク質,灰分,Fe, Na, KおよびZn,柄では重量,灰分,KおよびZn,全子実体では重量,灰分,Na, KおよびZnであった. <BR>O<SUB>3</SUB>暴露濃度との間に有意な正の相関を示したものとして,傘では水分および脂質,柄では水分,タンパク質およびV.C,子実体では水分と脂質およびV.B<SUB>2</SUB>であった.O<SUB>3</SUB>暴露濃度との間に有意な負の相関を示したものとして,傘では重量,タンパク質,灰分,NaおよびZn,柄では重量,炭水化物および灰分,全子実体では重量,灰分,NaおよびZnであった. <BR>通常環境(対照区)の栽培において,ナメコの傘は柄に比較して,炭水化物以外のすべての一般成分,Fe, Na, K, Zn, V.B<SUB>1</SUB>, V.B<SUB>2</SUB>およびV.Cを多く含有していた.
著者
重永 明義 山本 直弘 吉沢 雄二 鈴木 彰
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.23, pp.1-6, 1991-03-28 (Released:2017-10-06)

In the special TV program "A GALACTIC ODYSSEY", which presents resent results of solving mysteries of the universe, We made enormuos amount of special effect pictures which heve excellent quality and reality. We introduce the techniques of making SFX pictures using a motion control system, the Ultimatte system and component digital (D-1) video editing system.